(+17L000f>)18,370,900 (+7,499,300
本 )274,320 1.600.000 lTl,OOO 筑
[ 出 典] 硝 子「訪 中鯛 の商則「 豊孤 順玉夥F 郷 μ 史H13 ・H 史l」[iilW出観 、1969年]靭 章)、192iiJ;び230ぺづ 絹 の鮭 もとに屁 、[
注] * 靴 剱3 年(1856) 畔 祠 で肩 ために、剱 鉾(1858)2 m と、脂 元年(1860)8卜 闘 年(1861)1 朋 とを飴 して1年勤 したn であ5.
− 20 −
第1 ・3 表 明 治7 年 地 域 別 ・ 品 目 別 需 給値 一 覧
東北 関 東 北 陸 東 山 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 全 国
地 域 別 人 口 比 率 :A 10.7 % 16.4 % 10.0 % 6.2 % 8.4 % 13.5 % 11.8 % 8.0 % 15.2 % 33.312,162人
鴉 肘m 燧:B, 括勧 はB‑A
①農 産 物 内 米//
繭
・吋帛
②畜 産 物
③ 林 産 物
④ 水 産 物 内 魚 肥
⑤ 鉱 産 物
⑥ 工 産 物I 紡 織 工 業
内 生 糸 類//
木 棉 糸 類//
織 物H 金 属工 業m 機 械 器 具 工 業IV 窯 業V
化 学 工 業 内 油 蝋 類
・リ 巴料//
紙 類VT 木 材工 業
Ⅶ 印 刷 工 業V
Ⅲ食 料 品 工 業 内 酒 類
%9.7(‑1.0)10.
8(0.1)20.
4(9.7)1.0(‑9.7)17.6(6.9)10.0(‑0.7)10.1(‑0.
6)11.
0(0.3)
了. 4(‑3.3)8.2(‑2.
5)6.7(‑4.
0)24.2(13.5)2.4(‑8.3)2.2(‑8.
5)1.5(‑9.
2)6.0(‑4.
7)4.4(‑6.3)7.
7(‑3.0)6.0(‑4.
7)5.2(‑5.5)9.9(‑0.8)9.3(‑1.4)l.l(‑9.6)9.8(‑0.
9)9.2(‑1.5)
%17.7(1.3)14.7(‑1.7)33.2(16.8)10.0(‑6.
4)10.5(‑5.
9)13.5(‑2.
9)17.
6(1.2)65.4(49.0)4.
4(‑12. 0)17.
4( 1.0)25.
3(8.9)21.
3(4.9)18.
7(2.3)24.
4(8.0)6.8(‑9.6)11.9(‑4.
5)4.
5(‑11.9)11.4(‑5.0)11.6(‑4.
8)12.0(‑4.4)8.7(‑7.7)14.8(‑1.6)
−17.1(0.7)16.1(‑0.
3)
%9.
3(‑0.7)11.3(1.3)5.3(‑4.
7)3.2(‑6.
8) 土8(‑8. 2)10.
6(0.6)14.
0(4.0)4.9(‑5.
1)6.8(‑3.
2)9.5(‑0.5)10.3(0.3)7.4(‑2.
6)5.6(
一4.4)10.
0(0.6)35.6(25.6)ILK(1.1)4.5(‑5.
5)8.3(‑l.
7)10.1(0.1)5.0(‑5.0)5.3(‑4.
7)14.
2(4.2)0.7(‑9.
3)7.6(‑2.
4)8.1(‑1.9)
%7.1(0,9)6.0(‑0.
2)33.3(27.
1)3.
2(‑3. 0)5.
l(‑l.l)7.7(1.5)0.7(‑5.
5)
−5.3(‑0.9)6.9(0.7)10.1(3.9)26.6(20,4)3.2(‑3.
0)7.
0(0.8)1.3(‑4.
9)3.9(‑2.
3)11.
0(4.8)
了. 2(1.0)5.7(‑0.
5)5.6(‑0.
6)8.3(2.1)5.
2(‑l. 0)18.2(12.0)5.7(‑0.
5)7.
