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患肢への関心

ドキュメント内 2015 年 1 月 9 日 (ページ 77-89)

第5章 結果

4) 患肢への関心

Ⅰ期は気にしているが14人(38.9%)、気にしていない17人(47.2%)、無回答5人(13.9%) だった。Ⅱa期以上は気にしているが27人(47.4%)、気にしていない27人(47.4%)、無回 答3人(5.3%)だった。

2.悪化要因のオッズ比:Ⅰ期とⅡa期以上の比較

69

データ整理手順は、Ⅰ-8.発症要因のオッズ比:LEの有無の比較の1)~3)と同様に行 った。従属変数をⅠ期=0、Ⅱa期以上=1とし、強制投入法を用いて多重ロジスティック 回帰分析を行った。

標本の大きさと独立変数の数の確認では、n≧10×pの条件に当てはめると、93≧10×4 となり、条件を十分満たすnであることが分かった。多重共線性を Spearmanの順位相関 係数を用いて確認すると、|r|=0.8~9以上の相関はなかった。

外れ値は、発症時のBMIのヒストグラムを出力し確認した。発症時のBMIの範囲はⅠ 期18.0~31.2、Ⅱa期以上では17.3~40.8で正規分布ではなかった。発症時のBMIのデ ータにおける外れ値を計算すると発症時のBMIの外れ値は、24.11+4.86×2.5=36.26と なり、36以上の値をデータから探すと40.8の1件が該当した。しかし40.8は一般的に考 えられる値である。よって該当データを削除せずそのまま用いた。

以上の手順を踏み、Ⅰ期とⅡa 期以上を従属変数とした悪化に影響する変数について多 重ロジスティック回帰分析をしたところ、術後蜂窩織炎(odds:31.448 p=.015)、発症時 BMI(odds:1.452 p=.010)のオッズ比が得られた。

(表11 対象者の属性:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較) (表12 治療方法:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較) (表13 術後合併症:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較) (表14 退院指導:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較) (表15 通院状況:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較) (表16 患肢への関心:LE有におけるⅠ期とⅡ期a以上との比較)

(表17 Ⅰ期とⅡa期以上の比較で有意差があった変数のSpearmanの順位相関係数) (表18 Ⅰ期とⅡa期以上を従属変数とした悪化に影響する変数のodds比)

(図5発症時のBMI:Ⅰ期のヒストグラム、図6発症時のBMI: Ⅱ期a以上のヒストグラ ム)

70

%%平均 最小 最大 中央 平均 最小 最大 中央 p値 下限上限下限上限 1. 1)手術時の年齢(歳)361005710051.1410.241.7047.6754.60286951.051.2811.271.4948.2954.27318750.951 無回答0 2)手術時のBI§3597.25393.022.382.700.4521.4523.318.129.921.623.743.850.5322.6824.8117.533.322.9.081 無回答12.847.0 3)発症時のBI§1850.02747.421.532.690.6320.1922.8717.927.621.4525.825.241.0123.7427.9017.340.824.4.002 無回答1850.03052.6 4)勤務時間(分) 1541.72849.1338.66145.537.5258.06419.2660.0640330.0427.8169.932.11361.95493.7690.0800.0480.093 無回答2158.32950.9 5) 1541.72950.94.45.921.531.127.681242.09.7915.122.804.0415.551603.267 無回答2158.32849.1 6)仕事(家事含)# 3083.35087.7.333 無(学生含)616.758.8 無回答023.5 7)仕事再開理由(複数回答) 病気休暇が終わっ#38.3610.5.644 仕事復帰を依頼された #12.723.51.000 仕事がしかっ#513.91221.1.752 経済的理由#513.9814.0.732 他#513.91322.8.748 8)婚姻状況 # 既婚2877.84477.1.281 未婚513.9712.3 ートー有035.3 38.311.8 無回答023.5 9) 1233.31628.1.540 2261.13968.3 無回答25.623.5 上記有に介護が必要な人数1233.31628.11.250.450.130.961.541211.250.440.111.011.49121 note:-独立サンルのt検定 §-Mann-Whitney test *-χ2 test #-Fisher's exact test

