• 検索結果がありません。

※1:サービス付き高齢者向け住宅等とは、緊急通報や安否確認等のサービスを行う高齢者向け住 まい(具体的には、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、シルバーハウジング等)

のことをいいます。

なお、国は、国土交通省成長戦略において、2020年までに高齢者人口に対する高齢者向 け住宅の割合を3~5%とする目標を掲げています。

※2:バリアフリー化とは、「手すりの設置」、「段差の解消」、「車いす等が通行できる廊下幅 の確保」など、高齢者に配慮した設備を備えることを言います。

32

第4章 施策の展開

○ 施設等については、自宅(高齢者向け住宅を含む。)での生活が困難になっ た重度の要介護者や認知症の症状の重い方々に適切な介護サービスを提供す るために、一定の整備を行います。既存施設の改築等も含め整備を行う際には、

施設も普通に暮らす「住まい」の場であることを踏まえ、施設に入所した場合 でも、できるだけその人のそれまでの暮らしに近い生活を維持してもらうため 個室・ユニットケア

を推進します。

・ 整備にあたっては、例えば広域型の特別養護老人ホームが平成の市町村合 併前の旧市町村(94市町村)毎に概ね整備が行われていること、本県にお ける介護給付費を全国平均と比べると施設サービスの給付水準が相当程度 高く、居宅・地域密着系サービスの水準がやや低いことなどから、今後は、

住み慣れた地域での暮らしを継続できるようにするため、地域密着型サービ スを中心に整備を進めていきます。

・ 平成 27 年度から 29 年度の3年間の整備数については、第6期高齢者福 祉・介護保険事業支援計画に沿って整備を進めていきます。

※:ユニットケアとは、在宅に近い居住環境で利用者一人ひとりの個性や生活のリズムに沿 い、他人との人間関係を築きながら日常生活を営めるように、少人数のユニット単位で 介護を行うことです。

◎具体的取組み

(1)多様な住まいの供給

①サービス付き高齢者向け住宅の供給促進

●サービス付き高齢者向け住宅の供給

地域のニーズを把握したうえで、バリアフリー化され、緊急時対応や 安否確認等のサービスの提供が行われるとともに、地域との交流、食事 サービス、介護関連サービス、診療・看護等を提供する高齢者生活支援 施設の併設によるサービスの提供が可能なサービス付き高齢者向け住 宅の供給を促進します。

特に中山間地域においては、将来の人口減少を見据え、医療・福祉・

商業等の機能が集約した地域に効率良く供給されるよう誘導します。

図 4-1 既存介護関連事業所等と連携したサービス付き高齢者向け住宅のイメージ

図 4-2 高齢者生活支援施設併設のサービス付き高齢者向け住宅のイメージ

地域住民の サービス利用

デイサービス 交流スペース

訪問介護 訪問看護

高専賃又は高優賃

入居者の サービス利用

地域住民の サービス利用

デイサービス 交流スペース

訪問介護 訪問看護

高専賃又は高優賃

入居者の サービス利用 高専賃又は高優賃

介護関連事業所等 入居者の

サービス利用

連携による サービスの提供

訪問介護 訪問看護

デイサービス

地域住民の サービス利用

交流スペース

高専賃又は高優賃 高専賃又は高優賃

介護関連事業所等 入居者の

サービス利用

連携による サービスの提供

訪問介護 訪問看護

デイサービス

地域住民の サービス利用

交流スペース

34

第4章 施策の展開

なお、サービス付き高齢者向け住宅の登録基準(規模、設備、加齢対 応構造、提供するサービス等の基準)については高齢者居住安定確保計 画で強化又は緩和することができることとされていますが、当面は高齢 者住まい法の登録基準を適用することとし、国の動向及び高齢者向け住 まいの供給や高齢者世帯の動向を見定めるとともに、市町村の意見を踏 まえ、必要に応じて登録基準の見直しを検討することとします。

●まち・ひと・しごとの創生への取組み

まち・ひと・しごとの創生に関する施策の一環として、日常生活に必 要なサービス等が住まいなどの身近に存在する「多極ネットワーク型の コンパクトシティ」の考え方を踏まえ、地域の小さな拠点等にサービス 付き高齢者向け住宅の供給を誘導し、市町村とも情報共有しながら、安 全に安心して生活できる地域社会の形成を図ります。

図 4-3 小さな拠点のイメージ

②良質な有料老人ホームの確保

有料老人ホームについては、プライバシーの確保やユニバーサルデザ インが考慮された居住環境などを定めた県指導指針に合致した施設整 備が行われるように、事前協議等の手続きを通じて助言・指導を行い、

良質な有料老人ホームの確保を図ります。

また、有料老人ホームについて、質の向上のための仕組み(例:登録・

公表制度)を検討します。

さらに、県指導指針に基づく運営が行われるよう、施設長等を対象と した研修を行うとともに、計画的な立入検査等を実施します。

③シルバーハウジング・プロジェクト

の整備促進

バリアフリー化された公営住宅に、入居高齢者に対する生活指導・相 談、安否確認・緊急時対応等の生活援助を行うLSA(生活援助員)を 配置するシルバーハウジング・プロジェクトについて、整備・運営が適 切に促進されるよう、事業の実施主体である市町村を支援します。

