.555幸* .607林
Ⅲ
680H
̲626幸幸 .623**
̲766**
*pく.05 ホ*pく.01
第 1回 及 び第2回学業 自己効力感 の影響 を統制 した上での 中間試験の成績 と第3回 学 業 自己効力感 の関係 は、.120で あ り、有意 でなかつた。次 に、第 1回 か ら第3回学業 自 己効力感 の影響 を統制 した上 での第4回学業 自己効力感 と成績 との関係 は、中間試験 と の関連性 が。137であ り、前期試験 との関連性 が.092で あ り、中間試験 と前期試 験 とも
に有意 でなかつた。 よつて、仮説2に 挙 げた内容 は支持 され なかつた。
第3回 学業 自己効力感 と中間試験 の成績及び第4回学業 自己効力感 に対す る中間試験 の成績・ 前期試験 の成績 の関連 は有意 でなかつた。つ ま り、試験後 の学業 自己効力感 が、試験 の結果 の影響 を受 けていない こ とが分か る。 中間試験 の結果及び前期試験 の 結果 が良かつた として も、悪 かつた として も、学業 自己効力感 に影響 しない ことを示 してい る。 それ に比べ、Table6によ り、学業 自己効力感 間で高い正 の相 関が認 め られ てい る。つ ま り、 も ともと学業 自己効力感 の高 さが試験の結果 に影響 されず 、学業 自 己効力感 の高 さが維持 されていた。
SchШ量(1989と その仲間は、子 どもた ちの学習 と学業の向上 には、効力 の信念 が持 つ強い影響力 を証明 した。つ ま り、子 どもた ちの持つ、学習 に関す る効力 は、彼 らの 課題解決率 と、テス ト後 にお ける 自己効力 と学力 を予測す るものである。 その結果 、 学業能力の発達 に関 して効力 の信念 が原 因的 な役割 を持 ってい るこ とが証 明 され てい るOeny91987;Shunk,1981)。 つ ま り、成績 の良 し悪 しで、学業 自己効力感 が変 わ る と い うことだが、本研 究ではその よ うな特徴 はみ られ なか つた。成績 の善 し悪 しがその 後の学業 自己効力感 に影響 を与 えない とい うことであ る。試験成績 との正 の相 関関係 によ り、関連性 が認 め られ る し、 これ に対 し、中間試験 の成績 と第
3回
学業 自己効力 感 と、前期試験 と第4回
学業 自己効力感 とは有意 であった。 なぜ 、学生の学業 自己効 力感 がそれ以前の試 験 の成績 の影響 を受 けなかつたのだ ろ う力、1つ の原 因 として、試験の成績 に対す る振 り返 りが十分 にできなかつたのか も しれ な い。 あ るいは、そ もそ も振 り返 りを していない ことも考 え られ る。本学院での教育体 制 をみてみ る と、確 かにテス トの得点だけを伝 えるよ うな教育体制で あるこ とは否 定 で きない。 この得点だけを伝 えてい る以上は、正 しくフィー ドバ ックを行 えるよ うな 状況 になつていない し、学生た ちが十分 な振 り返 りを行 えることを促進 させ ていない。
藤 田 (2C107)は 目標 の達成 に もかかわ るが、 日標 その ものが達成 で きた、あるいは で きなかつた とい う自己評価 を行 うこ とで、 自律的 な学習 を進 め るこ とがで きる と述 べている。 そ して、適切 な 自己評価 を行 い、 自分で 自分 をほめることが、 自己強化で あ り、 自己強化 が可能 とな る と、教師や親 な どの他者 か らの働 きか けがな くとも、学 習活動 が進 め、維持 す ることがで きるよ うになる とも述べてい る。 自己評価 を行 うた めには、まず 、教師 に よるフィー ドバ ックで ある。 この フィー ドバ ックがただ単 に、
