光ディスク・コピー (CPYOPT) コマンド
シナリオ 3: 最終変更日時
「シナリオ 2: 最終変更日時」では、バックアップ・ディレクトリー /DIR1 は、要求後の日付が次のよう になっています。
v 開始日は *BEGIN
v 終了日は 1999 年 10 月 1 日
v 最終変更日は 1999 年 7 月 1 日
1999 年 12 月 1 日、ユーザーは再度、ディレクトリー /DIR1 に対して CPYOPT コマンドを発行しま す。1999 年 10 月 1 日の最後の CPYOPT 要求以降、10 個のファイルが 1 次ディレクトリー /DIR1 で 変更または追加されたと仮定します。8 個のファイルのみが /DIR1 に正常にコピーされ、2 個の適格ファ イルが失敗したとします。システムは、適格ファイルのすべてはコピーできなかったので、完全範囲は同じ ままで、開始日が *BEGIN、終了日が 1999 年 10 月 1 日です。ただし、/DIR1 は変更されたので、最終 変更日は 1999 年 12 月 1 日に更新されます。最終変更日が完全範囲の外側であるため、*BEGIN から 1999 年 10 月 1 日までの /DIR1 の完全なコピーは存在しない可能性があります。1999 年 12 月 1 日の 変更によって、さらに新しいコピーで、これらのファイルの 1 つを置き換えた可能性があります。
例: 光ディスク・タイプ *BACKUP ボリュームへのコピー:
この例では、1 次ボリューム VOL01 をバックアップ・ボリューム BKP-VOL01 にバックアップするシス テムを示します。
この操作では、すべてのサブディレクトリー内のすべてのファイルをコピーします。システムは、ボリュー
ム BKP-VOL01 に書き込んだ後、次のいずれかの方法でボリュームを使用します。
v さらにボリューム VOL01 のバックアップを取る
v バックアップ・ボリューム BKP-VOL から *PRIMARY ボリューム VOL01 に変換する
CPYOPT FROMVOL(VOL01) FROMPATH(/) TOVOL('BKP-VOL01' +
*BACKUP) SLTFILE(*ALL) CPYSUBDIR(*YES)
光ディスク・タイプ *BACKUP ボリュームの変換:
光ディスク *BACKUP ボリュームを光ディスク *PRIMARY ボリュームに変換するには、光ディスク・バ ックアップの変換 (CVTOPTBKU) コマンドを使用します。
通常、この機能は 1 次光ディスク・ボリュームが損傷または欠落した場合に使用します。変換を使用する と、光ディスク・バックアップ・ボリュームから新規の 1 次ボリュームにすべての情報をコピーする必要 がなくなります。システムはボリュームを 1 次ボリュームに変換した後、ボリュームへのすべての書き込 み要求を許可します。
システムが光ディスク・バックアップ・ボリュームを 1 次ボリュームに変換すると、光ディスク・バック アップ・ボリュームに戻す方法はありません。バックアップ・ボリュームを変換するには、「光ディスクの バックアップ/回復」画面からオプション 6 (光ディスク・バックアップ・ボリュームの変換) を選択する
か、 CVTOPTBKU コマンドを使用します。
変換を試みる前に、このボリュームがバックアップしている 1 次ボリュームの名前を確認する必要があり ます。光ディスク・バックアップ・ボリュームのボリューム属性を表示すると確認できます。これを行うに は、光ディスク・ボリューム属性の表示 (DSPOPT) コマンドを使用するか、「ボリュームの処理 (Work with Volumes)」画面から (表示) を選択します。
光ディスク・バックアップ・ボリューム上に、前に削除した 1 次ボリュームのディレクトリーやファイル がある場合があります。そのため、光ディスク・バックアップ・ボリュームを 1 次ボリュームに変換する 際に、ボリュームからディレクトリーやファイルを手動で削除することが必要になる場合があります。 1 次ボリューム上にあったものを正確に反映させるために、この機能を実行します。 1 次ボリュームからデ ィレクトリーやファイルを削除していない場合は、不要です。
光ディスク・コピー (CPYOPT) コマンドのパフォーマンス:
パフォーマンスは多数の相互に依存する構成要素を含む複雑な問題です。
1 つの構成要素を変更すると、別の構成要素に悪影響が出る可能性があります。この相互依存性と、パフォ ーマンスに影響を与える他の要因により、一定数のファイルをコピーするために必要な時間を計算する公式 は提供できません。これは CPYOPT コマンドの所要時間の見積もりを援助するガイドラインです。
