8 アナログ入力モジュール
8.7 熱電対入力モジュール
技術データ
型番 750- 469
入力数 2(差動入力、最大値:±3.5V)
電源電圧 システム電圧経由
センサのタイプ K, S, T, J, E, L, mV測定
冷接点補償 内部回路で補償
測定精度 25℃で±0.4%以下
分解能 1ビットにつき0.1°C
絶縁耐圧 500V(システム−電源)
入力電流(内部) 65mA最大
内部ビット幅 2ch×16ビット(断線検出付)
動作温度範囲 0°C〜+55°C
電線接続 ケージクランプ;0.08〜2.5mm2
外形寸法(mm) W×H×L 12×64*×100(*キャリアーレールの上部エッジから測定)
プリセット仕様 -100°C/+1370°C, Typ K 振動衝撃に関する適合規格 IEC60068-2-6
IEC60068-2-7 電磁波干渉に関する適合規格 EN50082-2(95)
EN50081-2(94)
機能モジュール750-469では、熱電対センサを直接結線することが可能です。このモジュールは 2 線式熱電 対の結線用に対応ています。2線式の結線の場合には、熱電対線を+TCと-TCの各端子間に結線します。3線 式に対する結線の際には、シールドも結線します。
全温度範囲におけるリニアライゼーションと温度データへの変換はモジュール内のマイクロプロセッサによ って実行されます。センサの検出温度範囲は、1ワード(16ビット)、0.1°C当たり1ビットの分解能で表わ されます。したがって、0°Cが数値0000に相当し、また25.5°Cが数値0x00FFに相当します。0°Cよりも 低い温度は、 1 で始まる2の補数フォーマットで表わされます。(「バイナリーデータと入力値の関係」
を参考にしてください。)
すべての熱電対の規定動作温度範囲内で、機能モジュールは µV メータ と同様の働きを行います。電圧は 16 ビットの分解能で表わされます。プロセッサは、電圧値を、選択した熱電対タイプの測定温度に比例した デジタル値に変換します。
クランピングポイントにおけるオフセット電圧を補償するために、熱電対の冷接点補償計算が実行されます。
内部回路にはその ケージクランプ 結線部に温度測定用のセンサが内蔵されており、測定値の計算の際に 温度オフセット電圧が自動的に補正されます。
750-469 の種類と結線可能なセンサの温度範囲
下記タイプを取り揃えておりますので、発注時に型名でご指定ください。
タイプ 温度範囲 指定型名
K -100°C〜+1370°C(標準タイプ) 750-469
S 0°C〜+1700°C 750-469/000-001
T -100°C〜+400°C 750-469/000-002
J -100°C〜+1200°C 750-469/000-006
E -100°C〜1000°C 750-469/000-008
L -100°C〜+900°C 750-469/000-012
K(診断機能付) -100°C〜+1370°C 750-469/000-200
J(診断機能付) -100°C〜+1200°C 750-469/000-206
mVメータ -120mV〜+120mV 750-469/000-003
表1:結線可能なセンサの温度範囲
LED 機能
緑色LED: 機能
ON: 正常
OFF: ウォッチドッグタイマーのオーバフロー
PLCから処理データが100ms間送信されなければ、緑色LEDの点灯が停止します。
赤色LED: エラー
ON: 測定温度範囲の上限または下限を超えた状態であるか、または断線を示します。
OFF:電圧が正常に測定範囲内に入っている。
断線検知機能
750-469 には診断機能を備えています。何らかの原因でセンサー(熱電対)が断線した場合あるいはセンサ
ーが無結線の場合、出力データは自動的に「7FFF」(16進数)になります。
数値フォーマット
温度データを示す数値はすべて一定の数値フォーマットで表わされます。デフォルト設定(K タイプの熱電 対)では、1 ビットが 0.1°Cに相当します。出力値は、規格に準拠して規定された各センサの温度範囲にそ れぞれ対応します。コンフィギュレーションツールを使用して、出力フォーマットを選択することが可能で す。リニアライゼーションをオフに切替えることが可能で、また基準温度の設定をオフに切替えることもで きます。デフォルト設定範囲(Kタイプ)での数値フォーマットを下記の表に記載します。
温度(°C) 電圧(uV) バイナリ値 16進数値 10進数値
850 35314 0010 0001 0011 0100 2134 8500
100 4095 0000 0011 1110 1000 03E8 1000
