5.2.1
学校再編計画の基本的考え方現在、出雲市では次に示す①~④のような背景があり、学校の適正規模化を図ることによ り、子どもたちのより望ましい教育環境を整備するため、学校再編計画(案)の検討を行っ ている。
① 少子化が進行しており、出雲市全体で、今後の 10 年間でも小・中学校の児童・生 徒数が、9.2%(1,232 人)減少すると予想されている。
【園児・児童・生徒数推移見込み】
小学校 中学校 小中 計 幼稚園 合計
クラス数 児童数 クラス数 生徒数
児童 生徒数
クラス数 園児数
園児 児童 生徒数
平成 23 年度 390 10,147 143 5,043 15,190 85 1,593 16,783 平成 32 年度 342 9,249 134 4,709 13,958 77 1,430 15,388 差(減) ▲48 ▲898 ▲ 9 ▲334 ▲1,232 ▲163 ▲163 ▲1,395
② 学校数(小学校42校、中学校16校、幼稚園30園)が多く、同規模の自治体比較
(※)でも最も多い。特に、小学校は規模の小さな学校が多く、全体のほぼ3分の 2を占めている。
※ 同規模の自治体における小中学校数の比較
自治体 人口(千人)※ 小学校数 中学校数
出雲市 171 41 15
苫小牧市(北海道) 173 23 15 立川市(東京都) 177 20 9 秦野市(神奈川県) 170 12 9 磐田市(静岡県) 171 23 10 宇部市(山口県) 174 24 13 松江市(島根県) 208 35 17 山口市(山口県) 196 34 18 鳥取市(鳥取県) 197 43 18 米子市(鳥取県) 148 23 11 国勢調査人口
【規模別小学校の状況】 (平成 23 年 5 月 1 日現在) ○印の中は、クラス数を表す。
規模 学級数 学校数 学校名(全 41 校、若松分校を除く) 過小規模校 5 学級以下 9
猪目分校
○
0、塩津③、鵜鷺③、日御碕③、乙立④、鰐淵④、北浜⑤、佐香⑤、田儀⑤ 小規模校 6~11 学級 17
上津⑥、朝山⑥、稗原⑥、国富⑥、西田⑥、久多美
⑥、檜山⑥、東⑥、伊野⑥、窪田⑥、須佐⑥、岐久
⑥、遙堪⑥、高浜⑦、出東⑧、神西⑨、灘分⑨ 適正規模校 12~18 学級 10
長浜⑫、湖陵⑫、大社⑫、荒木⑬、荘原⑬、平田⑭、
中部⑮、今市⑯、大津⑱、北陽⑱
大規模校 19~30 学級 5 神戸川⑲、四絡⑲、西野⑲、高松⑳、塩冶
○
27過大規模校 31 学級以上 0
計 41
出雲 14、平田 13、佐田 2、多伎 2、湖陵 1、大社 5、
斐川4
【規模別中学校の状況】 (平成 23 年 5 月 1 日現在) ○印の中は、クラス数を表す。
規模 学級数 学校数 学校名(全 15 校、若松分校を除く) 過小規模校 2学級以下 0
小規模校 3~5学級 6 光③、佐田③、多伎③、旭丘④、南⑤、湖陵⑤ 適正規模校 6~18 学級 9
河南⑩、斐川東⑩、大社⑪、浜山⑫、第二⑭、平田
⑮、斐川西⑮、第一⑯、第三⑰ 大規模校 19~30 学級 0
過大規模校 31 学級以上 0
計 15
出雲6、平田3、佐田1、多伎1、湖陵 1、大社1、
斐川2
【規模別幼稚園の状況】 (平成 23 年 5 月 1 日現在) ○印の中は、クラス数を表す。
規模 学級数 幼稚園数 園名(全 30 園)
極小規模園 0~1学級 4 鵜鷺
○
0、上津①、乙立①、日御碕① 過小規模園 2学級 8古志②、長浜②、高浜②、鳶巣②、朝山②、稗原②、
遙堪②、出東② 小規模校園 3~5学級 17
大津③、高松③、神門③、神西③、中央③、東③、
多伎③、湖陵③、大社③、荒木③、荘原③、中部③、
今市④、塩冶⑤、川跡⑤、平田⑤、西野⑤ 適正規模園 6学級以上 1 四絡⑥
計 30 出雲 17、平田2、多伎1、湖陵 1、大社5、斐川4
※学校教育法施行規則では学級数規模を以下のように設定している
第41条「小学校の学級数は、12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により 特別の事情があるときは、この限りではない。」
第 79条「第 41条(略)の規定は、中学校に準用する。」
③ 今後も学校施設整備のための市負担が大きく、極めて厳しい財政状況になっている。
④ 旧平田市において、再編計画が策定されていた。
前述したことから、市民の幅広い意見を聞きながら、再編計画の検討を進めており、
個別計画の作成については、下記に示す基準で検討を行っている。
なお、再編計画はおおむね 10 年を目途としているが、個別の再編計画にあたっては、
実施期限は定めないものとし、地元と協議し、協議が整ったものについて実施に移して いく方針である。
【個別計画の作成基準】(○は該当 ―は非該当)
基 準
小学 校
中学校 幼稚園
①各地域(※1)に少なくとも 1 校は設置する。 ○ ○ ―
②過小規模校の解消を図る。 ○ ― ―
③ 可 能 な 限 り 小 規 模 校 の 適 正 規 模 校 化 ( ※ 2 ) を 図 る。
○ ○ ―
④大規模校の適正規模校化は、将来課題とする。 ○ ○ ―
⑤中学校区は現状の枠組みを維持する。 ○ ― ―
⑥遠距離通学には、バス等(※3)を利用する。 ○ ○ ○
⑦学級数 1 以下の幼稚園は、廃止を検討する。 ― ― ○
※1:地域とは、出雲、平田、佐田、多伎、湖陵、大社、斐川の7地域をいう。
※2:学級数を基準とする適正な規模
小学校 12~18学級 中学校 6~18学級
※3:適正な通学距離・通学時間の基準
小学校 中学校 徒歩・自転車 4km 以内 6km 以内 交通機関(バス・電車等) 30 分以内(交通機関のみの利用時間)
5.2.2
学校再編計画(素案)における学校施設整備の試算学校施設整備に関わる事業費の参考として、学校再編を行った場合とそのまま学校を継続 し、改築(建替)整備等を行った場合の比較について、試算を行うと、おおむね下記のよう になる。
① 別途検討されている学校再編計画(素案)により学校を整備した場合の事業費は、約 51 億円が見込まれる。
② これに対して、学校再編計画(素案)のある学校を存続し、あらたに改築(建替)し、
また維持(大規模改造)するための整備事業費は、今後60年間で見ると約214億円が 必要である。市の改築等の計画基準に達する年度になる学校を改築するとなると、今後 15 年間で約 85 億円を要すると見込まれる。