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現在の介護の仕事の広報、情報普及の実態

ドキュメント内 第三章:保育士の就業・就職行動と意識 (ページ 99-103)

第5章 介護の仕事の広報、情報普及の実態

第2節 現在の介護の仕事の広報、情報普及の実態

各ターゲットに対する発信主体・訴求手段の現在の状況について整理した。なお、想定ター ゲットについては、「2025 年に向けた介護人材の確保」(厚生労働省 社会保障審議会福祉部会 福祉人材確保専門委員会、平成 27 年 2 月 25 日)における、介護人材の参入促進を進めるに当 たり情報発信を進めていくべき人材層を軸として、それぞれに発信している発信主体、普及手 段、広報・情報の内容の整理を行っている。

1.主なターゲット

介護職(介護の仕事)の訴求ターゲットは学生や若年層が多く、30~40 代を対象とした広報 は少ない上に、具体的な求人情報がメインとなっている。特に手薄となっているターゲットは、

中高年(特に男性や他産業業種からの転職層)やシニア層ならびに関係者向けである。

表 71 現在の介護の仕事の広報、情報普及の実態整理表

想定ターゲット

主な発信主体 自治体 関係団

個別企 業

マッチ ング機 関

求人サ イト 介 護 へ の 理 解 ・ 関

心を高めるべき層

小中学生

△ ― ― ― ―

新卒者(福祉・介護系

以外専攻の高校生) △ ― ― ― ―

新卒者(福祉・介護系

以外専攻の大学生) ― ― ― ― △

地域の若者

△ ― ― ― ―

就 業 し て い な い 女 性

(主婦層) △ ― ○ ― ―

中高年齢者

― ― ― ― ―

一般転職者

△ ― △ ― ―

介 護 を 就 職 の 選 択 肢と考えている層

新卒者(福祉・介護系

専攻の高校生) ○ ― ― ○ ―

新卒者(福祉・介護系

専攻の大学生) ○ ― △ △ ○

関係者(新卒者の保護

者、学校の先生等) ○ ― ― ― ―

一 時 的 に 介 護 か ら

離れている層 ― ― △ ― ―

その他 利用者

△ ― ○ ― ―

国民全般

△ △ ― ― ―

注 )○ : 広報 、 情報 普及が 総 じ て実 施 され て いる 発信主 体

△ : 広報 、 情報 普及が 一 部 実施 さ れて い たり 、情報 内 容 ・量 が 限定 的 であ る発信 主 体 - : 広報 、 情報 普及が 総 じ て実 施 され て いな い発信 主 体

( 参 考 )厚 生 労働 省 社会 保障審 議 会 福祉 部 会 福 祉 人材 確保専 門 委 員会 「 2025 年 に 向け た介 護 人 材の 確 保」 (平成 27 年 2 月 25 日 )

2.広報・情報普及の手段

広報・情報手段では、広く普及を図るための手段としてウェブサイトを活用、紙ベースのツ ールを作成している場合でもウェブサイトからダウンロード可能としている。また、 facebook

3.広報・情報の内容

情報の内容は、職場(施設・在宅等)や職種・資格の説明、介護の仕事に就いたきっかけ、

現在の仕事の内容ややりがい、介護の仕事への思い、今後の目標等が語られている、職員のイ ンタビュー記事が多い。

介護の仕事については、大変だけどやりがいがある、成長できる、感謝される、といった、

比較的ありのままの姿を見せる記載が多く、その他には、成長産業である、社会的意義がある、

人と接する仕事である、スキルアップできる、育児との両立など自分のペースで働くことがで きる、といった点に触れられているケースも少なくない。ただし、専門職・プロフェッショナ ルという打ち出しは少なく、未経験・無資格でもできるという訴求内容が多くなっている。

利用者側の声を取り上げている情報源もあるが、一部に限られている。また、求職者以外の 一般市民向けの情報発信は、一部でコンテスト等が実施されているに留まる。

プロフェッショナル・専門性や単なるスキル・アップに留まらない複線的なキャリア形成、今 後の成長業界であること、業界の待遇・労働条件の実態、介護福祉士の魅力・ブランドに関す る内容についての訴求は手薄となっている状況である。

表 72 「介護職(介護の仕事)」に係る主な広報、情報普及の内容

想定ターゲット 情報内容種類 発信者が重視していると考えら

れるキーワード 介護への理解・関心

を高めるべき層

就 業 し て い な い 女 性

(主婦層)

