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!日本海難防止協会

☆今号では、日本海難防止 協会の50年のあゆみを振り 返るとともに「海上の安全 と環境保全をめざして」というテーマで、有識者 のみなさんから寄稿をいただきました。

また、現場取材では、これまで起きた海難事故 を振り返りつつ、このような痛ましい海難を二度 と起こしてはならない、苦い経験を繰り返しては ならないという、関係者のみなさんの安全対策へ の懸命な取り組みを追ってみました。

元外航船の船長からは、大型船をはじめて操船 したときの手に汗握る緊張感と、無事に航海を終 えたときの達成感、安堵感について、飾らない率 直な言葉で表現して頂き、感動しました。

○さて、福島県・通関代理店の志賀さんから「暴 風と高波に関する避難勧告」についてご意見を頂 きましたので紹介します。

☆平素は「海と安全」を興味深く愛読させていた だいています。弊社としても代理店として船舶の 安全に関するデータを各船に手渡し、都度説明を しているところです。最近では、波浪予報などに 関する気象情報もインターネットで収集・確保で きるので大変便利になってきています。

当小名浜港では今年(平成20年)に入ってすで に2回の避難勧告が発令されています。避難勧告 は、気象庁の予報データを基礎として発令されま す。避難勧告が出されたときの気象庁の予報は、

いずれも北、北西または北東の風が強くなるとい うものでした。

小名浜港は、港口が南側に面しており南、南西 の風には弱いのですが、北よりの風には、あまり 影響を受けない港なのです。避難勧告解除後の港 内は、静穏度が高い状態でした。そのまま係留し ていた小型船などにも問題はありませんでした。

一方で、避難勧告が出されていない場合に、岸 壁に係留している船が、沖合いに避難を余儀なく されたケースもあるのです。これは南よりの風と うねり、長周期波の影響によるものでした。

言うまでもなく避難勧告は、船舶と乗り組む船 員の安全、港湾施設の保護を目的として発令され ます。これまでの2回の避難勧告は、船舶と船員 をより危険な状況に導くものであったように思え ます。北もしくは北よりの風の場合は、むしろ係

留していた方が安全だと考えます。避難勧告は、

画一的にデータのみで発令されるべきではないと 思います。大切なことは「安全」をいかにして確 保するかということです。

港における安全対策は、港の位置関係や湾口の 方角などそれぞれの港が抱える条件に合致した対 応が必要だと思うのです。

○徳島県・航海士として内航船に乗り組む伊藤さ んから。

☆だいぶ以前のことですが、航海当直中のことで す。千葉県勝浦沖を北上航行中、勝浦港から出港 してきた多数の漁船と遭遇。至近距離に接近した 3隻の小型漁船のうち2隻は、停止しましたが、

1隻が本船の船首を横切るように続航しました。

大きく転舵することもできず衝突寸前となりまし た。

至近距離となる前に避航すればよいのではと言 われるかもしれませんが、船首右舷側から左舷正 横より後方に至るまで無数の漁船が存在する状況 では、当該3隻を早めに避ければ異なる他の漁船 との見合い関係が悪くなってしまうのです。

2月に発生した自衛隊のイージス艦と漁船の衝 突事故とその後の報道を聞いていると、自衛隊の 対応の悪さも相俟って、まるで大型船側がすべて 悪いような論調になっているのが気になります。

行方不明者まで出す事故を引き起こした自衛艦 の責任が重いことは十分承知していますが、お互 いが航行している動力船間の事故において10対 0で一方のみに責任があるように論じられること に、航海士として恐怖心と危機感を抱くのは私だ けでしょうか。

☆読者からのご意見をお待ちしています。(馬越)

海と安全 No.537(42巻、夏号)

平成20年5月25日

発行所 社団法人 日本海難防止協会

〒105−0001 東京都港区虎ノ門1−15−16 Tel 03(3502)2231 Fax 03(3581)6136 E-mail : jams2231@nikkaibo.or.jp URL http : //www.nikkaibo.or.jp

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発行の都度「海と安全」を送付しています。

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