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文完成テストの結果

ドキュメント内 目次 (ページ 48-51)

2 先行研究

4.2 本調査

5.1.2 文完成テストの結果

次に、文完成テストの結果について述べる。文完成テストでは、ダミー問題を除いて、

残りの

2

問の「と思う」に関する問題

1

問1点、2点満点とした。

採点基準は、以下のように定めた。

人称の制限の用法に関しては、例(50)下線部のような答えが見られると

1

点と計算 する。

例(50)

クラスで環境問題について話しています。

あなたは山田さんの意見に賛成で、佐藤さんは吉田さんの意見に賛成だとします。この

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ことを、表現してください。

(私は)山田さんの意見が正しいと(思う/思います)。

佐藤さんは 吉田さんの意見が正しいと(思っている/思っています)。

判断の継続性の用法に関しては、例(51)下線部のような答えが見られると

1

点と計 算する。

例(51)

あなたがレポートを書くためにはどうしても『心理学人門』という本が必要です。し かしその本は図書館にはなく、面識のない鈴木先生の研究室にあることがわかりました。

鈴木先生にそのことをメールでお願いしてください。

本文:

鈴木先生

突然のメールで失礼いたします。

〇〇学部○○学科〇〇年生の○○と申します。

今、授業で○○についてレポートを書いているのですが、鈴木先生の研究室にある『心 理学入門』という本を参考にしたいと(思っている・思っています・思っております)。

この本は図書館に置いておらず、入手することができませんでした。

お忙しい中恐れ入りますが、お貸しいただけませんでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

学籍番号:○○○○○○○○

46

名前:○○○○

【メールアドレス】

結果を表

17

に示す。

表17 文完成テストの平均値及び標準偏差(SD)

協力者

日本語母語話者 上位群 中位群 下位群

人称 判断 の継 続性

合計 人称 判断 の継 続性

合計 人称 判断 の継 続性

合計 人称 判断 の継 続性

合計

1 1 1 2 1 1 2 1 1 2 0 1 1

2 1 1 2 1 1 2 1 1 2 1 0 1

3 1 1 2 1 0 1 1 1 2 1 0 1

4 1 1 2 0 1 1 0 1 1 1 0 1

5 1 1 2 1 1 2 1 0 1 0 0 0

6 1 1 2 1 1 2 0 1 1 0 0 0

7 1 1 2 1 1 2 0 0 0 0 0 0

8 1 1 2 1 0 1 0 0 0 0 0 0

9 0 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0

10 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0

平均値 0.90 0.90 1.80 0.80 0.60 1.40 0.40 0.50 0.90 0.30 0.10 0.40 標準偏差 0.30 0.30 0.40 0.40 0.49 0.66 0.49 0.50 0.83 0.46 0.30 0.49

選択肢問題テストと違い、日本語学習者との得点のばらつきは大きくなく、ばらつきが 見られたのは中位群のみだった。

また、平均値をみると、日本語母語話者の得点の平均値は一番高く、次は上位群、中位 群で、下位群が一番低い。また、中位群の得点の平均値は日本語母語話者の半分しかなか った。このことから、書く「産出」レベルにおいては、日本語母語話者や日本語学習者の 上位群と比べ、中位群の日本語学習者は「と思う」と「と思っている」の使い分けが難し いことが分かった。

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6.考察

本研究では、文完成テスト、選択肢問題テストがすべて終わった後に、被調査者にフ ォローアップインタビューを実施した。フォローアップインタビューでは、主に被調査 者の解答に基づいて、なぜ「と思う」を使い、「と思っている」を使わない、あるいは

「と思っている」を使って「と思う」を使わないのか、その理由についてインタビュー を行った。

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