・ 就 職 に 向 け た 職 場 体 験 や 資 格 取 得 支 援 を 実 施 し て い る 自 治 体もあるが一部に限られる

・ 情 報 の 多 く は 事 業 者 か ら 発 信 さ れ 、 子 育 て と の 両 立 が 可 能 な こ と 、 未 経 験 で も 可 能 な こ と な ど 、 気 軽 に 働 く こ と が で きるという内容となっている

・ 自 分 の 生 活 の ペ ー ス に 合 わ せ た働き方や、仕事の面白さに関 するワードが多い

・ 一 部 に 資 格 取 得 や キ ャ リ ア ア ッ プ に 関 す る 言 及 が さ れ て い る

介 護 を 就 職 の 選 択 肢と考えている層

新卒者(福祉・介護系 専攻の高校生)

・ 情 報 発 信 を 行 っ て い る 自 治 体 が 総 じ て タ ー ゲ ッ ト と し て 想 定している

・ 多 く の 情 報 が 、 介 護 の 仕 事 の 説 明 や 先 輩 の 話 の 紹 介 を 中 心 と し て 、 介 護 の 仕 事 の 現 場 を 伝える内容となっている

・ 処 遇 面 な ど に 関 す る 他 業 界 と の 比 較 を デ ー タ で 紹 介 し て い るものは一部に限られる

・人に感謝される、喜びのある、

楽しい仕事である、という訴求 が多い

・ ま た 、 大 変 だ け ど や り が い が ある、自分の成長につながる仕 事という言及も比較的多い

・ プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル と し て の 介 護 福 祉 士 イ メ ー ジ の 訴 求 は ほとんど見られない

新卒者(福祉・介護系 専攻の大学生)

・ 情 報 発 信 を 行 っ て い る 自 治 体 が 、 高 校 性 同 様 に 総 じ て タ ー ゲットとして想定している

・ 多 く の 情 報 が 、 介 護 の 仕 事 の 説 明 や 先 輩 の 話 の 紹 介 を 中 心 と し て 、 介 護 の 仕 事 の 現 場 を 伝える内容となっている

・ 処 遇 面 な ど に 関 す る 他 業 界 と の 比 較 や 、 成 長 業 界 で あ る こ と を デ ー タ で 紹 介 し て い る も の は 、 一 部 の 自 治 体 や 求 人 サ イトでの発信に限られる

・人に感謝される、喜びのある、

楽しい仕事である、という訴求 が多い

・ ま た 、 大 変 だ け ど や り が い が ある、自分の成長につながる仕 事という言及も比較的多い

・ 一 部 で は 介 護 の 仕 事 の 社 会 的 意 義 や 、 キ ャ リ ア ・ア ッ プ に つ いての訴求もされている

・ プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル と し て の 介 護 福 祉 士 イ メ ー ジ の 訴 求 は ほとんど見られない

関係者(新卒者の保護 者、学校の先生等)

・ 高 校 生 向 け に 情 報 発 信 を 行 っ て い る 自 治 体 の 多 く で は 、 そ の 保 護 者 や 学 校 の 先 生 等 も タ ーゲットとして想定している

・ 多 く の 情 報 が 、 介 護 の 仕 事 や 職 場 の 説 明 を 中 心 と し て 、 介 護 の 仕 事 の 現 場 を 伝 え る 内 容

・ 介 護 の 仕 事 の 社 会 的 意 義 や 、 キ ャ リ ア ・ア ッ プ に つ い て の 訴 求が中心となっている

・ プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル と し て の 介 護 福 祉 士 イ メ ー ジ の 訴 求 は ほとんど見られない

想定ターゲット 情報内容種類 発信者が重視していると考えら れるキーワード ムの紹介となっている

・ 処 遇 面 な ど に 関 す る 他 業 界 と の 比 較 や 、 成 長 業 界 で あ る こ と を デ ー タ で 紹 介 し て い る も の は 、 一 部 の 自 治 体 で の 発 信 に限られる

その他 利用者 ・ 情 報 の 多 く は 事 業 者 か ら 発 信 さ れ 、 提 供 さ れ る サ ー ビ ス の 内 容 や 、 利 用 者 の 声 を は じ め と し た 介 護 の 質 に つ い て の 言 及となっている

・ 介 護 に ま つ わ る 感 動 的 な エ ピ ソードや、介護の質の向上を訴 求しているものが多い

国民全般 ・ 一 部 の 関 係 団 体 で 、 コ ン テ ス ト の 開 催 等 に よ り 介 護 に 関 心 を 持 ち 理 解 を 深 め る よ う な 情 報発信が行われている

・ 介 護 に ま つ わ る 感 動 的 な エ ピ ソードや、介護に関連する最新 の デ ー タ や 情 報 を 紹 介 し て い る

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