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建設市場

ドキュメント内 2& (ページ 63-68)

野瀬 敏行 [大日本土木 (株) カイロ営業所]/ カイロ支部

2. 建設市場

建設部門は大変厳しい状況が続いている。

GDP

2014

年から

3

年連続のマイナス成長

-2.14%

-6.52%

-5.30%

予測)で、累計

13.4%

減となった。

2007

2013

年までは

3

13%

程度の成長を続けて いたため、ギャップは激しい。建設就業者数は

2014

10

月以降、減少の一途を辿り、同時期に

357

万人 だったのが、昨年

11

月には

258

万人となり、

2

年間

100

万人を減らした。直近

12

カ月の累計では

43

7

千人の減で、失業率は

14.5%

という高さだ。

昨年

9

月には、不動産開発の大手上場企業(本社サ ンパウロ)が会社更生法の適用を申請して話題に上っ た。不動産ブーム中に銀行融資でマンションを建設 したものの、急激な市場の冷え込みで販売不振に陥 り、多額の負債を抱えて倒産に追い込まれるケース は多い。建設会社では、

2014

年に

846

社、

2015

1079

(前年比

30%

増)が同法の適用を申請し、

2016

年は

1300

社以上(同

25%

増)とも言われている。

倒産、破産宣告までいかなくとも、各社を取り巻 く環境は相当厳しい。民間工事では、製造業が設備 投資を控える中、大口ばかりか小口工事も減り、少 ない案件を巡って熾烈な価格競争が繰り広げられて いる。公共工事においては、政治汚職事件が複数の 大手ゼネコン絡みということも影響して、軒並み保 留中

1600

件以上)。連邦政府の低所得者向け住宅支

援策も遅々として進まない。

こうした中でも建設コストは上昇する。

2014

2016

年にかけて、

1m

2あたりの基本単価はそれぞれ、

1,145

レアル(前年比

6.02%

増)

1,218

レアル(同

6.33%

増)

1,284

レアル(同

5.74%

増、

2016

11

月)だった。

建設費の

4

割前後を占める資材は上昇率が

2.68%

4.04%

2.13%

なのに対し、

5

割以上を占める労務は

8.42%

8.19%

8.33%

。ブラジルコストのひとつで ある高い人件費が足を引っ張る。

ブラジル経済研究所は他方、

2017

年の建設業は 上向きと予測。全産業の

GDP

成長率予測が

1%

な のに対し、建設業は

1.7%

と見込む。ただ、昨年

11

月までの

4

期連続落ち込みや、公共工事が見込めな いこと、官民合同事業がうまく運んでも

1

年半後以

降、造成業者や設計事務所の業績から将来案件の増 加が期待できないことなどを考慮すれば、「回復す るとしても第

3

四半期以降」、「短中期の回復は難し い」との見方が主流だ。

建設市場の景気回復はいつでも他産業の後を追 う。成長が見込まれる飲食品、医療・健康分野、テ レコミュニケーションなどが牽引役となり、まずは 内需が拡大することを期待したい。

〈参考および引用〉

CBIC

(ブラジル建設商工会議所)統計資料

IBGE

(ブラジル地理統計院)統計資料

Conjuntora Econômica

』誌

2016

12

月号

Fenacon

(全国会計事務所・補佐機関連盟)ウェブサイト

Sinduscon-SP

(サンパウロ州土建業者組合)ウェブサイト 各国旗がなびくリオ五輪公園 20175月オープンに向けて工事中のジパンハウス(当社施工)

本邦法人 現地法人 総計 前年総計

2013年度 794,093 808,779 1,602,872 2012年度 1,182,760

2014年度 779,879 1,035,465 1,815,344 2013年度 1,602,872

2015年度 600,036 1,082,420 1,682,456 2014年度 1,815,344

201510 25,920 120,543 146,463 201410 267,888

201511 104,646 92,815 197,461 201411 121,999

201512 131,568 171,905 303,473 201412 167,683

20161 83,472 23,305 106,777 20151 76,821

20162 17,567 43,239 60,806 20152 112,942

20163 70,672 94,683 165,355 20153 259,507

20164 20,710 119,497 140,207 20154 109,814

20165 20,675 60,546 81,221 20155 152,810

20166 78,378 116,870 195,248 20156 71,778

20167 19,704 52,337 72,041 20157 49,225

20168 37,076 204,510 241,586 20158 169,390

20169 17,848 71,777 89,625 20159 149,104

201610 22,629 102,496 125,125 201510 146,463

201611 14,813 39,158 53,971 201511 197,461

20164〜11 231,833 767,191 999,024 1,046,045

本邦法人 現地法人 総計

2013年度 49.5% 50.5% 35.5%

2014年度 43.0% 57.0% 13.3%

2015年度 35.7% 64.3% ▲ 7.3%

201510 ▲ 77.4% ▲ 21.3% ▲ 45.3%

201511 293.7% ▲ 2.7% 61.9%

201512 73.2% 87.4% 81.0%

20161 498.2% ▲ 62.9% 39.0%

20162 ▲ 20.3% ▲ 52.4% ▲ 46.2%

20163 ▲ 46.3% ▲ 26.0% ▲ 36.3%

20164 168.6% 17.0% 27.7%

20165 ▲ 16.1% ▲ 52.8% ▲ 46.8%

20166 63.9% 387.7% 172.0%

20167 68.1% 39.6% 46.4%

20168 301.0% 27.7% 42.6%

20169 ▲ 72.6% ▲ 14.6% ▲ 39.9%

201610 ▲ 12.7% ▲ 15.0% ▲ 14.6%

201611 ▲ 85.8% ▲ 57.8% ▲ 72.7%

20164〜11 ▲ 21.9% 2.4% ▲ 4.5%

月次受注額((2015/102016/11 (単位百万円)

