「
4.22 5.20 6.17 7.14 7.29 8.12 8.26
9. 9 9.23 10.14
¬ 第16表
培養球茎株および慣行球茎株における
13c同
化産物の分配(7月
14日処理) 器官培碁球革株悟行球墓株
19C atom%
乾物重 excess (g)炭素率13c量 ('̀) (mg) 13c分
配率(%) 13c atOm%
乾物重炭素率 excess (g) ('%)
13c量 13c分
配率 (mg) ('̀)Iり∞︱
上位葉身 処理葉身 下位葉身 分けつ茎葉身 上位葉柄 処理葉柄 下位葉柄 分けつ茎葉柄 主茎根 分けつ茎根 種
芋 親
芋 子
芋 孫
芋 0,084 0,157 0。117 0.016 0.151 0,143 0.165 0.191 0。181 0.167 0.247 0.211 0.185 2.4 1.8 5.2 0.5 2.8 1.8 4,9 0.7 1,7 1.1 5.8 26.2 1.6 33.6 34.7 30.5 34。6 30̲4 25。1 23.5 24。1 22,9 23。2 26.6 30。2 28.8 0,7 1.0 1.8 0.0 1.3 0.6 1.9 0.3 0,7 0.4 8̲8 16.T O.5 2.4 3.2 6.2 0,0 4.2 2.2 6.4 1,0 2,4 1.4 12.8 56.2 1.7 0.072 0.098 0。132 0.113 0.164 0.165 0.146 0.130 0。141 0。137 0.128 0.199 0,173 0.186 6.6 8.5 15。1 20.5 14.9 11。1 20.2 35,0 4.5 6.4 30.1 16.7 29,8 8。4
25,0 31,3 80.6 26.6 25.9 26.2 24.8 28,3 29。5 29.6 30.1 29.8 31.9 29.7 1.2 2.6 6.1 6.2 6.3 4.8 7.3 12,9 1.9 2.6 1.4 6.9 16。4 4.6 1.4 3.2 7。5 7.6 7,8 5,9 9,0 15.9 2.3 3.2 1.7 8.5 20。3 5.7
第17表
培養球茎株および慣行球茎株における
13c同
化産物の分配(9月 9日
) 官器培春球革株憎行球芸株13c atOm%
乾物重 excess (g)炭素率13C量
(%) (Ⅲg)13c分
配率(%) 13c atOm%
乾物重 excess (g)炭素率13c量 19C分
配率(%) (mg) (%)
Iりトー
上位葉身
0。
185 処理葉身0.219
下位葉身0。
236 分けつ茎葉身0.270
上位葉柄0.317
処理葉柄0。
257 下位葉柄0。
287 分けつ茎葉柄 0。160 主茎根0。
151 分けつ茎根0.168
種芋
― 親芋
0,146
子芋
0.180
孫芋
0,169
ひ孫芋0.146
2.2 3.5 7。2 6.5 4.0 5.5 10。9 7.9 1.6 2.8 24.9 63.6 94.4 25。2
25,2 32.6 28,9 27,7 25,1 25。2 29。9 25.0 25.4 22,6 27.1 29.9 33.5 31.9 1,0 2.5 4.9 4.8 3.2 3.6 7.7 3.2 0,6 1.1 8.9 84.1 53.4 11.7 0,7 1.8 3.5 3.4 2,3 2.5 5.5 2.2 0。4 0,7 6,9 24.7 37.7 8。3
