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手術室業務

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(Ⅲ−3)   医療技術部

5.   手術室業務

毎朝、当日使用手術室の各種 ME 機器(麻酔器/モニター/手術台等)始業点検や脳外科/整形外科の手 術用顕微鏡バランスチェック等を行い、安全確保に努めた。手術時は多くの ME 機器が使用されるため、手 術中のトラブル発生に対しても迅速に対応し手術が中断する事のない様に努めた。腹部大動脈瘤への Y 型 人工血管置換術時は、出血に備えて自己血回収装置を準備し操作管理を行った。(表 5) 

EVAR 施行時には、麻酔器を血管造影室へ移動搬入し、点検対応した。 

当院手術部には、滅菌作業等を行う中央材料室部門が併設されていることから、各種滅菌装置や洗浄装置 の保守管理、トラブル対応を行った。 

 

6.ラジオ波肝焼灼治療業務 

残念ではあるが、一症例も無かった。(表 6) 

 

7.医療機器管理業務 

診療放射線機器および臨床検査機器、内視鏡関連機器を除く 1151 台の ME 機器の管理を行っている(内、

廃棄登録機器:333 台)。管理対象台数が昨年度より 49 台増、廃棄台数は 19 台増である。一見、30 台新 たに機器が増えた様にみえるが、これは修理点検期間中の代替機器や当院所有機器不足時のメーカー/業者 レンタル契約機器の台数である。 

院内外の各部門と密に連携を取ることにより、臨床工学室からの中央貸出機器はもとより、救急部、手術 部などの固定設置機器の修理・点検や定期点検、使用中のトラブル対応など迅速に行った。修理/点検総数 が昨年度 481 件から 20792 件と増加しているが、これまで点検を紙ファイルにて手書き記載保存していた 手術室始業点検(麻酔器・無影灯など)や透析関連装置始業点検、除細動装置日常点検などを機器管理シス テムにて作成し、タブレット端末を用いて点検実施および記録保存を行うことが可能となったためである。

(表 7) 

 

臨床工学室では、主要機器の稼働状況を常に把握し、出来る限り機器の稼動ダウンタイムを低減し、不足 が発生しないように努めている。 

急性期 NIPPV は、現在当院所有機 3 台のうち 2 台が故障修理不能にて使用できない現状にある。したが って、定数 1 台に対して最高 600%稼動(平均 238%)を記録しており、不足台数はメーカーレンタル機 器の借用にて対応している。 

 

年・一昨年度と比較すると 10〜20%増加している。最大稼働率でみると 146〜190%稼働となり不足する 事も多くあった。シリンジポンプでは、機器使用を必要とする入院患者が増えただけでなく、臨床工学室が 設定した必要機器台数(定数)に対して、故障や経年劣化にて使用できないポンプが数年前から複数台存在 していることにも起因する。これまでは、前年度や過去の稼働率を基に定数台数の増設や劣化機器更新によ る定数台数維持に努めてきたが、H27・28 年度は廃棄機器の補填更新購入も出来なかった為に、台数不足 を招いたと考察する。この状況を回避するため、シリンジポンプのレンタル契約による借用を行った。これ により、当院の資産とは成らない新たな支出が発生している現状にある。輸液ポンプに関しても同様である。

レンタル機器借用の許可確認や借用可能許可台数の決定は、昨年 11 月から用度課判断となっており、臨 床工学室によるリアルタイムな対応に難渋している。 

根拠に基づいた計画的な更新や購入は、やはり必要であると考える。(表 8) 

 

8.その他 

  新規導入機器の取り扱い研修会の実施や依頼を受けた機器に関する勉強会を積極的に行っている。また、

学会発表や聴講にて新しい知見や技術の習得を行っている。 

  技術講習を受講し、メーカー許可を得ることで院内での保守業務可能機器を拡大し、外部委託対象を削減 することで、保守業務の費用削減を図っている。 

  故障機器の修理可否の判断や機器購入時の機能や費用対効果を含めた購入の是非について助言を行って きたが、これまで同様にとは困難な現状にある。 

 

  3    今後の課題と展望 

H28 年度は産前産後休暇取得者が年度半ばから 1 名いた年であったことから、業務量に対して充足して いるスタッフ数ではない年であった。しかしながら、部内協力し、患者へ迷惑をかけない様努力した。また、

他部門の理解も得られ多忙ではあったが対応は出来たと考える。女性が働く職場として、働きやすい職場環 境を今後も充実させていきたい。 

夜間休日の呼出し対応等を含め、365 日迅速に対応できるように心がけている。 

  臨床工学室として貢献できる医療の範囲はまだまだ拡大 可能である。ペースメーカー管理や手術部内常駐、内視鏡 業務など、他部門から業務介入の打診を受ける事も多くあ るが、留保中であり、実現可能とするためにはマンパワー の不足を解消する必要がある。 

  次年度は、埋込心電計遠隔モニタリングの運用管理をス タートとし、ペースメーカー管理などに繋げていく年にし たいと考える。また、透析においても血液透析から On-Line  HDF へと治療方法を進めていくための検討を行っていきた い。 

  当院の立地や地域に貢献できる医療を提供できるよう様々な角度から問題解決を図っていきたい。人材確 保や教育、収益性、当院の医療圏でのニーズなど多角的な判断が必要である。 

