第 5 章 入出力ポート
9.3 機能
タイマカウンタ2には、タイマ、イベントカウンタとウィンドウの3つの動作モードがあります。
またタイマモードでは、ソースクロックとしてfcまたはfsを選択すると、SLOW1モードとNORMAL2 モード間で動作モードを切り替えるとき、発振子が安定するまでのウォーミングアップ時間を生成する ことができます。
9.3.1 タイマモード
タイマモードは、内部クロックでカウントアップするモードです。アップカウンタの値とタイマ
レジスタ2 (TC2DR)の 設定値との一致でINTTC2割り込み要求が発生し、カウンタはクリアされま
す。カウンタクリア後も、カウントアップを継続します。
なお、SLOW2モードでソースクロックにfcを選択すると、TC2DRの下位11ビットは比較対象と
はならず、上位5ビットのみの一致でINTTC2割り込み要求が発生します。従ってこの場合、TC2DRH の設定は必要ですが、TC2DRLの設定は不要です。
注) ソースクロックfcはSLOWモード時のタイマモードでのみ使用可能です。これはSLOW1モードか
らNORMAL2モードに切り替える場合のウォーミングアップ用です。
表
9-1 タイマカウンタ2の内部クロックソース
(例 : fc = 16 MHz, fs = 32.768 kHz 時
)TC2CK
NORMAL1/2, IDLE1/2モード
SLOW1/2モード SLEEP1/2モード
DV7CK = 0 DV7CK = 1
分解能 最大設定時間 分解能 最大設定時間 分解能 最大設定
時間 分解能 最大設定 時間
000 524.29 [ms] 9.54 [h] 1 [s] 18.2 [h] 1 [s] 18.2 [h] 1 [s] 18.2 [h]
001 512.0 [µs] 33.55 [s] 0.98 [ms] 1.07 [min] 0.98 [ms] 1.07 [min] 0.98 [ms] 1.07 [min]
010 16.0 [µs] 1.05 [s] 16.0 [µs] 1.05 [s] – – – –
011 0.5 [µs] 32.77 [ms] 0.5 [µs] 32.77 [ms] – – – –
100 – – – – 62.5 [ns] – – –
101 30.52 [µs] 2 [s] 30.52 [µs] 2 [s] – – – –
( プログラム例 )ソースクロックfc/23 [Hz] で、タイマモードにセットし、25 msごとに割り込みを発生させ る。 (fc = 16 MHz 時)
LDW (TC2DR), 061AH ; TC2DRの設定 (25 ms ÷ 28/fc = 061AH)
DI ; IMF= “0”
SET (EIRH). 5 ; INTTC2割り込みを許可
EI ; IMF= “1”
LD (TC2CR), 00001000B ; ソースクロック/モード選択
LD (TC2CR), 00101000B ; タイマスタート
第 9章 16ビットタイマカウンタ2 (TC2)
9.3 機能 TMP86CK74AFG
図 9-2 タイマモードタイミングチャート
INTTC2ഀ䉍ㄟ䉂ⷐ᳞
䉸䊷䉴䉪䊨䉾䉪
䉝䉾䊒䉦䉡䊮䉺
TC2DR
৻⥌ᬌ 䉦䉡䊮䉺䉪䊥䉝 䉺䉟䊙䉴䉺䊷䊃
0 1 2 3 4 n−1 n 0 1 2 3
㫅
9.3.2 イベントカウンタモード
イベントカウンタモードは、TC2端子の入力パルスの立ち上がりエッジでカウントアップするモー ドです。
アップカウンタの値とTC2DRの設定値が一致するとINTTC2割り込み要求が発生し、アップカウ ンタはクリアされます。アップカウンタのクリア後もTC2 端子入力の立ち上がりエッジごとにカウ ントアップを継続します。なお、一致検出は TC2 端子入力の立ち下がりエッジで行われますので、
INTTC2割り込み要求は、アップカウンタとTC2DRが同値になった後の立ち下がりエッジで発生し
ます。
TC2端子への最小入力パルス幅は、表9-2のとおりです。“H”, “L” レベルとも2マシンサイクル以 上のパルス幅が必要です。
