‑
EH"廣t^ ノタ=C ………
・‑ ‑ ・ −
. ・. ご ` .
− 〃
総属
言
W f f j l
‑ −
ふ ふ ーも
・ ・,−
i ■ i
I I ■i
.>"!J
\ ' ' .
^ ぷ
ー 〃 J
り ー .
− −
−
− 4−
4
W 。"こ
び 郷
−
−
一 o.t
−〜
‑
J
−
:`‑ I ,
− l −
●二 ・ ゛
能 ご‑
〜
・
・
‑
l 。 二り £ ・が^
〜 4・ 。・ふ<
ざ' ` パし .  ̄ ゜ ・ ・ 、 心 ● ●、
( 二 号
ゴ ≒ J' −●
に ゛
? ヽ、、l
・
● 、・
〜
万 卸 躍j ゾブ 〇一夕野H
号 漁 か4.
・‑ ―
‑ ● . 、・.S
第4 く2 表 明治8 年 足立郡内の工村の工産 物比率、現 住人□1 人 当たり の総生産 額、人口吸引比率 、輸 出額比率
題lf
コ 六か 懸 河/ 巴 ノ、□豺 か 拙 影ヒ率 題 鍔工m 聯
財 錫/心、 弼は j 拙m UF
]:鈴 麟 懸 詞/几 几 躬 が 賢 哀さ ;C 7 豺コリ
縫 錫 八 二 七t'}Z^ 肘r £A3 4 6 8 9 11 14 15
%3 2o 72 66 710132
円81
4101
951
11 51 8
%
−
−0,50.61.0
一 一 一
%5 57 59 67 81004
66 370 C14
%2 2
円 い
%
−
%5
3 G9121417
%2 12 44 34 6
円2 31044
%
−
−
−
−
%54328
9 J23
%1
.2
円1 3
%
−
%6 7
D4 8 13 14 16
22 44282268041 61
.54820
−
− 一 一
一2.1 6668281 8086
L16 17 18 4
75 24 9 81
11
5 ‑‑‑ 2
96 47 4 H2
9 12 204
91 9 1
31030 ‑‑‑ 706
340 M 1 B
6 9 10 11 12 13 14
16 2 33 5442
61 41 71 51 83 63 1
191
01 2
り フ1
1954 0,8
−
−
−
−5,6
一 一1,5i
− 5
25 24 2603
23 63 34 36 フ1 3 B4
9 10
11 12 13 16
17 88334331 780 21
61 3241
71 11
320 ‑‑‑‑‑‑‑‑ 884 13 95 o4 16 33 780 E
12345678910122 62 138547
59 15 152
52 92 9 1
271
21 3309
2 レ8101
91
3 1.2
−0,40.55,214,31.1
−Oj
−
− 141004 180869
35 79 5100
フ0'=>
7 I 125
了891012n15161718195 481
ら4 35 73 24 95 o3103
−つ43
2 6391 82 51 12 21 11 894891
5 17.912
]
−
−
−
−1.61,3
−O
]3,5
−
−
− 7
35 34 3b D7 13 97 86 35 13 62 1702
34 7
N 9 10 11 12 禄 15 2
フ2 43 31 34
63 6551067 1,33,0
−
−
−0,9 4 11 54 55 705
'^
C 123456
了89101112136 6
− っ3 75 83 224
534882
26 11 42
9 781 12 3101
42 51 75 71 22 11 52 2
−
−
−
−0, ら
−
−
−
−0.1
−0.20.56 53 14 8648
37 26 64 69 3347
2586
1
F 1 2 6 18 21 4
