• 検索結果がありません。

1.重点的に取り組む課題(最重点課題)

⑴  住民参加型の介護予防推進施策について 

高齢化の進行に伴う保険給付費の急激な増加が見込まれること等の理由から、「介護予防」

の取り組みがますます重要となってきています。 

これを踏まえ、これまで、「健康運動教室」や「筋力アップ教室」を実施することにより、

高齢者の自立した生活の継続を目指し、健康的な運動習慣の獲得を支援してきたほか、公民館 等の身近な場所において、介護予防に関する知識の習得や、仲間との趣味活動を行う「いきい きデイクラブ事業」を実施し、介護予防の推進を図ってきたところでです。 

また、市民全般を対象とした介護予防意識の醸成と、地域ぐるみで誰もが気軽に介護予防活 動に参加できる施策の展開が必要であることから、「シルバーリハビリ体操事業」による住民 参加型の介護予防施策の推進を図っているところです。 

「住民参加型の介護予防施策の推進」に関しては、体操指導士等の養成やモデル事業の実施 を行ってきたところですが、体操指導士等に関しては、市内全域において、地域ぐるみで誰も が気軽に介護予防活動に参加できるためには、指導士が足りない状況にあります。また、モデ ル事業の実施に関しては、既存の自主グループでの活動であり、申込制による限られた人数に よる体操教室での事業実施のため、事業の認知度がまだ低いこと、個人で気軽に参加できる場 がないのが課題となっています。 

⑵  地域包括支援センターの機能の充実について 

地域包括支援センターは、平成1 8 年4月の介護保険法の改正により、地域住民の心身の健 康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うため設置された機関です。 

これまで、地域での包括的なケア体制の構築を目指し、地域包括支援センターの機能の充実 を図っているところです。 

「地域包括ケア」の推進にあたっては、中心となる当該センター職員の専門性の向上はもち ろんのこと、職員が自ら進んで地域に参入していく取り組みが重要となってきています。 

また、地域包括支援センターについては、設置から6年が経過し、民生委員や区長等、地域 活動の関係者には、十分周知され、ネットワークが形成されている一方、一般には周知が行き 届いていないという課題があります。また、要介護状態に陥りやすい方を適切に把握し、身体 の状況に応じた介護予防事業に速やかに繋げることが必要です。 

さらに、地域包括支援センターの事業の達成状況について、より客観的に状況を把握できる よう、各事業が高齢者の介護予防や日常生活支援にどのように効果を上げているか検証し、改 善につなげるしくみづくりが必要です。 

⑶  地域見守りネットワークの構築について 

少子高齢化の進行や高齢者のみ世帯の増加、さらに地域コミュニティ自体が希薄化している 中で、高齢者は地域内で孤立する傾向が強く、孤立死の増加など社会的な問題となっています。 

今後、地域で暮らす高齢者の自立した生活を支えていくためには、公的なサービスの利用に 加え、地域においても、地域住民が主体となった見守り活動を展開することが重要となること から「あんしん見守りネットワーク活動事業」について推進を図っているところです。 

事業の実施にあたっては、平成 2 3 年度までに7地区程度の見守り隊結成を目指していまし たが、地域での合意形成に時間がかかり、5地区の実施にとどまっています。今後、どのよう に全市的な活動へと広げていくか、また、各隊における活動の検証を行い、どのように今後の 活動に生かしていくかが課題となっています。 

⑷  認知症高齢者対策について 

認知症高齢者については、成年後見制度の活用や、認知症にならないための予防、早期発見・

早期対応の仕組みづくりに向けた関係機関の連携、社会全体で認知症への理解を深め受け入れ ていくための取り組みなど、広範な対応が求められています。 

このことから、これまで、認知症に関する相談窓口を設け、認知症の早期発見・予防に繋げ てきたほか、地域の中で認知症予防に関する自主的な活動のグループづくりを行う支援者(認 知症予防ファシリテーター)を養成してきたところです。 

今後は、認知症予防に関する普及・啓発、認知症早期発見体制の構築、認知症高齢者に対す るケア体制の確立等を一連の施策として実施していくことが重要であると考え、認知症高齢者 対策について推進を図っているところです。 