Ⅱa期以上(n=57)表11 対象者の属性:LE有にⅠ期とⅡa以上の比較 標準 偏差標準 誤差平均値の 95%

Ⅰ期(n=36) 標準 偏差標準 誤差平均値の 95%

Ⅱa期以上(n=57)Ⅰ期(n=36) 退院後仕事を再開す期間(月) § 日常的に世話が必要な子ど 介護が必要な人がい(人)*

71

%%平均 最小 最大 中央 平均 最小 最大 中央 p値 下限上限下限上限 10)学歴 # 小学校00.710 中学校25.6610.5 高校2569.43663.2 大学・大学院616.7814.0 無回答38.3712.3 11)世帯収入* 501万以上/822.21933.3.359 301-500万/年513.947.0 151-300万/年1952.82340.4 150万以下/38.3814.0 無回答12.735.3 12)重い物を持つ時の使う 1952.81729.8 1747.23561.4 両側023.5 無回答035.3 13)*  2158.32747.4.303 1541.73052.6 有の内容(複数回答)        高*822.21526.3.806 整形外科疾患*822.2712.3.252 循環器系疾患*12.7712.3.145 糖尿病#12.723.51.000 婦人科系疾患#12.723.51.000 脳神経系疾患#12.711.81.000 呼吸器系疾患#011.81.000 他*411.1814.0.761 合計(1-180)§3597.25710091.7118.363.1085.4198.023211796.092.6520.922.7787.1098.203813798.0.745 敵意行動:10項目(1-60)†3597.25710021.297.101.2018.8423.7353621.023.198.641.1420.9025.4954324.0.276 完璧主義:10項目(1-60)†3597.25710035.209.011.5232.1038.30145036.035.749.771.2933.1438.33115937.0.793 日本的ワ:10項目(1-60)†3597.25710035.239.611.6231.9338.53125735.033.729.911.3131.0936.35115335.0.475 無回答12.80 note:-独立サンルのt検定 §-Mann-Whitney test *-χ2 test #-Fisher's exact test

Ⅱa期以上(n=57) 標準 偏差標準 誤差

平均値の 95%標準 偏差標準 誤差

平均値の 95% 行動パタ

Ⅱa期以上(n=57)Ⅰ期(n=36)表11 対象者の属性:LE有にⅠ期とⅡa以上の比較(続き) Ⅰ期(n=36)

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表12 治療方法:LE有にⅠ期とⅡa以上の比較 %%平均 標準 偏差標準 誤差最小 最大 中央 平均 標準 偏差標準 誤差最小 最大 中央 p値 下限上限下限上限 1.入院日数 §3597.25698.219.3424.6224.1610.8827.80515014.026.9128.173.7619.3734.45018017.5.064 無回答12.811.8 2.発症期間(月)§2055.63968.443.242.719.5523.2163.191014520.5049.2880.0912.8223.3275.24248025.00.779 無回答1644.41831.6 3.患肢 左上肢2261.12543.9 右上肢1336.12849.1 両側12.835.3 無回答011.8 4.頃の変化*.494 1541.72747.4 1644.42136.8 無回答513.9915.8 5.術式#.833 全摘1952.82950.9 一部切除1644.42747.4 その00 無回答12.811.8 6.創部ド留置#.0384.6181 3288.93968.4 25.61221.1 無回答25.6610.5 7.腋窩リパ節郭清#.525 3494.45494.7 023.5 無回答25.611.8 note:*-χ2 test #-Fisher's exact test §-Mann-Whitney test

Ⅱa期以上(n=57) 平均値の 95%C平均値の 95%CPearson χ2 df

Ⅰ期(n=36)Ⅱa期以上(n=57)Ⅰ期(n=36)

