3. チューニング・リファレンス
3.3. ファブリック制御
3.3.4. DAPL UD ネットワーク・ファブリック制御
I_MPI_DAPL_UD
DAPL UD パスの使用を有効/無効にします。
構文
I_MPI_OFA_USE_XRC=<arg>
引数
<arg> バイナリー・インジケーター。
enable | yes | on | 1 DAPL UD IB 拡張の使用を on にします。
disable | no | off | 0 DAPL UD IB 拡張の使用を off にします。これは、デフォルト値で す。
説明
データを転送するため DAPL UD 経路を有効にするには、この環境変数を設定します。この環境変数が設定され てアルゴリズムが有効になると、特定の DAPL プロバイダーの属性は UD IB 拡張がサポートされることを示し ます。
I_MPI_DAPL_UD_PROVIDER
IB UD トランスポートと動作する DAPL プロバイダーを定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_PROVIDER=<name>
引数
<name> ロードする DAPL プロバイダーの名前を定義します。
> 0 デフォルトの <nbytes> 値は、16456 バイトです。
説明
ロードする DAPLプロバイダーの名前を定義するには、この環境変数を設定します。この名前は、dat.conf 設定ファイルでも定義されています。
指定する DAPL プロバイダーが UD IB 拡張をサポートすることを確認してください。
I_MPI_DAPL_UD_DIRECT_COPY_THRESHOLD
DAPL UD 直接コピープロトコルのしきい値を変更します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_DIRECT_COPY_THRESHOLD=<nbytes>
引数
<nbytes> DAPL UD 直接コピープロトコルのしきい値を定義します。
> 0 デフォルトの <nbytes> 値は、16456 バイトです。
説明
DAPL UD 直接コピープロトコルのしきい値を制御するため、この環境変数を設定します。DAPL ネットワー
ク・ファブリック向けのデータ転送アルゴリズムは、次のスキームに従って選択されます。
• メッセージが <nbytes> 以下の場合、内部事前登録バッファーを介して eager プロトコルを使用して 送信します。このアプローチは、ショートメッセージでは高速です。
• メッセージが、<nbytes> より長い場合、直接コピープロトコルが使用されます。これはバッファー を使用しませんが、送信側と受信側でメモリーの登録が必要です。このアプローチは、ラージメッ セージでは高速です。
この環境変数はインテル製マイクロプロセッサーおよび互換マイクロプロセッサーで利用可能ですが、インテル 製マイクロプロセッサーにおいてより多くの最適化が行われる場合があります。
I_MPI_DAPL_UD_RECV_BUFFER_NUM
サービスメッセージを受信するための内部事前登録バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定しま す。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RECV_BUFFER_NUM=<nbuf>
引数
<nbuf> メッセージを受信するバッファーの数を定義します。
> 0 デフォルト値は、16 + n*4 です。n は、MPI ジョブの合計プロセス
数です。
説明
サービスメッセージを受信するための内部事前登録バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定しま す。これらのバッファーは、すべての接続やプロセスペアで共通です。
注意
事前定義バッファーはメモリーを使用しますが、パケットの損失を回避するのに役立ちます。
I_MPI_DAPL_UD_SEND_BUFFER_NUM
メッセージを送信するための内部事前登録 UD バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_SEND_BUFFER_NUM=<nbuf>
引数
<nbuf> メッセージを送信するバッファーの数を定義します。
> 0 デフォルト値は、16 + n*4 です。n は、MPI ジョブの合計プロセス
数です。
説明
サービスメッセージを送信するための内部事前登録バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定しま す。これらのバッファーは、すべての接続やプロセスペアで共通です。
注意
事前定義バッファーはメモリーを使用しますが、パケットの損失を回避するのに役立ちます。
I_MPI_DAPL_UD_ACK_SEND_POOL_SIZE
メッセージを送信するための ACK UD バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_ACK_SEND_POOL_SIZE=<nbuf>
引数
<nbuf> メッセージを送信するための ACK UD バッファーの数を変更するに
は、この環境変数を設定します。
> 0 デフォルト値は 256 です。
説明
サービスメッセージを送信するための内部事前登録 ACK バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定 します。これらのバッファーは、すべての接続やプロセスペアで共通です。
I_MPI_DAPL_UD_ACK_RECV_POOL_SIZE
メッセージを受信するための ACK UD バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_ACK_RECV_POOL_SIZE=<nbuf>
引数
<nbuf> メッセージを受信するための ACK UD バッファーの数を変更するに
は、この環境変数を設定します。
> 0 デフォルト値は、512 + n*4 です。n は、MPI ジョブの合計プロセ
ス数です。
説明
サービスメッセージを受信するための内部事前登録 ACK バッファーの数を変更するには、この環境変数を設定 します。これらのバッファーは、すべての接続やプロセスペアで共通です。
I_MPI_DAPL_UD_TRANSLATION_CACHE
DAPL UD パスのメモリー登録キャッシュを on/off にします。
構文
I_MPI_DAPL_UD_TRANSLATION_CACHE=<arg>
引数
<arg> バイナリー・インジケーター。
enable | yes | on | 1 メモリー登録キャッシュを on にします。これはデフォルトです。
disable | no | off | 0 メモリー登録キャッシュを off にします。
説明
