• 検索結果がありません。

争 /

第 2節   今後 の課題

今後の課題 として

,以

下の

2点

が挙げ られ る。

1.数

学的 コ ミュニケー シ ョンが実現 している授業の題材 について

3章

と第

4章

では中学校 の数学の「資料の活用」を用いて実践授業 を行 つてきたが, 他の領域で

,同

じよ うに数学的 コ ミュニケー シ ョンが実現 してい る授業 を計画 し

,実

践 す る。そ こか ら

,グ

ループに よる話 し合 い活動時の コ ミュニケー シ ョン連鎖や ポジシ ョ ンの変動に注 目して,領域 が変わつて も同 じよ うな視点が使 えるのか を検討 していきた い。

2.グ

ルー プによる話 し合 い活動 を活発 にす るための手立てについて

グループに よる話 し合 い活動 が活発 か ど うか をポジシ ョンの変動 を とらえることで 判断 してきた。そのなかで

,実

践授業では授業者 (筆

)の

意 図で グループ編成 を行 つ たが

,実

際の学校現場 では

,グ

ループ編成は教師が意図 してい るよ うにできない ことが あ る。その ことか ら

,グ

ループ編成が どのよ うなもの (同 じポジシ ョン同士の組み合わ せや異なるポジシ ョン同士の組み合わせ な ど)であつて も一人ひ とりが しつか りとした 話 し合い活動の姿を意識 させ るよ うにす る。理想的な話 し合 い活動 を生徒たちに体験 さ せ るために も

,グ

ループに よる話 し合い活動 を習慣化 させ る必要があると思われ る。そ して,教師が グループによる話 し合い活動時に どのよ うな介入 を していけるのかをもつ と多 くの事例 を考察 し

,さ

らに効果的な ものを見つ け出すべ きであろ う。

また

,教

師が現実の問題 として

,4人

グループでの話 し合 い活動 を行 う時に

,一

つ一

つのグループに対 して しつか りと対応す ることができない。この部分は どの よ うにすれ ば カバーで きるのか を考 えてい くの も教師 自身 の授業力の向上 につなが るのではない か と考 えた。

56

引用・ 参 考 文献

石井英真

(2015),『

今求められる学力と学びとは一コンピテンシー・ベースの カリキュラムの光と影―』, 日本標準ブックレット No.14

江森英世

(2012),『

算数・数学授業のための数学的コミュニケーション論序説』 ,明

治 図書

金澤文彦(2016),「数学的 コ ミュニケー シ ョンを実現 させ るための授業づ くりに関す る 研 究― グループに よる話 し合い活動 の事例考察一 」

,全

国数学教育学会第

43回

研 究発表会資料

金澤文彦(2016),「 話 し合 い活動 における生徒のポジシ ョニ ングに関す る一考察〜 「資 料の活用」領域 (中学校

1年 )の

授 業記録 よ り〜」

,全

国数学教育学会第

44回

研 究発表会資料

金澤文彦(2016),「 話 し合 い活動にお ける生徒のポジシ ョニングに関す る一考察」

,近

畿数学教育学会第

60回

研 究発表会資料

金本良通 (1998),『数学的 コミュニケーシ ョン能力の育成』

,明

治図書

金本良通 (2014),『数学的 コミュニケーシ ョンを展開す る授業構成原理』

,教

育出版 金本良通 。大谷一義・福島正美・馬場敏男 (1993),「算数科の話 し合い活動場面にお

ける典型児の様相 と態度の特徴」,日本数学教育学会第

26回

数学教育論文発表会,

pp.389‐

394

金本良通 。大谷一義・福島正美・馬場敏男 (1994),「算数科の学習活動における話 し 合い活動への態度の様相 と指導―数学的 コミュニケーシ ョン能力の育成にむけて 一」

