4. 拡張現実感技術による現場検証用映像生成
4.5. 評価実験
4.5.1. 実験環境
実験環境を図4.5.1に示す.ラップトップを3台準備する.それぞれのラップトップ の仕様は表4.5.2 に示す.サーバ処理を行うラップトップにはカメラ付きHMDを接続 する.HMD のカメラより演技者視点である一人称視点の映像を取得する.残りの 2 台にはWebカメラを接続し,クライアント処理を行う.それぞれのWebカメラから視 聴者視点である三人称視点の映像を取得する.
入力画像装置としてカメラ付HMDとWebカメラ2台を利用する.HMDにはVuzix
社のWrap920ARを使用した.HMDのディスプレイの解像度はSVGA(800×600 pixels)
でHMDの正面にはUSBビデオカメラが2台組み込まれており,2眼式のVGA(640
×480 pixels)で30fpsの映像を取得することができる.また,WebカメラはLogicool
社製のCTVPNとQCAM-200SX を使用した.最大30fpsの映像を取得できる.本実験
では処理スペックとの関係もあり解像度640×480 pixelsで映像を取得した.HMDの
仕様を表4.5.3に2つのWebカメラの仕様を表4.5.4に示す.
図4.5.1 実験環境 クライアント1 サーバ
クライアント2
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表4.5.2 実験用パソコンの仕様
サーバ
製品名 NEC LaVie G
形態 ノート
CPU Inter Core i5 M430 2.27GHz
RAM 2.0GB
OS Windows 7 Professional ServicePack 1
クライアント 1
製品名 DELL PRECISION M6500
形態 ノート
CPU Inter Core i7 720QM 1.6GHz
RAM 4.0GB
OS Windows 7 Professional ServicePack 1
クライアント 2
製品名 ThinkPad X201s
形態 ノート
CPU Inter Core i7 640LM 2.13GHz
RAM 4.0GB
OS Windows 7 Professional ServicePack 1
表4.5.3 ヘッドマウントディスプレイ仕様
製品名 Wrap 920AR
ディスプレイ 640×480pixels LCD×2 画像センサ 640×480pixels
フレームレート 最大 30fps
接続インタフェース USB,ディスプレイケーブル
センサ 3軸ジャイロセンサ,6軸独立トラッカ
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表4.5.4 Webカメラ仕様
Webカメラ1 Webカメラ2
製品名 CTVPN Webcam Pro 9000 QCAM-200SX
画像センサ 500Mpixels 200Mpixels
フォーカス 7cm-∞(オートフォーカス) 10cm-∞(オートフォーカス)
フレームレート 最大30fps 最大30fps
露出 自動 自動
ホワイトバランス 自動 自動
レンズ画角 78° 76°
接続インタフェース USB USB
また,被害者オブジェクトを表示させるマーカと仮想凶器を表示させるマーカの 2 種類を用意する.図 4.5.5(a)は被害者用マーカで図 4.5.5(b)は凶器用マーカを示す.マ ーカのサイズは両方とも80mm角の正方形である.被害者用マーカはそのまま床へ設 置すると HMD のカメラの視野に入らなかったため,マーカに支柱を取り付けカメラ の視野に入るように改善した.
凶器に実物を用いることも考えられるが,拡張現実感環境ではカメラで取得した画 像に対して,仮想物体が常に手前に表示されるため,仮想物体である被害者オブジェ クトが凶器より手前に表示されてしまう問題が生じる.そこで,凶器の刃の部分を仮 想にすることで被害者オブジェクトとの位置関係の整合性を一致させる.また,被害 者用マーカと仮想凶器用マーカにより距離関係が取得できるため,被害者と凶器の位 置関係の情報を提示することができる.
(a) 被害者用 (b) 凶器用
図4.5.5 実験に使用したマーカ
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