(1)プロジェクト会議を行い、キャリア形成支援プログラム、およびキャリア形成の追加事例の収集に ついて検討した。
(2)4 ヶ所の女性関連施設と共催で、女性のキャリア支援連携プログラムを実施した。
(3)キャリア形成のロールモデルとなる 20 代〜 30 代の女性にインタビュー調査を実施した(対象者計 9名)。
(4)会館のプロジェクト会議メンバーと女性関連施設担当者の合同会議(第 2 回)を開催し、実施した 連携プログラムについて報告した。
(5)連携プログラムおよびこれまでに実施したインタビュー調査をもとに、3 年間のまとめとなる報告書 を作成した。
7 研究成果
平成 15、16 年度は、キャリア形成事例集ブックレットと調査研究報告書を作成し、全国都道府県およ び政令指定都市の女性関連施設、大学のエクステンション・センター等の生涯学習機関等に配布した。ま た、2 年次以降は、研究成果の活用としてプログラムを開発し、主催事業にワークショップ等を提供した。
最終年次には、調査研究の成果をもとに、4 ヶ所の女性関連施設と共催で女性のキャリア形成支援連携プ ログラムを実施し、「生涯学習の活用と女性のキャリア形成に関する調査研究報告書」を作成した。
8 今後の課題・展望
15 年度、16 年度の事例集の作成、報告書の作成によって、女性たちのおかれている状況や、生涯学習 がキャリア形成にどのようにいかされたのか、そのきっかけ、支援や障害の状況が明らかになった。平 成 17 年度は、各女性関連施設の担当者と会館のプロジェクトメンバーにより、各地域の必要性をふまえ、
各施設と会館の共催で女性のキャリア形成の支援となる講座を実験的なプログラムとして実施し、具体的 な支援を実践するとともに、さらなるプログラムの改善について報告書にまとめた。今後は、女性のキャ リア形成の場として重要性を増してくると思われる NPO 活動等社会活動に焦点化し、女性のキャリア形 成に結びつく社会参画活動について実態調査を行う予定である。
男女共同参画社会形成のための学習プログラム研究
1 趣 旨
男女共同参画社会形成のための学習の充実に資するために、これまでに会館で実施されてきた研修・学 習プログラムを集約するとともに、女性関連施設・国際協力機関等で実施されてきた研修・学習プログラ ムを収集・分析し、新たな学習プログラムを開発する。
2 研究課題
(1)会館で実施してきた研修プログラムの整理・分析
(2)国立女性教育会館で実施する研修プログラムの基盤部分についての研究
(3)他機関で実施されてきた研修・学習プログラムの収集・分析
(4)女性関連施設職員向け、男性向け、国際協力機関・NGO 職員向けの 3 種類の学習プログラムの開発
3 研究期間
平成 16 年 4 月〜平成 18 年 3 月の 2 年間(2 年計画の第 2 年次)
4 年次計画
平成 16 年度 既存の学習プログラムの収集・分析 平成 17 年度 新たな学習プログラムの開発、冊子の作成
5 研究方法
関連分野の研究者、行政関係者、国際協力機関・NGO 職員、国立女性教育会館職員による研究プロジェ クトを以下のようなメンバーにより組織し、各分野の学習プログラムに関する調査研究を実施し、成果を まとめた。なお、「プログラム基盤研究分科会」は、会館で実施する研修・学習プログラムの基盤となる 部分を明確化することを目的に、平成 17 年 4 月から分科会として設置した。
調査研究は、それぞれの分科会ごとに進め、分科会同士の連携を図るために全体会を実施した。
(1)国立女性教育会館プログラム基盤研究分科会 田中 雅文(日本女子大学教授、社会教育)
西山恵美子(国立女性教育会館客員研究員、女性と学習情報をつなぐ会代表)
*三輪 建二(お茶の水女子大学教授、成人教育)[ 全体会座長兼任 ] 池田和嘉子(国立女性教育会館客員研究員、成人教育)
神田 道子(国立女性教育会館理事長)
小林千枝子( 同 事業課主任専門職員)
高橋 由紀( 同 研究国際室研究員)
(2)女性関連施設職員のための男女共同参画学習プログラム開発分科会 尼川 洋子(国立女性教育会館客員研究員、女性情報)
池田和嘉子( 同 客員研究員、成人教育)
*内藤 和美(群馬パース大学教授、女性学・女性政策)
三輪 建二(お茶の水女子大学教授、成人教育)[ 全体会座長 ] 小林千枝子(国立女性教育会館事業課主任専門職員)
高橋 由紀( 同 研究国際室研究員)
(3)男性のための男女共同参画学習プログラム開発分科会
*犬塚 協太(静岡県立大学助教授、家族社会学・家族政策・歴史社会学)
高井 正(足立区教育委員会事務局生涯学習課社会教育主事)
萩原なつ子(武蔵工業大学助教授、環境社会学・生活環境論・女性学)
小橋 佳子(国立女性教育会館事業課専門職員)
渡辺 美穂( 同 研究国際室研究員)
高橋 由紀( 同 研究国際室研究員)
