4-1.データをコピーしてリンクで貼り付ける データを連結させた状態を「リンク」といいます。
データをリンクすると,参照元のデータが変更されるごとに参照先のデータにも反映されます。
各学期の合計点をコピーしてリンク貼り付けをしてみましょう。
Sheet タブの中の「学年末」Sheet を開きます。リストの中の「1 学期」の欄をクリックします。
「1 学期テスト結果」の Sheet の 5 科目合計を範囲指定し,
リボン【ホーム】タブ→「コピー」をクリックします。
データを貼り付ける場所を指定したら,
リボン【ホーム】タブの「貼り付け」→「リンク貼り付け(N)」
をクリックします。
同様に 2 学期,3 学期の合計も「学年末」Sheet にリンク貼り付けしてみましょう。
”1学期 ”の欄に「1学期」Sheetからコピーした合計の
データが貼り付けられます。アクティブセルが D4 の状態で数式バーを見る と,”=‘1 学期’!I5”という数式が入っています。
つまり,「1 学期」Sheet からリンクされているということ です。
千葉県総合教育センター 4-2.【演習】学年末成績表を作る
テスト結果まとめのリスト内の太枠部分を作成しましょう。
<必要な作業>
①平均値を出す --- (AVERAGE 関数)
②順位を出す --- (RANK 関数)
③クラス平均を出す
4-3.個人の成績をピックアップする(VLOOKUP 関数)
例えば,このリストの中から個人の成績を知りたい時,リストのデータが多ければ多いほど,一目で探すのは 困難です。
リストの中から個人のデータをピックアップすることが出来る関数が VLOOKUP 関数です。
■VLOOKUP 関数とは
指定した範囲の中から指定した検索値をもとに検索し,指定した列にある対応した値を取り出します。
<例>生徒の番号を入力するとそのコードに対応する氏名が検索結果として表示される。
検索値を入力する。 検索値をデータ範囲 から検索する。
氏名が検索結果として セルに表示される。
このように,個人のデータを一目で 見ることが出来ればとても便利です。
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■VLOOKUP 関数の設定
リボン【ホーム】タブの「オート SUM▼」の「その他の関数」をクリックします。
C30 のセルをアクティブにした状態で 関数のダイアログボックスを表示します。
「関数の分類(C)」の「検索/行列」を選択 し,「関数名」をスクロールし,一番下に ある”VLOOKUP
”を選択し,OK ボタン
をクリックします。範囲
検索値
列番号
検索結果が表示されるセル 検索値→検索の元となるセル B30 のセル(絶対参照)
列番号→検索する範囲の左端か ら何列目の値を取ってくるか 氏名のデータ=3 列目 範囲→検索する範囲 A4:F23 のセル(絶対参照)
検索の方法
「0」→検索値と完全に一致する 値のみを検索
「0 以外」→検索値と一致する値 がない場合,検索値未満の最大 値を検索
完全に一致する値なので「0」
POINT!
VLOOKUP 関数の引数,「範囲」は,必ず絶対参照にしましょう。
絶対参照の方法は「3-2 順位を求める(RANK 関数)」P40 を参照してください。
千葉県総合教育センター 番号を入力するセル(B30)に「101」と入力してみましょう。
吉田君の 1 学期の合計点を表示します。
同様に,「2 学期」「3 学期」も数式バーから列番号の個所だけ変更してみましょう。
(2 学期→列番号「5」,3 学期→列番号「6」です。) なぜ式をコピーする?
1 つ 1 つのセルに対して関数を入力するよりも,関数をコピーして変更部分を修正したほうがとても 能率よく作業ができます。ただし,絶対参照と相対参照に注意しなければなりません。
「1 学期成績」のデータは 4 列目にあるので,
列番号の部分の”3”を”4”に変更して,
Enter キーを押します。
D30 の中にコピーされた関数を変更 します。
D30 のセルをクリックすると数式バー に関数式が表示されます。
番号「101」で検索された氏名が 表示されます。
VLOOKUP 関数式を 3 学期の セルまでコピーします。
コピーされました。
セル B30 の番号を変えて試してみましょう!