25,5 1021 0000 0000 1111 1111 00FF 255
0,1 4 0000 0000 0000 0001 0001 1
0 0 0000 0000 0000 0000 0000 0
-0,1 -4 1111 1111 1111 1111 FFFF -1
-25,5 -986 1111 1111 0000 0001 FF01 -255
-100 -3553 1111 1100 0001 1000 FC18 -1000
バイナリーデータから温度を算出するには
① 温度がプラス側の場合(16ビット中の最高ビットは必ず「0」となります。)
0000 0000 1111 1111 (16ビットバイナリ値)
↓
必ず「0」 0 0 F F (16進数)
↓
255 (10進数)
∴ T = 255 / 10 = 25.5℃
② 温度がマイナス側の場合(16ビット中の最高ビットは必ず「1」となります。)
1111 1111 0000 0001 ↓
必ず「1」 すべて反転する。
0000 0000 1111 1110 (16ビットバイナリ値)
↓
0 0 F E (16進数)
↓
254 (10進数)
この値に絶対値で1を加算して温度を算出する。
∴ T =-(254+1)/ 10 =- 25.5℃
750-469/000-003±120mV 入力の電圧入力モジュールビットフォーマット
電圧(mV) バイナリ値 16進数値 10進数値
120.00 0100 1001 0011 1110 493E 18750
90.00 0011 0110 1110 1111 36EF 14063
60.00 0010 0100 1001 1111 249F 9375
30.00 0001 0010 0101 0000 1250 4688
0.00 0000 0000 0000 0000 0000 0
-30.00 1110 1101 1011 0001 EDB1 -4687
-60.00 1101 1011 0110 0001 DB61 -9375
-90.00 1100 1001 0001 0010 C912 -14062
-120.00 1011 0110 1100 0010 B6C2 -18750
wago_io_dll を使用した場合には750-469 の温度値でデータが返ってきますので、このモジュールの場合は
これに「0.0064」を乗算してください。これでmV値になります。
8.8 4 チャンネルアナログ入力 0 〜 20mA/4 〜 20mA
(シングルエンド入力:外部電源供給型)
型番 750-453, 455
技術説明
入力チャンネルはシングルエンド入力で、コモングラウンド端子が用意されています。
入力は+Iとコモンの各端子を通して結線します。外部で電源を準備する必要があります。すなわち電流を発 生する電源回路が外部機器側で必要となります。
注意:
このモジュールの電源ジャンパー接点はモジュールの内部回路とは直接関係ありません。コモン電源をブリ ッジ(隣のモジュールへ橋渡し)する目的で設置されています。
技術データ
型番 750- 453 455
チャンネル数 4
駆動電圧 システム電圧経由(DC-DCコンバータ)
消費電流(内部) 60mA
最大許容電圧 32V(最大)
信号電流 0〜20mA 4〜20mA
入力インピーダンス 20mA時に100Ω以下
分解能 12Bit
絶縁耐圧 500V(システム−電源 間)
変換時間 10ms(平均)
内部ビット幅 4ch×16ビット
動作温度範囲 0°C〜+55°C
測定精度 25°C時フルスケールで±0.1%以内
電線接続 ケージクランプ;0.08〜2.5mm2 外形寸法(mm) W×H×L 12×64*×100(*キャリアレール上端から測定)
振動衝撃に関する適合規格 IEC60068-2-6 IEC60068-2-27 電磁波干渉に関する適合規格 EN50082-2(96) EN50081-2(94)
数値フォーマット
入力電流 0〜20mA
入力電流
4〜20mA バイナリ値 16進数値 10進数値
20 20 0111 1111 1111 1000 7F F8 32760
10 12 0100 0000 0000 0000 40 00 16384
5 8 0010 0000 0000 0000 20 00 8192
2.5 6 0001 0000 0000 0000 10 00 4096
0.156 4.125 0000 0001 0000 0000 01 00 256
0.01 4.0078 0000 0000 0001 0000 00 10 16
0.005 4.0039 0000 0000 0000 1000 00 08 8
