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= rり

5 宣告第2

移流方程式 計からのデータをもとにした降雨予測では

から レーダ雨 従

ング手 法を適用して予 や移流拡散方程式にカルマンフィルターなどのフィルタリ

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

測が行われてき た。 しかし、 空間差分を用いる場合に降雨域が 孤立波的形状で無 降雨の部分が含まれるためフィルターの動作が不安定になりやすく、 レーダの観 測範囲のほとんどで 降雨が 観測されてい ない と計算が発散してしまう問題があっ た。 このため、 移流方程式の 拡散項を無視したり、 流速の空間分布を一次 式で近 似したりしてその物理性に問題があった。 また、 各観測点毎に雨量を計算する必 要があった。

そこで、 レーダのデータのように孤立波的形状をしている波形を計算するため に、 移流拡散方程式を波数空間 に展開し、 フィルタリング手法の適用を試みる。

まず最初は一次元のレーダ データに対して本手法を適用 し、 その精度を検証す

ると共に二次元のデータに対する 予測l手法の理論的展開と問題 点を述べることに する。

第2 . 5 . 1項 カルマンフィルタ一理論

カルマンの 予 測理論におけるシステム方程式はそれぞれ次のように表すことが

で きる2 1)。

x(k+ 1)=φ(k+ l/k)'x(k)+δ(k+ 1)

y(k+ 1 )=M(k+ 1) .x(k+ 1)+ε(k+ 1) (2.5.1)

ここで、 x(k)は k ステ ッ プでのシステムの真の状態量ベクトル、 φ(k+1jk)は時間 ステ ッ プ k から k+1への遷移行列、 y (k+1)は状態量の変化を 表す 観測行列、 お

よびS と ε は誤差ベクトjレ(白色性正規雑音)である。 (2.5.1)式の最初の式を システム方程式、 2番目の式を観測方程式 と呼ぶ。

ここで、 カルマンフィルターの理論を展開する際の記号の説明を行う。

八 は最適推定値及びー は 推定誤差である。 従って各記号 の意味は下表のよ う になる。

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

x欣+1) k+1ステ ップでのシステムの真の状態量

;(k+ ljk) k ステ ップまでの情報を利用して求められたk+l ステ

ツ プ のxの最適推定値

Z欣+l jk+1) k+1 ステ ップまでの情報を利用し て求められた その 時

間ステ ップでのxの最適推定値

'i(k+ljk) =x(k+l) - ;(k+1jk) k ス ア ッ プまでの情報によりk+1 ステ ップまで のxを

推定し た場合の誤差

'X(k/k) =x(k) - ;(k/k) k ステ ップまでの情報によりその時刻でのxを 推定 し

た場合の誤差

y(k) k スア ップでの観測量

,、、

k ステ ップまでの観測情報より の、 次のステ ップでの y (k+ ljk)

y (kjk)の最適推定値

か1) =y (k+ 1)・

y

(k+ 1jk) 観測値の推定誤差

ここで時刻 1,2,・ ・・・,kにおける観測量をy(1) , y (2) ,・・・・,y (k) とする。 われわ れは Yiのみを 観測して い るのであり 、 時間ステ ップk+1における真の状態量の 最

適推定値は回帰関係式

五(k+ 1/ k) =a( 1 ,k)y( 1 )+a(2,k)

y

(2)+・ ・+a(k,k)y(k)

(2.5.2) により求められるとするo k+ 1までの情報より予想される次のステ ップk + 1 の

観測量の推定値

俳+ljk)は従って(2.5.1)式 の観測方程式により

y(k+ l/k)=M(k+ 1 ).Jr7._k+ l/k)

である。

(2.5.3)

ところで、 次の時間ステ ップk+1において、 観測値 y(k+1)が得られたとする。

新しく得られた 情報 y(k+ 1)はそれ以前までの観測量y(iXi=1,2,' ", k)と従属な成分

デ(k+1/k) (即ち Y (i)の線形結合で作り得る成分)と、 それらと独立な成分子(k+1)と に分けられる。

このことから y(k+ 1) は

y(k+ 1 )=M(k+ 1 ).x"'{k + l)+y(k+ l/k)

と表される。 即ち

y(k+ 1 )=y(k+ 1)手(k+ 1)

(2.5.4)

(2.5.5)

