第3章 MRI-RCM20 による各球場の平均気温と降水量の将来予測
3.5 RCM20 からの予測値と実測値の比較
3.5.2 年別降水量における RCM20 からの予測値と実測値の比較
42
図 3.5.6 千葉市の平均気温における実測値と RCM20 の予測値の相関関係
次に年別降水量における RCM20 からの予測値と実測値の比較に関して 3.5.2 で説明する。
43 が今後の課題である。
6 球団の予測値と実測地の相関関係をまとめた図を以下説明する。
(1)阪神タイガース(大阪市)
相関係数が 0.10 と低く、RCM20 で多く降ると予想されたが、実際は全然降らない月もあ った。全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向となった。データ数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ 月分×20 年間)である(図 3.5.7)。
図 3.5.7 大阪市の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係
(2)東京ヤクルトスワローズ(東京)
相関係数が 0.14 と低く、RCM20 で多く降ると予想されたが、実際は全然降らない月もあ った。全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向となったが、月によっては実測値のほうが多 く降るところもあった。データ数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ月分×20 年間)である(図 3.5.8)。
0 200 400 600 800 1000
0 200 400 600 800 1000
実測値
RCM20
観測値 理論値 mm
mm
200 400 600 800 1000
実測値 観測値
理論値 mm
44
図 3.5.8 東京の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係
(3)広島東洋カープ(広島市)
相関係数が 0.26 と低かったが、6 球団のなかでは比較的、現状を再現している結果とな った。全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向が多かったが、月によっては実測値のほうが 多く降るところもあった。広島では比較的、実測値と予測値があうこともあった。データ 数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ月分×20 年間)である(図 3.5.9)。
図 3.5.9 広島市の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係 0
200 400 600 800 1000
0 200 400 600 800 1000
実測値
RCM20
観測値 理論値 mm
mm
45
(4)横浜ベイスターズ(横浜市)
相関係数が 0.10 と低く、RCM20 で多く降ると予想されたが、実際は全然降らない月もあ った。全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向となったが、月によっては実測値のほうが多 く降るところもあった。データ数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ月分×20 年間)である(図 3.5.10)。
図 3.5.10 横浜市の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係
(5)東北楽天ゴールデンイーグルス(仙台市)
相関係数が 0.15 と低く、RCM20 で多く降ると予想されたが、実際は全然降らない月もあ った。逆の場合も全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向となったが、月によっては実測値 のほうが多く降るところもあった。データ数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ月分×20 年間)で ある(図 3.5.11)。
0 200 400 600 800 1000
0 200 400 600 800 1000
実測値
RCM20
観測値 理論値
mm mm
400 600 800 1000
実測値
観測値
理論値
mm
46
図 3.5.11 仙台市の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係
(6)千葉ロッテマリーンズ(千葉市)
相関係数が 0.13 と低く、RCM20 で多く降ると予想されたが、実際は全然降らない月もあ った。全体的に RCM20 のほうが多く降る傾向となったが、月によっては実測値のほうが多 く降るところもあった。データ数は 140(4 月~10 月の 7 ヵ月分×20 年間)である(図 3.5.12)。
図 3.5.12 千葉市の降水量における実測値と RCM20 の予測値の相関関係 0
200 400 600 800 1000
0 200 400 600 800 1000
実測値
RCM20
観測値 理論値 mm
mm
47
RCM20 の降水量における予測では 6 球団ともに予測値のほうが多く降る傾向が多かった。
月によっては現状をよく再現できているものもあるので、ほとんどの月で誤差が生じない ように今後、RCM20 の精度を向上することが今後の課題である。
以上のデータから数量化Ⅰ類分析によって導くことができた将来の予測観客数を説明す る。