0 4 0000 0000 0000 0111 00 07 7
0 4 0000 0000 0000 0000 0 0
バイナリーデータから入力電流値を計算する。
① 750-453の場合
0 010 0000 0000 0 000 (16ビットバイナリ)
↓この12ビットを使います。
0100 0000 0000 (12ビットバイナリ)
↓
4 0 0 (16進数)
↓
1024 (10進数)
∴(1024 / 212)×20mA = 5mA
② 750-455の場合
0 010 0000 0000 0 000 (16ビットバイナリ)
↓この12ビットを使います。
0100 0000 0000 (12ビットバイナリ)
↓
4 0 0 (16進数)
↓
1024 (10進数)
∴ 4mA +(1024 / 212)×(20mA−4mA)= 8mA
8.9 4 チャンネルアナログ入力 ± 10V/0-10V( シングルエンド入力 ) 型番 750-457,459
技術説明
入力チャンネルはシングルエンド入力で、コモングラウンド電位が用意されています。
4チャンネルのコモングランドは共通で、お互いに誘導があります。
750-456,750-467の廃価版で4チャンネルで構成されます。
尚、AD変換の時間間隔は10msです。
注意:
このモジュールの電源ジャンパー接点はモジュールの内部回路とは直接関係ありません。コモン電源をブリ ッジ(隣のモジュールへ橋渡し)する目的で設置されています。
技術データ
型番 750- 457 459
チャンネル数 4
駆動電圧 システム電圧経由(DC-DCコンバータ)
消費電流(内部) 60mA
最大定格電圧 ±40V(最大)
入力インピーダンス 100kΩ以下
信号電圧 ±10V 0V〜10V
分解能 12Bit
絶縁耐圧 500V(システム−電源間)
変換時間 10ms
ビット幅 4ch×16ビット
動作温度範囲 0°C〜+55°C
保存温度範囲 -25°C〜+85°C
測定精度 25°C時フルスケールで±0.1%以内
電線接続 ケージクランプ;0.08〜2.5mm2 外形寸法(mm) W×H×L 12×64*×100(*キャリアレール上端から測定)
振動衝撃に関する適合規格 IEC60068-2-6 IEC60068-2-27 電磁波干渉に関する適合規格 EN50082-2(96) EN50081-2(94)
数値フォーマット
750−457
入力電圧±10V バイナリ値 16進数値 10進数値
10 0111 1111 1111 1000 7F F8 32760
5 0100 0000 0000 0000 40 00 16384
2.5 0010 0000 0000 0000 20 00 8192
1.25 0001 0000 0000 0000 10 00 4096
0.0781 0000 0001 0000 0000 01 00 256
0.0049 0000 0000 0001 0000 00 10 16
0 0000 0000 0000 0000 0 00
-2.5 1110 0000 0000 0000 E0 00 57344
-5 1100 0000 0000 0000 C0 00 49152
-7.5 1010 0000 0000 0000 A0 00 40960
-10 1000 0000 0000 0000 80 00 32768
750−459
入力電圧(0〜10V) バイナリ値 16進数値 10進数値
10 0111 1111 1111 1000 7F F8 32760
5 0100 0000 0000 0000 40 00 16384
2.5 0010 0000 0000 0000 20 00 8192
1.25 0001 0000 0000 0000 10 00 4096
0.0781 0000 0001 0000 0000 01 00 256
0.0049 0000 0000 0001 0000 00 10 16
0.0024 0000 0000 0000 1000 00 08 8
0 0000 0000 0000 0111 00 07 7
0 0000 0000 0000 0000 0 0
バイナリーデータから入力電圧値を計算する。750-457
入力電圧値は16ビットのうちの12ビットを用いて表現します。最下位の3ビットについては考慮しません。
① データが+側の場合
0 010 0000 0000 0 000 (16ビットバイナリ)
↓この12ビットを使います。
先頭は必ず「0」
0100 0000 0000 (12ビットバイナリ)
↓
4 0 0 (16進数)
↓
1024 (10進数)
∴(1024 / 212)× 10V = 2.5V