図 4-4 シルバーハウジングのイメージ

かい

事例 玉名市営住宅古閑団地(玉名市社会福祉協議会)

玉名市営住宅古閑団地(旧岱明町)では、平屋のシルバーハウジン グ10戸の住宅内外をバリアフリー化し、LSA の配置や緊急通報シス テムによる安否確認体制を充実させています。

介護支援専門員や地域包括支援センターと連携し、必要な介護保険 サービスがスムーズに提供されるよう LSA による支援が行われてい ます。

また、シルバーハウジング入居者と一般 住宅入居者が共に暮らし、お互いに協力し 合える形態となっており、LSA の支援等に より高齢者と一般入居者の交流が促進され ています。

※:シルバーハウジングとは、住宅施策と福祉施策の密接な連携の下に、ハード・ソフト 両面にわたり高齢者の生活特性に配慮した設備・仕様を持った公営住宅で、LSA(生 活援助員)による一定のサービスが受けられる住宅。

高齢者向けの住まい

手すり、緊急通報システム設 置 等

安否の確認 緊急時の対応

一時的な家事援助 等 介護サービ

ス事業所 等

福祉行政 住宅行政

LSA(生活援助員)

の常駐等によりサー ビスの提供

LSA専用

住戸(常駐 型の場合)

高齢者生活 相談所 等 生活支援

サービス 設計

公共賃貸住宅

(公営住宅、機構賃貸住宅等)

介護サービス事 業所等との連携

派遣

連携

36

第4章 施策の展開

④公営住宅における高齢者生活支援機能の充実等

公営住宅については、地域の実情やニーズ等を踏まえ、必要に応じて、

高齢者を含む地域住民の生活を支援するため、外部の団体がボランティ アで実施する健康相談の場として既存の団地集会所を有効活用したり、

生活相談、地域との交流、食事サービス、介護関連サービス、診療・看 護等を提供する高齢者生活支援機能の充実を図るなど、高齢者が安心し て生活できるような環境整備を推進します。

また、公営住宅のグループホーム等への活用についても、今後、関係 部局との協議を行いながら検討していきます。

図 4-5 公営住宅における生活支援機能充実のイメージ

図 4-6 県営健軍団地の事例

1階:生活支援スペース

(住民交流サロン、

福祉施設等)

2階以上:高齢者世帯、子育て世帯 の入居機会の拡大

2~9階 50戸 公営住宅(ユニバーサルデザインによる整備)

1階「地域の縁がわ」 1階 団地集会所

公営住宅 団地集会所

「地域の縁がわ」

複合デイサービスセンター

多機能地域福祉 スペース

団地集会所 EV

(1階部分施設機能図)

住宅及び集会所アプローチ 福祉施設アプローチ

県営健軍団地

⑤特別養護老人ホーム等の計画的整備等の支援

・特別養護老人ホームについては、整備を行う市町村や社会福祉法人に 対して、施設整備費の一部を補助するなど、計画的に整備を行います。

・施設の入所者に自宅に近い生活環境や個々の生活リズムに合わせ、職 員とのなじみの関係の中で質の高い介護(個別ケア)を提供するため、

ユニットケアを推進します。

・認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護事業所につい ては、整備を行う市町村に対して、施設整備費の一部を補助するなど、

計画的に整備を行います。

・介護付き有料老人ホーム等の特定施設入居者生活介護施設については、

地域の実情に応じて、計画的に整備を行います。

・養護老人ホームについては、老朽化に伴う改築等に対して支援を行い ます。

⑥既存ストックの活用

・新築に比べ初期投資が抑えられる利点を活かし、空き家や空き建築物 の既存ストックを高齢者の生活に配慮したバリアフリー改修等を行 った高齢者の住まいとしての活用が図られるよう検討していきます。

また、空き店舗や廃校舎等は商店街や住宅地など地域の高齢者にと ってなじみの深い場所にあることが多いことから、地域に住む高齢者 の生活を支援する福祉施設等への転用も期待されます。

事例 廃校を利用した特別養護老人ホーム「なでしこの里」

(産山村)

産山村では、小学校の統合で廃校 となった施設を社会福祉法人やま なみ会に無償で貸与し、やまなみ会 が地域密着型特別養護老人ホーム

「なでしこの里」として活用してい ます。

小学校の跡地であることから地域

の中心にあり、入所されている高齢者の方の 従前の住まいにも近いこともあり、顔なじみ も多く、皆さん安心して生活されています。

また、ひとり暮らしの高齢者の訪問活動に 取り組む「産山村子ども Jr.ヘルパー」の活動 拠点にもなっています。

関連したドキュメント