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甘庶品種試験成績

十105POJ

第3節 甘庶品種試験成績

台 南 州 の 大 目降 試 験 場 に お い て 明 治43年(1910)か ら大 正8年(1919)ま で 甘 庶 品 種 試 験 が 行 わ れ た 。 ま た 、 大 正9年(1920)か ら は 大 目降 試 験 場 の1カ 所 の み で な く台 湾 各 地 の 製 糖 会 社 試 験 場 や 農 事 試 験 場 で 甘 薦 品 種 試 験 が 行 わ れ る よ う に な っ た 。

1大 目降試験 場 と各 地試験場.

試 験 成 績 を 比 較 す る た め に 、木 正9年 以 降 の 地 方 試 験 成 績 は 大 正10年(1921)と 大 正12年 (1923)を 取 り上 げ た 。 大 正10年 の 各 地 試 験 場 の 試 験 成 績 を 比 較 す る理 由 は 、 甘 蕨 品 種 試 験 が 大 正8年 ま で は 大 目降 試 験 場 に お いて の み 行 わ れ て い た た め 、 大 正8年 と連 続 し た 大 正9年 の 各 地 試 験 場 の甘 薦 品種 試 験 成 績 よ り大 正8年 か ら1年 空 い た 大 正10年 の 各 地 試 験 場 の 甘 庶 品 種 試 験 成 績 の 方 が 、大 正8年 まで の 大 目降 試 験 場 にお け る甘 庶 晶 種 平 均 試 験 成 績 と差 が 出 る と判 断 し た た め で あ る 。 ま た 大 正12年 の 各 地 試 験 場 の 甘薦 品 種 試 験 成 績 を 比 較 す る 理 由 は 、 大 正13 年(1924)以 降 の 甘 薦 品 種 試 験 で 試 植 され た 品 種 が 筆 者 の研 究 対 象 外 で あ る ジ ャ ワ 大 茎 種 の 甘

薦 品 種 が 試 験 さ れ て い た た め で あ る 。 明 治43年 か ら大 正8年 ま で10箇 年 の 大 目降 試 験 場 に お け る甘 薦 品 種 試 験 成 績 の 総 平 均 と大 正10年 の 台 南 州 に あ る 東 洋 製 糖 株 式 会 社 斗 六 製 糖 所 に お け る 品 種 試 験 成 績 、 大 正10年 の 新 竹 州 に あ う新 竹 州 農 会 に お け る 品 種 試 験 成 績 、 大 正10年 の 台 中 州 に あ る 台 申 州 農 会 に お け る 品種 試 験 成 績 、 大 正12年 の 台 北 州 に あ る 台 南 製 糖 株 式 会 社 宜 蘭 製 糖 所 に お け る 品 種 試 験 成 績 の 地 方 試 験 成 績 を 比 較 す る 。各 地 試 験 場 の 甘 薦 品 種 試 験 成 績 を 比 較 す る こ と に よ り、 地 域 に よ っ て 優 良 品 種 試 験 結 果 に差 異 が 出 て い た か ど う か を 明 らか に した い 。