テス トの得 点だけを伝 えるだ けで終 わつては、子 どものや る気 はむ しろ失 われ て しま
うことはある (小倉・ 松 田,1988)。
Bundura&Schunk(1981)は
、生徒 自身が示 した学 習 目標 を彼 ら自身が受 け入れ た り、 自ら設 定 した ときには、それ を達成す るた めの効 力感 が増大 し、学習 が進む ことに よつてそれ は さらに強化す るこ とを示 した。 また、Sch血 (1989で
も頻繁 で即時的な成績 の フィー ドバ ックが、個人の効力感 に影響 を与 える と示 してい る。教 師に よるものか、生徒 自身 に よるものかは別 としてtフ
ィー ド バ ック され るこ とに よ り、学習 にお ける毎 日の進歩 が効力 を よ り高い ものに し、算数 能力が向上 した ことを示 した。よつて、 これ らの先行研究か ら、以下の よ うな取 り組 みが必要である と考 える。答 案 の結果か らどの よ うな問題 に対 して、 どの よ うに間違 つていたのか、 どの よ うな回 答 が考 え られ るのか、学生 自身 にその ことを 自らの力で行 わせ ることで、正 しい 自己 評価 を行 わせ るよ うな教育が必要で ある。
も う一つ の原 因 として考 え られ ることは、第
4回
調査 については、前期試 験が終 わ り夏休 み を挟 み、夏休 みが明 けてか らの時期 であることも考 え られ る。夏休 み とい う 学業休 息時間があつたため、前期試験 の成績 を忘れ て後期 に入 つた こ とが考 え られ る。これ に対 しては、前期試験の振 り返 りが行 えるよ うに、前期 に学んだ ことの復習 を促 す ための夏体 みの課題 を課 し、夏休 み明 けにはまたその課題 を もとに学生 との フィー
ドバ ックを実施す る必要があ る。
第
2節
動 機 づ け と学 業 成 績 との 関 連 性続 いて、動機づ けについては以下の仮説 に対す る検討 を行 つた。
仮説
3:動
機 づ けが高い と学業成績 は良好である。第
1項
動機 づ けの量 的側面 と学業成績 との関連性1̲動
機 づ けの量的変化まず 、動機 づ けの量的検討 のため、学校 での勉 強 を頑 張 ろ うとす る気持 ちが どれ く らいあるのか検討 した。第
1回
調査 か ら第4回
調査 の時期 に よつて、頑 張 ろ うとい う 気持 ちに差があ るか ど うか、差があ る とすれ ば どこに差 があるのかを検討す るために、頑 張 ろ うとい う気持 ちを従属変数 、時期 を独 立変数 とす る
1要
因の分散分析 を行 つた。その結果 を以下 に示す (Table7)。
44
Table7
頑張 ろ うとい う気持 ちの平均値 (SD)第 1回
第2回
第
3日
第4回
群 間差頑張 ろうという
3̲86(.35)3.62(̲56)3̲76(.51)3.70(.46) 気持 ち
F(2.56,194)
=5.37*
1〉2*幸
1〉←
)内
は 、SD *pく.05 **pく.01第
1回
調査 と第2回
調査、第1回
調査 と第4回
調査 には有意 な差が認 め られ た。 い ずれ において も、第1回
得点 が高かつた。 この こ とか ら、入学前の動機 づ けが高 く、入学後及び後期 に入 つた時期 に低 下 していた。低下 に原 因 としては、①入学後 の低 下 については、入学後 の何 らかの影 響 に よ リリア リテ ィシ ョックが動機 づ けに影響 を及 ぼ した と考 え られ る。②後期 に入 つた時期 の低下については、前期試験 の結果 が頑 張 つた けれ ども思 うよ うな結果 が得 られ なか つた、 あるいは全 くできず 、 よ り自信 を無 くして しまったか らではないか と考 える。だが、
4点
