1.高齢者数(第1号被保険者数)の推計
⑴ 推計方法の概略
本市の将来的な人口の推移について、第 5 期計画期間にあたる平成 2 4 年から平成 2 6 年の 期間の人口を推計によって求めました。
推計においては、基本的な考え方として、平成 2 3 年 1 0 月以降の人口について、震災前と同 様の自然増減・社会増減が見られることを想定して推計を行いました。方法としては、人口推計 において一般的な方法であるコーホート要因法に基づいて行っています。コーホート要因法とは、
ある一定期間(例えば 1 年間)に出生した集団の死亡(生残率)や転出入(純移動率)の時間 的変化をもとに将来の人口を推計する方法です(図 5 - 1 参照)。
なお、推計の基礎となる人口については、平成 1 9 年〜平成 2 3 年の各年 1 0 月の住民基本台 帳人口を使用しました。推計に用いる一部のデータに関しては、震災による影響が反映されない ようにするため、平成 2 2 年までのデータを用いて算出しています。
図5-1 人口推計の考え方(コーホート要因法の概略)
65歳 66歳 67歳
平成23年10月 A人 B人 C人
生存率E,移動率F 生存率G,移動率H
平成24年10月 X人 A(E+F)人 B(G+H)人 生存率E,移動率F 生存率G,移動率H
平成25年10月 Y人 X(E+F)人 A(E+F)(G+H)人
生存率E,移動率F 生存率G,移動率H
平成26年10月 Z人 Y(E+F)人 X(E+F)(G+H)人
⑵ 計画期間中の推移
推計の結果、本市の人口について、次期計画期間の開始年度である平成 2 4 年には 3 3 7 ,8 8 5 人、最終年度の平成 2 6 年には 3 3 1 ,9 2 1 人になるという見通しとなっています(表 5 - 1 、図 5 - 2 )。
高齢者数については、平成 2 3 年に一度減少するものの、その後は再度増加傾向となっており、
平成 2 4 年には 8 5 ,8 0 4 人、平成 2 6 年には 9 万人を超える水準となると推計されます。なお、
総人口が減少する一方で、高齢者数が増加するため高齢化率も上昇していくと考えられます。平 成 1 8 年には 2 2 .4 % であった高齢化率が、平成 2 4 年には 2 5 %を超え、平成 2 7 年には 2 7 % を超えるという推計結果となっています。
表5-1 将来人口推計(住民基本台帳に基づく;各年10月1日) (単位:人)
実績 推計
第 4 期計 画期間 第 5 期計 画期間
平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 0−14 歳 48,802 47,657 45,179 44,078 43,074 42,079 15−39 歳 94,403 92,694 92,273 90,058 87,671 85,382 40−64 歳 118,824 119,112 119,151 117,945 115,998 113,969 65 歳以上 84,911 85,237 84,063 85,804 88,210 90,491
総人口 346,940 344,700 340,666 337,885 334,953 331,921
高齢者(再掲) 84,911 85,237 84,063 85,804 88,210 90,491
前期高齢 者 42,608 41,919 40,242 41,175 42,916 44,910 後期高齢 者 42,303 43,318 43,821 44,629 45,294 45,581
高齢化率 24.5% 24.7% 24.7% 25.4% 26.3% 27.3%
前期高齢 者比率 12.3% 12.2% 11.8% 12.2% 12.8% 13.5%
後期高齢 者比率 12.2% 12.6% 12.9% 13.2% 13.5% 13.7%
出 所)実 績値: いわき 市住民 基本台 帳
図5-2 いわき市全体 人口・高齢者数・高齢化率の推移
358,019 355,926 353,527 350,779 348,421 340,666 337,885 334,953 331,921
90,491 88,210
85,804 84,063
85,237 84,911
80,127 81,829 83,333 22.4%
23.0% 23.6%
24.2% 24.5% 24.7%
25.4%
26.3%
27.3%
50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000
(人)
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
←実績値 推計 値→
2.市民が描く将来の生活・高齢期の姿
高齢者の方が今後どのような生活を送っていくのかに関し、主に現在要介護・要支援認定を受 けていない方について、将来(1 0 年程度先)の世帯の状況や介護の受け方、施策の要望等につ いて把握を行いました。
⑴ 世帯の状況
将来(1 0 年程度先)、希望する住まいについてたずねたところ、約 9 割(8 7 .1 % )の方が「現 在の住まいに住み続ける」との回答でした(図 5 - 3 )。
同様に、将来同居していると思う方についてたずねたところ、「子ども、孫」が 4 7 .4 % と最 も多く、次いで「配偶者(夫、妻)」が 4 5 .2 % でした。「ひとり暮らしで不同居者はいない」と の回答も 1 5 .0 % となっています(図 5 - 4 )。
図5-3 将来希望する住まい(一般高齢者、n=958、複数回答)
現 在の住 まいに住み 続ける
87.1%
その他 0.4%
交 通の 便の よいところ 0.7%
家や 土地 の あるところ 0.4%
現在 住んでいるところ の近 く 0.7%
自 然 環境や 景観 の