5(1.3)
%9.6
(1.2 )9.5
(1.1 )0.5
(‑7.9 )18.8
(10.4 )2.4
(‑6.0 )5.2
(‑3.2 )12.9
(4.5 )7.9
(‑0. 5)1.8
(‑6.6 )8.5
(0.1 )4.4
(‑4.0 )1.2
(‑7. 2)17, 2(8.8 )4.
9(‑3.5 )2.8
(‑5.6)10.
4(2.0 )8.7
(0.3 ) 了,2(‑1.2 )8.7
(0.3 )9.0
(0.6 )3.5
(‑4.9 )12.
0(3.6 )11.
6(3.2 )10.
9(2.5)12.
5(4.1 )
%16.
0(2.5)17.
0( 3.5)5.1(‑8.
4)42.4(28.9)11.3(‑2.
2)18.
4(4.9)7.0(‑6.5)6.0(‑7.
5)9.1(‑4.4)24.6(11.
1)32.1(18.6)16.1(2.6)29.4(15,9)39.2(25.7)42.1(28.6)34.1(20.6)46.6(33.
1)19.
0(5.5)21.
5(8.0)55.4(41.9)5.9(‑7.
6)23.1(9.6)68.0(54.5)18.
9(5.4)19.
2 (5.7)
%12.
2(0.4)11.6(‑0.2)1.9(‑9.9)13.
6(1.8)19.
9(8.1)17.
8(6,0)15.
5(3.7)1.8(‑10.0)37.1(25.3)10.1(‑l.
7)6.3(‑5.
5)2.
6(‑9.2)8.0(‑3.8)6.7(‑5.
1)5.0(‑6.
8)11.6(‑0.2)6.0(‑5.
8)17.
3(5.5)15.0(3.2)2.4(‑9.4)34.7(22.9)6.1(‑5.7)0.3(‑11.5)10.6(‑1.2)9.
3(‑2. 5)
%6.8(‑1.2)6.
6(‑1.4)0.1(‑7.9)7.
3 (‑0.7)16.6(8.6)9.
5(1.5)7.7(‑0.3)0.4(‑7.
6)7.5(‑0.5)6.9(‑l,l)2.7(‑5.3)0.
4(‑7,6)13.
3(5.3)2.8(‑5.
2)2.
6(‑5. 4)1.9(‑6, 1)5.
4(‑2. 6:)13.
3(5.3)6.
5(‑1.5)3.
0(‑5. 0)15.
6 (7.6)4.7(‑3.3)
−8.
5(0.5)6.9(‑l.
1)
%11.6(‑3.6)12.5(‑2.
7)0.2 (‑15. 0) 0. 5(‑14. 7)14.
8(‑0. 4)7.4(‑7.8)14.
6(‑0.6)2.
7(ー12.5)20.
5(5.3)7.9(‑7.3)2.
1(‑13.1)0.
1(‑15. 1)2.2(‑13.0)2.
3(‑12. 9)2.
3(‑12. 9)9,2(‑6.0)9.0(‑6.
2)8.
7(‑6.5)15.
l(‑0.1)2.
4(‑12.8)8,1(‑7.1)10,6(‑4.
6)
−10.9(‑4.
3)11.2(‑4.
0)
円217,785,963143,630,3724,917,2607.334.6107,097.5028,574,1257,529,000536,2993,940.246125.798.58931,085,4355,403.7931.234,34822.126,3401,638,7953,201,6562.125.26519,559,9786.957.6902,521,0945,166.8867.276.887164,25652,339,67521,088,475
訓
( 第1 ・3 表 の 続 き)
東北 関 東 北 陸 東 山 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 全 国
内 醤 油K そ の 他 工 業
内 化 粧 具
内 漆 器 5.
l(‑5. 6)7.3(‑3.
4)2.0(‑8.7)16.
3(5.6) 31.0(14.6)14.5(‑1.9)28.7(12.3)8.1(‑8.3)5.4(‑4.
6)13.2(3.2)3.1(‑6.
9)23.5(13.5)4.3(‑1.9)4.
7(‑1.5)9.8(3.6)4.0(‑2.
2) 10.