0.067 0.073 0.055 0,052 0.174 0,166 0。162 0,162 0.149 0.175 0。192 0.194 0.152 0,042 0.046 6.6 7.5 27.5 7.5 22.8 23.6 58,3 22.3 3.2 4.る 1.8 59,8 64。9 72.8 26.2 33.8 33.6 33.6 29.7 23.2 29.6 28。7 25.7 32.1 31.3 23.1 28.0 33.7 33.7 33.3 1̲5 1.8 5。1 1.2 9,2 11.6 27.0 9.8 1.5 2.5 0.8 32.4 33.1 10.2 4,0 1,0 1.2 3.4 0,8 6.1 7.6 17.9 6.1 1.0 1.6 0.5 21.5 22.0 6.7 2.6
3,15 4.22 5。 20 6。 17 7.14 8.12 9,9
第21図
培養球茎株 および慣行球茎株 の主茎 の葉令 の推移
●
:培
養球茎株.o:慣
行球茎株.‑55‑
力 (強 度
)は
シ ン ク器 官 の サ イ ズ に よ って も変 わ り,水
稲 で は 登 熟 期 の 物 質 生 産 と こ れ を 受 け 入 れ る容 器 と して の 穎 花 数 の 両 方 が 大 き い こ と が 多 収 の 条 件 と い わ れ て い る。 培 養 球 茎 株 で は主 茎 節 の増 加 に伴 な い音 生 球 茎 数 が 多 くな る こ と が 地 上 部 に 対 し球 茎 の シ ン ク強 度 が 強 い 一 因 と な って い る と推 察 さ れ る。す で に述 べ た よ う に培 養 球 茎 株 の 親 芋 は 慣 行 球 茎 株 に 比 べ 小 型 で あ る
c親
芋 の 肥 大 の状 況 は第 側 図 お よ び 第 20図 に示 す よ うに 慣 行 球 茎 株 で は 生 育 の 末 期 ま で 肥 大 が 続 くの に対 し培 養 球 茎 株 で は生 育 の 末 期 の 肥 大 は 少 な く な っ た 。13C 同 化 産 物 の 親 芋 へ の 転 流 分 配 の 結 果 を 見 る と7月
14日 で は 培 養 球 茎 株 が や や 大き い 割 合 を 示 す が
,9月 9日
で は培 養 球 茎 株 は慣 行 球 茎 株 の1/3以
下 の 制 合 と な っ た 。 同 化 産 物 の 転 流 ・ 分 配 に は シ ン ク の 強 さが 影 響 す る と さ れ る が,
シ ンク と な る器 官 は複 数 存 在 す る た め こ れ らの 間 の競 合 も問 題 と な る。 シ ン ク 間 の 競 合 は 親
,子 ,孫 ,ひ
孫 の 各 球 茎 間 に も起 こ り,培
養 球 茎 株 は 子 芋 以 下 の 球 茎 の 着 生 数 が 多 い た め,親
芋 に 対 して これ ら の シ ン ク と して の 力 が 強 くな る た め 親 芋 が 小 型 化 す る こ と も考 え られ る。佐 藤
(1963)は
サ ツ マ イ モ の 地 上 部 と塊 根 の乾 物 の 分 配 比 率 が 葉 中 のNと K20の
濃 度 に よ り支 配 さ れ る こ と を 報 告 して い る。 ま た,
シ ン ク の 強 さ に は シン ク で の シ ョ糖 の 代 謝 な ど他 の 要 因 も関 与 す る こ と が 明 らか に な って い る (
Lim,側 88 i Sonnewald,WiHmitzer,1992)。
今 後,培
養 球 茎 株 の 生 育 に つ い て も こ の よ う な生 理 面 か らの 検 討 が 必 要 で あ る。以 上 の よ う に培 養 球 茎 株 は 純 同 化 率 お よ び 同 化 産 物 の 収 穫 対 象 とす る球 茎 ヘ の 分 配 率 が と もに 高 い た め株 が 小 型 で あ る に もか か わ らず 生 産 性 が 高 い こ とが 明 らか に な っ た。 ま た
,同
化 産 物 の 収 穫 対 象 とす る 球 茎 へ の 蓄 積 が 早 くか ら起 こ る た め,収
