385(b) 調味料(醤油)
5.4.2. 日本産の主要農林水産物等(韓国・菓子、醤油)の購買層の明確化 (1) 調査品目の購買目的、頻度
加工食品の中では菓子(飴等)、調味料(醤油等)が大きな割合を占める。菓子は若年 層を中心とした消費、調味料は寿司等の日本食とともに消費されている。
消費者アンケートの結果がある菓子類では消費者全体で、震災前は、「日本産をたまに 買うことがあった」「日本産を購入したことがあるが、滅多に買うことはなかった」が多 く、合わせて約
7
割を占めている。また、購買の目的としては、「自分や家族が日常に食 べる目的で」が約8
割で最も多く、次いで「自分や家族が特別なときに食べる目的で」が 約1
割、「贈答用」が約1
割を占めた。76.4%
14.5%
9.1%
- 菓子 -
自分や家族が日常に食 べる目的で
自分や家族が特別なと きに食べる目的で 贈答用
n = 792
図 5.4-6 日本産の購入目的(震災前)(韓国・菓子)
387
0.8%3.7%
4.4%
27.5%
45.8%
17.0%
0.8%
- 菓子 -
必ず日本産の商品を買って いた
ほとんどの場合、日本産を 買っていた
日本産とそれ以外では、ど ちらかというと日本産を買う ことのほうが多かった 日本産をたまに買うことが あった
日本産を購入したことがあ るが、滅多に買うことはな かった
一度も買ったことがなかっ た
産地を気にしたことはな n = 1022 かった
図 5.4-7 日本産の購入頻度(震災前)(韓国・菓子)
(2) 購買層(所得別、年齢別、地域別等)
菓子類・醤油などの調味料は業務用と家庭用に流通が分かれており、流通毎に購買層が 異なるため、菓子類・調味料に分けて記載せず、商流ごとに記載する。
業務用では、調味料の流通量が多くなっており、高所得層を対象とした日本食レストラ ンを中心に消費されている。日本産食品は価格が高いため、若者を対象とした居酒屋はた こわさびやつゆなど商品を限定して一部しか日本産食品を扱わないことで、原価を低減し ている事例もある。主な最終消費者は
30
歳代である。また消費者層は寿司などを食べる高 所得層とトンカツなどを食べる低所得層に以前はわかれていたが、その中間に、おでん・居酒屋・どんぶり・カレー・ラーメンなど、日本産食品を輸入して使う市場が広がってき た。一方で、家庭用ではお菓子の主な購買層は
10
代~30代の男女、調味料の主な購買層は20
代~50代の女性と考えられている。消費者アンケートでは、菓子の購入頻度を回答者の月収階級別に集計した結果、「必ず 日本産の商品を買っていた」、「ほとんどの場合、日本産を買っていた」、もしくは「日 本産とそれ以外では、どちらかというと日本産を買うことのほうが多かった」と回答した 割合が最も高かったのは、月収が
7,000,000
ウォン~8,000,000ウォンの階級であった。な お、アンケートでは、日本産の加工食品と他国産の加工食品を混同した回答が含まれてい る可能性がある点に留意する必要がある。388 1.1
0.5 0.5 2.2
1.9
3.2 4.4
3.3 1.5
4.5 6.0 5.3
5.6
5.0 4.8
1.1 3.3
4.5 5.0
3.7
4.0 9.3 4.2
5.0 9.7 9.5
34.1 21.6 21.1
26.8 32.8 33.3
24.1 50.0
50.0 32.3
61.9
41.8 54.2 49.2
45.9 41.8 38.7 33.3
45.8 30.0 48.4
23.8 17.6 17.0 22.1
15.9 12.7 18.7 24.1
10.0 6.5 0.7 1.0 1.4
0.7
1.9
0% 20% 40% 60% 80% 100%
1,000千 KRW 未満
1,000
千 ~2,000
千KRW
未満2,000
千 ~3,000
千KRW
未満3,000
千 ~4,000
千KRW
未満4,000
千 ~5,000
千KRW
未満5,000
千 ~6,000
千KRW
未満6,000
千 ~7,000
千KRW
未満7,000
千 ~8,000
千KRW
未満8,000
千 ~9,000
千KRW
未満9,000
千 ~10,000
千KRW
未満10,000
千KRW
以上- 韓国:菓子 -
必ず日本産の商品を買っていた ほとんどの場合、日本産を買っていた
日本産とそれ以外では、どちらかというと日本産を買うことのほうが多かった 日本産をたまに買うことがあった
日本産を購入したことがあるが、滅多に買うことはなかった 一度も買ったことがなかった
産地を気にしたことはなかった
月収
n = 21 n = 91 n = 153 n = 199 n = 220 n = 134 n = 75 n = 54 n = 24 n = 20 n = 31
図 5.4-8 日本産の購買頻度(所得別)(韓国・菓子)
(3) 消費者の購買基準(価格、産地、品質等)
現地小売業者へのインタビューによると、全体的に日本産食品は韓国産食品よりも
1.5~
2
倍高額であるが、家庭用向けで韓国国内の消費者から購入されるのは、韓国の年配世代と 若年世代で異なる理由があるとのことである。韓国の年配世代は日本製品を選好する傾向 があるため、日本産食品を購入している。しかし、若年層は日本製食品の品質が高い点に 着目して購入している。特に醤油は品質の評判が高いことが購入の直接的な動機になって いると考えられる。業務用では、寿司等の日本食の味に、日本産の醤油等が決定的な役割を果たすことから、
日本産の調味料が選定されていると考えられる。