9(2.5 )8.6
(0.2 )5.3
(‑3. 1)18.7
(10.3 ) 16.
2(2.7 )32.7
(19.2 )39.7
(26.2 )20.1
(6.6 ) 7.0(‑4.
8)9.6(‑2.2)6.3(‑5.5)5.4(‑6.
4) 8.7(0.7)2.
2(‑5. 8)1.3(‑6.
7)2.3(‑5.
7) 11.4(‑3.
8)7.1(‑8.1)3.9(
一11.3)1.6(‑13.6)5,244,2778,406.642896.907919,913
総 生 産 額
円34,630,488 円63.774,325 円34,670.611 円25,436.033 円33,200,029 円68,939,668 円44,896,083 円26.374.141 円38,804,047 円370,725.425
[ 出 典] 1. 皺 沁/、[]諦: ついては、内itil ・勧11 脂 監顛 題「 鴎 調査賎 引 り 、[]統計Ik si 巻」(1992 年釧 観 行、原顛) 蛯 用して算飢 た、なお揃t 絹 纂、鵬 八年胡 「封ils 表」( 山口Ifllll 、マイクロ・フリ レムi 「明治鴇 船 齢 諜 成」mm 則 の雌 、稲) 斜 も明治7 年人口n 明すS カ・、数値11全く異な5, ここで\i速水氏の、解題などかS 、全国及び則
第1 章) の第2 表かふ算出し、諸生産物の分類方法も同表のそれに従っ‰tii 。本表i:おり・て;i、⑤i:含生れl 「 石炭」と⑥‑ili:含1 れS[ 砂15] の二つのl\・項ii:つ1・てli、差い§?:つてiilりTif て分析を行なわなり・のでI 愛し、:i ヒ海道地 ケi:つV てii、石井氏が採用しf:大蔵省「 開拓使事業報告」第3 編( 明治18 年) の調査年次カく他のデータのそれと時顔的な開! カ{あり
回 が馴 れた、
[ 注] 地域% 人口励
第1 ・4 表 明 治7 年 地 域 別 工 産 物 比 率 ・ 士人 当 たり 生 産 額
東北 関 東 北 陸 東 山 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州
工鴎 比抑 君 鶴mm (% )
出 たり生鹸: 粧m/ 人口(R )
29.99.7 且.7 34.3 34.510.4 34.312.3 且.9 32.1 44.815.4 28.311.4 32.710.0 25.77.7
[ 出 典 ] 第1 ・3 表 と 同 じ
22
ズ ( 鮒/i
ノa
j
知ii \
t エか^ 比 牽c 仰 ク才 、縄 蜃晨ヽ鰻/ メ、ヽ^(月) 口 章ル ②閔恥(刄幻 影 の ヂヱ 四^ 四 逝 齢、
の 中 咀 く'2)'^国(p 九岫
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● (ぶ)
・③ 陪②
③
● (5:)
公
勁詰
‑ 23 −
荊
心
叱( か
第2j 収
『 明 治7 年 府 県 物 産 表 』 の 分 析
は じ め に
言 う まで も な く 『 明 治7 年 府 県 物 産 表 』 ( 以 下 、 『 物 産 表 』 と 略 称 ) は、
「 全 国 的 な 生 産 物 量 調 査 の 行 な わ れ、 そ の 結果 が 今 日 利 用 し う る 形 で 残 っ て い る 最 初 の も の」( 1 )で あ る 。 し か も そ の示 す と こ ろ は、 「 伝 統 的 産 業 の 幕 末期 に 直 接 引 き 続 く 状 態 を 示 す 、 最 後 の 姿」( 2 )で あ る と と もに 、 「 日 本 の 産 業 が、 明 治維 新 に よ っ て は じ ま る 政 府 の 諸施 策 に よ っ て 新 し い 展 開 を は じ める 出 発 点 の 姿 」( 2 )で あ る と さ れ る。 