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表12 治療方法:LE有にⅠ期とⅡa以上の比較(続き) %%平均 標準 偏差標準 誤差最小 最大 中央 平均 標準 偏差標準 誤差最小 最大 中央 p値 下限上限下限上限 8.ルリパ節生検*.471 1747.21424.6 719.4915.8 無回答1233.33459.6 9.放射線療法*.0215.3591 2672.33154.4 719.42645.6 無回答38.30 10.化学療法*.156 2466.73052.6 1130.62645.6 無回答12.811.8 11.抗ホルモ療法*.469 2569.53764.9 822.21729.8 無回答38.335.3 12.補助療法の順番#.739 放射線療法が先925.0814.0 化学療法が先925.01221.1 同時12.80 不明011.8 無回答1747.23663.2 13.がんの再発 #.560 25.611.8 3494.45494.7 無回答023.5 14.ロア#.646 00 1年以内25.647.0 2年未満513.923.5 3年未満411.1610.5 4年未満12.823.5 5年未満513.958.8 6年未満411.11017.5 6年以上現在ま1541.72645.6 無回答023.5 note:*-χ2 test #-Fisher's exact test §-Mann-Whitney test平均値の 95%C平均値の 95%CPearson χ2df

Ⅰ期(n=36)Ⅱa期以上(n=57)Ⅰ期(n=36)Ⅱa期以上(n=57)

74

表13 術後合併症 :LE有におけるⅠ期とⅡa以上の比較 平均

標準 偏差

標準 誤差

最小

最大

中央

p値 Pearson χ2 df

% % 下限 上限

1.痛み*

18 50.0 34 59.6 .249

16 44.4 18 31.6 無回答 2 5.6 5 8.8 痛みの程度

(VAS1) : 1~100)§

Ⅰ期(n=18) 15.44 21.33 3.65 7.99 22.88 0 95 10 .069

Ⅱa期以上(n=34) 25.96 27.09 3.75 18.41 33.5 0 100 20 2.術後蜂窩織炎*

3 8.3 21 36.8 .003 8.896 1

31 86.1 35 61.4 無回答 2 5.6 1 1.8 3.術後創離開 #

3 8.3 4 7.0 1.000

32 88.9 52 91.2 無回答 1 2.8 1 1.8 4.術後創周囲の腫脹*

7 19.4 9 15.8 .624

26 72.2 44 77.2 無回答 3 8.3 4 7.0 5.術後創周囲の硬結*

13 36.1 24 42.1 .675

19 52.8 29 50.9 無回答 4 11.1 4 7.0 6.術後創周囲の感覚鈍麻*

22 61.1 34 59.6 1.000

13 36.1 20 35.1 無回答 1 2.8 3 5.3 7.術後腕が動きにくい*

22 61.1 37 64.9 .803

12 33.3 18 31.6 無回答 2 5.6 2 3.5

1)VAS-Visual Analog Scale note:*-χ2 test #-Fisher's exact test §-Mann-Whitney test

Ⅰ期(n=36)Ⅱa期以上 (n=57)

平均値の95%

CL

75 表14 退院指導 :LE有におけるⅠ期とⅡa以上の比較

% % p値

1.退院指導* 1.000

26 72.3 40 70.2 8 22.2 14 24.6 無回答 2 5.5 3 5.3 2.退院時指導の実施者

(複数回答)       看護師 4 11.1 18 31.6

医師 6 16.7 5 8.8

理学療法士 2 5.5 3 5.3 他(他職種混合) 5 13.9 3 5.3 3.退院指導の内容(複数回答)

リンパ浮腫の成り立ち* 7 19.4 8 14.0 .938 リンパ浮腫の症状* 12 33.3 14 24.6 .961 リンパ浮腫の治療方法* 9 25.0 8 14.0 .391 セルフケアの必要性* 8 22.2 10 17.5 .881 予防もしくは改善方法* 10 27.8 18 31.6 .096 生活の注意事項# 16 44.4 19 33.3 .978 感染時の対処方法# 3 8.3 5 8.8 .710 他# 1 2.8 3 5.3 .614 4.退院指導の方法および物品(複数回答)