(4)国際協力関係者のための男女共同参画学習プログラム開発分科会 大橋 正明(恵泉女学園大学教授、国際開発学・NGO論)
甲斐田きよみ(国際協力機構企画・調整部ジェンダー平等推進グループジュニア専門員)
*田中由美子(国際協力機構国際協力専門員)
藤掛 洋子(東京家政学院大学助教授、ジェンダーと開発)
古沢希代子(東京女子大学助教授、国際人権論・ジェンダーと開発)
松本 彰(A&M コンサルタント有限会社代表取締役)
高橋 由紀(国立女性教育会館研究国際室研究員)
(*印は分科会長)
6 研究経過と成果
(1)分科会の実施
① 国立女性教育会館プログラム基盤研究分科会
3 回のワーキングと 3 回の会合を行い、会館のプログラム基盤についてポイントをまとめ、文章化 した。その結果は、会館内で報告し職員で共有すると同時に、全体会でも報告し他のプロジェクト・
メンバーに周知をはかった。
② 女性関連施設職員のための男女共同参画学習プログラム開発分科会
7回の分科会を行い、女性関連施設職員を対象に会館が昭和 52 年から実施してきた研修のプログ ラムを分析し、その結果を冊子にまとめた。また、成果の一部を「国立女性教育会館『女性関連施設 職員のための研修プログラム』の分析」として『国立女性教育会館研究紀要』第 9 号(平成 17 年 8 月刊行)に掲載した。また、会館の研修プログラムの分析から得られた課題にもとづいて、女性関連 施設職員のための研修にとって必要な事項についてまとめた。
③ 男性のための男女共同参画学習プログラム開発分科会
全国の女性関連施設で実施された男性対象のプログラムに関して、質問紙調査およびヒアリング調 査を実施した。5 回の分科会を行い、その結果について協議し、まとめた。
④ 国際協力関係者のための男女共同参画学習プログラム開発分科会
日本人の国際協力関係者を対象に、男女共同参画について理解し、開発協力を行うための基礎知識 についてまとめ、初級編として編集した。この成果は、今後冊子として刊行する予定である。
(2)全体会の実施
合計で 2 回の全体会を実施した。1 回目は、各分科会の進捗状況を報告し合うと同時に、プログラム 基盤分科会の研究成果を発表した。2 回目は、各分科会の成果報告を行い、取り上げた対象は異なるも のの、研修の企画・運営・評価に関して、各分科会に共通する課題があることを確認した。
各分科会の研究成果は、会館の主催事業に活用されている。特に基盤研究によって、会館で実施する 事業全般に共通する要素として、「男女共同参画推進意識の醸成」、「実態把握力の習得」、「実践力の習得」
の 3 つが重要であることを明らかにし、プログラム作成の骨子とするようになった。
7 今後の課題・展望
本研究の成果を国立女性教育会館の研修事業にいかし、プログラムの充実を図るとともに、他の機関の プログラム開発においても活用をすすめることが今後の課題である。
家庭教育に関する国際比較調査
1 趣 旨
日本及び諸外国の家庭・家族の変化、家庭教育の実態、親の意識、家庭教育に対する支援の状況等を調 査し、現代日本の家庭教育の特色や少子高齢社会における家庭教育の課題 を明らかにするために国際比 較調査を実施することによって、今後の家庭教育支援方策を探る。
2 研究課題
(1)国際比較によって日本の家庭教育の現状を明確にする。
(2)海外の家庭教育支援情況を調査する。
(3)今後の家庭教育支援方策を検討する。
3 研究期間
平成 16 年 4 月〜平成 18 年度 3 月(2 年計画の第 2 年次)
4 年次計画
平成 16 年度
・研究委員会を開催し、調査内容、実施計画を策定する
・質問紙調査の実施 平成 17 年度
・質問紙調査の実施
・各国に関する情報収集(ヒアリング)
・質問紙調査の集計・分析
・対象国における現地インタビュー調査の実施
5 研究方法
(1)研究プロジェクトの設置
関連分野の研究者及び国立女性教育会館研究員、専門職員等による研究プロジェクトを設置し、調査研 究を行う。
(2)研究プロジェクトメンバー
委員長 牧野カツコ お茶の水女子大学教授 江藤 双恵 東京外国語大学非常勤講師 舩橋 恵子 静岡大学教授
渡邊 秀樹 慶應義塾大学教授
酒井 計史 国立女性教育会館研究国際室客員研究員 藤本 隆史 国立女性教育会館研究国際室客員研究員 中野 洋恵 国立女性教育会館研究国際室長
大槻 奈巳 国立女性教育会館研究国際室研究員 山川 俊幸 国立女性教育会館事業課専門職員
(3)対象国
スウェーデン アメリカ フランス 韓国 タイ 日本
6 平成 17 年度の研究経過(プロジェクト会議 7 回)
(1)質問紙調査の実施
調査対象国の韓国、タイ、フランスにおける質問紙調査を実施した。
【調査項目】
子どもの状況 家族の状況 親と子の日常生活 子どものしつけと子どもへの期待 子育ての悩み・問題点と子育て支援 家族の変化と子どもを持つ意味・育てる意味 その他 父親の育児参加 家庭と職業のバランス 等