CPYOPT コマンドを使用する際には、光ディスク・ボリューム全体のコピーに必要な時間の長さを見積も
ることが必要になる場合があります。既知数の平均サイズ・ファイルを含んでいる単一ディレクトリーをコ ピーすることから開始します。次に、開始時刻と終了時刻の差を計算して、経過時間を算定します。経過時 間を、コピーされたファイル数で割って、ファイル当たりの平均秒数を計算します。この数字を基にして、
平均サイズのファイルのボリューム全体をコピーするために必要な時間を算定します。
最高のパフォーマンスでコピーするには、以下の一連のガイドラインをはじめに確認してください。
v 非常に多数のファイルを含むディレクトリーがわずかな数しかない場合、パフォーマンスに影響を与え ることがあります。わずかな数のファイルを含むディレクトリーが非常に多くある場合も、パフォーマ ンスに影響を与えることがあります。ディレクトリー内のファイルの数は 6000 ファイル未満に保つよ うにしてください。
v ファイルのサイズを決める際には、パフォーマンスを考慮してください。
v ファイル上での拡張属性の使用は避けてください。ファイルが拡張属性を持っている場合、拡張属性は データから分離して保管されます。データをコピーする際には、システムは属性もコピーする必要があ ります。これは、コピーした各ユーザー・ファイルの 2 番目のファイルをコピーすることと同様です。
v ソースとターゲットのボリュームは同じライブラリー内に保持してください。
v 光ディスク・カートリッジの反対側にコピーすることは避けてください。
v コピー・プロセスが光ディスク・ドライブを専用に使用できる場合は、CPYOPT コマンドで COPYTYPE *IOP パラメーターを使用してください。
v 他の光ディスク・プロセスからの光ディスク・ドライブの競合を避けてください。
v 2 つの光ディスク・ドライブをコピー活動専用に使用してください。
以下の条件は、コピーのパフォーマンスに重大な影響を与えることがあります。
v 使用可能なドライブが 1 つしかない。
v 光ディスク・カートリッジの一方の側から反対側にコピーする。
v 実行中の他の光ディスク・プロセスが使用可能なドライブの使用を試みる。
v ソース・ボリューム上に多数のファイルがある。
ボリュームを取り外してスロットに保管し、新規ボリュームを取得してマウントするには、8 秒から 15 秒 かかります。プロセスが光ディスク・ドライブを専用に使用できるときに、コピー要求を行うようにする必 要があります。
光ディスク・カートリッジの一方の側から他方の側に多数のファイルをコピーすることは避けてください。
光ディスク・ドライブには、読み取り/書き込みヘッドが 1 つしかありません。光ディスク・カートリッジ の一方の側から他方の側にコピーするときは、以下の条件が発生します。
v システムがソース・ボリュームをマウントします。
v コピーする限定された数のファイルが読み取られ、IBM i 一時記憶域に保管されます。
v ソース・ボリュームが除去され、システムは光ディスク・カートリッジを裏返して、ターゲット・ボリ ュームをマウントします。
v IBM i 一時記憶域からファイルが読み取られ、ターゲット・ボリュームに書き込まれます。
v さらにコピーするファイルがある場合、システムはターゲット・ボリュームを除去し、光ディスク・カ ートリッジを裏返して、再度、ソース・ファイルをマウントします。
v すべてのファイルをコピーするまで、システムはこのプロセスを繰り返します。すべてのファイルをコ ピーするために、光ディスク・カートリッジを何度も裏返す必要がある場合があります。
ソースとターゲットの両方のボリュームが同じライブラリー内にある場合、およびそのライブラリー制御装
置の COPYTYPE パラメーターを *IOP に設定した場合は、常にコピー・パフォーマンスが向上します。
追加の処理ステップを必要とする 2 つの条件が存在します。最初の条件は、ソースとターゲット・ボリュ ームが異なるライブラリーにあることです。 2 番目は、COPYTYPE パラメーターを *SYSTEM に設定 し、ボリュームが同じライブラリー内に存在する場合です。この追加ステップでは、ターゲット・ボリュー ムに書き込む前に、コピーするファイルをシステム上の一時記憶域に移動する必要があります。システムが 以下の条件の両方を満たしている場合、一時記憶域を使用する必要はありません。
v 両方の光ディスク・ボリュームが同じライブラリー内にある。
v CPYOPT コマンドで COPYTYPE パラメーターを *IOP に設定する。
この場合、2 つの光ディスク・ドライブ間でデータを直接転送できます。