DAPL UD パスのメモリー登録キャッシュを on/off にするため、この環境変数を使用します。
キャッシュを使用すると、パフォーマンスが向上します。詳細については、製品のリリースノートをご覧くだ さい。
I_MPI_DAPL_UD_TRANSLATION_CACHE_AVL_TREE
DAPL UD パスの RDMA 変換キャッシュの AVL tree ベースの実装を有効/無効にします。
構文
I_MPI_DAPL_UD_TRANSLATION_CACHE_AVL_TREE=<arg>
引数
<arg> バイナリー・インジケーター。
enable | yes | on | 1 AVL tree ベースの RDMA 変換キャッシュを on にします。
disable | no | off | 0 AVL tree ベースの RDMA 変換キャッシュを off にします。これは、
デフォルト値です。
説明
この環境変数を設定して、DAPL UD パスの RDMA 変換キャッシュの AVL tree ベースの実装を有効にします。
RDMA 変換キャッシュが 10,000 を超える要素を処理する場合、AVL tree ベースの RDMA 変換キャッシュの方
がデフォルト実装より高速です。
I_MPI_DAPL_UD_REQ_EVD_SIZE
データ転送操作を送信するための DAPL UD イベント・ディスパッチャーのイベントキューのサイズを定義しま す。
構文
I_MPI_DAPL_UD_REQ_EVD_SIZE=<size>
引数
<size> イベントキューの長さを定義します。
> 0 デフォルト値は 2,000 です。
説明
DAPL UD データ転送操作 (DTO) の送信完了を処理する DAPL イベント・ディスパッチャーのイベントキューの
サイズを定義するため、この環境変数を設定します。この環境変数が設定されると、<size> とプロバイダー から取得した値の最小値がイベントキューのサイズとして使用されます。プロバイダーには、少なくとも計算 された値に等しいキューサイズを提供する必要がありますが、大きなキューサイズを提供することもできます。
I_MPI_DAPL_UD_CONN_EVD_SIZE
接続のための DAPL UD イベント・ディスパッチャーのイベントキューのサイズを定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_CONN_EVD_SIZE=<size>
引数
<size> イベントキューの長さを定義します。
> 0 デフォルトの値は、MPI ジョブの2 * プロセス数 + 32です。
説明
接続に関連するイベントを処理する DAPL イベント・ディスパッチャーのイベントキューのサイズを定義する ため、この環境変数を設定します。この環境変数が設定されると、<size> とプロバイダーから取得した値の 最小値がイベントキューのサイズとして使用されます。プロバイダーには、少なくとも計算された値に等しい キューサイズを提供する必要がありますが、大きなキューサイズを提供することもできます。
I_MPI_DAPL_UD_RECV_EVD_SIZE
接続のための DAPL UD イベント・ディスパッチャーのイベントキューのサイズを定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RECV_EVD_SIZE=<size>
引数
<size> イベントキューの長さを定義します。
> 0 デフォルトの値は、UD と ACK バッファー数に依存します。
説明
DAPL UD データ転送操作 (DTO) の受信完了を処理する DAPL イベント・ディスパッチャーのイベントキューの
サイズを定義するため、この環境変数を設定します。この環境変数が設定されると、<size> とプロバイダー から取得した値の最小値がイベントキューのサイズとして使用されます。プロバイダーには、少なくとも計算 された値に等しいキューサイズを提供する必要がありますが、大きなキューサイズを提供することもできます。
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_MAX_BLOCK_LEN
DAPL UD 直接コピープロトコルの 1 反復で渡される最大ブロックサイズを定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_MAX_BLOCK_LEN=<nbytes>
引数
<arg> DAPL UD 直接コピープロトコルの 1 反復で渡される最大ブロックサ
イズを定義します。
> 0 デフォルト値は1,048,576です。
DAPL UD 直接コピープロトコルの 1 反復で渡される最大ブロックサイズを定義するには、この環境変数を設定
します。直接コピープロトコル内のメッセージサイズが、指定された値よりも大きい場合、メッセージは複数 のブロックに分割され、複数の操作で渡されます。
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_BUFFER_ALIGNMENT
DAPL 直接コピー転送向けの送信バッファーのアライメントを定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_BUFFER_ALIGNMENT=<arg>
引数
<arg> 送信バッファーのアライメントを定義します。
> 0 かつ 2 の累乗 デフォルト値は 16 です。
DAPL 直接コピー転送向けのバッファー送信アルゴリズムを定義するため、この環境変数を設定します。DAPL
操作で指定されるバッファーが適切にアライメントされている場合、データ転送のバンド幅は高まります。
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_COPY_ALIGNMENT_THRESHOLD
DAPL 直接コピー転送向けの送信バッファーのアライメントのしきい値を定義します。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_COPY_ALIGNMENT_THRESHOLD=<nbytes>
引数
<nbytes> 送信バッファーのアライメントのしきい値を定義します。
> 0 かつ 2 の累乗 デフォルト値は 32768 です。
DAPL 直接コピー転送向けの送信バッファーのアライメントのしきい値を定義するため、この環境変数を設定
します。DAPL 操作で指定されるバッファーが適切にアライメントされている場合、データ転送のバンド幅は
高まります。
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_DYNAMIC_CONNECTION
直接コピープロトコルで使用される DAPL UD 終了ポイントのダイナミック接続確立のアルゴリズムを制御しま す。
構文
I_MPI_DAPL_UD_RNDV_DYNAMIC_CONNECTION=<arg>