■被害様相 地震発生直後 膨大な数の死傷 者の発生と医療 機関の被災等に 伴う医療対応困 難
・ 被災地内の医療機関においては建物被害やライフライン 機能支障、電子カルテの閲覧困難等により対応力が低下す る中、重傷者や軽傷者等の膨大な数の医療需要が発生す る。
・ 被災地内では対応が難しくなる入院患者、外来患者が多数 発生する。
・ 医療機関自体の被災だけではなく、医師・看護師等の不足 で診療機能が低下する。
・ 救急車が不足し、道路被害や交通渋滞等により搬送が困難 となる。
膨大な数の負傷 者のトリアージ
・ 医療機関が被災するとともに、膨大な数の負傷者が発生 し、被災地内の相当数の医療機関でトリアージを実施する 必要がある。
広域医療搬送体 制の確立
・ 重篤患者を広域医療搬送する体制が必要となる。
・ 在院患者について、医療機関の建物被害、ライフライン機 能低下によって転院を要する者が多数発生する。しかし転 院を要する患者を移送させる手段(燃料含む)、移送先の 確保・調整が困難となる。
・ 被災地外の道府県から、DMAT 等の医療従事者の応援派遣 の体制は整い、順次派遣されるが、受け入れ側の現場の準 備(通信、場所の設定)が十分に整わず、被災地全体の調 整等は困難なため、各応援主体で活動が開始される。
概ね 1日後~数日後 被災地内の病院 における機能の 確保困難
・ 非常用発電機を有する医療機関等では診療・治療が可能で あるが、燃料不足等により機能が停止する医療機関も発生 する。
・ 医薬品不足が相当数の医療機関で発生する。
・ 日常的に受診していた患者のうち相当数が医療機関の被 災により受診を継続できなくなり、転院やかかりつけ病院 の変更を余儀なくされる。
・ 断水・停電が継続し、多くの人工透析患者が通院又は入院
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している施設での透析が受けられなくなる。数日で復旧す る施設もあるが、復旧の見通しが立たず、相当数の透析患 者が受入可能な施設への移動を余儀なくされる。また、受 入可能な施設でも透析スケジュールの変更(稼働時間の延 長)が迫られ、それでも対応できず他医療機関への再移送 等となる透析患者も相当数発生する。
・ 被災した病院での出産や、出産・新生児医療対応が困難と なった病院からの転院等により、妊産婦や新生児の健康が 悪化する。
【更に厳しい被害様相】
○人的・物的資源の不足
・ 計画停電が実施される場合、停電期間中に院内の非常用発電機の燃料の枯渇 等によって医療機器が停止し、治療が困難になる。
・ 停電と燃料不足の長期化により、在宅医療者を含め死亡する患者が発生する。
○災害応急対策の困難
・ 夜間に発災した場合、域外からのヘリコプターによる救命救助部隊の乗り入 れは翌朝まで実施できない。(停電で照明が不足し、現場の対応が困難)
(相模トラフ沿いの大規模な地震が発生した場合)
・ 都心部のほか神奈川県・千葉県南部等広い範囲で震度6強~7の強い揺れに より、広範囲で医療機能が低下し被災地外への広域搬送を要する患者数が膨 大となる。
・ 被害箇所が広範囲に、かつ深刻なものとなるため、ヘリコプターの発着可能 な場所が限定される。また搬送可能な医療施設までの移動が遠距離となり、
搬送時間が増加するために負傷者の広域搬送が追い付かなくなる。
■主な防災・減災対策
○予防対策
・ 負傷者の発生を減ずる対策(建物の耐震化・不燃化等)
・ 医療機関の施設の耐震化
・ 医薬品の備蓄の充実
・ 医療機関における非常用発電機・コジェネ等の導入・強化
・ 医療情報システムやカルテ・患者情報等のバックアップ
○応急・復旧対策
・ 医薬品調達(医薬品供給スキームの見直し)、トリアージ体制、停電時対応、
患者移送体制の構築
・ 災害拠点病院等の重要施設における非常用発電機の確保及び燃料の調達体制
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の確立
・ 医療機関における BCPの作成
医療機能が災害時にも維持され、院内の患者や外部からの傷病患者を受け 入れるという観点での BCP
医療機関自体が被災するおそれがある場合に一斉避難をする必要がある という観点での BCP
・ 傷病の種類に応じた広域的な患者受け入れ体制の確保
・ 災害医療に詳しい医師・看護師・保健師等の全国規模の派遣体制の確保
・ 全国規模で派遣される医療・保健支援チームの一元的管理体制の確保
・ 救急搬送や弱者移送を行うため、緊急消防援助隊の充実強化による広域消防 応援体制の整備と迅速な投入
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番号 区分 項目