② データが−側の場合 先頭は必ず「1」です。
1110 0000 0000 0000
↓データを反転します。
0 001 1111 1111 1 111 (16ビットバイナリ)
↓この12ビットを使います。
0011 1111 1111 (12ビットバイナリ)
↓
3 F F (16進数)
↓
1023 (10進数)
∴ −10 ×(1023 + 1)/ 212 = −1024 / 4096 = −2.5V
バイナリーデータから入力電圧値を計算する。750-459
入力電圧値は16ビットのうちの12ビットを用いて表現します。最下位の3ビットについては考慮しません。
0 010 0000 0000 0 000 (16ビットバイナリ)
↓この12ビットを使います。
0100 0000 0000 (12ビットバイナリ)
↓
4 0 0 (16進数)
↓
1024 (10進数)
∴(1024 / 212)× 10V = 2.5V
あるいは12ビットバイナリデータから、
0100 0000 0000
210
∴(210 / 212)× 10V = 2.5V
8.10 4 チャンネル RTD 用入力モジュール 型番 750-460 シリーズ
技術説明
750-460モジュールは、白金抵抗のセンサを直接結線することが可能です。2線のRTD結線用に対応してい
ます。
この機能モジュールは、PT 100センサで規定されている-200°Cから+850°Cまでの温度範囲で動作します。
電圧分解能は16ビットで表わされます。A/Dコンバータとプロセッサによって、電圧値が選択した測温抵抗 センサの温度に比例したデジタル値に変換されます。
注意:
これらの I/Oモジュールには電源ジャンパー接点が取付けられていません。駆動電源の供給は、データ接点
からDC-DCコンバータを通して行われます。これらのモジュールでは内部からの電源によって動きます。
2線式のRTDセンサーを接続する場合には、センサーからの距離について注意する必要があります。センサ ーとモジュール間の距離が長くなる場合にはこの抵抗分が負荷されますので、この調整をソフトウェア上で 行ってください。
技術データ
型番 750- 460
入力数 4
入力電流(内部) 65mA
駆動電圧 システム電圧経由(DC-DCコンバータ)
センサのタイプ PT 100、PT 200、 PT500、PT1000、Ni100(発注時指定)
接続電線数 2線式
動作温度範囲 PT:-200°C〜+850°C Ni:-60°C〜+250°C
分解能 全領域で0.1°C
絶縁耐圧 400V(システム−電源 間)
測定電流 0.5mA
ビット幅 4ch×16ビット
測定精度 25℃で±1°C以下
動作温度範囲 0°C〜+55°C
電線接続 ケージクランプ;0.08〜2.5mm2
外形寸法(mm) W×H×L 12×64*×100(*キャリアレールの上端から測定)
振動衝撃に関する適合規格 IEC60068-2-6 IEC60068-2-27 電磁波干渉に関する適合規格 EN50082-2(96) EN50081-2(94)
マイクロプロセッサによって、全測定範囲におけるリニアライゼーション(直線化)が実行されます。ユー ザは、上記にリストしているRTDタイプの温度範囲を使用することができます。これらのセンサの温度範囲 は、1ワード(16ビット)で0.1°C 当たり1ビットの分解能で表示されます。したがって、0°Cが16進数 値の0000に相当し、また100°Cが03E8(デシマル1000)に相当します。0°Cよりも低い温度は、 1 で 始まる2の補数フォーマットで表わされます。(くわしくは次頁をごらんください。)
数値フォーマット
温度(°C) Pt100抵抗
(Ω)
Pt1000抵抗
(Ω) バイナリ値 16進数値 10進数値
>400
850 390.481 1384,998 0010 0001 0011 0100 2134 8500
100 138.506 1099,299 0000 0011 1110 1000 03E8 1000
25.5 109.929 1000,391 0000 0000 1111 1111 00FF 255
0.1 100.039 1000 0000 0000 0000 0001 0001 1
0 100 999,619 0000 0000 0000 0000 0000 0
-0.1 99.970 901,929 1111 1111 1111 1111 FFFF -1
-25.5 90.389 184,936 1111 1111 0000 0001 FF01 -255
-200 18.192 1111 1000 0011 0000 F830 -2000