対前年同期比2015/102016/11 海外受注実績

地域別 2016年度 2015年度 伸び率(%)

※受注額による 件数 受注額 構成比(%) 件数 受注額 構成比(%)

アジア

本邦法人 130 166,201 16.6% 169 208,177 19.9% -20.2%

現地法人 679 243,470 24.4% 611 297,855 28.5% -18.3%

809 409,671 41.0% 780 506,032 48.4% -19.0%

北アフリカ中東・

本邦法人 9 7,768 0.8% 7 4,854 0.5% 60.0%

現地法人 0 0 0.0% 0 0 0.0% 0.0%

9 7,768 0.8% 7 4,854 0.5% 60.0%

(サブサハラ)アフリカ

本邦法人 8 15,266 1.5% 8 7,739 0.7% 97.3%

現地法人 0 0 0.0% 0 0 0.0% 0.0%

8 15,266 1.5% 8 7,739 0.7% 97.3%

北米

本邦法人 12 14,742 1.5% 11 18,899 1.8% -22.0%

現地法人 122 459,962 46.0% 117 334,976 32.0% 37.3%

134 474,704 47.5% 128 353,875 33.8% 34.1%

中南米

本邦法人 45 11,998 1.2% 79 36,560 3.5% -67.2%

現地法人 29 6,865 0.7% 18 10,896 1.0% -37.0%

74 18,863 1.9% 97 47,456 4.5% -60.3%

欧州

本邦法人 2 2,322 0.2% 3 515 0.0% 350.9%

現地法人 23 3,312 0.3% 22 4,801 0.5% -31.0%

25 5,634 0.5% 25 5,316 0.5% 6.0%

東欧

本邦法人 0 0 0.0% 0 0 0.0% 0.0%

現地法人 52 14,606 1.5% 37 17,520 1.7% -16.6%

52 14,606 1.5% 37 17,520 1.7% -16.6%

大洋州その他

本邦法人 34 13,536 1.4% 21 20,013 1.9% -32.4%

現地法人 7 38,976 3.9% 11 83,240 8.0% -53.2%

41 52,512 5.3% 32 103,253 9.9% -49.1%

累計 本邦法人 240 231,833 23.2% 298 296,757 28.4% -21.9%

現地法人 912 767,191 76.8% 816 749,288 71.6% 2.4%

総合計 1,152 999,024 100.0% 1,114 1,046,045 100.0% -4.5%

地域別海外工事受注実績 (単位百万円)

今回、海外支部から寄せられた2017年における各国建設 市場の見通しによると、今後もアジアを中心とした中進国お よび新興国での公共民間による建設需要は、底堅く推移し、

特に東南アジアにおいては、旺盛なインフラ需要が継続的に 見込まれ、官民による投資の拡大も予想されるとしている。

また、英国EU離脱や米国トランプ政権発足などによる影響 は、各国の保護主義的な動きを刺激するとともに、世界経済 の悪化を招きかねない可能性もあり、今後、海外建設市場に およぼす影響を注視する必要があるとしている。

2017年の海外市場における受注は、2011度以降の傾向 が維持され、堅調に推移すると予想している。今年の会員会 社の海外活動に期待したい。 (O C A J I編集室I)

あとがき 主要会議行事

とき ところ 主要会議行事

121日 新丸ビル 7回国際建設リーガルセミナー 125日 プノンペン 8回国際建設リーガルセミナー 127日 ホーチミン 9回国際建設リーガルセミナー 129日 ハノイ 10回国際建設リーガルセミナー 1212日 国交省 3回アフリカインフラ協議会

1213 OCAJI 4回運営部会

1215 OCAJI 2回海外要員養成講座(応用編)

1216 OCAJI 7回契約管理研究会

1220日 国交省 2回アフリカインフラ協議会幹事会 15日 グランドプリンスホテル 建設11団体主催 賀詞交換会

118 OCAJI ピンセントメーソンズ共催セミナー

118日 プリンスパークタワー東京 新年懇親会

119日 ホーガンロヴェルズ法律事務所 第11回国際建設リーガルセミナー

120 OCAJI 8回契約管理研究会

123 OCAJI OCAJI特別セミナー

125 OCAJI 海建塾(建築設備編)

130日 建設会館 新任在外公館派遣アタッシェなどとの意見交換会

ドキュメント内 2& (ページ 63-68)

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