第 7 章 実験 51
7.2 最大クライアント数の自動設定
0 5 10 15 20 25 30 35 40
SPECweb標準 SPECweb大
スループット [MB/s]
(150)
(800)(795)
(150) (200)
(175) () 内は最大クライアント数
デフォルト設定 最適設定 提案機構
(a)スループット
0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000
SPECweb大 SPECweb標準
平均応答時間 [ms]
(150)
(800)(795)
(150)
(200)(175) () 内は最大クライアント数
デフォルト設定 最適設定 提案機構
(b) 平均応答時間
図 7.8: 最大クライアント数とサーバ性能
7.2.2 最大クライアント数と性能の時間的変化
最大クライアント数と性能が時間の経過とともに変化する様子を示す.実験時 間は60分であり,途中でワークロードを2度変化させている.最初の20分まで はSPECweb標準,20分から40分まではSPECweb大,40分以降はSPECweb標 準を再び使用している.ワークロードを生成するクライアント数は1200に設定し た.なお参考のため,実験前に取得した最適設定の結果をあわせて示した.
最大クライアント数の時間的変化
図 7.9に,(a) 最大クライアント数と(b) その設定過程で使用する回帰直線の傾 きの時間的変化を示す.図を見ると,ワークロードの変化に応じて最大クライア ント数が適切な値に設定されている.
図7.9(a)の最大クライアント数では,初期値として50に設定されている.本機
構は実験が開始されると直ちに設定を開始し,最大クライアント数を徐々に増加 させる.そして,12分前後で設定を完了している.最終的に,最適設定の結果に 近い800前後に最大クライアント数を設定した.20分にワークロードが変化する と,最大クライアント数の設定が直ちに開始される.最大クライアント数を徐々 に減少させながら,適切な最大クライアント数の値を探す.28分ごろに,最大ク ライアント数の値を200接続数のあたりに決定する.40分にワークロードが変化 すると,この変化に対しても最大クライアント数の設定が開始されている.前回 のワークロードであるSPECweb大の影響を受けるため,初回のSPECweb標準の 場合に比べ低い値に設定されるものの,適切な値付近に設定した.
図 7.9(b)を見ると,本機構の動作が良くわかる.回帰直線の傾きがそれぞれ閾
値を超えた場合,最大クライアント数の微調整を行い,最大クライアント数の値 を確定している.
サーバ性能の時間的変化
図 7.10に,スループットと平均応答時間の測定結果を示す.図を見ると,設定 完了後では最適設定の結果に近い値を示している.
0 200 400 600 800 1000 1200
0 10 20 30 40 50 60
最大クライアント数
経過時間 [min]
提案機構 最適設定
SPECweb標準 SPECweb大 SPECweb標準
(a)最大クライアント数
-0.02 -0.01 0 0.01 0.02 0.03 0.04
0 10 20 30 40 50 60
回帰直線の傾き
経過時間 [min]
SPECweb標準 SPECweb大 SPECweb標準
閾値を超過 閾値を超過
閾値の範囲内に収まる
(b) 回帰直線の傾き
図 7.9: 最大クライアント数の時間的変化
0 10 20 30 40
0 10 20 30 40 50 60
スループット [MB/s]
経過時間 [min]
提案機構最適設定
SPECweb標準 SPECweb大 SPECweb標準
(a)スループット
0 2000 4000 6000 8000 10000
0 10 20 30 40 50 60
平均応答時間 [ms]
経過時間 [min]
提案機構 最適設定
SPECweb標準 SPECweb大 SPECweb標準
(b) 平均応答時間
図 7.10: 最大クライアント数によるサーバ性能の時間的変化