とい う の は 明 治5 年 (1872 )9 月 に 新 橋 一 横 浜 間 に 鉄 道 が 開 業 し( 3 )、 同 年10 月 に 官 営 富 岡 製 糸 場 が 開 業 す る 等 、 明 治政 府 の 殖 産 興 業 政 策 の な か で も 比 較 的 重 要 な 事 業 が い く つ か 開 始 さ れ て い た と は い え 、 こ の 当 時 に は 地 租 改 正 事 業 が 完 成 し て お ら ず 、 そ れ 故 に 江 戸 時代 と 同 じ 貢 租 形 態 が 依 然 と し て 継 続 さ れ る等 、 総 じ て 明 治10 年 ま で の 時 点 で は、 「 産 業 構 造 の 根 幹 を 動 か す 変 化 は 政 策 を 通 じ て は明 白 に 打 出 さ れて い ない 」 ト1 ) と い っ て よ く 、 そ の た め に 貿 易 の 影 響 の み が 幕 末 期 以 降 の 新 し い 変化 の 要 因 と し て 考 え ら れ る か ら で あ る( 5尚
し た が っ て 『 物 産 表 』 に つ い て は、 「 統 計 知 識 の 充 分 で な か っ た 頃 の こ と であ る か ら、 数 量 単 位 は 必 ず し も一 定 せ ず 、 又 統 計 数 字 そ の も の に も多 少 の 誤り が あ るよ う で あ る」 ( () )が 、 幕 末 ・ 明 治 初 期 の 経 済 史 研 究 に お い て は 非 常 に 貴 重 な 基 礎 資 料 で あ る と い え る 。 し か し な が ら 『 物 産 表 』 に お け る 集 計 方 式 に は 欠 点 が 多 く 、 集 計 を や り 直 さ な け れば な ら な い 等 、 「 分 析 に 相 当 の 労力 が 必 要 で あ る」 卜 尚 そ う し た こ と か ら 、 現 在 ま で の と こ ろ 『 物 産 表 』 の分 析を 行 な っ た もの と し て は、 山 口 和 雄 氏 、 古 島 敏 雄氏 、 及 び 石 井 寛 治 氏 によ る 諸 研 究 が 挙げ ら れ る の みで あ り 、 し か も そ れ ら は多 か れ 少 な か れ、 お そら く は 集 計 の 労 を 省 く た め に 、 重 要 と 思 わ れ る生 産 物 や 、 そ の 生 産 額 の 特 に多 い 諸 府 県 に 分 析 の 対 象 を 絞 り 込 ん だ も の と な っ て い る(7 )。
本章 で は 上 述 の よ う な 研 究 史 の 現 状 を 踏 ま え て 、 明 治 初 期 に お け る 関 東 地 方 の生 産 の 概 況 に関 す る 研 究 の 一 環 と し て 、 関 東 地 方 の 諸 府 県 に 関 し て の。
− 2 4 −
できるだけ多くの生産物を 分析の対象とした、より精緻な『物産表』の分析 を試みたいと思う。
1 『 物 産 表 』 に み る 明 治 初 期 関 東 地 方 諸 府 県 の 生 産 の 概 況
以 下 に お い て は 、[ 明 治 前 期 産 業 発 達 史資 料 第 ]̲集( 工) 一 明 治七 年 府 県 物 産 表 − (I ) 』 (1966 年 再 版 、 明 治 文 献資 料 刊 行 会 ) に 依 拠 し て 作 成 し た 、 第2 ・ 工表 を 用い て 分 析 を 進 め て い く が 、 最 初 に同 表 の 作 成 の 手 順 につ い て 簡 単 に 説 明 し て お く。
す な わ ち 第 い こ、 東 京 ・ 神 奈 川 ・ 埼 玉 ・ 足 柄 ・ 千 葉 ・ 新 治・ 茨 城 ・ 熊 谷・
栃木 の 、 旧 関 八 州 に 旧 伊 豆 国 を 加 え た 地 域 に 相 当 す る9 府 県 に 関 し て( 8 )、