こ こで 、簡 単 に 風 折 茎 数 率 、枯 死 茎 数 率 、 町 当 た り刈 取 茎 数 、 町 当 た り薦 茎 収 量 、 町 当 た り可 製 糖 量 、可 製 糖 率 の 説 明 を して お き た い。風 折 茎 数 率 は 、暴 風 雨 の 被 害 に よ っ て 折 損 した 茎 数 を 植 え 付 け た 茎 数 で 割 っ た も の で あ る 。枯 死 茎 数 率 は 、収 穫 前 に 病 虫 害 に よ っ て 枯 死 し た 茎 数 を刈 取 茎 数 に 枯 死 茎 数 を 加 え た も の で割 っ た も の で あ る 。町 当 た り刈 取 茎 数 は 、枯 死 茎 数 を 除 い た 製 糖 で き る 庶 茎 本 数 の こ と で あ る 。町 当た り庶 茎 収 量 は 、刈 取 後 の庶 茎 の 重 さ で あ り供 試 面 積 に よ り算 出 す る 。町 当 た り可 製 糖 量 は 、薦 茎 収 量 に可 製 糖 率 を 掛 けた も の で あ り純 面 積 に よ り算 出 す る 。可 製 糖 率 は 、 藍 糖 含 有 率 、繊 維 含 有 率 、搾汁 液 の純 度 に よ っ て 決 ま る 。健 全 な 甘 薦 を3本 か ら5本 を 分 析 資 料 と して 採 取 し分 析 され る。 当時 は ウ ィ ン テ ル 公 式 が使 わ れ て いた よ う で あ る 。 ウ ィ ンテ ル 公 式 と は 、 可 製 糖 率=薦 糖 搾 汁 液 ×(1、4‑40÷ 純 搾 汁 液)×0.8の こ と で あ る 。 町 当 た り可 製 糖 量 は 町 当 た り薦 茎 収 量 に可 製 糖 率 を 掛 け て 算 出 す る と あ る が 、以 下 の表 に お い て 町 当 た り庶 茎 収 量 に可 製 糖 率 を 掛 け て も一 致 しな い 場 合 が あ る 。 これ は 、町 当 た り可 製 糖 量 と町 当 た り薦 茎 収 量 の 算 出 の 仕 方 が 違 うか らで あ る と考 え られ る。供 試 面 積 と は 、試 験 の た め に 提 供 さ れ た 面 積 の こ と を指 し、純 面 積 と は 、供 試 面 積 の 中 にお い て 実 際 に 試 験 す る た め に甘 庶 を植 え 付 け し た 面 積 の こ と を 指 す 。町 当た り可 製 糖 量 は純 面 積 に よ り算 出 す る の に対 し て 、町 当 た り庶 茎 収 量 は 供 試 面 積 に よ り算 出 さ れ る 。そ のた め 、町 当 た り可 製 糖 量 を 出 す た め に 、町 当 た り藍 茎 収 量 に可 製 糖 率 を 掛 け て も 一 致 しな い と考 え られ る 。ウ ィ ンテ ル 公 式 の 薦 糖 搾 汁 液 と薦 茎 収 量 の 関 係 で あ る が 、 資 料 が み つ か らな か っ た た め 、今 後 の課 題 と した い 。 、

【 表5】 大 目降試験場甘薦品種試験成績(明 治43年 か ら大正8年 までの総平均)

風 折

茎 数 (%)

枯 死 茎 数 (%)

町 当 た り

可 製 糖 率 (%) 刈 取

茎 数 (本)

蕨 茎 収 量 (斤 ω)

可製糖量

斤数 指数 順位

ロ ー ズ バ ン ブ ー 11.10 14.55 42,796 88β28 ‡1,466 100 17 13.11

36POJ 5.86 3.52 84,106 126,975 17,560 153 1 13.80

86POJ 7.55 9.74 78,541 104,412 14,471 126 14 13.78 105POJ 3.21 3.49 62,914 121,237 16,420 143 3 13.48 139POJ 0.70 5.36 84,085 98,853 14,875 130 13 15.05

143POJ 4.59 7.56 88,565 116β27 15,813 138 7 13.59

161POJ 2.06 2.45 69,462 119,561 16,272 142 4 13.56 チ ェ リボ ン 1.54 10.43 48,747 88,!02 12,185 106 16 13.76 181POJ 9.36 3.73 91,757 122,510 15,585 136 9 12.76 210POJ 4.55 6.13 91,290 107,410 15ゴ006 !31 12 13.98 228POJ 5.37 3.96 93,070 !18,579 16,092 140 6 13.66 234POJ 3.86 7.12 74β82 108,186 16,182 141 5 14.95 239POJ 2ユ3 3.44 79,260 117β79 15,287 133 10 13.10

240POJ 2.67 2.84 74,744 106,322 15,230 133 11 14.30

読谷山

3.02 6.42 107,122 137,991 17,189 149 2 12.53

277POJ 2.81 3.92 98,255 112,274 15,719 137 8 14.08 278POJ 6.34 6.22 69,035 107β15 13,473 118 15 12.62 (出 典)台 湾 総 督 府 中 央 研 究 所 『農 業 部 彙 報 』 第43号(1927年)