口頭# 0 2 3.5 .502

パンフレット* 12 33.3 22 38.6 .159

ビデオ# 3 8.3 3 5.3 1.000

他 # 22 61.1 29 50.9 5.退院後外来でのリンパ浮腫に関する指導

*

10 27.8 17 29.8 1.000

22 61.1 35 61.4 無回答 4 11.1 5 8.8 note: *-χ2 test #-Fisher's exact test 表15 通院状況 :LE有におけるⅠ期とⅡa以上の比較

% % p値

1.通院時間*

30分以内 27 30 .206

31-60分 5 13

61-90分 2 9

91分以上 2 3

無回答 1 2

2.通院手段*

バス 2 5 .307

電車 3 1

自家用車:自分で運転 19 30

自家用車:送迎 3 11

他(2種類以上) 9 10

無回答 1 0

note: *-χ2 test #-Fisher's exact test

Pearson χ2 df

Ⅰ期(n=36) Ⅱa期以上(n=57)

Ⅰ期(n=36) Ⅱa期以上(n=57)

76 表16 患肢への関心:LE有におけるⅠ期とⅡa以上の比較

% % p値 df

2.患肢への関心

1) 多忙でむくんだ側の腕を気にしない*

はい 14 27 .667

いいえ 17 27

無回答 5 3

  :多忙で患肢を気にしない程度#

いつも 4 7 .921

時々 7 9

たまに 7 7

2) 左右を意識しない*

はい 11 22 .539

いいえ 20 30

無回答 5 5

  :左右を意識しない程度*

いつも 4 7 .921

時々 7 9

たまに 7 7

3)

はい 0 2 .564

いいえ 3 6

無回答 33 49

4)

はい 7 10 .820

いいえ 27 34

無回答 1 13

5)

はい 4 10 .532

いいえ 19 26

無回答 13 21

6)

仕事ありn=80

はい 11 21 .362

いいえ 12 14

無回答 13 22

note:*-χ2 test     # - Fisher's exact test リンパ浮腫になる恐れよりも仕事優先

にしていた*

Ⅰ期(n=36) Ⅱa期以上(n=57) Pearson χ2

抗がん剤や放射線療法をしていない からLEにならない#

定期健診を受けていたからリンパ浮腫 にならない*

仕事(学業・趣味)は少しだからリンパ 浮腫にはならない*

77

表17  Ⅰ期とⅡa期以上の比較で有意差があった変数のSpearmanの順位相関係数

20 25 27 159

Pearson の相関係数 1.000 .121 .053 -.166 有意確率 (両側) .271 .626 .281

度数 90 84 88 44

Pearson の相関係数 .121 1.000 -.167 -.158 有意確率 (両側) .271 .132 .325

度数 84 85 83 41

Pearson の相関係数 .053 -.167 1.000 .199 有意確率 (両側) .626 .132 .207

度数 88 83 90 42

Pearson の相関係数 -.166 -.158 .199 1.000 有意確率 (両側) .281 .325 .207

度数 44 41 42 44

20放射線療法

25ドレーン

159LE発症時 のBMI 27蜂窩織炎

78

79

表18 Ⅰ期とⅡa期以上の比較から見た悪化に影響する変数のodds比 B

有意

確率 Exp(B)

変数名 下限 上限

20 放射線療法 -1.526 .112 .217 .033 1.425 25 術後ドレーン留置 1.027 .470 2.792 .172 45.330 27 術後蜂窩織炎 3.448 .015 31.448 1.944 508.735 159 LE発症時のBMI .373 .010 1.452 1.092 1.929

定数 -8.867 .019 .000

モデル係数のオムニバス検定:p値 .001 Hosmerと Lemeshow .298

正判別率 74.4

EXP(B) の 95% 信頼 区間

80

ドキュメント内 2015 年 1 月 9 日 (ページ 77-89)