針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応 184
HIV に感染している職員への対応
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HIVは通常の日常生活では感染の可能性がないため、感染職員本人にとって業務に支障があ る症状がない限り、通常の業務に従事することは差し支えない。しかし、必要に応じて適切な指 導を行うとともに、従事する業務の範囲など、業務上の指導を行うものとする。
HIV曝露発生時の対応略図
被 災 職 員
曝 露 発 生
担 当 掛
担 当 掛 受 診
最 終 受 診
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他の医療機関での、針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応について
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北海道大学病院は北海道エイズブロック拠点病院であり、他の医療機関(保健所・クリニック など)での針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応相談や受診相談を受けています。
Ⅰ.感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の連絡が、当事者もしくは施設担当者から連絡があっ た場合
Ⅰ-1.月~金曜日 8:30~17:00 の時間帯(平日)の問い合わせ
*HIV相談室もしくは血液内科医師に連絡
感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の状況確認(本マニュアル・針刺し・切創及び皮 膚・粘膜曝露事故時における対処法の項参照)
◆来院し、針刺し事故の検査及び治療を実施する場合 ↓
*血液内科担当医師は、感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の状況を確認し、受診が必要 であればHIV担当看護師もしくは内科外来看護師に来院することを伝える。
*感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の対象者(患者)の血液があれば持参することを伝 える。
血液内科の初診手続き その際、労災の可能性があることを医事課窓口に伝える
(受診者の施設事務に労災か否かを後日確認後、支払い請求のため)
↓
<診察>
↓ *事故発生後、2時間以内にHIV感染予防薬内服が望ましい。
(緊急時は、薬剤部の針刺し事故対応BOXを取り寄せ予防薬内服可能)
<採血>
↓ *検査結果後、予防内服の有無を決める <会計>
*受診者の施設事務に労災か否かを確認後、受診施設へ支払いを請求のため保留。
Ⅰ-2.上記以外の夜間・休祭日の時間帯の問い合わせ 事務当直に他施設から問い合わせがくる
事務当直から12-2病棟当直医師(PHS 82340)に連絡し「他施設から感染性針刺し・切創 及び皮膚・粘膜曝露の対応相談」の問い合わせが来ていると連絡。
連絡を受けた医師は、血液内科担当医師に連絡し対応を依頼する
*血液内科担当医師は、感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の状況を確認し、受診が必要で あれば事務当直に来院すること、診察場所を伝える。
*感染性針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露の対象者(患者)の血液があれば持参することを伝える。
事務当直は、救急部・検査部へ受診の連絡。必要書類(トップシート、針刺し・血液感染汚染
針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応 186
事故連絡票、針刺し・血液感染汚染事故に係る血液の緊急検査申込書)の準備。
当事者が来院後、事務当直窓口にて受診手続き後、必要書類を渡す。
↓
救急部にて診察、採血、処方等 ↓
事務当直で手続き。終了(会計は後日)
医事課外来窓口に外来基本カード、針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故連絡票・検査伝票を 提出
*夜間休日に受診した場合、「針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故連絡票」「検査伝票」は事務 当直者が、トップシートと共に救急部に届ける。
*「針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故連絡票」「検査伝票」が不足した場合は、相談室 7025に連絡し補充する。
*事務当直連絡先:011-706-5610
針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応 187 2011年8月改訂
針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故連絡票
◆他の医療機関職員の針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故の場合、本連絡票を使用する。
医療機関名称:
所 在 地 :
連 絡 先(電話番号) : 患者番号(被曝露者) : 氏 名:
生年月日:
◆備 考
*医事課外来係長が窓口になるので「受診時」「会計時」に連絡する。
*労災保険の適応については、個々のケースで異なる場合がある。診療費用は、検査結果不明時 は当日の支払いは保留扱いとし、後日請求をする。
*検査結果判明の場合は、医事課外来係長へ会計時に結果を伝える。
①受傷部位の縫合、消毒、洗浄等の処置は、労災保険の適用となる。
②抗HIV薬の予防内服は、被曝露者の検査結果に関わらず労災保険の適用となる。
③抗HBs人免疫グロブリン及びB型肝炎ワクチンの接種は、労災保険の適応となる。
④血液検査は、労災保険の適用となる。
⑤被曝露者の血液検査は、労災保険の適用外となり自費となる。
◆針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故の被曝露者への医療行為時の注意点
①抗HIV薬の処方は院内処方にする
②被曝露者の検体は、「針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故に係る血液の緊急検査申込票」
に必要項目を記載し、コピーの1部を医事科に提出する。
③「針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故に係る血液の緊急検査申込票」に検査結果記入後、
被曝露者の外来カルテに貼付する。
針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露時の対応 188
針刺し・切創及び皮膚・粘膜曝露事故に係る血液の緊急検査申込書
申込年 月 日:平成 年 月 日 時 分 申込者 所属部署:
氏 名:
感染対策マネージャー または部署責任者氏名:
結果連絡先(内 線): (FAX):