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模型材料における物性試験

第 3 章 実験装置及び実験材料

3.4 模型材料における物性試験

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写真 3.4.3 打設 写真 3.4.4 締固め

写真 3.4.5 打設完了

写真 3.4.8 供試体完成 写真 3.4.7 乾燥後

写真 3.4.6 炉乾燥

32 2) 試験方法

日本工業規格「土の一軸圧縮試験方法」を参考に,写真 3.4.9 示す実験装置を使用し実 施した.

1. 供試体作製(No.1~3,直径5cm・高さ10cm)

2. 供試体を加圧版中央に置き,上部加圧版を供試体に密着させる 3. 変位計・荷重計の原点を調整する

4. 毎分1%圧縮ひずみが生じるように連続して圧縮

5. 圧縮量0.02cmピッチで圧縮力を測定

6. 供試体が破壊したら試験を終了する(写真 3.4.10)

7. 供試体の観察・記録

※試験終了後,供試体内部に空洞が発生していないか,特に注意して観察する.

写真 3.4.9 試験装置 写真 3.4.10 試験後の供試体

33 3) 試験結果

次式により圧縮強度を求めた.

ε =∆𝐻 𝐻0

× 100

ε:供試体の圧縮ひずみ(%)

ΔH:圧縮量(cm)

H0:圧縮する前の供試体高さ(cm)

σ = 𝑃 𝐴0

× (1 − 𝜀

100) × 10

𝐴0=𝜋𝐷02 4 σ: 圧縮応力(kN/m2

P: 圧縮ひずみが ε のときに供試体に加えられた圧縮力(N)

A0:圧縮する前の供試体の断面積(cm2) D0:圧縮する前の供試体の直径(cm)

図 3.4.1 に応力ひずみ曲線を示す.多少のばらつきはあるものの,おおむね同じ挙動を 示している.グラフの立ち上がりに変曲点が存在するのは,供試体の端面の整形が難しく 完全には平滑になっていなかったためと考えられる.このことから,物性試験を行う場合 には,供試体を 3 体に限らず,より多くのケースで試験を行い,同程度の値となるのか慎 重に判断する必要がある.

図 3.4.1 応力ひずみ曲線 0

0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 0.45 0.5

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

圧縮応力σ(N/mm2)

圧縮ひずみ ε()

No.1 No.2 No.3

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表 3.4.1 に一軸圧縮試験により求めた圧縮強度及び弾性係数の値を示す.弾性係数は応 力ひずみ曲線の立ち上がりに変曲点があったため,圧縮ひずみ0.8%から1%間のグラフの 傾きから算出した.

この結果から,模型材料は圧縮強度0.4MPaで弾性係数は42MPaであり,再現性を有す る低強度な材料であることが確認された.

表 3.4.1 試験結果

35 3.4.2 割裂引張試験

1) 供試体

3.4.1に述べた手順で直径5cm,高さ10cmの供試体を3体作製し,試験を行った.

2) 試験方法

試験方法は日本工業規格「コンクリートの割裂引張強度試験方法」を参考に行った.試 験の様子を写真 3.4.11に示す.試験終了後の供試体の様子を写真 3.4.12に示す.

3) 試験結果

次式により引張強度を求めた.表 3.4.2 割裂引張試験結果を示す.供試体により多少の ばらつきはあるものの,引張強度は0.06MPaであり,模型材料の引張強度は圧縮強度の約 1/7である.

𝑓𝑡 = 2𝑃 𝜋𝑑𝑙 ft:引張強度(N/mm2

P:最大荷重(N)

d:供試体の直径(mm)

l:供試体割裂面の長さ(mm)

写真 3.4.11 供試体設置状況 写真 3.4.12 試験後の供試体

表 3.4.2 試験結果

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【参考文献】

1) 村山朔郎:砂層内局部沈下部にかかる垂直土圧,京大防災研究所年報,第 11 号,

pp.123-138,1968.

2) 高橋 能久:垂直縫地ボルトの補強効果,東京都立大学修士論文,2007.

3) 土木学会:トンネルライブラリー16 山岳トンネルにおける模型実験と数値解析の実務,

pp36~41

4) 川瀬洸佑:地震時のトンネル覆工の破壊挙動に関する実験的研究,首都大学東京,平成 28年度卒業論文,2017

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