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注:平成 22 年以前の数値は、実務統計による集計数値、平成 23 年以降の数値は、犯罪統計による集計数値である。

 

図表2−5−(1)−6  架空請求詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年)

 

 

注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。 

 

【事例1】出会い系サイトによる手数料等名目の架空請求詐欺事件(警視庁) 

会社役員の男(27)らは、平成 23 年7月ころから同年 11 月ころまでの間、架空の男性会員を装って、

被害者に対して交際を求める電子メールを送信した上、「手数料を支払えば連絡先を交換することができ る。」、「連絡先交換のために支払った手数料は必ず弁済する。」等うその内容の電子メールを多数回に わたり送信するなどして、約 140 回にわたり、現金合計約 1,400 万円をだまし取った(2月8日検挙)。 

 

【事例2】資格取得講座の受講契約終了手続費用名目の架空請求詐欺事件(愛知・福島)  

    会社員の男(25)らは、平成 22 年6月ころ、被害者方に電話をかけ、「あなたは、以前通信教育、生涯 教育を受講していたと思いますが、受講されていた講座は生涯教育で段階的にお進みいただく必要があり ます。」、「最終項目の講座をお持ちいただければ、それで講座の終了となります。」等とうそを言い、

講座終了手続費用を支払う義務等があり、これを支払えば、それ以上の費用がかからずに講座終了手続が 完了するものと誤信させ、現金 49 万 8,000 円を指定先の口座に振り込ませ、さらに、「講座が6項目残 っています。」等とうそを言って誤信させ、現金合計約 187 万円をだまし取った(3月7日検挙)。 

年次 区分

2,493 1,774 756 1,177 421

うち既遂 2,444 1,759 735 1,115 380

3,182,296,949 1,752,071,081 1,038,157,000 3,010,488,000 1,972,331,000 1,302,085 996,061 1,412,459 2,699,989 1,287,530

1,137 1,607 706 370 -336

247 224 178 165 -13

検挙人員

被害総額(既遂のみ)

認知件数

1件当たりの被害総額

検挙件数

増 減

平21 平22 平23 平24

合計 20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代以上

男(%) 35 5 5 5 5 6 8

女(%) 65 15 7 7 5 7 23

ウ  融資保証金詐欺 

融資保証金詐欺の認知件数は 404 件と、前年に比べ 121 件減少し、被害総額も約7億 304 万円と、

前年に比べ約 1,881 万円減少している。 

検挙件数は 25 件と、前年に比べ 18 件減少し、検挙人員も 11 人と、前年に比べ1人減少している (図表2−5−(1)−7)。 

 

図表2−5−(1)−7  融資保証金詐欺の認知・検挙状況 

 

注:平成 22 年以前の数値は、実務統計による集計数値、平成 23 年以降の数値は、犯罪統計による集計数値である。 

 

図表2−5−(1)−8  融資保証金詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年)

 

 

注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。 

 

【事例】インターネットの掲示板を利用した融資保証金詐欺事件(島根) 

    無職の女(34)は、平成 23 年 12 月ころ、インターネット上の掲示板を閲覧して融資を申し込んできた被 害者に対して、メールで「ご連絡ありがとうございました。融資金額1万円につき利息2千円とする。」

等とうその内容を送信した上、電話で「うちは先に利子分を振り込んでもらってますが、了承していただ けますか。」等申し向けるなどして、現金4万円を振り込ませてだまし取った(2月 20 日検挙)。 

 

エ  還付金等詐欺 

還付金等詐欺の認知件数は 1,133 件と、前年に比べ 837 件増加し、被害総額も約 11 億 2,767 万円 と、前年に比べ8億 7,370 万円増加している。 

検挙件数は 116 件と、前年に比べ 114 件増加し、検挙人員も 12 人と、前年に比べ7人増加してい る。  (図表2−5−(1)−9)。 

   

年次 区分

1,491 362 525 404 -121

うち既遂 1,490 361 524 403 -121

949,759,965 344,004,997 721,845,000 703,040,000 -18,805,000 637,423 952,922 1,377,567 1,744,516 366,949

2,026 1,600 43 25 -18

検挙人員 168 60 12 11 -1

被害総額(既遂のみ)

1件当たりの被害総額

検挙件数

平21 平22 平23 平24 増 減

認知件数

合計 20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代以上

男(%) 81 6 10 16 21 18 11

女(%) 19 2 3 3 4 5 1

図表2−5−(1)−9  還付金等詐欺の認知・検挙状況 

注:平成 22 年以前の数値は、実務統計による集計数値、平成 23 年以降の数値は、犯罪統計による集計数値である。 

 

 

図表2−5−(1)−10  還付金等詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年) 

 

注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。 

 

【事例】公的機関職員を装った医療費還付名目の還付金等詐欺事件(神奈川) 

    飲食店従業員の女(25)は、平成 24 年4月ころ、被害者方に公的機関職員を装って電話をかけ、「平成  

18

年から

23

年度の医療費の返金があります。本日、午後3時までに受付を行えば医療費の返金が出来ま   すので社会保険事務局に電話をして下さい。フリーダイヤルで○○○○番です。」、「今からATMで手   続をして下さい。」等とうそを言った上、自らの指示どおりにATM機を操作させて、被害者名義の口座   から被疑者が管理する口座に現金約 100 万円を振込送金させ、財産上不法の利益を得た(10 月2日検    挙)。 

                     

年次 区分

299 83 296 1,133 837

うち既遂 294 82 294 1,123 829

244,401,419 73,701,563 253,972,000 1,127,673,000 873,701,000 831,297 898,800 863,850 1,004,161 140,311

420 240 2 116 114

検挙人員 33 14 5 12 7

被害総額(既遂のみ)

1件当たりの被害総額

検挙件数 認知件数

平23 平24 増 減

平21 平22

合計 20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代以上

男(%) 23 0 0 0 0 6 17

女(%) 77 0 0 0 4 25 47

(2)  振り込め詐欺以外の特殊詐欺 

特殊詐欺のうち、従来の振り込め詐欺の類型には該当しないものとして、金融商品等取引名目の詐欺 (注 1)、ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺(注 2)、異性との交際あっせん名目の詐欺(注 3)等がある。 

平成 24 年の認知件数は 2,345 件と、前年に比べ 1,362 件増加し、被害総額も約 203 億 9,501 万円と、

前年と比べ約 127 億 970 万円増加している。 

検挙件数は 677 件と、前年に比べ 540 件増加し、検挙人員も 495 人と、前年に比べ 347 人増加してい る(図表2−5−(2)−1)。 

注1:架空又は価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨等について、電話やダイレクトメール等により虚偽の 情報を提供し、購入すれば利益が得られるものと誤信させ、購入を申し込んできた被害者に有価証券等の購入名目で 現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺 

注2:不特定多数の者が購読する雑誌に「パチンコ打ち子募集」等と記載したり、不特定多数の者に対して同内容のメール を送信したりするなどし、これに応じて会員登録等を申し込んできた被害者に対して、パチンコ攻略法等の虚偽の情 報を提供するなどした上で、会員登録料や情報料等の名目で現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺  注3:不特定多数の者が購読する雑誌に「女性紹介」等と記載したり、不特定多数の者に対して同内容のメールを送信した

りするなどし、これに応じて女性の紹介等を求めてきた被害者に対して、女性に関する虚偽の情報を提供するなどし た上で、会員登録料や保証金等の名目で現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺 

 

図表2−5−(2)−1  振り込め詐欺以外の特殊詐欺の認知・検挙状況