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注1:本表は、実務統計による集計数値である。

(2)  振り込め詐欺以外の特殊詐欺 

特殊詐欺のうち、従来の振り込め詐欺の類型には該当しないものとして、金融商品等取引名目の詐欺 (注 1)、ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺(注 2)、異性との交際あっせん名目の詐欺(注 3)等がある。 

平成 24 年の認知件数は 2,345 件と、前年に比べ 1,362 件増加し、被害総額も約 203 億 9,501 万円と、

前年と比べ約 127 億 970 万円増加している。 

検挙件数は 677 件と、前年に比べ 540 件増加し、検挙人員も 495 人と、前年に比べ 347 人増加してい る(図表2−5−(2)−1)。 

注1:架空又は価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨等について、電話やダイレクトメール等により虚偽の 情報を提供し、購入すれば利益が得られるものと誤信させ、購入を申し込んできた被害者に有価証券等の購入名目で 現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺 

注2:不特定多数の者が購読する雑誌に「パチンコ打ち子募集」等と記載したり、不特定多数の者に対して同内容のメール を送信したりするなどし、これに応じて会員登録等を申し込んできた被害者に対して、パチンコ攻略法等の虚偽の情 報を提供するなどした上で、会員登録料や情報料等の名目で現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺  注3:不特定多数の者が購読する雑誌に「女性紹介」等と記載したり、不特定多数の者に対して同内容のメールを送信した

りするなどし、これに応じて女性の紹介等を求めてきた被害者に対して、女性に関する虚偽の情報を提供するなどし た上で、会員登録料や保証金等の名目で現金を口座に振り込ませるなどの手口による詐欺 

 

図表2−5−(2)−1  振り込め詐欺以外の特殊詐欺の認知・検挙状況   

 

図表2−5−(2)−3  金融商品等取引名目の詐欺の認知・検挙状況 

 

注1:本表は、実務統計による集計数値である。 

注2:認知件数・被害総額については、平成 22 年2月から集計を開始した。 

注3:検挙件数・人員については、平成 23 年1月から集計を開始した。

 

 

図表2−5−(2)−4  金融商品等取引名目の詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年) 

 

注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。 

 

【事例1】ファンド出資名目の詐欺事件(警視庁) 

会社役員の男(26)らは、平成 23 年9月ころから同年 10 月ころまでの間、証券会社等の従業員を装っ て、被害者に対して電話をかけ、営業実態のない会社について、「この会社のファンドは優良物件なの で、会社がつぶれることはありません。利息が年に6パーセントも付くのです。必ず価値が上がりま す。」、「そのファンドは 50 口単位で祝い金や優待が割り当てられる。」等とうそを言い、ファンド出 資名目で3回にわたり現金合計 5,500 万円をだまし取った(5月 10 日検挙)。 

 

【事例2】投資金返還手数料名目の詐欺事件(神奈川・北海道・福島・栃木・千葉・富山・石川・福井・ 

岐阜・三重・京都・山口・高知・佐賀・長崎・熊本)   

無職の男(36)らは、平成 23 年 12 月ころから平成 24 年1月ころまでの間、被害者方に架空の証券取引  業者の従業員等になりすまして電話をかけ、「あなたが投資したお金の返金を受けるためには弁護士が作 成する書類が必要です。弁護士に支払う手数料は、現金ではなく指定する会社の社債で支払うことになり ます。手数料は 20 万円です。指定する会社に電話して下さい。」、「すぐに返金手続をするには、弁護 士に申立申請書を作成してもらわないといけません。手数料は 50 万円です。」、「あと 30 万円分の社債 を買っていただき、合計 100 万円分になれば当社で社債を買取りします。」等とうそを言い、3回にわた り現金合計 100 万円をだまし取った(10 月 22 日検挙)。 

     

年次 区分

112 773 1,986 1,213

701,235,822 6,944,741,229 18,613,416,073 11,668,674,844 6,261,034 8,984,141 9,372,314 388,173

− 73 647 574

− 128 474 346

平22 平23 平24 増 減

検挙人員 認知件数 被害総額

1件当たりの被害額 検挙件数

合計 20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代以上

男(%) 33 0 1 1 2 8 21

女(%) 67 0 0 2 4 20 41

イ  ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺 

ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺の認知件数は 261 件と、前年に比べ 89 件増加し、被害総額も 約 11 億 7,950 万円と、前年に比べ約6億 2,272 万円増加している。 

検挙件数は14件と、前年に比べ49件減少し、検挙人員も17人と、前年に比べ1人減少している(図 表2−5−(2)−5)。 

 

図表2−5−(2)−5  ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺の認知・検挙状況 

 

注1:本表は、実務統計による集計数値である。 

注2:認知件数・被害総額については、平成 22 年2月から集計を開始した。 

注3:検挙件数・人員については、平成 23 年1月から集計を開始した。

 

 

図表2−5−(2)−6  ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年

) 

  注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。 

 

ウ  異性との交際あっせん名目の詐欺 

    異 性 と の 交 際 あ っ せ ん 名 目 の 詐 欺 の 認 知 件 数 は 4 3 件 と 、 前 年 に 比 べ 1 8 件 増 加 し 、  被害総額も1億 8,204 万円と、前年に比べ約 3,778 万円増加している。 

検挙件数は9件と、前年に比べ8件増加したが、検挙人員は1人と、前年に比べ1人減少している(図 表2−5−(2)−7)。 

 

図表2−5−(2)−7  異性との交際あっせん名目の詐欺の認知・検挙状況 

 

注1:本表は、実務統計による集計数値である。 

注2:認知件数・被害総額については、平成 22 年2月から集計を開始した。 

注3:検挙件数・人員については、平成 23 年1月から集計を開始した。 

年次 区分

115 172 261 89

342,238,829 556,780,047 1,179,496,565 622,716,518 2,975,990 3,237,093 4,519,144 1,282,051

− 63 14 -49

− 18 17 -1

被害総額 認知件数

1件当たりの被害額 検挙件数

検挙人員

平22 平23 平24 増 減

合計 20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代以上

男(%) 60 7 6 12 15 13 7

女(%) 40 3 5 9 11 8 4

年次 区分

17 25 43 18

108,210,000 144,265,000 182,040,150 37,775,150 6,365,294 5,770,600 4,233,492 -1,537,108

− 1 9 8

− 2 1 -1

認知件数 被害総額

1件当たりの被害額 検挙人員

平22 平23 平24

検挙件数

増 減

図表2−5−(2)−8  異性との交際あっせん名目の詐欺の被害者性別・年齢別構成(平成 24 年) 

 

注:本表は、各欄それぞれ四捨五入したものを記載しているので、数値の合計が一致しない。