上 掲 の 資 料 に 所 載 さ れ た 全 て の 生 産 物 の 生 産 額 に つ い て 、 工円 未 満 を 四 捨五 入 し 、 各 生 産 物 ご と に 関 東 地 方 全 体 と し て 集 計 を 行 ない( 9 )、 さ ら に 全 生 産 額 を 求 め る。 第2 に、 そ れ ら に対 す る 府県 別 の 生 産 額 の 占 め る 割 合( 以 下 、 府 県 別 比 率 と 呼 ぶ こ と に す る ) を そ れぞ れ 算 出 す る。 第3 に 、 関 東 地 方 全 体 及 び 各 府 県 の 全生 産 額 に 対 し て 、 そ の 内 の 各 生 産 物 の 生 産 額 の 占 め る 割 合
( 表 中 の 括 弧 内 の 数 値 、 以 下 で は 府県 内 比 率 と 呼 ぶ こ と に す る ) を そ れ ぞ れ 算 出 す る。 ま た 第2 ・1 表 に 示 し た 各 生 産 物 は 農 林 水 産 物 と 工 産 物 と に分 類 し て あ る が 、 そ れ に つ い て は 概 ね古 島 敏 雄 氏 の 分 類 方 法 に 従 っ た(10 )。 以 上 の よ う に し て 作 成 し た 第2 ・1 表 によ っ て 、 次 ぎに 明 治 初 期 の関 東 地 方 の諸 府 県 に お け る生 産 の 概 況 を 、 各生 産 物 ご と に み て い く こ と に し よ う 。
(1 ) 農 林 水 産 物
農 林 水 産 物 は さ ら にI 食 用 農 産 物 、 Ⅱ 工 業 原 料 農 産 物 、 Ⅲ そ の 他 の 林 水 畜 産 物 に 分 け る こ と が で き る。
ま ずI 食 用 農 産 物 に つ い て は、 府 県 別 比 率 で み る と 、 全 生 産 物 の中 で 最 も 生 産 額 の 多 い 米 に 関 し て 、 太 平 洋 沿 岸 の 千 葉・ 新 治・ 茨 城 の3 県 で 合 計46.5
% を 占 め て い る こ と が 最 大 の 特 徴 で あ る とい え る。 府 県 内 比 率 で み て も、 米 は 平 均 で は32.8 % を 占 め る の に 対 し て 、 こ の3 県 で は 全 て50 % 近 く に まで な っ て い るO 丿 。 一 方 畑 作 物 に 関 し て は 、 府 県 別 比 率 で み る と 、 小 麦 で は熊 谷 県 で42.6 %、 「 そ の 他 の 穀 類 ・ 園 疏 類 」 で は熊 谷 ・ 栃 木 両 県 で 合 計43.7 % を 占 め る 等 、 内 陸 地 域 に 集 中 し て い る(12 )。
次 ぎ にH 工 業 原 料 農 産 物 に つ い て は、 府 県 別 比 率 で み て 、 熊 谷県 に お け る
− 2 5 −
蚕糸 業 ・ 絹 織 物 業 ・ 製 紙 業 く1 3 )等 の 発 展 に 照 応 し て 、 蚕 卵 紙( I ‑I)、 繭 、 桶、
真 綿 、 桑 類 、 椿 が 、 同 県 に 著 し い 生 産 の 集 中 を み せ て い る こ と が 最 大 の 特 徴 であ る と い え る ( 順 に85.6 % 、81.1 % 、95.1 % 、83.6 %、73.2 % 、56.4 % ) 。 なお 府 県 内 比 率 で み る と 、 熊 谷県 で はこ れ らを 合 計 す る と13.7 % に 達 す る。
こ の よ う に 府 県 別 比 率 で み て、 原 料 農 産 物 と 加 工 品 の生 産 が 比 較 的 照 応 し て 発 展 し て い る 例 と し て は 、 こ の 他 に 絞 油 用 種 子 の 熊 谷 ・ 栃 木 両 県 へ の集 中
( 合 計40.7 % → 燈 火 用 油 ) や 、 「 紅 花 ・ 藍 葉 ・ 藍 玉 等 の 染 料 」 の 熊 谷 県 へ の 集 中(41.7 % → 絹 綿 麻 織 物 ) が み ら れる 。
し か し 一 方 で は 、 府 県 別 比 率 で み て 、 原 綿 ・ 繰 綿 で は埼 玉 県 の そ れ は28.8
