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小売業における近年の変化

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第4章 ベトナム

③ 小売業における近年の変化

近年、スーパーマーケットやコンビニなどモダントレードの店舗が徐々に増えてき ている。最近では、都心部の土地確保が難しくなってきたため、小型店舗の出店が相 次いでいる。ファミリーマートや地場の Shop & Go をはじめとしたコンビニエンスス トアや、大手スーパーマーケットの新業態であるミニスーパーがホーチミンを中心に 店舗数を増やしている。ミニスーパーは、コンビニエンスストアに生鮮食品を充実さ せたような業態で、2008 年には Coopmart を展開する Saigon Coop が Coopfood を、2011 年には Big C のカジノ・グループが New Cho を展開している。

最近はミニスーパー

が増加

4. 外食業

(1) 市場規模と業態の特徴

ベトナムの外食市場は、2011 年に店舗数で 55.1 万店、金額では 649 兆ドン(約 317 億ドル)で、タイに比べても大きい規模となっている。これは、外食の文化が強く根 付いていることが大きい。中でも屋台や行商が多く、店舗数では 8 割弱を占める。し かし金額では 4 割弱にすぎず、相対的に安価な食品を提供していることがわかる。フ ランスパンのサンドイッチ、バインミーの価格は 1 つ 15,000 ドン(66 円)、米の麺で あるフォー1 杯は 25,000 ドン(110 円)程度である。また、1 回あたりの食事量は多く ないこともあり(大盛などはしない)、1 日 6 食が一般的のようだ。平日は朝食、昼食、

夕食の他、それぞれの食事の間に間食をし、さらに就寝前にも軽食を摂る人が多い。

また、朝食から夕食前の間食まで外食と、外食の機会も多い。大人も子どもも間食を するが、子どもは親から 1 日 5,000 ドン程度(約 20 円)のお小遣いをもらっていると いう。学校が終わる時間には、学校の前で屋台に学生が群がる姿が多く見られる。屋 台にて 5,000 ドンで購入できるものには、チェー(冷たいぜんざい)や、揚げ物など がある。

図表 4-19: 外食業の市場規模と店舗数の推移

0 200 400 600 800 1,000 1,200

99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)

(兆ドン)

0 10 20 30 40 50 60

(万店舗)

市場規模 店舗数(右軸)

出所:Euromonitor より大和総研作成。予想は Euromonitor

図表 4-20: ASEAN 諸国の 1,000 人あたり飲食店舗数

単位:店舗 ベトナム シンガポール タイ マレーシア ブルネイ* (参考)全世界

6.3 5.1 1.9 1.0 1.0 2.5

インドネシア フィリピン カンボジア* ラオス* ミャンマー* (参考)日本

0.9 0.8 0.6 0.5 0.5 5.3

注 :*は Euromonitor による推計値 出所:Euromonitor より大和総研作成

外食文化が強く根付

いている

図表 4-21: 飲食店の構成(左:売上高、右:店舗数)

ホームデリバ リー

・テイクアウト 740億ドン

0%

カフェ・居酒屋 47兆ドン

7%

ファストフード 8兆ドン

1%

フルサービス レストラン 356兆ドン

56%

屋台 236兆ドン

36% 外食売上高 2011年 649兆ドン

屋台 436,654店舗

80%

ファストフード 7,405店舗

1%

フルサービス レストラン 83,584店舗

15%

カフェ・居酒屋 23,813店舗

4%

ホームデリバ リー

・テイクアウト 6店舗

0%

外食店舗数 2011年 55万店舗

出所:Euromonitor より大和総研作成

(2) 主な外食企業

2001 年から 2011 年にかけて、外食チェーン店の売上高は年率 45%のペースで伸び ている。内国企業ではカフェや、バインミーやフォーなどベトナムを代表する料理を 扱う店が店舗数、売上高で上位を占めており、また近年では、海外の食文化の流入増 加により、ハンバーガーやピザなど外国企業のチェーン店も街中には多く見られる。