 

  医療機器のみでは無く、その周辺材料など多くを当部門は取り扱うため、これまで以上に視野を広げたコ スト低減や資産管理など、更なる一元管理化が重要となる。これは、当部門だけでは成し遂げられないもの であり、事務部門を含めたコメディカル全体で取り組む必要がある。 

  医療の高度化に伴い、医療機器の進歩も凄まじいため、我々も知識や技術の研鑽を積み、時代に対応した 業務を行いたいと考える。 

       

表 1  血液浄化療法施行回数  (回)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度 透析センター(HD/ECUM/HDF)  12525 12924 12730  12283

ICU(HD/ECUM)  20 19 32  20

CHDF/CHD/CHF  75 62 65  27

PMX-DHP  16 12 8  8

LCAP  22 0 20  5

CART  11 12 15  14

PE/PA/DFPP 等  0 0 0  0

表 2  呼吸治療介入症例数  (例)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度

IPPV  100 171 107  106

急性期 NIPPV(BiPAP Vision/V60)  132 182 93  108

慢性期 NIPPV(ASV/NIP-V 導入)  8 8 3  5

HOT 導入  29 32 31  45

表 3  高気圧酸素治療施行回数  (回)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度

総数  395 500 234  331

救急的適応  208 248 145  170

非救急的適応  187 252 89  161

表 4  補助循環/カテーテル治療介入症例数 

(例)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度

PCPS  9 6 9  3

IABP  15 16 24  13

心臓カテーテル検査/治療  213 248 268  249

下肢 PTA  10 16 16  14

シャント PTA/造影  45 68 35  60

 

         

表 5  術中自己血回収症例数  (例)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度

術中術後自己血回収術  9 6 7  8

 

表 6  ラジオ波肝焼灼治療症例数  (例)  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度

総数  18 23 0  0

RF3000  9 8 0  0

Cool-tip RF  9 15 0  0

表 7    医療機器管理業務  H25 年度 H26 年度 H27 年度  H28 年度 臨床工学室管理対象機器台数  884 台 988 台 1102 台  1151 台

※内、廃棄機器台数  208 台 253 台 314 台  333 台 修理/点検総数  480 件 564 件 481 件  20792 件

修理  71 件 94 件 -  - 

点検/点検+消耗部品供給/消耗部品供給  226 件 281 件 -  - 

定期点検件数  183 件 189 件 185 件  224 件

H28 年度  修理点検等年間削減費用: ¥13,682,746 

表 8  H28 年度  主要機器稼働率  H28 

平均  最大  定数  シリンジポンプ年間稼働率(平均/最大):定数(ICU 用)  92% 190%  10  輸液ポンプ年間稼働率(平均/最大):定数(ICU 用)  73% 146%  10  シリンジポンプ年間稼働率(平均/最大):定数(病棟用)  73% 159%  31  輸液ポンプ年間稼働率(平均/最大):定数(病棟用)  91% 160%  20  IPPV 人工呼吸器年間稼働率(平均/最大):定数(病棟/ICU/処

置用)  52% 111%  9 

NIPPV 人工呼吸器年間稼働率(平均/最大):定数(病棟/ICU 用) 238% 600%  1 

 

医療安全管理室  室長  帆足  いずみ 

  1    スタッフ構成 

医療安全管理室、専従看護師  1 名 

  2    活動実績 

平成 28 年度目標は 

1.アクシデント件数(3b以上)を 14 件以下/年間にする。 

①平成 28 年度インシデント報告件数 

②項目別・部署別・年度別(23〜28 年度)件数 

③項目別・部署別・月別件数(年間件数)        【①②③別紙参照】 

平成 28 年度インシデント報告件数(699 件)のうちに、3b以上の  アクシデント件数(18 件)であり 14 件以下/年間は達成できなかった。 

 

  『3b以上のアクシデント 18 件の内訳』 

*転倒・転落…7 件  ・救外  1 件  *一般の項目…11 件  ・外来  1 件 

・4 階  2 件    ・医局  5 件(内 1 件骨折) 

  ・5 東  2 件    ・4 階  1 件 

  ・5 西  2 件    ・5 東  1 件(内 1 件骨折) 

      ・5 西  1 件(内 1 件骨折) 

      ・6 東  1 件(内 1 件骨折) 

      ・6 西  1 件(内 1 件骨折) 

2.訴訟を発生させない。 

  ・0 件/年間(28 年度)にて、目標は達成できた。しかし、昨年発生した訴訟が、現在も継続中である。 

 

3.院内研修会の実施、2 回以上/年間    ①平成 28 年 8 月 17 日 9 月 7・29 日 

「抗凝固剤の適正使用について」      参加率:75.5% 

「RCA(根本原因分析)について」      不参加者へは、資料配布して委員さんからの伝達を受けた後、 

  レポート提出を全員に行った。 

  ②平成 29 年 3 月 9・24・28 日 

「医療人として知っておきたい薬物(覚せい剤・大麻等)の知識について」…参加率:75.8% 

  不参加者は、全員研修ビデオを視聴してレポート提出とした。 

 

4.自己研鑽に努める。2〜3 回/年間 

実施行動内容にて掲示する。      【④別紙参照】 

 

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