22541
53 3 1
31
4786 ‑‑‑‑‑ 5 34 75 23454
J 1 10 12 13 19 20 21 5
361
85 755
61 1 6651
11 12 56
−
−
−
−3.81.52,95 84 65 67 44 12 954 O
136 6 12 67
9 561 1 3.8 一
一 8
51 78 2 G2
6 7 8 1
63 17 940 8544
−
−
−0.4 06 58
158
p 1 2 6 2
11 34 0 81
36
−2,2
− 5
36 220
‑ 10 8 −
( 第4 ・ 2 表 の 続 き )
回it
工鈴雌 mi/' 、ロ几男m
吋UUF
工鈴雌 融 錫/ 柚 槌 徊づ ? 庶 ヒ率icflfコ獄
縫 蕗 八こ 仙 郷か吋m
幹 辞 コ 牡 率 融 錫/町 三 好ご率 肘 藍 率P12 13 14 15
%1 33 771
5
円1 0577
%
−
−O
、2
−
%446
54
644 Q2456
了8
%6484391
5
円3 181
01 1710
%
−
− 一 一
−
−
%0
卜2 う3 63 354 Q914
%5 14
円1
.35
%0.6
−
%3 22
8 R1011151618
%121
.926
円1 21 31 12 38
%
−2,3
−5,1
−
%1 61 71 54 22 3 R 1
5 9 94
21 1 1
11010 0.2
−
− 5
18O30
Q1 6 9 8 13,3 6 1
[ 出 典] 第4 ・1 表 に 同 じ 。
[ 注] ^, § 算カ萌y 式な勾産白pM してm: ぢj:つ・。てI*、勺番号キ]Iチ・・・ク酋て'表わした( 第4・1 表モ邨 で),2 , 湖 4.Kli 比率=tと出雷÷肯,主童雲・100 パ,だ・'。 > びS 合のm の中・':li、一ぢのでLり・i:つ・V:てでP.
ふ1?,第4 ・リ
‑ 10 5 −
閥 加 ツ ー ムッ ーー ︒ ダ よI − のI ︒JJ 白 ︵lj ︒疫 良 二 男 大 群9 仁 ︶
3
第4 ・1 図
明治8 年 足立郡3 4 7 宿町村新田の現住人口1 人 当たりの総生産額の分布についてのヒストグラム
(塗りつぶした部分は「 純農村」)
タ,t /む り 人当
ノ勁 2 ∂£ ]封 卦 ふ 叙
︵月︶
( ㈹
μ勁
勾
Jo
ノd
/o
i , グ
ノ
e4
ft‑ ハト
妙 工五加 七⑤ ロり
y 牡片 方l /氷 以猷①
●・
− ●
●
p ・●
fSI
/O l フ Jo
● ゛ 4 J
●●
靭 j ・ つ り 7 つ
戸 四
万 工尿珊 峰 的
y 寸片付 租川 牡ヽ㈲
●●
● ● 4
祀 7 ご
( /)
嗜 ●● f
‑ ‑
£6
CV.)
%
゜ J●
し
匹 卜 ざ
7 /a
ノ /
尽
イ 3
/ /
μ
/
/∂
ソ
?
7
乙
ぷ
3
2
/
●
斜 斗皿
飴 工互/絢琵率 い/.) 影 ノ 匹 吸引 比 和 し・)
●
●
●
● y .
11
●
●
●
・ *≫/*
●
●
●・
●
● ● ●
●
● 2 ロ 30
●
工 \
● @
● ●
皐・ ●.
一
向 i' ク
●
政7 川2
・ 似
‑no
‑
●
●
?0
.t6
Jo ?r ソ )
カ デ
/∧k
・ ノ
・
ノ
∂
第孚づ 白
土 二足物 比 ルソ ン 弘 土こ吸ふレレ 百 出 )
≫ 0 ●
●
Q
J i
1
‑ 弓 一 ( ノ)
婉
/Q "> ︱^ ‑o ・:3 ti O.I︒jり〜︒︒l叫ふブ Q Λ ぬ 7 j 如 み I フ
ヽIノ九
μ0
第斗巾 且
町 工加州几畢(/o 胆 径 む脂 北和 か
●
● ●
ぬφ
一嗜S
一114 ー
昌
( ア
えノ
∩
ぷ ジ
?