このデ(k+1)は最も新しく 、 信頼できる情報である。 k+1ステ ップにおいて新しい

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

観測情報が得られ た場合の x の最適推定値�(k+1 /k+ 1)は、 k ステ ッ プまでの情

報から の x(k+l/k)の推定値;(k+l/k) にこの今までの情報と独立な成分 y(k+1) に重 みを付けて加えると良いと考えられる。 従って次の関係が仮定される。

五(k+ 1/ k+ 1) =x(k+ 1/ k)+Jf(_沢k+ 1)

(2.5.6)

こ の荷重係数 K をKa1man Gain と呼ぶ。

次にk ステ ッ プまでの情報に よりk+1ステ ッ プでの状態量 x(k+1)を推定すると きの誤差を x(k+1/k) とする。

x(k+ l/k)=x(k+ 1)ー支(k+l/k)

あるいは

x(k+ l)=x(k+ l/k)+x(k+ l/k)

x (k+1) に変換 M を作用させると、 (2.5.1)式 の観測方程式より

y(k+ 1) =M(k+ 1 ).x(k+ 1)+ε(k+ 1)

となる。 これ に(2.5.8)式を代入し次式を得る。

y(k+ l)=M(k+ l).x(k+ 1 )+M(k+ 1 ).x1_k+ 1)+ε(k+ 1)

これを(2.5.8)式に 代入し、 (2.5.1)式 の観測方程式を用いて表すと、

y(k+ l)=M(k+ 1 )-x1_k+ 1)+ε(k+ 1)

(2.5.7)

(2.5.8)

(2.5.9)

(2.5.10)

(2.5.11)

となる。 即ちk ステ ッ プまでのデータで予測しきれなかったk+1 ステ ッ プでの 予 測誤差はk+1ステ ッ プでの観測量の中に 情報として含ま れている。

次に、 k+1ステ ッ プまでの情報を得たときの推定誤差を x(k+l/k+1)と表すとき、

(2.5.5)式の関係を 用 いて次のようになる。

x(k+ 1/ k+ 1) =x(k+ 1 )x(k+ 1/ k+ 1)

=x(k+ 1 )- [ えれl/k)+lK長k+ 1) ]

=x(k+ l/k)-lKy(k+ 1)

(2.5.12)

従って、 王(k+1 /k+ 1) は k+lステ ッ プまでの観測情報では推定し得ない成分であ るo よ って、 えれl/k+1)=五(k+l/k)-K.ヌk+l )はk+1 ステ ッ プでの新しい情報成分 y (k+ 1)に

降水レーダを用いた水文現象の予測l手法に関する研究

も独立である。

(双k+l/k)-!Kyてk+1))上知+ 1)

(2.5.13)

よって確率変数の独立 ・ 直交の性質より、

E[x(k+l/k).yT(k+1)]-!K E [Y(k+1).yT(k+1)]=O

(2.5.14)

あるいは(2.5.11)式の関係を 用 いて

抑制/k). (MT(k+l/k).xT(k+l)+εT(k+1))]

(2.5.15)

={(M(k+ 1 }xTk+ 1) +ε(k+l)). (MT(k+l).xT(k+l)+εT(k+1))]

雑音 ε(k+1)と状態量とは無相関であるから

[玄(k+l/k)王T(k+ 1) .MT(k+川 (2.5凶)

= [M(k+l)沢k+ 1)玉川+l)).MT(k+l)+ε(k+ 1)εT(k+l)]

ここで E

I.x(k+ l/k).;?(k+ 1) I

はx の推定誤差の相関行列(共分散行列) IP であ

り、 観測誤差の分散行列を R とすれば

P(k+ l/k)三E[玄(k+1)玄T(k+ 1)]

R(炉開=E[e(k+ 1)εT(k+ 1)]

(2.5.17)

従ってか1ステ ッ プで新しい観測情報y(k+ 1)が得られたとき、 最も信頼し得

る情報である「観測量 の推定値 y(k+ 1)と実際の観測値 y(k+1)との差デ(k+1)Jによ

る補正係数 K

!K(k+ 1 )=tP(k+ l/k)MT(k+ l)J. [M(k+ l)P(k+ 1/ k)MT (k+ l)+R(k+ 1 )]-1

(2.5.18)

により与えられる。

次に、 推定誤差'X(k+1/k)の共分散行列 lP(k+l/k)に ついて詳しく説明する。

x (k+ l/k)の定義は

正'(k+ 1/ k)=x(k+ 1 )-x(k+ 1/ k)

