4. エネルギー特区
5.2 燃料電池自動車の実用化に向けた動向
5.2.2 水素エネルギーメーカーの動向
表5.2 各自動車会社の希望販売価格 自動車会社 希望販売価格
A社 3,000,000~4,000,000円 B社 2,000,000~5,000,000円 C社 ガソリン車+500,000円 D社 ガソリン車と同価格 E社 2,000,000~3,000,000円 F社 ガソリン車と同価格 G社 ガソリン車と同価格
A 社は「官民一体で推し進めなければ尻すぼみになる可能性がある」と指摘する。
その方法について、B社は「税金面、インフラの設置へのサポートが必要で、そのた めには自治体・企業・個人の車のいずれから採用するのかを十分に検討した上で、官 民が協力してそれに適したインフラの設置を進めるべきである」との意見であった。
こうした中で自治体からの採用を望む意見があり、C社は「公用車、タクシー、バ スなどの公共交通機関に使用してほしい。そのためには、補助金も必要がある」と要 望していた。補助金を利用して自治体および公共交通機関が購入すれば、生産量増加 によるコストダウンが期待できる。さらに、B社からは「学校教育の場でも燃料電池 車のしくみとメリットをカリキュラムに取組んでも良いと思う」という意見もあり、
水素エネルギーや燃料電池車のメリットおよび安全対策を理解できる場を設ける必 要性を訴えている。
出典:社団法人 日本自動車工業会
図5.6 JHFC水素供給設備
造が行われている。
このステーションは、シナネン株式会社が水素ステーションの運営管理を担当して おり、栗田工業株式会社が移動式製造設備の設計製作および全体の取りまとめ、伊藤 忠エネクス株式会社が定置側供給設備の設計施工を行っている。アルカリ隔膜水電解 方式の水素発生装置や圧縮機などをトラックに搭載することにより、設備を蓄ガスユ ニット、ディスペンサーなど最小限にし、省スペース化を図った。この設置方式は、
水素製造設備を複数の施設で共有できるため、初期設備投資を抑制して水素ステーシ
ョンを整備できる利点がある。水素の純度は 99.99%以上で、一酸化炭素は発生しな い。
主な特長は以下の通りである。
・水素発生装置と圧縮機をトラックに搭載した移動式製造設備
・電気、水道の既存インフラを利用
・太陽光発電、風力発電などの自然エネルギーの利用が可能
・蓄ガス器、ディスペンサーのみを設置した受入側設備
・既存設備の共有化による省スペース化
現在は規制により、天然ガススタンドは保安物件までの距離を5m以上保つ必要が あるが、水素ステーションはその2倍以上の11.3m以上保つことを規制されている43。 水素は大気中の空気よりも軽いため、上空に漏れるため3次元に広がり密度は小さい。
一方、天然ガスは大気中の空気よりも重いため、地上に2次元に広がり密度は大きい。
密度が大きい分爆発する危険性が高いため、危険性は水素が天然ガスよりも低いと考 えられる。
そのため、水素エネルギーのしくみや安全性などを水素ステーション近郊の学校な どで、教育している。
出典:JHFC
図5.7 アルカリ水電解水素供給設備フローシート
43 燃料電池自動車の実用化・普及に向けた課題 燃料電池実用化推進協議会 2002年3月