量 増 加 率 も慣 行 球 茎 に 比 べ 早 い 時 期 か ら高 く な っ た 。 こ の 結 果 球 茎 の 肥 大 は 早 い 時 期 か ら進 み 慣 行 球 茎 株 に 比 べ 早 掘 りが 可 能 に な る と考 え られる。
‑56‑
第
5節
培 養 球 茎 株 を 用 い た 場 合 の 栽 植 密 度サ トイ モ は
1枚
の 葉 の 葉 面 積 が き わ め て 大 き い 上 に平 面 に近 い 立 体 分 布 を す る た め 受 光 態 勢 が き わ め て 悪 く, 1株
の 占 め る面 積 が 広 い 。 こ の た め 密 値 が 不 可 能 で 土 地 利 用 型 作 物 と して 栽 培 さ れ,施
設 栽 培 に は不 向 きで あ る。 した が っ て ハ ウ ス を 利 用 した 栽 培 は ご く一 部 で 行 わ れ る に す ぎ な い。ト ン ネ ル や ハ ウ ス に よ る 早 熱 栽 培 で は 限 られ た 面 積 で 高 収 量 を 得 る必 要 が あ る。 本 章 で 述 べ た よ う に 培 養 球 茎 株 は 慣 行 球 茎 株 に 比 べ 地 上 部 が 小 型 で あ る た め さ ら に栽 植 密 度 を 高 め る こ と が 可 能 と考 え られ る。 こ の た め 栽 植 密 度 に つ い て 試 験 を 行 っ た。
材 料 お よ び 方 法
品 種 ̀石 川 早 生
'の
大 き さ約1この 培 養 球 茎 を 種 芋 に用 い た。1993年 3月
26日 に プ ラ グ トレ イ (60m人/セ
ル;88穴 )へ
植 え 込 み 25℃ 温 室 内 で 育 苗 した 。 育 苗 開 始 20回 目 に 液 肥400倍
を 施 用 した 。4月
26日 に 透 明 マ ル チ お よ び有 孔 の プ ラス チ ッ ク フ ィ ル ム を 被 覆 した 幅 80cmの トン ネ ル 内 へ 定 植 した。 栽 植 密 度 は ① 120 cm×
30cm,1条
植 え(278株 /a)②
120cm×30cn,2条
植 え(556株 /a
)③
120 cm×20cm,2条
植 え(833株 /a)の 3水
準 と した。 肥 料 はN,P倉
05, (20を そ れ ぞ れ 定 植 前 に2 kg/a,第 1回 ,第 2回
の 上 寄 せ 時 に0,25kgず
つ 施 用した 。
トン ネ ル は
5月
25日 ま で 被 覆 した 。10月 15日 に掘 り取 り球 茎 の 着 生 数 お よ び 収 量 を 調 査 した 。結 果 お よ び 考 察
地 上 部 の 生 育 に つ い て は第 18表 に 示 す よ う に
,栽
植 密 度 が 高 く な る ほ ど草 丈 が 高 く な り葉 身 は小 型 化 す る傾 向 が 見 られ た 。 葉 柄 長 は遮 光 処 理 に よ り長 くな る こ と が 報 告 され て い る (佐 藤,1983)。
密 植 区 で は相 互 遮 へ い で 受 光 重 が 減 少 し,
こ の た め 葉 柄 が 伸 長 した 結 果,草
丈 が 高 くな っ た と考 え ら れ る。栽 植 密 度 を
2倍
に した 場 合 で も株 当 た り収 量 の 減 少 は見 られ な い た め 、 面 積 当 た り で は 収 量 は 約2倍
に な っ た (第 側 表)。 さ ら に栽 植 密 度 を3倍
に した 場 合,株
当 り収 量 は 減 少 した も の の面 積 当 た り に換 算 す る と さ ら に 収 量 の 増 加 が 認 め ら れ た 。‑57‑
戸FT――――――――――――――――――――一――――――――――――――――――――――――
︲∞∞⁚
第18表
栽植密度が地上部の生育におよぼす影響 栽植密度