(2.5.l9)

である。 一方訂k/k)は

双k/k)=x(k)-x(k/ k)

(2.5.20)

」こで、

x(k+ 1)=φ(k+ l/k).x(k)+δ(k+ 1)

(2.5.21)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

五(k+ l/k)=�k+ 1/k}x1_k/ k)

(2.5.22)

の関係を考慮し 、 (2.5.20)式の両辺にφを作用させると

φ .xてk/k)=φ.x(k)ーφ.x{_k/k)

(2.5.23)

=(x(k+

1

)-�(k+ 1))仰+ l/k)

:. i(k+ 1/ k)=φ.xT.k/k)+δ(k+ 1)

(2.5.24)

の関係を得る。 上式とその転置行列の積により、 lP(k+ l/k)は次のようになる。

P(k+附=E[双k+ l/k).xT.k+ 1 / k)]

(2.5.25)

=E [x(k+ 1/ k) 双が同T]φl +E [ δ(か1)δ(k+ 1) T ]

:. P(k+ l/k)=φ.P(k/ k) .φ+Q T

(2.5.26)

、... 、...

1-'- '- 官」

Q= & 伽1)δ(k+ 1) T ]

はシステム雑音の分散行列である。

最後に lP(k+1 /k+ 1)について考える。

(2.5.12)式より

五(k+1/k+1)=支(k+ l/k)-lK只k+1)

(2.5.27)

である。 一方k+1ステ ッ プでの推定誤差X'(k+1 /k+1) とれlステ ッ プでの補正係数

//( y (k+ 1)とは独立である。

五(k+l/k+ l).llKj(k+ 1)

故に(2.5.27)式より

(双k+1/ k)-lK只k+1 )XK<只k+1 ))T =0

k+1ステ ッ プでの最適推定誤差の共分散行列 lP(k+1/ k+ 1)は

P(k+1/k+1)=E [双k+1/k+1)気k+ l/k+ 1)]

=再(双k+1/ k)-lK沢k+1)阪k+1/ k)-lK沢k+

1

)y]

=E l(双k+ l/k)-lK只k+ 1) )X(k+ 1/ k)TJ +E[(沢k+ l/k)lK沢k+1))XlK,ヌk+

1)

)T]

=E[双k+ l/k)玖k+ l/k)TJ -KME[玖k+ l/k)双k+l/k)TJ

(2.5.28)

(2.5.29)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

=P(k+l/k) -KMJP(k+ l/k)

=[J/-K MJ!P(k+l/k)

ここに fは単位行列である。

(2.5.18)式、 (2.5.26)式及び(2.5.30)式によりKa1man Gainが逐次決定される。

第2. 5.

2項 一次フィルター及び二次フィルタ一理論

(2.5.30)

フィルタリングにおい て 、 状態方程式が非線形となる場合は、 前項で記述した カルマン フィルターをそのまま使用するこ とは出来ない 。 これに対応するフィル ターとして 、 拡張カルマン フィルター ・ 一次フィルター ・ 二 次フィルタ 一等が開

発されている(片山(1983)22) ) 。 本項では、 一次フィルター 及び二次フィルター の 理論をレビューする。

( 1

)記号の説明

前項で定義しなかった記号の説明を行う。

A

(

x

(t )

)は状態方程式のヤコビアン行列、 lFi(

î (t )

) は状態方程式のヘジアン行

列及びμ(t)はバイアス コレクシ ョ ンである。

( 2

)状態方程式 ・ 観測方程式

カルマ ンの 予 測理 論に おける状態方程式はそれ ぞれ次のように表す こ

とができる。

主(t)= f (x (t) )+ &_t) ; X(t) = Xo y(t)= M(x(t)) +ε(t)

(2.5.31) (2.5.32) ここに 、 &,ε は誤差ベク トル (白色性正規雑音) で あ る。 ずらし時間

を τ とすると、 それらの自己相関関数はそれぞれ次式となるo

E[δ(t)δ(川

E [ ε(t )ε(t+'t') ] = R(t ).L1 (t )

ここに 、 L1(t)は D i r a c のデルタ関数である。

(2.5.33) (2.5.34)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究 二次の項ま 状態方程式をZのまわりでテイラー展開し、

χ(t) =ミ(t)+ヌ(t)より、

(2.5.35) で取る。

f (x(t ) )王f(五(t )}+A (.五(t )).e(t ) + t E 仰(t )