表5よ り 、 大 目 降 試 験 場 で は 、 可 製 糖 量 が 最 も 多 い 品 種 は36POJ(2)で あ り そ れ に 続 い て 読 谷 山 、105POJ、161POJ、234POJで あ り 、 大 正 元 年 か ら 大 正2年 に か け て 全 島 に 普 及 し た ロ ー ズ バ ン ブ ー の 可 製 糖 量 は 、 品 種 試 験 を 行 っ た17種 の 中 で 最 も 少 な か っ た こ と が わ か る 。 ま た 、 庶 茎 収 量 を 見 て み る と 最 も 多 い 品 種 は 読 谷 山 で あ り36POJ、181POJと 続 き ロ …一一・ズ バ ン ブ ー は2 番 目 に 少 な い こ と が わ か る 。

【 表6】 大正10年 度東洋製糖株式会社斗六製糖所甘庶品種試験成績(試 験所在地:台 南州)

風 折

茎 数 (%)

枯 死 茎 数 (%)

町 当 た り

可 製 糖 率 (%) 刈 取

茎 数 (本)

薦 茎 収 量 (斤)

可製糖量

斤数 指数 順位

ロ ー ズ バ ン ブ ー 0 7.90 46β40 74,000 10β01 100 10 13.90

読谷 山

ス トラ イ プ ド

チ ェ リ ボ ン 0.08 4.88 50,720 100β20 14ρ05 136 6 13.96

36POJ 0.38 8.61 97,280 112,σ40 15β20 154 2 14.12

105POJ 1.58 5.56 64,520 102,480 13,702 133 7 13.37 161POJ 0.15 4.75 77,880 106β80 14,636 142 4 13.72

234POJ 0 12.36 87β80 95,640 14,250 138 5 14.91

240POJ 0.15 5.63 77β40 86,680 12,586 122 8 14.52

36Mi 0.19 5.48 81,440 86,520 12,381 120 9 14.31

143POJ 0.17 10.79 106,160 125β80 17,560 170 1 13.95 (出典)台 湾 総 督 府 中 央 研 究 所 『農 業 部 彙 報 』 第26号(1925年)

表6よ り、 東 洋 製 糖 株 式 会 社 斗 六 製 糖 所 試 験 場 で は 、 可 製 糖 量 が 最 も多 い 品 種 は143POJで あ りそ れ に続 い て36POJ、 読 谷 山 、161POJ、234POJで あ り、本 試 験 場 で も 可 製 糖 量 が 最 も少 な い の は ロ ー ズ バ ン ブ ー で あ る こ と が わ か る 。ま た 、薦 茎 収 量 を見 て み る と143POJや 読 谷 山 、 36POJと い っ た 品 種 が 多 く、 ロ ー ズ バ ン ブー が 最 も少 な い こ とが わ か る 。

【 表7】 大正10年 度新竹州農会甘薦品種試験成績(試 験所在地:新 竹州) 風折

茎数 (%)

枯 死 茎 数 (%)

町 当 た り

可 製 糖 率 (%)

刈取

茎数 (本)

庶茎 収量 (斤)

可製糖量

斤数 指数 順位

ロー ズバ ン ブー 1.74 2.34 66β80 171β00 20,527 100 1 11.99

読谷 山

0.45 2.91 126,960 182,920 20,331 99 2 11.12

ス トライ プ ド

チ ェ リボ ン 1.56 2.58 61,960

調

160,560 19,538 95 3 12.17

36POJ 1.08 1.72 95β40 151β80 16,447 80 8 10.84

105POJ 1.25 2.03 77,640 152,920 16,755 82 7 10.98

161POJ 1.09 1.57 90β60 150,440 17,940 87 6 1192

234POJ 1.39 1.77 91,040 131,240 17,313 75 10 11.65 240POJ 1.31 1.81 87,440 137,600 15,890 77 9 11.47

36Mi 1.29 2.02 91,240 157,200 18,340 89 4 11.64

'

D1135 0.85 1.05 90,760 171,440 18,093 88 5 10.55

(出 典)台 湾 総 督 府 中央 研 究 所 『農 業 部 彙 報 』 第26号(1925年)