草
丈
葉
長
葉
幅 (1歩に///a ) (cm) (cm) (cm)
278 57.9 b= 28,l a 23.8 b 556 52.4 a 26.5 a 21.5 a 838 62.9 b 25,9 a 20.8 a
こ ダンカンの多重検定5%水
準. 第19表栽植密度が球茎の生育におよぼす影響
¬ 株当たり着生数および重量株当り
a当
たり 栽植密度親芋重
子
芋
孫
芋
ひ
孫
芋
̲̲
収量ノ
収
量 (株
/a) (g)
着生数重量
(g)
着生数重量
(g)
着生数重量
(g) (g) (kg)
273 124.5 b= 14.l b 432.4 b 27,7 b 407.2 b 2.O a 12.5 a 352.l b 236.7 556 99,O a 12,9 a 314.3 a 28.8 b 472.3 c 4.4 b 32.4 b 819.O b 455.0833 89,9 a 12.8 a 316.9 a 23.7 a 322.2 a l.l a 6.O a 645。 1 3 543.1 Zダ
ンカンの多重検定5%水
準 り子芋重十孫芋重+ひ
孫芋重。r
サ ト イモ は 大 型 の 葉 身 を水 平 に展 開 す る た め 受 光 態 勢 と して は 好 ま し く な い 。 しか とノ
,培
養 球 茎 株 は 慣 行 球 茎 株 に 比 べ 小 型 の 葉 を 多 く着 生 す る 草 型 で あ る こ とか ら,受
光 態 勢 に お い て も優 れ て い る。 サ トイ モ の 葉 面 積 指 数 に つ い て 佐 藤 ら(1988)は
球 茎 の 肥 大 速 度 か ら考 察 し最 適 値 は2.5以
上 の と こ ろ に あ る と述 べ て い る。 前 節 の 実 験 で は慣 行 球 形 株 で は 地 上 部 が 最 も繁 茂 す る8月
中 旬 か ら9月
上 旬 の 葉 面 積 指 数 は3に
近 く最 適 値 付 近 に あ る と推 定 さ れ る。 こ の た め 栽lte密度 を 上 げ る と相 互 遮 祓 に よ り光 合 成 が 低 下 す る と考 え られ る。 培 養 球 茎 株 で は 慣 行 球 茎 株 と同 じ密 度 で 定 植 した 場 合 地 上 部 が 最 も繁 茂 す る時 期 の葉 面 積 指 数 は
1を
わ ず か に 上 ま わ る 程 度 で あ る こ とか ら,密
植 に よ り単 位 面 積 あ た り の収 量 を 増 加 させ る こ と が 可 能 とみ な され た。 本 実 験 の 結 果 は 予 想 さ れ た と お り培 養 球 形 株 は高 密 度 の 栽 培 が 可 能 で あ る こ と を 示 した 。 しか し,栽
植 密 度 を838株 /aま
で 高 くす る と子 芋,孫
芋 の 着 生 数 が 減 少 し,
ま た 孫 芋 の 肥 大 も低下 した 。
以 上 の よ う に培 養 球 茎 株 は 密 植 に よ り単 位 面 積 当 た り の 収 量 が 高 くな る た め 施 設 や トン ネ ル 内 の 栽 培 に適 して い る。 栽 植 密 度 が
833株 /aで
も単 位 面 積 当た りの 収 量 は さ ら に 増 加 の傾 向 に あ る こ と か ら さ ら に密 植 す る こ と に よ り増 収 の 可 能 性 を 残 して い るが 着 生 す る球 茎 は小 型 化 す る もの と考 え られ る。 した が って
,球
茎 の 小 型 化 に よ り販 売 価 格 の 低 下 が 考 え ら れ る 場 合 は 栽 植 密 度 を 現 行 の2〜 2.5倍
の550〜 700株 /a程
度 に と ど め る の が 良 い と判 断 され た 。‑59‑