• 検索結果がありません。

容量の問題を回避するためのボリュームの移動

容量の問題を回避するためにボリュームの移動が必要であることを通知する「Action

Required」メッセージがCloud Managerに表示されることがありますが、問題を解決するため

の推奨事項は提示されません。このメッセージが表示された場合は、問題を解決する方法を 特定してから1つ以上のボリュームを移動する必要があります。

手順

1. 問題を解決するための方法を特定します。

容量の問題を解決する方法の特定(44ページ)

2. 分析に基づいて、1つ以上のボリュームを別のシステムまたは同じシステム上の別のアグ リゲートに移動します。

容量の問題を回避するための別のシステムへのボリュームの移動(45ページ)

容量の問題を回避するための別のアグリゲートへのボリュームの移動(46ページ)

容量の問題を解決する方法の特定

容量の問題を回避するためにボリュームの移動が必要で、Cloud Managerから推奨される処 理が提示されない場合、移動が必要なボリュームと、そのボリュームを同じシステムの別の アグリゲートまたは別のシステムのどちらに移動すべきかを特定する必要があります。

手順

1. 「Action Required」メッセージに含まれる詳細情報を確認して、容量の上限に達している

アグリゲートを特定します。

たとえば、次のようなメッセージが表示されます。Aggregate aggr1 has reached its capacity limit.

2. アグリゲートの外に移動するボリュームを1つ以上特定します。

a. 作業環境で、メニューアイコンをクリックして、[Advanced] > [Advanced allocation]

の順にクリックします。

b. アグリゲートを選択し、[Info]をクリックします。

c. ボリュームのリストを展開します。

d. 各ボリュームのサイズを確認して、アグリゲートの外に移動するボリュームを1つ以 上選択します。

今後、容量の問題が再度発生しないように、アグリゲートのスペースを十分に解放す るボリュームを選択します。

3. システムがディスクの上限に達していない場合は、同じシステムの既存のアグリゲート または新しいアグリゲートにボリュームを移動します。

容量の問題を回避するための別のアグリゲートへのボリュームの移動(46ページ)

4. システムがディスクの上限に達した場合は、次のいずれかを実行します。

a. 使用されていないボリュームを削除します。

b. アグリゲート上にボリュームを再配置し、スペースを解放します。

容量の問題を回避するための別のアグリゲートへのボリュームの移動(46ページ)

c. 2つ以上のボリュームを、容量に余裕のある別のシステムに移動します。

容量の問題を回避するための別のシステムへのボリュームの移動(45ページ)

容量の問題を回避するための別のシステムへのボリュームの移動

容量の問題を回避するために、1つ以上のボリュームを別のONTAP Cloudシステムに移動で きます。この処理は、システムがディスクの最大数に達した場合に実行が必要になることが あります。

開始する前に

移動する必要のあるボリュームを特定しておく必要があります。

容量の問題を解決する方法の特定(44ページ)

タスク概要

このタスクの手順に従うと、次の「Action Required」メッセージを解決できます。

Moving a volume is necessary to avoid capacity issues; however, Cloud Manager cannot perform this action for you because the system has reached the disk limit.

手順

1. 使用可能容量のあるONTAP Cloudシステムを特定するか、または新しいシステムを導入 します。

2. ソースの作業環境をターゲットの作業環境にドラッグアンドドロップして、ボリューム の1回限りのデータレプリケーションを実行します。

システム間のデータのレプリケート(70ページ)

3. [Replication Status]ページに移動し、SnapMirror関係を解除して、レプリケートされたボ リュームをデータ保護ボリュームから読み取り / 書き込みボリュームに変換します。

データレプリケーションのスケジュールと関係の管理(71ページ)

4. ボリュームをデータアクセス用に設定します。

データアクセス用のデスティネーションボリュームの設定については、『ONTAP 9 Volume Disaster Recovery Express Guide』を参照してください。

5. 元のボリュームを削除します。

既存のボリュームの管理(42ページ)

容量の問題を回避するための別のアグリゲートへのボリュームの移動

容量の問題を回避するために、1つ以上のボリュームを別のアグリゲートに移動できます。

開始する前に

移動する必要のあるボリュームを特定しておく必要があります。

容量の問題を解決する方法の特定(44ページ)

タスク概要

このタスクの手順に従うと、次の「Action Required」メッセージを解決できます。

Moving two or more volumes is necessary to avoid capacity issues; however, Cloud Manager cannot perform this action for you.