表7よ り 、新 竹 州 農 会 試 験 場 で は 、可 製 糖 量 が 最 も 多 い 品 種 は ロ ー ズ バ ン ブ ー で あ り そ れ に 続

が 少 な く 劣 等 な 品 種 で あ る と言 え よ う 。ま た 、庶 茎 収 量 を見 て み る と最 も多 い 品 種 は 読 谷 山 で あ り ロー ズ バ ン ブ ー も優 良 な 成 績 を収 め て い る。 一 方 で234POJや240POJの 薦 茎 収 量 が 少 な い こ とが わ か る 。

'【表8】 大 正10年 度 台 中 州 農 会 甘 薦 品 種 試験 成 績(試 験 所 在 地:台 中 州)

風 折 茎 数 (%)

枯 死 茎 数 (%)

町 当 た り

可 製 糖 率 (%) 刈 取

茎 数 (本)

庶 茎 収 量 (斤)

可製糖量

斤数 指数 順位

ロ ー ズバ ン ブー 0 1035 61,680 148,040 20,755 100 3 14.02

読谷山 一

0 6.99

15q68Q

167,800 20,101 97 7 11.99 ス トラ イ プ ド

チ ェ リボ ン 0 8.63

1

63,08σ 147,520 21,320 103 2 14.41

36POJ

6

7.04 107,200 159β60 20β73 98 6 12.75

105POJ 0 5.64 87,640 147,640 19,667 95 8 13.32

161POJ 0 5.18 94,520 150,800

2q731

100 4 13.74

234POJ 0 8.03 107β00 159,000 19,300 93 9 14.19

240POJ 0 6.29 99,560 13488σ 18,304 88 10 13.58

36Mi 0 6.81 103ρ20 161ρ00 21,459 103 1 13.67

D1135 0 4.18 88β80 164,720 20β84 100 5 12.56

(出 典)台 湾 総 督 府 中 央 研 究 所 『農 業 部 彙 報 』 第26号(1925年)

表8よ り 、 台 中 州 農 会 試 験 場 で は 、 可 製 糖 量 が 最 も 多 い 品 種 は36Miで あ り そ れ に 続 い て ス ト ラ イ プ ド チ ェ リ ボ ン 、 ロ ー ズ バ ン ブ ー 、161POJ、D1135で あ り 、240POJの 可 製 糖 量 が 最 も 少 な く234POJや105POJが 劣 等 な 品 種 で あ る こ と が わ か る 。 ま た 、 薦 茎 収 量 を 見 て み る と 読 谷 山 が1番 多 くD1135、36Miが 続 い て お り240PoJや ス ト ラ イ プ ドチ ェ リ ボ ン が 少 な い 品 種 と 挙 げ る こ と が で き る 。

【 表9】 大正12年 度 台南製糖株式会社宜蘭製糖所甘薦品種試験成績(試 験所在地:台 北州)

風 折

茎 数 (%)

枯 死 茎 数 (%)

町 当 た り

可 製 糖 率 (%)1

刈 取 茎 数 (本)

蕨 茎 収 量 (斤)

可製糖量

斤数 指数 順位

36POJ 1.45 1.11 91,270 129,960 15β35 100 7 11.80

読谷山

124 2.17 115,050 150,960 14,041 92 10 9.12

36Mi 1.01 1.20 98,730 148β00 17,336 113 3 11.69

105POJ 1.07 7.65 72,260 135,130 14,062 92 9 10.48 920POJ 0.74 1.81 67,930 162,130 16,910 110 5 10.43

F4 0.97 1.98 88,510 162,760 18β31 123 2 11.57

F19 0.85 0.35 77250 179,160 18β83 123 1 10.54

234POJ 1.35 1.10 74,890 129,560 15,068 98 8 11.63

ロー ズ バ ンブ ー 2.12 4.18 50,780 147,400 16,980 111 4 11.52

ス トラ イ プ ド

チ ェ リ ボ ン 1.54 2.60 50,750 149,900 16,522 108 6 11.81

(出 典 グ 台 湾 総 督 府 中 央 研 究 所 『農 業 部 彙 報 』 第35号(1926年)

