第 6 章 クラウド変数を用いた「めざせ!ローマ字マスター☆~えい語とのちがいを知ろう
6.5 授業実践の流れ
今回クラウド変数を用いるために使用した Scratch アカウントは、教師用と児童用の二 つで、順にアカウント名は「yoshikento」と「kentopc1」である。児童数は15人でそれぞ
れ一台のwindowsタブレットを用いたが、全て一つの「kentopc1」アカウントでサインイ
ンさせた。クラウド変数を扱うので、あらかじめ Scratch サイトに本アプリを投稿させて おく必要がある。しかし投稿し公開した場合、全ての人に公開となってしまうため、授業実 践時に他の人が本アプリを閲覧し、予期せずクラウド変数の数値が変化してしまう可能性が ある。そこで、初めにアプリ使用者が教師なのか児童なのかをサインインしているユーザー 名を参照し判断させるようにしてある。授業は具体的な手順を含め以下の1)から5)の流れ で進めた。
1) 事前に先生機は「yoshikento」、児童機は「kentopc1」でサインインし、本アプリのス タート画面を開けておく(図6-2)
図6-2は先生機(yoshikentoアカウント)のスタート画面で図中の右下に「先生ボタン」
が表示されるようになっている。児童機(kentopc1アカウント)のスタート画面ではこの
「先生ボタン」は表示されなくなっている。
図6-2 「めざせ!ローマ字マスター☆~えい語とのちがいを知ろう~」スタート画面
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2) 「おばあさん(伸ばす音)」「きっぷ(つまる音)」「電車(「ゃ・ゅ・ょ」の入る音)」「本 屋(「ん」の区別)」「すし(そのまま英語でも使えるローマ字)」をローマ字にする問題 を、一問ずつ解説を交えながら進め、ローマ字のルールと本アプリの使い方を確認させ る
Step1:児童の操作
図6-2のスタート画面中央の「始める」ボタンをクリックし、図6-3のような「待機画面」
にして待つ。
Step2:教師の操作
図6-2 のスタート画面右下の「先生ボタン」をクリックして「先生用画面(図 6-4)」を 開き、児童が「待機画面」になっていることを確認したら「先生用画面」中の「おばあさん」
「きっぷ」「電車」「本屋」「すし」のボタンのいずれかをクリックする(クリック後に児童 の待機画面は「ローマ字入力画面(図6-5)」へと切り替わる)。
Step3:児童の操作
「待機画面」から「ローマ字入力画面」に切り替わったら、教師からの入力操作の説明を 聞いて実際に入力の仕方を試しながら、問題のローマ字を入力する。入力が完了した際には
「ローマ字入力画面」右下に現れる「決定ボタン」をクリックする。「決定ボタン」がクリ ックされると図 6-6 のようなその問題の正誤判定の結果と問題の解説画面が表示されるの で解説を確認する。(その後、解説画面から「進むボタン」を押していくと再び「待機画面」
が表われるようになっている。) Step4:教師の操作
児童が問題を解いている間「先生用画面」中の「回答数、正解率」ボタンをクリックする と、与えた問題に対する児童の回答数と正解数を見ることができる(図 6-7)。この数値に よって口頭でも解説するか否かを決める。そして、再び児童が「待機画面」であることを確 認した後に、異なる問題のボタンを選択して問題に取り組ませる。
図6-7に関して、回答数と正解数がリストになって表示される。リスト番号1から5の 順に「おばあさん」「きっぷ」「電車」「本屋」「すし」に対応している。5桁の数字がリスト に入っているが、下二桁が「正解数」を表し、下三桁目に0を挟んでそれより上の位で「回 答数」を表している。リスト番号1を読み取ると、回答数が15、正解数が3となる。今回 の実践では回答数や正解数は100以上になることはないが念の為、下三桁目に0を挟んで 回答数や正解数が100以上になった時にも対応できるようにしてある。
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図6-3 待機画面
図6-4 先生用画面
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図6-5 ローマ字入力画面
図6-6 問題「おばあさん」に対する入力文字の正誤判定の結果と解説画面
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図6-7 先生用画面の「回答数、正解率」ボタンをクリックした時の画面
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3) 「そのままえい語でも使えるローマ字」「日本語とえい語で強く(高く)読む音の場所 がちがう語」「ローマ字とえい語で文字のならびや音がちがうもの」のそれぞれ各 10 問の問題ジャンルを、各自のペースで進めさせる
Step1:教師の操作
2)において一通り問題に取り組ませた後に「先生用画面」中の「全員mode終わりボタン」
をクリックすると、児童の画面が「個人課題画面(図6-8)」に切り替わる。次いで「only Q-1 ボタン」「only Q-2ボタン」「only Q-3ボタン」「allボタン」「no selectボタン」をクリッ クすることによって、児童が選択できる問題ジャンルを制御することができる(図 6-9)。 また「only Q-1ボタン」「only Q-2ボタン」「only Q-3ボタン」はそれぞれ「そのままえい 語でも使えるローマ字」「日本語とえい語で強く(高く)読む音の場所がちがう語」「ローマ 字とえい語で文字のならびや音がちがうもの」に対応している。「allボタン」は全ての問題 ジャンルを選択できるようにし、「no selectボタン」は全ての問題ジャンルを選択できない ようにする機能を持っている。
Step2:児童の操作
選択できる問題ジャンルを選んで課題に取り組む。各々の問題について児童が解いた正解、
不正解を記録するようにしている。また、先生機でも「先生用画面」中の「Q-1,2,3ボタン」
をクリックすることで各々の問題の正解数をいつでも確認できるようにしてある(図6-10)。 図6-10における「問題1正解不正解リスト」「問題2正解不正解リスト」「問題3正解不正 解リスト」はそれぞれ「そのままえい語でも使えるローマ字」「日本語とえい語で強く(高 く)読む音の場所がちがう語」「ローマ字とえい語で文字のならびや音がちがうもの」に対 応している。また、それぞれのリストの番号も各ジャンルの問題番号と対応している。リス トにある数字は「正解数」である。
図6-8 個人課題画面
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図6-9 先生用画面で「only Q-2ボタン」をクリックした時の児童機の画面
図6-10 「先生用画面」中の「Q-1,2,3ボタン」をクリックした時の画面
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4) 各問題ジャンルの問題と解答の書かれた模造紙を前に貼り、説明し振り返らせる(図 6-11)
(a) 「そのままえい語でも使えるローマ字」
(b) 「日本語とえい語で強く(高く)読む音の場所がちがう語」
図6-11 模造紙での問題ジャンルの問題と解答の提示
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(c) 「ローマ字とえい語で文字のならびや音がちがうもの」
図6-11 模造紙での問題ジャンルの問題と解答の提示(続き)
52 5) 授業のまとめをする(図6-12)
授業のまとめを行うまでに2)~4)の切りの良い所で4つに分けた「授業のまとめの欠片」
を一つずつ前に貼っていき、児童にまとめがどのようになるのか関心を持たせるようにした。
(a) 4つに分けた「授業のまとめの欠片」
(b) 4つの「授業のまとめの欠片」が集まってできた「授業のまとめ」
図6-12 授業のまとめの提示
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