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1.基本理念

本市における高齢者保健福祉施策に関わる基本理念を以下のとおり定めます。 

     

「ひとりひとりが安心して自分らしく暮らせるまち  いわき」 

   

「すべての高齢者は、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障される」という老人福祉法 の理念を踏まえ、本市に暮らすすべての高齢者が安心して自分らしく暮らすことができることを 目指します。 

2.基本目標及び重点施策

 

基本理念に則り、図 7 - 1 のとおり本計画における 4 つの基本目標を定めるとともに、これら の基本目標の実現に向けて、必要な施策を体系的に展開していくために、個々の基本目標ごとに 重点施策を設定しました。 

また、本計画期間において特に重点的に対応すべき「最重点施策」を設定しました。 

 

図7-1  施策体系イメージ

基本 目標4: 高齢 者ひとりひとが安 心して自 分らし暮 らせ るための

基本 目標1: 高齢 者ひとりひとが安 心して自 分らし暮 らせ るための

サービス基 盤 整備 (高 齢者 の生 活ニーズに即 したサ ービス体 系の 構築 )

重 点 施策① 高齢 期に適 した生 活環 境の 整備 重 点 施策②

重 点 施策③

重 点 施策④ 重 点 施策⑤

自己 実現・社 会関 係拡 大の支 援 自主 的な健 康づく介 護予 防対 策の推 進

身辺 生活の 自立 支 援 経済 面での 安心の 確保

基本 目標2: 高齢 者ひとりひとが安 心して自 分らし暮 らせ るための まちづ く地域 保健 ・地 域 福祉の 確立 )

重 点 施策① 地域 単位の ケアシステム・マネジメント体 制の確 立

重 点 施策② 重 点 施策③

地域 密着 型の行 政 組織の 整備 及び機 能の確 立 地域 コュニティでの 高齢 者支 援体 制づく

地域 の中 での関 係機 関の 機能の 充実 と連携 、課 題へ の対 応 認知 症高 齢者に 対する総合 的ケアシステムの 構築 重 点 施策④

重 点 施策⑤

基本 目標3: 高齢 者ひとりひとが安 心して自 分らし暮 らせ るための み づく高齢 者を社 会全 体で支えるしくみ づく

重 点 施策① 相談 ・情報 提供 体制の整 備

重 点 施策③ 介護 サービスの 質的 向上とマンパ ワーの育 成 重 点 施策② 高齢 者の権 利擁 護体 制の 整備

最重 点 施策 Ⅰ:住 民参 加型 の 介護 予防 施策の 推進

最重 点 施策 Ⅱ:地域 包括 支援 センターの機 能の 充実

最重 点 施策Ⅲ :地 域見 守りネットワークの 構築

最重 点 施策Ⅳ :認 知症 高齢 者 対策の 推進

最重 点 施策 Ⅴ:高齢 者権 利擁 護対 策の 推進

基本目標1  高齢者ひとりひとりが安心して自分らしく暮らせるためのサービス基盤整備    (高齢者の生活ニーズに即したサービス体系の構築) 

基本目標 1 は、「健康な方はもちろんのこと、加齢に伴う心身機能の低下が見られる方であっ ても、市内に暮らすすべての高齢者が安心して自分らしく暮らすために必要なサービス基盤を整 備する」ということを意味しています。そのために、高齢者の生活に即したニーズに基づくサー ビス体系の中で、心身や家庭の状況に応じたサービス基盤の整備を図ります。 

高齢になっても元気で自分らしく暮らしたいという、誰もが望む高齢期を迎えるには、健康寿 命を延ばすための自主的な健康づくりをはじめ、寝たきりや認知症を予防するなどの介護予防施 策を推進するとともに、自己実現によって心の健康を保つことも重要です。一方で、要援護高齢 者に対する介護予防施策を推進するとともに、加齢に伴う心身の衰えに対応できる生活環境の整 備や介護家族への支援、経済面での安定の確保も必要です。 

⑴  重点施策1  高齢期に適した生活環境の整備

      加齢に伴い心身の機能が低下しても、住み慣れた地域社会でできるかぎり自立して安全かつ 快適な生活を継続するためには、その基盤となる住居が、身体機能の低下に配慮されたもので あることが非常に重要です。 

そのために、自宅、公営住宅、福祉施設等の整備について、行政と民間が一体となって、高 齢者にとって安全で快適な居住空間確保のための施策に取り組みます。また、万一の場合に備 えた安否確認体制の整備についても積極的に取り組みます。 

さらに、道路、建物等、高齢者が住み慣れた地域で生活していく上で欠かせないものについ て、誰もが利用しやすい生活環境づくりを進めていく必要があります。このため、こうした公 共施設等のユニバーサルデザインの推進にも、より積極的に取り組みます。 

⑵  重点施策2  自己実現・社会関係拡大の支援

      平均寿命の延伸に伴い、いわゆる高齢期の期間も長くなっていることから、この高齢期を人 生の重要な時期として積極的に過ごし、高齢者ひとりひとりが生きている充実感を感じること のできる社会を目指すことが重要なテーマとなっています。 

高齢者が生きがいを感じながら、生き生きと生活するためには、ひとりひとりが常に自己実 現目標を持ち、その達成に向けての努力を続けるとともに、社会との接点を持ち続けることが 極めて重要であると考えられます。 