実施事業のうち、認知症予防プログラムに関しては、長期間にわたる教室であり、その後も 自主的に継続していくことが必要である事業のため、自主的な活動に移る際の継続性が保たれ にくい状況となっています。また、認知症サポーター養成講座については、平成 2 2 年度から 平成 2 6 年度までの目標養成人数を 8 ,1 4 2 人に設定していますが、平成 2 3 年度 1 1 月まで の実績人数は 9 8 2 人にとどまり、今後、目標養成人数を達成するためには、さらに多くの養 成講座を実施し、サポーターの目標養成人数を達成させる必要があります。また、地域全体で 認知症の方や家族の方をサポートできるよう、サポーターの活用及び支援体制づくりについて も更に検討していく必要があります。 

⑸  高齢者の権利擁護対策(成年後見制度の活用方策)について 

高齢者人口の増加に伴い、認知症高齢者の増加も見込まれるため、今後、高齢者の権利擁護 に関する社会的関心がさらに高まっていくことが見込まれます。 

高齢者の権利擁護を担う「成年後見制度」は、認知症高齢者を始め、知的障がい者、精神障 がい者といった、判断能力が不十分な方々の権利を擁護するために定められた制度であり、今 後さらに進行していく高齢社会に対応するため、制度の適切な利用による高齢者の権利擁護対 策について推進を図っているところです。 

推進してきた事業のうち、制度の周知・啓発に関しては、まだ制度の認知度が十分とはいえ

ないため、制度を必要とする方について確実に制度の利用につながるよう、更なるPRの推進 が課題となっています。また、成年後見市長申立に関しては、認知症高齢者の増加とともに、

必要があっても関係者が申立を行うことができないケースも増えると考えられることから、今 後も、市長申立を積極的に活用する必要があるものと考えられます。 

⑹  被災高齢者への支援について 

平成 2 3 年3月 1 1 日に発生した東日本大震災による大地震・大津波、さらには4月 1 1 日 ・ 1 2 日の大規模余震により、本市においては甚大な被害を受けたほか、福島第一原子力発電所の 事故に伴い現在においても大きな影響を受けているところです。 

震災から約 1 年が経過し、市民生活も一定程度の落ち着きを取り戻したところではあります が、未だに応急仮設住宅、民間借上げ住宅及び雇用促進住宅等、震災前と違った生活を余儀なく されている方々が多数おり、住み慣れた場所を離れての生活や近隣に友人や知人がいない等、環 境の変化から閉じこもりや体力・気力の低下、さらには「孤独死」の発生が懸念されるところで もあります。これらの問題を防ぐ見守り活動がますます重要なものとなってきていることに加え、

希薄化した地域間の繋がりを改善すべく、地域コミュニティの構築に係る施策展開についても、

今後さらに必要となってくるものと考えられます。 

現状として、本市においては、平成 2 3 年6月より、「仮設等住宅入居高齢者見守り事業」を 開始し、1 2 名の「見守り推進員」と地域包括支援センター職員が連携を図りながら、応急仮設 住宅等に入居した高齢者のいる世帯を中心に見守り活動を行い、相談業務を行うほか、必要に応 じて介護サービス、医療サービス等に繋ぎ支援してきました。 

また、社会福祉協議会やボランティア団体と連携して、地域コミュニティの構築を図るべく、

応急仮設住宅入居者等を対象としたサロンを開催するなどし、被災者の交流促進を目指してきま した。サロン開催時には、応急仮設住宅入居者等を対象とし、健康相談、口腔ケアに加え、既存 事業である介護予防施策(シルバーリハビリ体操事業)を取り入れ、運動機能の維持・向上も図 ってきました。 

このほか、津波被害等を受けた地区の高齢者の実態把握、見守り、支援を行うとともに、市の 事業と一体的に、関係機関と連携しながら仮設等住宅に入居した高齢者の見守り活動を行い、支 援してきており、また、各地域包括支援センターで社会福祉協議会やボランティア団体と連携し てサロンを開催し、被災者の交流促進を図ってきました。 

一方、課題として、被災者のうち借り上げ住宅入居者については、市内各地に一般の方と混じ って点在しており、また、マンパワーにも限界があるため、対象者の状態変化の把握にはある程 度の時間を要してしまうという点が挙げられます。 

また、被災者へ必要な情報をタイムリーに提供できず、生活再建を支援するに当たって情報発 信の更なる強化が必要であると考えられます。このほか、近隣に友人や知人がいない等、環境の 変化から閉じこもりや体力・気力の低下が見られる高齢者がおり、継続的な心身のケアが必要で

関連したドキュメント