.lF

(王山

ハU ・・・ ハU

、, 、�

I �

'- '- V '-- 、

i番目

ハU ・・・ ハU

中i=

である。

初一一仇 祈 一 〈 均 二ι 一 へd

弘一

ヤコビアン行列

Ò!2 ÒXn

弘一仏側 、,r h 『 句B・・ ザ 一 〈 x t 一 円d

Ò!n ÒXn òfn ò!n

ÒX1 ÒX2 A

(i(t)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

ヘジアン行列

Fi (.支(。

d2fl d2fl dXl dXl d

2

d2f2 d2f2 dX2d支1 己主2

a2ん d2fn dXnd支1 dXndX2

( 3

)時間更新アルゴリズム

状態、方程式が線形であれば次式が言える。

五(t) = f (X(t )) ;支(tk) =Xk

d2fl dXl d丸

d2f2 dX2dXn

d2ん a2f

(2.5.36)

しかし実際はf(*)が非線形であるとすると、 状態方程式 をテイラー展開した時に、 二次の項の統計亘

にバイアスが生じるのでそれを補正する項(バイアスコレクション)μ(1)を導入する。

五(t)= f (X(t )) +μ(t) ;支(tk)= x (k\k) ; tk壬t < tk+l e(tk) = e(k/k) =

x

(k/k)- X(tk) = e(k/k) - Xk =吉(k/k)

(2.5.2.1)、(2.5.2.7)式より

ë(t)= i(t)- X(t ) = f (X(t )) +δ(t ) - f (れ) -μ(t )

L式に(2.5.35)式 を代入 す る。

(2.5.37) (2.5.38)

(2.5.39)

è(t)=

A

(.仰(I)+t pieT(f)Fi(れ)峨t)ーん;μ t <恥1

(2.5.40) μ(1)を決定す るために 、 独立変数の平均値を用いる。-;(k) がx (k)の不偏

推定値で ある と す ると次 式 が言える

E [e(tk) ] =

0 (2.5.41)

;-(t)もx (t)の不偏推定値で ある必要がある の で、 次 式が言える。

E[e(t)J=O E[ë(t)]=O ; tk

t < tk+l

(2.5.42)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

(2.5.39)式より、

é (t)+μ(t ) = f(x (t )トf(五(t)) +δ(t )

両辺の期待値を取ると

山+附]= Eケ(x(t ) ) )-1 (x (t川巾) ]1 (t) = E [t(x (t )+e (t ))-1 (i (t)) ]

(2.5.43)

(2.5.44)

(2.5.45)

(2.5.44)式を計算することが出来れば μ(t)は正確に算定できるが、 一般的に

E[t(主(t)+e (t ))Jげ(E[x (t )+e (t )J)

であるので、 (2.5.40),(2.5.42),(2.5.45)式より近似する必要がある。

(2.5.40)式において、 両辺の期待値を取ると

A(れ). I山叶ゆieT (t )Fi仏)+ 1E[δ(t )J|五(t)= 1山)]1 μ(t)= rエやiE [eT (t )Fi (Xk)e (t)J

、, 、� . _

'- '- h ...

=;エゆi&tr{Fi(Xk)e(t )内) }J

=25仰{Fi(xk)&e (t )eT(t) J}

=宅仲{Fi (ik)pο

P

(t ) = E [e (t )e T(t )J

式を I について微分する。

P (t)= E (t ) e T(t ) + e (t T (t)J

(2.5.50)式に(2.5.40)式を代入する。

A(五(t)片(t)eT(t)

P

(t)= E + [{中ieT(t )附州t)い(t) + e (t )A市(t))eT(t) 五れん川(οω4小fけ1)]

+ e (t {{t �仰川

(2.5.46)

(2.5.47)

(2.5.48)

(2.5.49)

(2.5.50)

降水レーダを用いた水文現象の予測手法に関する研究

A収(t)片(t) eT(t) +δ(t )eT(t)

+ �IエØitr{lFï(五(t )){ e (t ) e T (t ) - P (t )日leT(t)

=E I ーL i=

1 _j

+ e (t ) A T (五(t))eT(t) + e (t) δι(t)

+ e(t). t [ 川i川(t)e T(t ) - P (t) )]1

(2.5.51)

。 る 〉え ニ=ロ カ 式 次 シ」 る す 定 o JL ニ一 シ」 1j

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