手順

1. 既存のアグリゲートに、移動する必要のあるボリュームが使用できる容量があるかどう かを確認します。

a. 作業環境で、メニューアイコンをクリックして、[Advanced] > [Advanced allocation]

の順にクリックします。

b. 各アグリゲートを選択し、[Info]をクリックして、使用可能容量(アグリゲートの容 量から使用済みのアグリゲートの容量を引いた値)を確認します。

2. 必要に応じて、既存のアグリゲートにディスクを追加します。

a. アグリゲートを選択し、[Add disks]をクリックします。

b. 追加するディスクの数を選択し、[Add]をクリックします。

3. どのアグリゲートにも使用可能な容量がない場合は、新しいアグリゲートを作成します。

アグリゲートの作成(38ページ)

4. System ManagerまたはCLIを使用して、アグリゲートにボリュームを移動します。

ほとんどの場合、System Managerを使用してボリュームを移動できます。

手順については、ONTAP 9 Volume Move Express Guideを参照してください。

関連タスク

OnCommand System Managerへの接続(33ページ)

ONTAP Cloud CLIへの接続(34ページ)

ONTAP Cloud システムの状態の管理

Cloud ManagerからONTAP Cloudシステムを停止および起動して、クラウドコンピューティ

ングのコストを管理できます。必要がなくなったシステムは、終了することもできます。

ONTAP Cloud インスタンスの自動シャットダウンのスケジュール設定

コンピューティングコストを削減するために、ONTAP Cloudインスタンスを一定期間シャッ トダウンできます。この操作を手動で行う代わりに、インスタンスを自動的にシャットダウ ンして特定の時刻に再起動するようにCloud Managerを設定できます。

タスク概要

このタスクでは、HAペアの両方のノードに自動シャットダウンのスケジュールを設定しま す。

手順

1. 作業環境で、時計アイコンをクリックします:

2. シャットダウンのスケジュールを指定します。

a. インスタンスをシャットダウンする間隔を、平日、毎週末、またはその両方から選択 します。

b. インスタンスをシャットダウンにする時刻と期間を指定します。

次の図は、Cloud Managerでインスタンスを毎週土曜日の午前0:00から48時間シャットダ ウンするスケジュールを示しています。Cloud Managerは、毎週月曜日の午前0:00にイン スタンスを再起動します。

3. [Save]をクリックします。

タスクの結果

Cloud Managerでスケジュールが保存されます。時計アイコンが次のように変わり、スケ

ジュールが設定されたことが示されます:

ONTAP Cloud インスタンスの停止

ONTAP Cloudを停止すると、コンピューティングコストの増加を抑えられるほか、トラブル

シューティングに役立つルートおよびブートディスクのSnapshotが作成されます。

タスク概要

ONTAP Cloud HAペアを停止すると、Cloud Managerは両方のノードをシャットダウンしま

す。

手順

1. 作業環境で、[Turn off]アイコンをクリックします。

2. システムのリカバリに利用できるため、Snapshotの作成オプションは有効にしておいてく ださい。

3. [Turn Off]をクリックします。

インスタンスの停止には数分かかる場合があります。インスタンスはあとで作業環境の ページからリスタートできます。

ONTAP Cloud 作業環境の削除

ONTAP Cloudインスタンスは、AWSまたはAzureからではなく、Cloud Managerから終了する ことを推奨します。たとえば、AWSからライセンスが有効なONTAP Cloudインスタンスを終 了すると、別のインスタンスでこのライセンスキーを使用できません。ライセンスを解放 するには、ONTAP Cloud作業環境をCloud Managerから削除する必要があります。

タスク概要

作業環境を削除すると、Cloud Managerはインスタンスを終了し、ディスクおよびSnapshotを 削除します。

重要:AWSから誤って終了できないよう、ONTAP Cloudインスタンスでは終了保護が有効 になっています。どうしてもAWSからONTAP Cloudインスタンスを終了する必要がある

場合は、AWS CloudFormationコンソールに移動して、インスタンスのスタックを削除する

必要があります。スタック名は作業環境の名前です。

手順

1. 作業環境で、メニューアイコンをクリックして、[Delete]をクリックします。

2. 作業環境の名前を入力して、[Delete]をクリックします。

作業環境が削除されるまでに5分程度かかる場合があります。

ONTAP Cloud ソフトウェアの更新

Cloud Managerには、ONTAP Cloudの最新リリースへのアップグレードや、ONTAP Cloudの以 前のリリースへのダウングレードに使用できる複数のオプションが用意されています。ソ フトウェアをアップグレードまたはダウングレードする前に、ONTAP Cloudシステムを準備 する必要があります。

ONTAP Cloudの新しいバージョンが利用可能になると、Cloud ManagerはONTAP Cloud作業環 境に通知を表示します。

この通知からアップグレードプロセスを開始できます。この場合、S3バケットからソフト ウェアイメージを取得し、イメージをインストールし、システムを再起動する、一連の手 順が自動的に実行されます。

注:HAペアのアップグレードは無停止で実行されます。HAペアは、アップグレードプロ セス中もデータの提供を継続します。

注:Cloud Managerは、このプロセスの一環としてHAメディエーターをアップグレードす

る場合があります。

ソフトウェア更新の詳細オプション

また、Cloud Managerには、ONTAP Cloudソフトウェアを更新するための次の詳細オプション

もあります。

• 外部URL上のイメージを使用したソフトウェアの更新

Cloud ManagerがS3バケットにアクセスしてソフトウェアをアップグレードできない場

合、ソフトウェアの更新がパッチで提供された場合、またはソフトウェアを特定のバー ジョンにダウングレードする場合は、このオプションが便利です。

• システム上の代替イメージを使用したソフトウェアの更新

このオプションは、代替のソフトウェアイメージをデフォルトイメージに設定すること によって前のバージョンにダウングレードする場合に使用できます。このオプションは HAペアに対しては使用できません。

関連したドキュメント