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混合角 θ 13 測定結果

ドキュメント内 平成 28 年度 修士論文 (ページ 48-52)

3.23 Gdの中性子捕獲事象のみを用いた解 析時のターゲットの質量

3.24 GdHの中性子捕獲事象を用いた解 析時のターゲットの質量

比べ後発信号のエネルギー幅を大きくとることから、偶発バックグラウンド事象が増加してし まう。そのため、ANN(Artificial Neural Network)カットを用いた。ANNカットには、後発 信号のエネルギー、先発信号と後発信号の時間差、2つの信号の発生した距離の3つの値が適 応された。その結果、偶発バックグラウンドを大幅に削除することができ、より多くの統計数 を使用した混合角θ13の測定が可能になった。

Gd とHの中性子捕獲事象を用いた解析は、エネルギースペクトルの情報を使用したレート+ シェープ解析が用いられて混合角θ13 の精密測定を行った。レート+シェープ解析では、観測され たスペクトルと予測されるスペクトルの差をχ2検定でフィッティングされる。フィッティングに使 用されるエネルギーの範囲は1 MeVから20 MeVであり、38 個のエネルギービンに分割されてい る。2016年に発表した混合角θ13測定の結果は、下式であり、図3.25に結果を示す。

sin213 = 0.119±0.016

加 速 器 ニ ュ ー ト リ ノ 実 験 と 原 子 炉 ニ ュ ー ト リ ノ 実 験 で の sin213 の 測 定 状 況 を 図 3.26 に 記 す 。原 子 炉 ニ ュ ー ト リ ノ 実 験 で 統 計 数 が 多 く 測 定 が 進 ん で い る Daya Bay 実 験 の 結 果 は 、 sin213 = 0.084±0.005である。今回発表された Double Chooz 実験の最新結果は、それより 約 2.2σ 大きい値である。また、2.2.2項で述べたように T2K実験では、混合角θ12、質量二乗差

∆m221、∆m231といった振動パラメータを他実験で測定された値を代入することで図3.27に示され るような δCP に関する情報が得られている。図3.27にある青色で覆われた部分が今回の Double

Chooz実験の結果を表している。

今後数年でDouble Chooz実験の測定が進み統計が貯まることで小さくなる誤差の予測を図3.28 に記す。図3.28は真の値がsin213= 0.1を想定した際の期待される精度を想定している。横軸は 検出器2基での測定開始された2015年からの年数を示している。赤線は現在の解析方法での誤差の 縮まり方を表し、青線は、陽子数の誤差についての理解が進んだ際に縮まる誤差の予測を表し、今後

3.25 θ13の測定結果、上段がニュートリノのエネルギースペクトルであり、下段が振動パターンの比

3.26 θ13の精密測定実験とのsin213の測定状況

3.27 T2K実験の最新結果であり、青色で覆われた部分がDouble Chooz実験の結果

さらなる精度での測定が期待される。

3.28 sin213での誤差と前置検出器と後置検出器の2器でのデータ取得が開始された 20151月からの時間

第 4

Double Chooz 検出器のエネルギー応答 の研究

前述したようにDouble Chooz実験では、νeのエネルギースペクトルを精密に測定し、観測量と予 測量を比較することで混合角θ13を精度よく測定している。エネルギーを精密に測定するためには、

事象発生点に由来する検出器のエネルギー位置依存性、エネルギー分解能といった検出器のエネル ギー応答を正確に理解して、補正もしくは予測量の計算に使用されるシミュレーションに反映させな くてはいけない。本研究では、データとシミュレーションを用いて作成したエネルギー反応位置依存 性のマップ(エネルギー応答マップ)を作成し、データとシミュレーションのエネルギー応答の評価 を行った。それにより、前置検出器のシミュレーションがデータを再現しきれていないことがわかっ た。この課題を解決するために、数値計算を用いてシミュレーションのパラメータの調節を行った。

ドキュメント内 平成 28 年度 修士論文 (ページ 48-52)