j
ぐ
O r>
‑^ ‑‑f‑
うj
ノ
ヌデ ワ回
土 工勧 訂しかし ) 刀 程皿奸 比率 け )
● φ
● ●
03
L
貼
Gl
らi 什
/ ら
ヅ フ
に 0‑2
‑ (/)
糸占 言吾
本 論 文 にお いて 明 ら か に な っ た 観 察 結 果 一分 析内 容 を 各章 ご と に 要 約 す る と 、ほ ぼ 以 下 の よ う にな る 。
第 ! 章 にお いて は 、最 初 に「 江戸 地 廻 り 経 済 」論 に 関 す るt 研 究 の 概 要 を 示 し た が 、 こ れ ら は 人 坂や 関 東 地 方 諸 国 等 か ら 江 戸 へ の 商 品 流 通 の 分 析 に よ っ て 、[ 江 戸 地 廻 り
経 済 圏 ]の 形 成(=関 東 地 方 に おけ る 商品 生 産 の 展 開 )を論 じ た も の で あ るため に 、 特 に 次の よ うな 問 題 が 残 るこ と が 指 摘 で き る 。 す な わ ち「 江 戸 地 廻 り 経 済圏 」の 形 成 の 重 要な 論 拠 と し て 、「 地 廻 り 物 」に よ る「 下 り 物 」の 駆 逐 が 論 じ ら れ て きた が 、
「 地 廻 り 物 」の 定 義 か ら す れば 、 その 江戸 入 荷 量 の 増 加 は 必 ず し も 関 東 地 方 に お け る 商 品 生産 の 展開 を 意 味 し な い の で あ る 。
次 い で こ うし た こ と を 踏 ま えて 、流 通 の 分 析 か ら 生 産 の 概 況 を 類 推 す る の で は な く 、
『 明 治7 年 府 県 物 産 表j を 用 い て 直 接 に 、一定 の 仮 定 の もと で その 他 の 地 方 と 比 較 し つ つ 、関 東 地 方 の 生産 力 に 関 し て 数 吊1分 析 を 行 な っ た 。そ の 結 果 、 関 東 地 方 の 場 合 、 農 産 物 で は 米 に つ い て は 全田 的 に み て 生 産力 が 低 い 方 に 賦 レ 工 産 物 で は 紡 織「 業 と 食 料品 \:業 、な か ん ず く 織 物 や 醤 油 に つ い て は 全田 的 に み て 比 較 的 高 い 生 産 力 を 保 持 し て い た こ と が 判 明 し た 。 し た が っ て 農産 物 と 工 産 物 と で は 、特 に 工 産 物 につ い て の 生 産 力 の 発 展 が み ら れ つ つ あ っ た と い える 。こ れ を 関 東 農 村 の 非 農 化 、な い しは 農 村 工 業 の 発 展 と い う こ と もで き よ う 。
最 後 に 全国9 地 域 に つ い て 、 工 産 物 比 率 と1 人 当た り生 産 額 の 相 関 を調 べ た 結 果 、 両 者 の間 に 正 の 相 関 関 係 が あ るこ と が5112で き た 。な お1 人 当 た り 生 産 額 につ い て は 、 あ る 程 度 ま では そ こ か ら 諸 費 用 を 差 し 引 い た 所 得 額 の 水 準( あ る い は 消 費 額の 水 準 ) を表 わし て い る と 思 わ れ る ので 、明 治 初 期 に は 工 産 物 比率 が 高 い( 農 村 工業 の 発 展 が 著 し い )ほ ど 、! 大 当 た り 生産 額( 所 得 水 準 )も高 く な る と い う 傾 向 が 全国 的 に 看取 さ れ ると い え る 。 た だ し 近 畿 地 方 と 九 州 地 方 を除 い た 場 合 には 、両 者 の 開 の 相関 係数 は 低 く な るの で 、 上 の よ う な 傾 向 を 過 度 に強 調 す る こ と は 適 当で は な く 、そ れ 故 に 明 治 初 期 まで の 農 村 工業 の 発 展 は 所得 水 準 の 上 昇こ経 済 発 展 の 起点 に す ぎ ず 、農 村:r 業 の 発展 を巾 心 と し た「 江 戸 地 廻 り 経 済 圏 」の 形 成 に 関 し て も 、 そ の 意 義 を 過度 に 高く 評 価 す る こ と は 危 険 で あ る と い え る 。
