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2. コマンド・リファレンス

2.6. 多目的デーモン (MPD) のコマンド

2.6.3. 環境変数

I_MPI_JOB_CONFIG_FILE ( I_MPI_MPD_CONF )

mpd 設定ファイルのパス/名前を設定します。

構文

I_MPI_JOB_CONFIG_FILE=<path/name>

廃止された構文

I_MPI_MPD_CONF=<path/name>

引数

<path/name> MPD 設定ファイルへの絶対パス。

説明

この環境変数には、デフォルトの${HOME}/.mpd.confに代わって、mpdbootスクリプトが使用するファイ ルのフルパスを定義します。

I_MPI_JOB_CONTEXT ( MPD_CON_EXT )

mpd コンソールファイルの一意な名前を設定します。これにより、同じユーザーアカウントで、複数の mpd リ ングを実行することが可能になります。

構文

廃止された構文

MPD_CON_EXT=<tag>

引数

<tag> 一意な MPD 識別子。

説明

複数の mpd リングが共存できるよう、異なる固有値にこの環境変数を設定します。それぞれの MPD リングは、

異なるI_MPI_JOB_CONTEXT値に関連付けられます。この環境変数が一度設定されると、1 つの MPD リング を開始でき、その他の MPD リングの影響を受けずに動作します。特定の MPD リングで動作するよう、

I_MPI_JOB_CONTEXTに適切な値を設定します。複数のインテル® MPI ライブラリーのジョブを一度に起動す る方法は、「簡素化されたジョブ起動コマンド」をご覧ください。

I_MPI_JOB_TAGGED_PORT_OUTPUT

タグ付きの mpd ポート出力を on/off にします。

構文

I_MPI_JOB_TAGGED_PORT_OUTPUT=<arg>

引数

<arg> バイナリー・インジケーター。

enable | yes | on | 1 タグの出力を on にします。これは、デフォルト値です。

disable | no | off | 0 タグの出力を off にします 説明

出力形式のタグ付けは mpdbot ステージで動作し、起動時に ssh などのリモートシェルからの予期しない出力 を分かりやすくできます。mpdboot は、この環境変数を自動的に 1 に設定します。この機能を必要としない場 合、I_MPI_JOB_TAGGED_PORT_OUTPUT に disable を設定します。

I_MPI_MPD_CHECK_PYTHON

MPD リング開始時に Python* のバージョン・チェックを on/off します。

構文

I_MPI_MPD_CHECK_PYTHON=<arg>

引数

<arg> バイナリー・インジケーター。

enable | yes | on | 1 Python* バージョンの互換性をチェックします。

disable | no | off | 0 Python* バージョンの互換性をチェックしません。これは、デフォル ト値です。

説明

クラスターのノードにインストールされている Python* のバージョン互換性チェックを有効にするには、この 環境変数を設定します。これにより、MPD リングの起動時間が長くなります。互換性のないバージョンの

Python* がクラスターにインストールされている場合、MPD の動作は未定義です。

I_MPI_MPD_CHECK_PYTHON が、enable に設定され、互換性チェックに失敗すると、mpdboot は異常終了 して診断メッセージを出力します。MPD リングは開始されません。

I_MPI_MPD_RSH

mpd デーモンを起動するリモートシェルを設定します。

構文

I_MPI_MPD_RSH =<arg>

引数

<arg> 文字列パラメーター。

<remote shell> リモートシェルを使用します。

説明

この環境変数を設定して、–rshmpdboot オプションに適用されるデフォルトの値を定義します。コマンドラ

インで -rsh オプションが指定されると、I_MPI_MPD_RSH 環境変数は無視されます。-rsh オプションが指定

されない場合、I_MPI_MPD_RSH 環境変数の値が想定されます。

I_MPI_MPD_TMPDIR TMPDIR

MPD サブシステムの一時ディレクトリーを設定します。

構文

I_MPI_MPD_TMPDIR=<arg>

TMPDIR=<arg>

引数

<arg> 文字列パラメーター。

<directory name> 一時ディレクトリーの場所を指す文字列デフォルト値は/tmpです。

説明

代替の一時ディレクトリーの場所を指定するには、これらの環境変数のいずれかを設定します。MPD サブシス テムは、これらの環境変数で指定されたディレクトリーにファイルを作成します。2 つの環境変数が異なる場 所を指す場合、TMPDIR 環境変数の値は無視されます。

注意

一部のオペレーティング・システムでは、mpd2.console_* ファイルパスの長さが制限されます。次のような 診断メッセージが表示された場合、問題を回避するには <directory name> の文字列長を減らしてください: socket.error: AF_UNIX path too long。

注意

<arg> が、分散ファイルシステム (PANFS、PVFS など) を示す場合、mpd デーモンは開始されません。この問 題が生じた場合、ext2、ext3、NFS などの標準ファイルシステムを指すように I_MPI_MPD_TMPDIR と TMPDIR を設定してください。

I_MPI_MPD_CLEAN_LOG

MPD デーモン終了時のログファイルの削除を制御します。

構文

I_MPI_MPD_CLEAN_LOG=<value>

引数

<value> 値を定義します。

enable | yes | on | 1 ログファイルを削除します。

disable| no|off| 0 ログファイルを保持します。これは、デフォルト値です。

説明

この環境変数を設定して、mpdallexit の動作を定義します。この環境変数を enable に設定すると、

mpdallexitは実行中に作成したログファイルを削除します。この環境変数をdisableに設定すると、

mpdallexit は実行中に作成したログファイルを保持します。