図 9-3 イベントカウンタモードタイミングチャート
9.3.3 ウィンドウモード
ウィンドウモードは、TC2端子入力 (ウィンドウパルス) が “H” レベルの間、内部クロックでカウ ントアップするモードです。アップカウンタの値とTC2DRの設定値が一致すると、INTTC2割り込 み要求が発生し、アップカウンタはクリアされます。
( プログラム例 )イベントカウンタモードにセットし、640カウント後にINTTC2割り込み要求を発生させる。
LDW (TC2DR), 640 ; TC2DRの設定
DI ; IMF= “0”
SET (EIRH). 5 ; INTTC2割り込みを許可
EI ; IMF= “1”
LD (TC2CR), 00011100B ; TC2ソースクロック/モード選択
LD (TC2CR), 00111100B ; TC2スタート
表
9-2 タイマカウンタ2の外部クロックソース
最小パルス幅
NORMAL1/2, IDLE1/2モード SLOW1/2, SLEEP1/2モード
“H” 幅 23/fc 23/fs
“L” 幅 23/fc 23/fs
n
INTTC2ഀ䉍ㄟ䉂ⷐ᳞
TC2┵ሶജ
䉦䉡䊮䉺
TC2DR
৻⥌ᬌ 䉦䉡䊮䉺䉪䊥䉝 䉺䉟䊙䉴䉺䊷䊃
0 1 2 3 n − 1 n 0 1 2 3
第 9章 16ビットタイマカウンタ2 (TC2)
9.3 機能 TMP86CK74AFG
なお、ウィンドウパルスは、TC2CR<TC2CK>で設定した内部クロックよりも十分遅い周波数を入 力してください。
注) ウィンドウモードはSLOW/SLEEPモードで動作しませんので、NORMALモードでウィンドウモードを使 用しているときは、SLOW/SLEEPモードを起動する前にTC2CR<TC2S>を“0” に設定してあらかじめタイ マカウンタ2を停止してください。
図 9-4 ウィンドウモードタイミングチャート
( プログラム例 )120 ms以上の“H” レベルパルスが入力されると割り込みを発生させる。
(fc = 16 MHz, TBTCR<DV7CK> = “0” 時)
LDW (TC2DR), 00EAH ; TC2DRの設定 (120 ms ÷ 213/fc = 00EAH)
DI ; IMF= “0”
SET (EIRH). 5 ; INTTC2割り込みを許可
EI ; IMF= “1”
LD (TC2CR), 00000101B ; TC2ソースクロック/モード選択
LD (TC2CR), 00100101B ; TC2スタート
৻⥌ᬌ
㫅 㪇
INTTC2ഀ䉍ㄟ䉂ⷐ᳞
ౝㇱ䉪䊨䉾䉪
䉦䉡䊮䉺
TC2DR TC2┵ሶജ
䉦䉡䊮䉺䉪䊥䉝
1 2 n−3 n − 2 n−1 n 0 1 2 3
䉺䉟䊙䉴䉺䊷䊃
第 10 章 8 ビットタイマカウンタ 3 (TC3)
10.1 構成
注) I/Oポートの設定によっては、制御入力が機能しないことがありますので、詳しくはI/Oポートの章を参照してください。
図 10-1 タイマカウンタ 3 (TC3)
TC3CK
TC3S
fc/213, fs/25 fc/212, fs/24 fc/211, fs/23 fc/210, fs/22 fc/29, fs/2
fc/28 fc/27
3
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TC3S INTTC3
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H A B C D E F G S
TC3M
TC3CR
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TC3DRB TC3DRA
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ACAP
TC3S
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第 10章 8ビットタイマカウンタ3 (TC3)