第2 章 に お い て は 、 関 東 地 方 諸 府 県 を対 象 と して 『 明 治7 年府 県 物 産 表j の 分 析 を 行 な っ た 。そ の 結 果 と して は 、 まず 「 江 戸 地 廻 り 経 済 圏 」の 形 成 ・ 発 展 の 帰 結 と し て 、 千 葉・・ 新 治 ・ 茨 城 の3 県 の 米 作 農 業 、 東京 府 の 都 市 型 工業 、栃 木 県 の 織 物 業 、 熊 谷 県 の 蚕 糸 業 ・ 絹 織 物 業 と い っ た 、地 域 毎 の 産 業 の 特 化 か 観 察 で き た こ と が あげ ら れ る 。 な か ん ず く 熊 谷 県 の 蚕 糸業 に つ い て は 、原 料 農 作 物 と 加 工 品 の 生 産 が 照 応 して 発 展 し て い たこ と が 興 味 深 い とこ ろ で あ る 。
− ↓1 6 −
次 に 明 治 初 期 の 関 東 地 方 諸 府 県 に つ いて 、 工 産 物 比 率 と ー般 有業 人 目 】人 当 た り の 総 生産 額 の 問 に 正 の 相 関 関 係が あ る こ と をほ ぼ 確 認で き た こ と があ げ ら れ る 。 そ れ 故 に 工産 物 比率 が 高 い( 農 村 丁渫 の 発 展 が著 し い )府 県i とこ‑/ 役有業 人 目1 人 当 た り の 総 生産 額( 所 得水 準 )が 高 い と い う 傾向 が み ら れ る と い え る 。 その な か で も 蚕 糸 業 が 展開 し て い た 熊 谷県(= 農 村 工 業 地 域 )と 、 米 作 農 業 が 展 開 し て い た 千 葉 ・ 新 治 ・ 茨 城の3 県(= 農 業 地 域 )と の 開 で 、特 に 所 得 水 準 の 格 差 が大 きく な っ て い たこ とは 、 第3 章で の 分析 と 関 連 し て 注 目 さ れ る 。
最 後 に 、「 プロ ト エ 業 化 論 」の フ ラン│ 勺レ・ モ デ ルで 描 か れ た 農 村 工 業 地 域 と明 治 初 期 の 関 東 地 方 の 代 表 的 な 農 村 工 業 地 域 で あ る熊 谷 県 と の 比 較 ・ 検 討 を 行な っ た 結 果 、 同 県 で は 農業 地 域 よ り し 人[]密 度 が 低 か っ た こ と 、 ま た 手 工業 者 や 賃 金 労 働 者 が 特 に 増 加 せ ず 、 顕 著 な 低 賃 金 労 働 の 創 出 もな か っ た と 思 わ れ る こ と な ど の 相 違 が みら れ た 。
第3 章 にお いて は 、第2 章 で の 分 析 結 果 を 踏 ま えて 、 目川治u 年 全田 農産 表j を川 いて 、 内 陸 部 の 熊 谷 県 域( = 農 村 工 業 地 域 )に お け る 蚕 糸業 と 太 平 洋 沿 岸 部の 千 葉 ・ 新治 ・ 茨 城 県 域(=う農 業 地 域 )にお け る 米 作 農 業 につ い て 、 郡 単 位の レ ベ ル で 分 析 を 行 な っ た 。そ の 結 果 と し て は 、 まず 熊 谷 県 内 の 諸 郡 に お い て 、 繭 ・ 生 糸 生産 額 比 率 と1
人 当 た り の 総 生産 額 の 問 に 正 の 相 関 関 係 が み ら れ る こ と を 確 認 で き た こ と が あ げ ら れ る 。 そ れ 故 に 同 県 域 では 繭 ・ 生 糸 生 産 額 比 率 が 高 い( 蚕 糸 業 へ の 傾 斜 が 強 い )ほ ど 、1
人 当 た り の 総 生 産 額( 所 得 水 準 )が 高く な る と い う 傾 向 が あ っ た と み て よ い で あ ろ う 。 ま た そ の よ う な こ と か ら 同 県 全 体の 所 得 水 準 の 高 さ に つ い て も 、や は り 蚕 糸 業 の 発 展 に よ る と こ ろ が 大 き か っ た と い って 差 し 支 え な い と 思 わ れ る 。