日本数学大学協会 (編)『教科教育学研究』

,第 12集

,pp.18‐

22

金本良通 。大谷一義・福島正美・馬場敏男 (1994),「数学的 コ ミュニケーシ ョン能力 の育成

(I)一

考えの交流のよさと交流を促す方法の指導を通 して一」,日 本数学 教育学会誌『 算数教育』

,第 76巻

6号

,pp.18‐22

金本良通 。大谷一義・福島正美 。馬場敏男 (1995),「数学的 コ ミュニケー シ ョン能力 の育成 (Ⅱ

)―

『 話 し合いへの適切な態度形成』のための子 どもの意識調査の検 討

―」

日本数学教育学会誌『 算数教育』

,第 77巻

10号

,pp.19‐23 57

金本良通 。大谷一義・福 島正美・馬場敏 男 (1996),「 数学的 コ ミュニケー シ ョン能力 の育成 (Ⅲ

)一

多様 な表現 の関連づ け と思考過程の表現 の指導 を通 して―」

,日

本 数学教育学会誌『 算数教育』

,第 78巻

2号

,pp.31‐

37

金本良通 。大谷一義・福 島正美 。馬場敏男 。小川 良雄 (1993),「数学的 コ ミュニケー シ ョン能力の育成への視点 (Ⅱ)」

,埼

玉大学紀要教育学部 (教育科学

I),42(1),

pp.33‐46

文部科学省 (2008),『 ノlヽ学校学習指導要領解説

 

総則編』

,東

洋館出版社 文部科学省 (2008),『 ノlヽ学校学習指導要領解説

 

算数編』

,東

洋館出版社 文部科学省 (2008),『 中学校学習指導要領解説

 

総則編』

,東

洋館出版社 文部科学省 (2008),『 中学校学習指導要領解説

 

数学編』

,東

洋館出版社

Anna RDejarnette&Gloriana Gunzalez(2015),「

Positioning During Group work

on a Novel Task in Algebla 

Ⅱ」

, Journal for Research in Mathematics

Educations,46(4),pp.378‐

422

Esmonde,I.(2009b),「

Mathematics learning in groups:Analyzing equity in two cooperative  activity  structures  」

 ,     Journal  of  the  Learning

Sciences,18(2),pp.247‐

284

Fauconnier,G。

(1994/1996)坂

原茂・水光雅則 。田窪行則・三藤博 (訳),『メン タル・スペース:自 然言語理解の認知インターフェイス』

自水社

Hayakawa,S.I.(1972/1974) 

大久保忠利 (訳),『思考 と行動における言語

 

原 書第

3版

,岩

波書店

Rグ

リフィン・B.マクゴー・E.ケア編

(2014)三

宅なほみ 。益川弘如・望月俊男 (訳)

21世

紀型スキルー学び と評価の新たなかたち―』

,北

大路書房

58

謝 辞

本研 究 を進 め るにあた り

,終

始 ご指導 ご鞭撻 を頂 きま した 川 内充延先生 に心 よ り感謝 申 し上げます。各学会 に向けた 準備 のみな らず

,普

段の生活の方に も気 をかけて くだ さる な ど

,丁

寧 かつ熱心なご指導 をいただいたか らこそ

,こ

よ うに修士論文 としてま とめることがで きま した。 また,

様 々な機会 で適切 な ご助言 を与 えて くだ さいま した

,國

岡 高宏先生

,加

藤久恵先生

,漬

中裕明先生 をは じめ本学数学 教室の先生方や

,学

会等の様 々な機会 に ご助言 くだ さい ま した諸先生方

,本

大学院数学 コースの大学院生の方 々に心 よ り御礼 申 し上げます。そ して

,本

論文第

3章

では

,附

属 中学校 の黒 田一真先生に実践授業のデー タを提供 して もら い

,ご

協力いただきま した。本論文第

4章

の授業において,

兵庫県加東市 立東条中学校の先生方 に ご協力頂 きま した。

深 く感謝 の意 を表 し

,心

よ り御礼 申 し上げます。 さらに,

話 し合い活動 をテーマに行 つていることもあ り

,生

徒た ち の協力のおかげで

,無

事にま とめることができま した。感 謝 して も感謝 しきれ ないものです。最後に

,大

学院生活 2 年間で教 えていただいた こと

,学

んだ ことを十分に活かせ

るよ う

,学

校現場 で 日々精進 し

,子

どもたちに尊敬 され る よ うな教師 を 目指 していきます。

あ りが とうございま した。

平成

28年 12月 20日

関連したドキュメント