% に す ぎ な い に も拘 ら ず 、 木 綿 糸 生 産 に 関 す る 同 県 へ の 集 中 は 著 し く 、 ま た 麻・ 麻 糸 で は 栃 木 県 に76.8 % と 著 し く 集 中 し て い る が 、 同 県 に お け る 麻 織 物 の生 産 は そ れ ほ ど 盛 ん で は な く 、 さ ら に 煙 草 に 関 し て は、 葉 煙 草 で は 熊 谷 県 が49.3 % を 占 め る の に対 し て 、 刻 煙 草(1 弓)で は 葉 煙 草 を 全 く 生 産 し て い な い 東 京 府 が42.3 % を 占 め る な ど 、 上 述 の 場 合 と は反 対 の 傾 向 を 示 し て い る 例 も 少 な く な い 目6 )。
と は い え 明 治 初 期 の 関 東 地 方 に お い て は 、 一 般 的 に は 原 料 農 産 物 と 加 工 品 の生 産 は 照 応 し て 発 展 し て い る 傾 向 が 強 か っ た と い っ て よ い で あ ろ う。 そ の よ う な 傾 向 に 反 す る ヶ − ス に つ い て は、 例 え ば 原 綿 ・ 繰 綿 の 生 産 に 関 し て は 、 栽 培 に 際 し て の 風 土 的 な 制 約 と い う、 固 有 の 要 因 が あ っ た こ と に よ る と 思 わ
れる。 詳 し く は 第3 節 に お い て 述 べ るが 、 当 時 の 関 東 地方 で は 農 業 と農 村 工 業 の 発 展 は か な り 密 接 な 関 係 を も って お り 、 そ の こ と は上 述 の よ う な 傾 向 が あ っ た こ とを 裏 付 け て い る とい え る。
最 後 に そ の 他 の 林 水 畜 産 物 に つ い て は、 地 域 的 特 質 を 反 映 し て い るこ と が特 徴 で あ る と い え る。 す な わ ち 府 県 別 比 率 で み る と 、‥「 竹 ・ 木 材 ・ 植 物 ・ 皮葉 」 や 「 薪 ・ 炭 」 に 関 し て は 山 間 部を 多 く 含 む 熊 谷 県 を 中 心 と し て( 順 に36.4
%、30.7 %) 、 「 海 草 ・ 魚 貝 類 」 で は 臨 海 の 千 葉 県 を 中 心 と し て 生 産 さ れて い る (30.3 % ) 。 ま た 菌 葺 で は 足 柄 県 、 薬 種 で は 栃 木 県 の 比 率 が 圧 倒 的 に高 い が ( 順 に69.6 % 、75.6 % ) 、 こ れに つ い て は 前 者 に は 椎 茸 、 後 者 に は 朝鮮 種人 参(17 〉と い う 特 産 物 が あ る た め で あ る。 禽 獣 類 で は 神 奈 川 県 の比 率 が 最 も高 く (32.7 % ) 、 同 県 に は 鶏 が そ の 大 部 分 を 占 め る と い う 他 府 県 に み ら れな い 特 徴 が あ る が 、 こ の こ と は 外国 人 居 留 地 で あ る 横 浜 の 存 在 と 何 ら か の 関 係 が あ る も の と 推 測 さ れ る 。 同 様 に 、 皮 革 で は千 葉 県 の 比 率 が 最 も高 く
− 2 6 −
(43.1 % ) 、馬 皮 が そ の 大 部 分 を 占 め て い る が 、 こ の よ う な こ と は 禽 獣 類 の 項 目を み る 限 り で は 、 同 県 が 関 東 地 方 に お け る 馬 の名 産 地 で あ っ た こ と に 関 係 し て い る と 思 わ れ る 口8 )。
(2 ) 工 産 物
