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審査項目①について

      以下に引用する検証結果報告書の記載のとおりである。

(1)  検証結果報告書の第5・3(2) 記

本件埋立 対象地 は,知事意見において,「当該事業が予 定され る辺野古沿岸海域 は,礁池内に ,「絶滅のおそれのある野生生物 の種のリスト−植物Ⅰ(維管束植物)」(平成 19年8月,環境省)

(以下「レッドリ スト」という 。)において,準絶滅危惧種とし て掲載されているボウバアマモやリュウキュウアマモ,リュウキ ュウスガモ等で構成される海草藻場や,絶滅危惧Ⅰ類として掲載 されて いるホソ エガサ等が分布しており,その規模は沖縄島で も有数のものである」との評価を受け,また,環境生活部長意見 においても,「辺 野 古から宜野 座村松田までの礁池内には「絶滅 のおそれのあ る野生 生物の種のリ スト−植物Ⅰ(維管束 植物)」

(平成 24 年8月,環境省)(以下「レッドリスト」という。)に おいて,準絶滅危惧種として掲載されているボウバアマモ,リュ ウキュウアマモ,リュウキュウスガモ等で構成される海草藻場が 広がり,絶滅危惧Ⅰ類で現在までのところ沖縄島のみでしか確認

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さ れ て い な い 一 属 一 種 の 日 本 固 有 種 で あ る ク ビ レ ミ ド ロ 及 び 同 じ く 絶 滅 危 惧 Ⅰ 類 と し て 掲 載 さ れ て い る ホ ソ エ ガ サ な ど の 分 布 も確認されており,環境省が「日本の重要湿地 500」として選定 している。また,辺野古崎北側に広がる大浦湾は,大浦川及び汀 間 川 の 2 つ の 自 然 度 の 高 い 川 が 流 入 し , 湾 内 は 海 底 の 左 右 の 口

(リーフギャップ)に沿って深海との海水交換が行われ,トカゲ ハゼ,クビレミドロ,ウミフシナシミドロ等が確認される沖縄島 においても類い希な海域である。大浦川河口域には名護市の天然 記念物であるマングローブ林が広がっており,その生態系の種の 多様性の高さから,同湾も併せて「日本の重要湿地 500」として 選定され,ラムサール条約湿地への登録の国際基準を満たすと認 められる潜在候補地にも選定されている」との評価を受けている ものである。

とすれば ,本件 埋立対象地は,「生活環境等の保全の観 点から  みて現に重大な意味をもっている干潟,浅海,海浜等」に該当す るのではないか, そしてそれが 本件 埋立により「失われ ること に」なることから,上記①の審査基準に抵触するのではないかと の疑問がある。

(2)  検証結果報告書の第6・11(2) 記

自然環境の重要性が叫ばれる現代において,本審査項目①は極 めて重要である。 埋 立て予定地 が有す る重要性を真摯に評価 し,

埋め立ての必要性とのバランスを検討する必要がある。

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しかし,本件審査においてはこれまで検討してきたとおりその 重要性について十分に評価できていない。

すなわち,近年の環境影響評価においては生態系に関する評価 が重要視され ている 。その中で「生態系 機能」を定量的に把 握し,

生態系の価値を認識することが求められている。

本件に関しては,申請書等の中ではそれらについての調査結果 が一定程度あるもののその解析が不十分である。特に定量的評価 を す べ き と こ ろ を 定 性 的 評 価 に と ど ま っ て い る 点 は 大 き な 問 題 である。また審査に当たって,この点を議論していないというこ とは問題である。

近年この点は「生態系サービス」として議論される。これは「人 間が生態系から受ける恩恵」として定義されるもので,まさに地 域社会の生活環境との関わりを議論する観点であり,見逃すこと はできない点であり,事業の必要性とのバランスを考える重要な ものである。

また,審査結果として,埋立て区域への立入りは既に禁止され ており,かつ漁協からの同意を得ていることが理由として挙げら れているところ,環境面からはここは別の点から検討すべきであ る。

すなわち,立入禁止区域内では漁業を営むことができない結果,

同区域内部の自然は長期間良好な状態で保全され,魚類も健康的 に暮らしていることが容易に推測される。そして,同区域内で生 まれる魚が外部に泳ぎだしてきた場合(いわゆるスピルオーバー)

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は漁業関係者の漁業の対象となり,最終的には,地域社会の住民 もその恩恵にあず かることがで きるものであり地域社会の生 活 環境に大きく影響する。また外部で繁殖し,誕生した小魚がその 内部に逃げ込み,成長して,再度外部に出てきて漁業の良い対象 となるということも容易に推測できる。いわば同区域は「海洋保 護区」と同じ状況にあるといえる。このように考えると,立入禁 止区域とその周辺をひとつの大きな漁場と考えることができ,そ の 中 で も 立 入 禁 止 区 域 は 漁 業 資 源 の 源 と し て の 重 要 な 位 置 を 占 めると理解できるので,この埋立が実現すると地域社会の生活環 境に重大な関わり合いが失われる可能性があるのである(前記3

−⑵―ウ−(イ))。

これらを踏まえれば,埋立により地域社会にとって生活環境等 の 保 全 の 観 点 か ら み て 現 に 重 大 な 意 味 を も っ て い る 干 潟 等 が 失 われることには該当しないとの判断は誤りと言わざるを得 ない。

したがって,「適」との判断は誤りである。