表9よ り、 台 南 製 糖 株 式 会 社 宜 蘭 製 糖 所 試 験 場 で は 、F19やF4と い っ た 台 湾 実 生 種 の 可 製 糖 量 が 多 く ロ ー ズ バ ン ブ ー も 可 製 糖 量 が 多 い 。 一 方 で 、 読 谷 山 や105POJ、234POJ、36POJの

可 製 糖 量 が 少 な い こ とが わ か る 。 また 、 庶 茎 収 量 を見 て み る とF4やF19が 多 く 、234POJや 36POJの 収 量 が 少 な い こ と を読 み 取 る こ とが で き る 。 ま た 、薦 茎 収 量 を 見 て み る とF19やF4 が 多 く234POJや36POJが 少 な い こ と が わ か る 。

ま ず 、 表5と 表6を 比 較 して み た い 。 表5の 大 目降 試 験 場 も表6の 東 洋 製 糖 株 式 会 社 斗 六 製 糖 所 も 同 じ 台 南 州 に あ っ た 試 験 場 で あ る 。こ の二 つ の試 験 場 の可 製 糖 量 の 成 績 を 比 較 し て み る と よ く似 た 結 果 が 出 て い る こ とが わ か る 。

次 に 、 表5と 表7を 比 較 し た い。 表5に よれ ば 、大 目降 試 験 場 に お い て 可 製 糖 量 が 多 い 品 種 は36POJや234POJで あ っ た 。 一 方 で 可 製 糖 量 が 最 も少 な い 品 種 は ロー ズ バ ンブ ー で あ っ た 。 そ れ に 対 して 、表7に よ れ ば 、新 竹 州 に 試 験 場 が あ っ た 新 竹 州 農 会 に お け る可 製 糖 量 が 最 も 多 い 品 種 は ロ ー ズ バ ン ブ ー で あ っ た 。 また 、 可 製 糖 量 が 少 な い 品 種 は234POJや36POJで あ っ た 。 こ の こ と か らわ か る よ う に 、大 目降 試 験 場 と新 竹 州 農 会 に お け る 品 種 試 験 で は 正 反 対 の 成 績 を 収 め て い た こ とを 読 み 取 る こ とが で き る 。

続 い て 、 表5と 表8を 比 較 す る 。 表8の 台 中 州 農 会 は 台 中州 に試 験 場 が あ っ た 。 台 中 州 農 会 に お い て 、可 製 糖 量 が 最 も 多 か っ た 品種 はで6Miあ り 、ス トラ イ プ ドチ ェ リボ ン 、 ロ ー ズ バ ン ブ ー と続 いて い る 。一 方 で 、可 製 糖 量 が 最 も少 な か っ た 品 種 は240POJで あ り、234POJ、105POJ と続 い て い る 。台 中 州 農 会 に お い て も新 竹 州 農 会 と同 様 に 、大 目降 試 験 場 に お け る 品 種 試 験 結 果 と似 て い な い こ と が わ か る 。

そ して 、 最 後 に 表5と 表9を 比 較 す る 。 表9の 台南 製 糖 株 式 会 社 宜 蘭 製 糖 場 は 台 北 州 に試 験 場 が あ っ た 。 同 試 験 場 に お い て 、可 製 糖 量 が 最 も多 か っ た 品種 はF19、F4、36Miと い っ た 品種 で あ っ た 。 一 方 で 、 可 製 糖 量 が 少 な か っ た 品 種 は 、読 谷 山 、105POJ、234POJで あ っ た 。 同 試 験 場 に お い て は 、大 目降 試 験 場 に お い て 可 製 糖 量 が 非 常 に優 良 な 成 績 で あ っ た 読 谷 山 、105POJ、