次 に 上 述 の よ う な 熊 谷 県 域 に お け る蚕 糸 業 へ の 特 化 → 所 得 水 準 の 上 昇 。さ ら に →米 の 消 費 量 の 増 大 に よ って 、 千 葉 ・ 新 治 ・ 茨 城県 域 が熊 谷 県 域 へ の 米 の 供 給 地 にな っ て い たこ と を 、あ る 程 度 確認 で き た こ と が あ げ ら れ る 。 そ れ は ]石 当た り 米 価 が 太 平洋 沿 岸 地 域 か ら 内 陸 地 域に か け て 高 く な っ て お り 、 し か も 関 東 地 方に お いて は ]石 当 た り 米 価 と 、米 の 供 給 力 あ る いは 米 の 需 要 力 を 表 わ す 、1 人 当 た り の 米 生産 高の 間 に 負 の 相関m 係 が み ら れ た こ と で 、次 の よ う な こ と が 考 え ら れ る か ら で あ る 。す な わち 、 米 価の 低 い 太平 洋 沿 岸 部 の 千 葉 ・ 新 治 ・ 茨 城 県 域 で は 米 の 供 給 力 は 強 く( 需 要力 は 弱 く )、米 価の 高い 内 陸 部 の 熊 谷 県 域で は 米 の 供 給 力 が 弱 い(m 要 力 が 強 い )た め に 、 前者 か ら 後者 へ 米 の 移 出 、す な わ ち「 プ ロ ト 工 業 化 論 」で い う と こ ろ の 地 域間 分業 が 行 な わ れ て い た こ と が 推 測 で き るの であ る 。
最後 に フ ランド ル ーモ デ ル の 地 域 間 分業 と 明 治 初 期 の 関 東 地 方 の そ れ と を 比 較 し た 結果 、関 東 地 方 で は 熊 谷 県 域 二農 村 工業 地 域 に お け る 人 目 成 長な らぬ 、所 得 水 準 の│ ユ 昇 に よ っ て 食 糧 需 要 が 増 大 し 、そ れ に 伴な って 千 葉 一新 治 ヽ茨 城 県 域= 一農 業 地 域 で 商 業 的 農 業 が 発 展 し 、 地 域間 分 業 が 進行 し た と 考 え ら れ る な ど 、 その 内 容 が フ ラ ンド ル 地 方 と は 全く 異な って い た こ と が あ げ ら れ る 。 なお そ の 原 因 に つ い て は 、 熊 谷 県 域 で の 蚕 糸 業 へ の 特 化 → 所 得 水 準 の 上 昇 の 背 景で あ る 幕末 期 開 港 以 後の 生 糸 輸 出 の 増 加 が
ー ↑1 7 −
重 要であ る と 思 わ れ る
第n 章 にお い て は 、主 に 『 武 蔵 国 郡 村 誌Ji (l'iJ治8 年 )を利 川 し て 埼 玉 県足 立 郡の 農 村 工業 に関 し て の 分析 を 行な っ た 。 そ の 結 果 と し て は 、 まず 同 郡 では 約4 分 の3 の 宿 町 村 新 田 で米 の 輸 出 を 行な っ てお り 、ま た 穀 類 以 外 で は 東 京 府 の 近 接 地 域 や 中 山 道 沿 い に 様 々な 特 産 物 を 有す る 宿 町 村 新 田 が 集 中 し て い るこ と が 分 か っ た 。
次い で 足 立 郡 内 の「 工 村 」につ い て 、工 産 物 比 率 と い く つ か の 数 量 的 指 標 と の 開 の 分 析 を 行な っ た 結 果 、 特に 工 産 物 比 率 と 輸 出 額比 率 と の 開 に 正 の 相 関 関 係が み ら れ る こ と を 確 認 で き た 。し た が っ て 工 産 物 比 率 が 高い( 農 村工 業 の 発 展 が 著 し い )ほ ど 、
輸出 額 比 率 が 高く な る( 「 輸 出
。