また、多年にわたり社会の進展に寄与してこられた高齢者の豊富な知識と経験はかけがえの ない財産であり、社会活動に積極的に参加していただくことが、地域社会の活性化においても 重要であると考えられます。 

このようなことから、ひとりひとりの自発性を十分に尊重しながら、高齢者の社会参加や生 涯学習活動等の支援を行なっていきます。

⑶  重点施策3  自主的な健康づくり・介護予防対策の推進 

  高齢期を活動的で充実したものとするためには、心身が健康である必要があります。このた めには、まず自分自身でその保持に努めていただく必要があります。市では、市民ひとりひと りの健康づくりに対する支援を引き続き行っていきます。 

また、高齢期には、加齢等の理由により心身の生活機能に低下がおこり、これが進行すれば、

介護が必要な状態に陥ってしまいます。これを防止し、心身が元気な状態を維持できる よ う、

一貫した介護予防ケアマネジメント体制のもと、介護予防を積極的かつ強力に押し進め、高齢 者が要介護状態に陥ることなく、元気な生活が継続できるよう事業を展開していきます。 

   

◎ 最重点施策Ⅰ  「住民参加型の介護予防推進施策」 

3〜1級指導士の養成を進め、「シルバーリハビリ体操・いわき市版」の普及を図ること により、介護予防に関する自主的な活動が広く実施され、高齢者が積極的にこの活動に参加 し、介護予防に向けた取組みを実施する地域社会の構築を目指します。 

   

⑷  重点施策4  身辺生活の自立支援

      日頃から健康の保持に努めても、その他の様々な要因により要介護状態に陥る可能性を完全 に回避することは困難です。 

万が一要介護状態となった場合であっても、できる限り住み慣れた地域社会での生活を継続 し、かつその生活がそれぞれの心身の状況に応じて、自立したものとなるためには、生活を支 援する各種のサービスが適宜適切に利用できることが大切です。 

要介護高齢者等の自立生活を支援するためのサービスの多くは、介護保険制度の法定給付サ ービスに位置づけられていますが、要介護状態の悪化の予防、要介護者等の生活の質の 向 上、

介護に関わる家族への支援等の観点から、これらを補完するサービスについても積極的に提供 します。 

⑸  重点施策5  経済面での安心の確保

      高齢者が安心して生活することを可能にするためには、経済面での安定が必要です。しかし、

実際には退職後の年金水準が不十分な方など、経済的な安定を得ることができない方が存在す る状況にあります。 

したがって、経済的自立を援助する制度を適宜活用できる体制を強化することにより、高齢 者の経済面での安心の確保に努めます。 

基本目標2  高齢者ひとりひとりが安心して自分らしく暮らせるためのまちづくり        (地域保健・地域福祉の確立) 

ひとり暮らしや高齢者のみの世帯が急速に増えている中で、ともすれば社会からの孤立感や疎 外感を抱きがちな高齢者にとって、友人との語らいや隣近所との付き合いなど、地域の中での交 流は欠かせないものです。「安心して自分らしく暮らせる」ためには、高齢者とその高齢者が暮 らすまち=地域がつながりを保つことが大切です。 

この「安心して自分らしく暮らせる」ための地域保健・地域福祉を確立するためには、すべて を行政が行うのではなく、地域住民、医療機関・社会福祉協議会などの関係機関、さらに介護サ ービス事業者や地域の商店などの民間事業者等と相互に連携し、役割と責任を分担する必要があ ります。 

各々がその役割を実践しながらネットワーク構築を図ることにより、最終的な目標である「地 域全体の保健福祉の向上」を図ります。 

⑴  重点施策1  地域単位のケアシステム・マネジメント体制の確立

      地域の中で、高齢者が自立した生活を続けるためには、地域単位で高齢者を支える仕組みが 整い、機能することが大切です。 

ますます進行する高齢化に対応できるよう、それぞれの地区に応じたケアシステムについて 検討を続けるとともに、平成1 8 年度の制度改正に伴い設置した地域包括支援センターについ ては、地域のケアシステムの中心としての機能を整備、充実させていきます。 

 

◎ 最重点施策Ⅱ  「地域包括支援センターの機能の充実」 

  職員の専門性の向上を図りながら、地域内高齢者の総合相談窓口としての機能を充実させ      自ら地域に進んで参入し、地域包括ケアの更なる充実を図ります。 

      各種の活動においては、企業や若年層の取り込みを図り連携することで、より重層的なネッ トワークの構築に努めます。 

   

⑵  重点施策2  地域密着型の行政組織の整備及び機能の確立

      本市は、社会福祉法に基づく「福祉事務所」として、平成1 5 年度より市内7カ所に「地区 保健福祉センター」を設置しています。 

「地区保健福祉センター」は、保健・福祉に関する総合的な相談窓口であるとともに、保健 サービスと福祉サービスを一元的に提供する機関として位置づけられています。 

平成1 8 年度からは、高齢者の総合相談窓口機能等を担う地域包括支援センターが新設され たことから、今後は、「地区保健福祉センター」と「地域包括支援センター」がそれぞれの機 能と役割を果たし、両センターが密接に連携して地域福祉を推進する体制を確立していく必要 があります。 

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