234POJ、36POJと い っ た 品 種 の 可 製 糖 量 が 少 な か っ た こ と を読 み 取 る こ と が で き る 。

大 目降 試 験 場 に お け る 明 治43年(1910)か ら大 正8年(1919)ま で の 町 当 た り 平 均 可 製 糖 量 の 試 験 成 績 順 位 、 台 南 製 糖 株 式 会 社 宜 蘭 製 糖 所 にお け る大 正12年 の 町 当 た り可 製 糖 量 の試 験 成 績 順 位 、 新 竹 州 農 会 に お け る 大 正10年 の 町 当 た り可 製 糖 量 の 試 験 成 績 順 位 、 台 中 州 農 会 にお け る 大 正10年 の 町 当 た り可 製 糖 量 の試 験 成 績 順 位 、 東 洋 製 糖 株 式 会 社 斗 六 製 糖 所 に お け る大 正 10年 の 町 当 た り可 製 糖量 の 試 験 成 績 順 位 を 表10に した 。

【 表10】 各製糖 会社 における優良品種

1位 2位 3位 4位

台北州 宜蘭

F19 F4 36Mi ロ ー ズ バ ン ブ ー

新竹州 新竹農会

ロ ー ズ バ ン ブ ー

読谷山

ス トライ プ ドチ ェ リボ ン 36Mi

台中州 台中農会

36Mi ス トライ プ ドチ ェ リボ ン ロ ー ズ バ ン ブ ー 161POJ

台南州 斗六

143POJ 36POJ

読谷 山

161POJ

台南州 大 目降

36POJ

読谷山

105POJ 161POJ

表10を 見 て わ か る よ う に 、 州 に よ って 優 良 な 成績 を 残 して い る 品 種 は 違 っ て い る 。 しか し 、 試 験 場 が 同 じ 台 南 州 に あ っ た 大 目降 試 験 場 と斗 六 製 糖 所 で は 優 良 な 晶種 が 似 て い る こ と が わ か

る 。 ま た 、 台 北 州 、新 竹 州 、 台 中州 と い っ た 比 較 的 中 北 部 に あ る試 験 場 で は ロー ズ バ ン ブ ー の 成 績 が よ い こ とが わ か る 。 地 域 に よ っ て 優 良 な 品 種 が違 う こ とが わ か る 。

甘庶品種の優劣は可製糖量の多寡で決め られる。

一 定 の 地 積 よ り産 出 さ れ る 可 製 糖 量 の 多 寡 は 甘 薦 試 験 成 績 の 優 劣 比 較 す る 上 で 最 後 の 断 定 と な る べ き も の な の で あ る 。そ の た め 、国 家 や 製 糖 会 社 は 品 種 の 優 劣 を 判 定 す るた め に は可 製 糖 量 が 最 も 多 い 品 種 を 成 績 優 良 とす る 。(3)

しか し、 台 湾 は 主 と して 斤 量 に よ る甘 薦 の 買 収 制 度 を と って い る 。

含 糖 率 に対 して は 買 収 上 一 定 の 標 準 が な い。そ の た め 耕 作 者 に と っ て 庶 茎 収 量 が 最 も 多 い 品 種 を 好 む こ と は 理 に か な っ て い る 。(4>

上 述 した よ う に 、台 湾 にお け る甘 庶 品種 の 優 劣 は 可 製 糖 量 と薦 茎 収 量 に よ っ て 決 め られ る 。し か し 、 本 項 にお い て は 可 製 糖 量 の み に 注 目 し考 察 して き た 。

こ こ ま で 見 て き た よ う に年 が 進 む に つ れ 、可 製 糖 量 の 成 績 が 良 く な っ た 品種 、悪 くな っ た 品 種 が あ る 。 しか し 、 た だ そ れ だ け で 品種 が 進 化 した 退 化 し た と は 言 え な い の で は な いか と考 え る 。 そ れ は 、地 域 別 に見 て み る と大 目降 試 験 場 と 同 じ台 南 州 に あ っ た試 験 場 で の 成 績 と 台 南 州 に は な か っ た 試 験 場 で の 成 績 とで は試 験 結 果 が 違 うか らで あ る1こ の こ とか ら地 域 に よ っ て 優 良 品 種 に 差 異 が あ っ た と言 え る 。 次 項 で は 地 域 別 の 気 候 条 件 に 注 目 しな が ら 晶 種 の 優 劣 を 考 察 した い 。

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