」の 増 加 が み ら れ る )と い う 傾 向 が み ら れ る と い え る 。 な お 輸出 先 に つ い ては 、主 に 東 京( 江戸 )へ 輸 出 さ れ て い た と み て 問 題 は な い と 思 わ れ る 。 そ れ 故に 同 郡 に お い て は 、 農 村 工業 の 発 展 が そ の ま ま東 京( 江 戸 )へ の「 輸 出 」 の 増 加 、 すな わち 「 江戸 地 廻 り 経済 圏 」の 形 成 に 繋 か っ て い く も の で あ っ た と 考 え て ほ ぼ 間 違 い は な い で あ ろ う 。最 後 に 上 述 の よ うな 分 析 で 、足 立 郡内 の 「 工 村 」に つ い て は 工 産 物 比 率 と 現 住 人目1 人 当 た り の 総 生 産額 と の 問 に 相 関 関 係が み ら れ ず 、し た が っ て 同 郡 で は 農 杜 工業 の 発 展 に 伴 っ て 所 得 水 準 が ト 昇 し て い く よ うな 傾向 が みら れ な か っ た こ と が 判明 し た が 、 こ れ に つ い て は 以 下の よ うな 理 由 が 考 え ら れ る 。 すな わ ち 同 郡 で は 、幕 末 期開 港以 後 の 生 糸 輸 出の 増 加 の 下 で 発 展 し た 蚕 糸 業 は ほ と ん ど 展開 し てお ら ず 、逆 に その 輸 人 の 増加 に よ って 大 打 撃 を 受 け た 綿 織物 業 が 展 開 し て い た 。同 郡で は こ の 当 時 既 に 輸 入 糸 の 使川 に よ る‑11'.織 物 業 の 新た な 発 展 を 軸 に 所 得水 準 を 上 昇 さ せ て い る 村 が 現 われ て い た が 、こ れ は 例 外 的 な も の に 止 ま っ て い た 。そ れ 故 に 蚕糸 業 が 発 達 し て い な か っ た こ と が 、同 郡 に お け る「 農 村 工 業 の 発 展一 所 得 水 準 の 上 昇 」と い う 傾 向 を 阻 止 し た と 思 われ る 。こ うし た こ と か ら みて も 明 治 初 期 の関 東 地方 で は 、 蚕 糸業 以 外 の 農 村 工 業 に つ い て は 、 その 発 展 が 所 得 水準 の 上 昇 を も たら す よ う な 影 響 力 を も っ て い な か っ た 町能 性は 強 い の で は な い か と 思 わ れ る 。
以 上 が 本 論 文 に お け る 観 察 結 果 及 び 分 析 内 容 の 概 要で あ る が 、 次 ぎ に 本論 文 が 依 拠 し た 分 析 の ため の フ レ ー ム ワ ー ク で あ る 、 ①m 的 分 析 、② 地 域 経 済 論 、③f プ ロ ト エ業 化 論] の 、そ れ ぞ れ の 経 済 史 研 究 に お け る 有 効性 に つ い て 、 各 々の 視 角 から 得ら れた 知 見 をい く つ か 挙げ な がら 言 及 す る こ と に し た い 。
まず ① 帰 納的 分 析 に つ い て で あ る が 、本 論 文 の 執筆 に 当た っ て は 、『 明 治7 年府 県 物 産 表 。に 『 明 治ii 年 全 国 農 産 表 、に 『 武 蔵 国 郡 村 誌.卜
的 広 域 に わた る 数 量 デ ー タ を 統 計 的 、 組 織的 に 処 理 す る こ と に かな り の 時 問 を 割 い た が 、、そ うし た こ と か ら 従 来 見 落 と さ れて い た 数 量 的 情 報 が 多 く 得 ら れ た と 思 わ れ る 。 こ れ に 関 し て は 例 え ば 、 第2 章 で みた よ う に 関 東 地方 諸 府 県 に つ いて 、 工産 物 比率 と 一 般 有 業 人 目1 人 当た りの 総 生 産 額 の 間 に ほ ぼ 正の 相 関 関 係 が みら れ た こ と や 、 第3 章 で み た よ う に 関 東 地 方 の 諸 郡 に お い て 、1 石 当た り 米 価 が 太 平 洋 沿 岸 地 域 か ら 内 陸
− 1 1 8 −