満点の うち、「3.6」 以上 とい うま あまあ頑 張 ろ うとい う気持 ちがあ る ことか ら、そ こまで動機 づ けがな くなつてい るわ けではない。2̲動
機 づ けの量的側 面 と学業成績 との関連性頑 張 ろ うとい う気持 ちが、学業成績 に影響す るのか ど うか検討す るため、 中間試験 及 び前期試験 の結果 と、各時期 ごとの頑 張 ろ うとい う気持 ちについて、
Peasonの
相 関 係数 を算 出 した。結果 は以下の通 りである (Table8)。丁
able8
頑 張 ろ うとい う気持 ち と学業成績 との相 関係数 (Pearsonの相関係数)頑張ろうという気持ち
第
1回
第2回
第3回
第4回
中間試験 の結果 前期試験 の結 果
.248率
.229*
̲350**
.328**
.149 .162
.176 .195 率pく.05 **pく,01
まず 、 中間試 験 につ いてで あ る。 中間試 験 の成績 と有意 で あ つたの は、第 1回 と2回 の頑 張 ろ うとい う気 持 ちで あ る。この結果 か ら、入 学前及 び入 学後2か月 頃 の頑 張 ろ う
45
とい う気持 ちが強 か つた学生 は、中間試験 の結果 が良い こ とが示 され た。
次 に、前期試験 についてである。 前期試験 の結果 と有意 であつたのは、第 1回 と2回 の頑張 ろ うとい う気持 ちであつた。 この結果 か ら、第 1回 と2回 の頑張 ろ うとい う気持 ちが強い学生は前期試験 の結果 が良い こ とが示 され た。
中間試験 では、その直前である第2回 の頑 張 ろ うとい う気持 ち とに相 関が認 め られ た に もかかわ らず 、前期試験 では、その直前で ある第3回 の頑 張 ろ うとい う気持 ち との相 関関係 が認 め られ なかつた。第2回の時期 の頑 張 ろ うとい う気持 ちは、第4回 の調査 を 通 じて一番気持 ちが下がつてい る時期で あつた。 よつて、 この時期 の頑張 ろ うとい う 気持 ちが高い状態 で維持 され ておれ ば、中間試験・ 前期試験 の結果 は もつ と良い結果
を示す のではないだ ろ う力ヽ第3回 の頑張 ろ うとい う気持 ちは入学前 の気持 ちほ どでは ないが、第2回の時期 よ りも高 まつてお り、前期試験 に向けて頑 張 ろ うとい う気持 ちが 高まった ことが予測 で きる。 しか し、有意 な相関が認 め られ なかつた ことか ら、前期 試験 の結果 と関係 す るほ どの気持 ちの高 ま りではなかつたのではない と考 える。 これ
らの ことか ら、仮説3に 対 しては、部分的 に支持 され た。
第
2項
動機 づ けの質的側面 と学 業成績 との関連性学業 自己効力感 に対 しての質的 な検討 を 目的に、岡 田・ 中谷
(2006)と
同様 に、本 学院 の学生 の動機 づ けスタイル を複数抽 出 し、それぞれ の動機 づ けスタイル と学業成 績 との関連性 を検討す ることとした。1̲動
機 づけス タイルの検討(1)動
機 づ けス タイルのタイ プ分 け岡 田 。中谷 が作成 した大学生用学習動機 づ け尺度 は、全部 で
34項
目か ら構成 され て お り、因子分析 の結果 、第4因
子 か ら分 かれてい る。第1因
子 は、「内発」因子、第2 因子 は、「取 り入れ」因子、第3因
子 は、「外的」因子、第4因
子 は、「同一化 」因子で あ ることか ら、本研 究 において も、同様 に分類 し、動機 づ け下位 尺度間の相 関係数 と α係数 を算 出 した。結果 は以下の通 りであ る (Table9)。 この調査 においては、第4回
調査時期 に実施 ものであ り、同時 に調査 を行 つた、
2年
生 も含 めた結果 となつてい る。46