しかし外食市場でチェーン店が占める割合は 1%程度と、現状では独立店がほとんどで ある。

図表 4-22: 主な外食チェーン店

企業名 店名 商品

1 Trung Nguyen Corp Trung Nguyen カフェ 地場

2 Tam Viet Thao Food Banh Mi Que バインミー専門店 地場

3 Nam An Group Pho 24 フォー専門店 地場

4 Lotte Lotteria、Angel-in-us Coffee ファストフード、カフェ 韓国

5 Yum! Brands KFC、Pizza Hut ファストフード 米国

6 Viet Thai International Highlands Coffee カフェ 地場

7 Hoa Huong Duong Hoa Huong Duong カフェ 地場

8 Jollibee Foods Jollibee ファストフード フィリピン

9 VinaFranchise Tapio Cup カフェ 地場

10 Dean Foods Bud's アイスクリーム専門店 米国

出所:Euromonitor より大和総研作成

(3) 規制

① 出店規制

ベトナムでは、外国資本 100%による飲食店の出店は不可となっている。ただし、

ホテルへの建設投資(改装含む)と併存してホテル内に出店する場合は可能。2015 年

2015年1月以降、外資

100%での飲食店設立

が可能となる予定

チェーン店が目立つ

が、独立店が圧倒的に

多い

1 月以降、外国企業に開放される予定となっている。

近年外国人がレストランの運営を行っている例もあるが、それらの店舗のオーナー はベトナム人のようである。

フランチャイズであれば、外国企業も店舗展開が可能となる。フランチャイジーが 地場企業であればその店舗は外国企業の扱いとはならないため、飲食店は外資規制の、

小売店は ENT や販売品目規制の対象とならない。また、フランチャイジーが該当事業

(外食もしくは小売)の営業許可証を取得していれば店舗展開ができるため、フラン チャイザーである外国企業は投資証明書を取得しなくてよい。

外国企業によるフランチャイズは、商工省にフランチャイズ登録をした後、1 店舗 目を出店する。その店舗を最低 1 年間営業することで、地場企業や個人へのフランチ ャイズ販売権の付与が可能となり、2 店舗目以降の出店ができる。

既に KFC(米国)やロッテリア(韓国)などがフランチャイズでそれぞれ全国に 100 以上の店舗を保有している。2013 年 2 月にはスターバックスコーヒー(米国)がホー チミンに 1 号店を出店しており、今後数百店舗にする計画がある。マクドナルド(米 国)も今後 1~2 年以内に 1 号店をフランチャイズにて出店し、将来的には 100 店舗を 目指すと発表している。

図表 4-23: フランチャイズで進出している企業の例

店名 企業名

1 Pizza Hut Yum! Restaurant International Pte., Ltd シンガポール

2 Hard Rock Café Hard Rock Limited 米国

3 Kentucky Fried Chicken Yum! Restaurant International Pte., Ltd シンガポール

4 MK Restaurants MK Restaurant Co., Ltd タイ

5 Gloria Jean's Coffees Gloria Jean's Coffee International Pty オーストラリア

6 Illy Caffe' Illy Caffe' S.P.A イタリア

7 Lotteria Lotteria Co., Ltd 韓国

8 Thai Village Thai Village Holdings Ltd シンガポール

9 Subway Subway International B.V オランダ

10 Outback Steakhouse Outback Steakhouse Int' L.P 米国

11 zpizza Zpizza International Inc 米国

12 Round Table Pizza Round Table Franchise Corp 米国

13 Haagen - Dazs Haagen - Dazs International Shoppe Company 米国

14 Pepper Lunch SFBI (Asia - Pacific) Pte Ltd シンガポール

15 Texas Chicken Cajun Global LLC 米国

16 The Manhattan Fish Market Manhattan Fish Market Franchise Pte., Ltd シンガポール

17 Dunkin' Donut Dunkin' Donut Franchising LLC 米国

18 STARBUCKS Starbucks Coffee International, Inc 米国

注 :企業名はエリアフランチャイザーなども含む 出所:商工省ウェブサイトより大和総研作成

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