よいところ 0.3% 今住ん でいる場所
以 外 のどこか 1.6%
商店 など生 活 に便 利な施 設 の 近く 1.8%
医 療や 介護 ・福 祉 の 環境が 整っている
ところ 2.0%
自 分や 配偶 者の 郷里 0.5%
子 ども・孫 世帯の 近くまたは同 居
2.0%
無 回答 2.5%
出 所)「平 成23年 度一般 高齢者 調査」
図5-4 将来の同居家族(一般高齢者、n=958、複数回答)
47.4%
45.2%
15.0%
1.6%
0.3%
1.8%
6.3%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%
子ども、孫 配偶者(夫、妻)
ひとり暮らしで同居者はいない その他の親族 あなた又は配偶者の両親や祖父母 その他 無回答
出 所)「平 成23年 度一般 高齢者 調査」
⑵ 介護サービスについて
① 万一介護が必要になったときの希望
将来介護を受けることになった場合に、どこで介護を受けたいかたずねたところ、「自宅や親 族の家など、在宅で介護を受けたい」が 5 5 .9 % 、「自宅以外の特別養護老人ホームや有料老人 ホームなどで介護を受けることも考えている」が 3 9 .1 % となっています。なお、過去の同様の 調査結果と比較すると、「自宅以外」の回答割合が次第に高くなっていることがわかります(図 5 - 5 )。
さらに、「自宅や親族の家など、在宅で介護を受けたい」と回答した方について、だれから介 護を受けたいかたずねたところ、「配偶者、子などが中心で、他に介護保険サービスなどを利用 して介護をしてほしい」が 6 1 .6 % 、「配偶者、子など、ご家族または親族だけで介護をしてほ しい」が 1 9 .4 % 、「介護保険サービスなどを利用し、家族・親族以外の介護を考えている」が 1 7 .9 % となっています。過去の同様の調査結果と比較すると、この点については、「配偶者、子 どもなど、ご家族または親族だけで介護をしてほしい」との回答が次第に減少していることがわ かります(図 5 - 6 )。
図5-5 本人が望む介護環境について(一般高齢者、単数回答)
59.3%
57.5%
55.9%
30.6%
31.9%
39.1%
10.1%
10.7%
4.9%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%
前々回調査(n=924)
前回調査(n=1004)
今回調査(n=958)
自宅や親族の家など、在宅で介護を受けたい
自宅以外の特別養護老人ホームや有料老人ホームなどで介護を受けることも考えている 無回答
出 所)「平 成23年 度一般 高齢者 調査」
図5-6 介護を受けたい相手について(一般高齢者、単数回答)
出 所)「平 成23年 度一般 高齢者 調査」
② 介護施策等に関する要望
今後どのような施策の充実を望むかについて、現在要介護・要支援認定を受けていない一般高 齢者の方については、「介護が必要にならないための支援」が 4 6 .7 % と最も多くなっていまし た。次いで、「高齢者を見守り・支える地域のつながり」が 3 8 .7 % 、「生きがいづくり、地域活 動参加への支援」が 3 0 .7 % と続いています(図 5 - 7 )。
また、要介護・要支援認定を受けている方については、「在宅の介護サービスの充実」が 3 5 .8 % と最も多くなっていました。次いで、配食サービス、紙おむつの支給、買い物支援など「介護サ ービス以外のサービス」が 3 1 .8 % 、「高齢者を見守り・支える地域のつながり」が 3 0 .9 % と続 いています(図 5 - 8 )。
31.2%
26.5%
19.4%
53.6%
62.0%
61.6%
12.0%
10.7%
17.9% 1.1%
0.7%
3.1%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%
前々回調査(n=548)
前回調査(n=577)
今回調査(n=536)
配偶者、子など、ご家族またはご親族だけで介護をしてほしい
配偶者、子などが中心で、他に介護保険サービスなどを利用して介護をしてほしい 介護保険サービスなどを利用し、家族・親族以外の介護を考えている
無回答
図5-7 今後どのような施策の充実を望むか(一般高齢者、n=958、複数回答(3つまで))
46.7%
38.7%
30.7%
25.5%
24.6%
21.2%
19.4%
13.8%
10.1%
7.5%
0.5%
10.8%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%
介護が必要にならないための支援 高齢者を見守り・支える地域のつながり 生きがいづくり、地域活動参加への支援
低所得者などへの経済的支援 利用しやすい施設・交通機関等の整備 在宅の介護サービスの充実 介護サービス以外のサービス 高齢者に配慮した住まいや住環境づくり 働く機会や場づくり ボランティアや地域活動の充実
その他 無回答等
出 所)「平 成23年 度一般 高齢者 調査」
図5-8 今後どのような施策の充実を望むか(サービス利用者、n=466、複数回答(3つまで))
35.8%
31.8%
30.9%
27.5%
23.0%
20.4%
19.3%
14.6%
6.0%
2.4%
2.4%
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0%
在宅の介護サービスの充実 介護サービス以外のサービス 高齢者を見守り・支える地域のつながり
介護が必要にならないための支援 利用しやすい施設・交通機関等の整備 高齢者に配慮した住まいや住環境づくり 地域活動参加への支援 低所得者などへの経済的支援 ボランティアや地域活動の充実 働く機会や場づくり
その他