工 産 物 に 関 し て は 、 基 本 的 に はI 農 村 型 ( 府 県 別 比 率 で み て 、 東 京 府 以 外 の 諸 県 に生 産 が 集 中 す る ) と 、H 都市 型 ( 主 に 東 京 府 に 生 産 が 集 中 す る ) に 分 け る こ と が で き る が 、 以 下 で は さ ら に そ れ ぞ れの 中 で 若 干 の 分 類 を 行 っ て
み て い く こ と に す る(19
)
。1 農 村 型 の 工 産 物 は 、 ① 醸 造 業 品 、 ② 紡 織業 及 び そ の関 連 品 、 ③ そ の 他 に 分 類 す る こ と が で き る 。 最 初 に ① 醸 造 業 品 に つ い て は、 府 県 別 比 率 で み て 、 清 酒 で は 栃 木 ・ 熊 谷 両 県 ( 合 計45.4 % ) 、 味 噌 で は 熊 谷 県 (38.4 % )、 「 そ の 他 の 酒 類 」 、 醤 油 及 び 「 酢 ・ 味 琳 等 そ の 他 の 醸 造 類 」 で は 千 葉 ・ 新 治 両 県
(
順 に 合 計41.0 % 、 同51.9 % 、 同47.8 % ) を 中 心 に 、 そ れ ぞ れ生 産 さ れ て い る。 こ の う ち 清 酒 生 産 に 関 す る 栃 木 ・ 熊 谷両 県 の 優 位 に つ い て は 、( 工) −I食 用 農 産 物 の と こ ろ で 述 べ た よ う に 、 関 東 地 方 に お け る 両 県 の 米 穀 生 産 に 関 し て の 地 位 が 特 に 高 い もの で は な い だ け に 注 目 す べ き で あ ろ う(20)。
次 ぎ に ②紡 織 業 及 び そ の 関 連 品 に つ い て は、 府 県 別 比 率 で み て 、 生 糸 や
「 そ の 他 の 絹糸 」 で は 熊 谷 県 ( 順 に75.6 %、?0.6 % ) 、 木 綿 糸 で は 埼 玉 県
(58.5 % ) 、 絹 織 物 で は 栃 木 ・ 熊 谷 両 県 ( 合 計90.2 % ) 、 綿 織 物 で は 栃 木 ・ 熊 谷・ 埼 玉 の3 県 ( 合 計72. 1% ) 、 綿 絹 交 織織 物 で は 栃 木 県(99.9 % ) 、 麻 織 物 で は 熊 谷 ・ 栃 木 両 県 ( 合 計74.4 % ) 、「 帯 ・ 前 掛 ・ 羽 織 紐 ・ 打紐 等 」 で は埼 玉 ・ 栃木 両 県 ( 合 計99.9 % ) 、 「 紙 ・ 紙 細 工 」 で は 蚕 種 原 紙 を 多 く 生 産 す る熊 谷 県(59.0 % ) 、 「 繊 維 工 業 用 器 械 ・ 道 具 」 で は 栃 木・ 熊 谷 両 県 ( 合 計74.5 % ) と 、 内 陸 の3 県 を 中 心 に 生 産 さ れて い る( 2 1‰ し た が って 大 ま か に い う と 綿業 で は 埼 玉 県 、 製 糸 ・ 絹 織 物 業 で は 熊 谷 県 、 織物 業 全 般 で は 栃 木 県 にお い て 盛 ん で あ り 、 府 県 内 比 率 で み る と 、 こ れ ら の 合 計 は そ れぞ れ14.2
%(22) 、10.3 % 、24.8 %(‑')と な る 。 こ の中 で 特 に 栃 木 県 に関 し て は、 織 物 だ け で 同 県 の 全 生 産 額 の 約4 分 の1 を 占 め て い た こ と に な る が、 こ れ は足 利
・ 桐 生 を 中 心 と す る 関 東 地 方 の 代 表 的 な 織 物 地 帯 の ほ と ん ど が 、 当 時 の 県 域 で は 栃 木県 に 含 ま れ て い た か ら で あ る。
最 後 に ③ そ の 他 の 農 村 型 工 産 物 に つ い て は、 (1 ) −U 工 業 原 料 農 産 物 の と こ ろ で 述 べ た よ う に 、 燈 火 用 油 に 関 し て は 絞 油 用 種 子 生 産 の 集 中 す る 熊 谷
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