データは変わりましたか。
参考:検索関数と行列関数
・COLUMN 関数:指定した範囲の列番号を返す関数。
・ROW 関数:指定した範囲の行番号を返す関数。
例)氏名を検索する。
=VLOOKUP($B$30,$A$3:$F$23,3)
=VLOOKUP($B$30,$A$3:$F$23,COLUMN()
)HLOOKUP 関数
VLOOKUP 関数は検索するデータが縦に並んでいるのに対し,表1のように横に並んでいる場合は HLOOKUP 関数を使います。
例)平均点 300 点の評価をそれぞれの表から求める。
表1 表2
101 の吉田秀樹君の氏名,1 学期から 3 学期までの 点数がピックアップされます。
✐
列・縦方向
(vertical)
VLOOKUP 関数
点 数 評 価
0 E
2 5 0 D 3 0 0 C 3 5 0 B 4 0 0 A 行・横方向 (horizontal)
点数
0 250 300 350 400
評価
E D C B A
HLOOKUP 関数
右図のように,式を入力するセルと目的のデータが 入力されている列が同じ場合,列番号に「COLUMN
()」と入力するだけで自動的に列番号を返します。
これを使うと別の列に式をコピーした時,列番号を 変更する必要はありません。
行列関数
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■VLOOKUP 関数を使って評価を求めてみましょう
平均点をもとに A~E までの 5 段階の評価を求めましょう。
評価を求める場合,何かの条件に当てはめるので通常は「IF 関数」を連想しますが,IF 関数を使用すると,
とても複雑な関数になってしまいます。
そこで
VLOOKUP 関数の特性をいかして,評価を求めてみましょう。
■VLOOKUP 関数の「FALSE」と「TRUE」
例えば,101 吉田秀樹君の平均の評価を表示します。
検索値
検索範囲
列番号
FALSE は検索値と完全に一致するものを範囲内から検索します。
TRUE は検索値で指定した値が見つからない場合は,検索値より小さい値のうち最大の値を検索します。
吉田君の平均の点数は「413.3」です。
つまり,左の表の中で検索すると,
「413.3」より小さい値のうち,最大の値の
「400」が検索され,評価は「A」になります。
POINT
このとき,検索範囲になる表の左列のデータは 小さい順に並べましょう。
関数を設定してみましょう
「関数の挿入」ダイアログボックスを表示します。
はじめに必ず関数式を設定する セルを選択します。
検索値→G4 のセル
列番号→範囲の左から2列目の 値を取ってくる
範囲→M11:N15 の範囲 他のセルにコピーするので絶対 参照にします
検索の型
「0 以外(省略も可能)」→検索 値と一致する値がない場合,検 索 値 未 満 の 最 大 値 を 検 索 (TRUE)
評価が表示されましたか。
ほかの生徒の評価も表示してみましょう。
千葉県総合教育センター 4-4.評価別人数を求める(COUNTIF 関数)
指定した範囲内で検索条件を満たすセルの数を求める関数が COUNTIF 関数です。評価ごとの生徒数を 求めてみましょう。(「N18」セルをクリックしてください)
■COUNTIF 関数の設定
「関数の挿入」ダイアログボックスを表示します。(リボン【数式】タブの「関数の挿入」)
「関数の分類(C)」を「統計」とし,「COUNTIF」を 選択し,OK ボタンをクリックします。
範囲→どの範囲の中を検索するか H4:H23 のセルの範囲
他のセルにコピーするので絶対参照 にします
検索条件→どの値をもとに検索するか M18 のセル
入力した関数の式を E のセルまでオート フィル機能でコピーしてみましょう。
このように表示されます。
検索条件は検索する元となる値を指 定します。
範囲は検索する範囲なので,この 場合クラス全体の評価が出ている 一覧を範囲指定します。
千葉県総合教育センター 4-5.【演習】度数分布グラフを作る
第 1 章で作成したグラフの手順に沿って,COUNTIF 関数の表を利用して,テスト結果度数分布グラフを作成して みましょう。
① リボン【挿入】タブの「縦棒」→「3-D 集合縦棒」をクリックします。
② リボン【レイアウト】タブにし,次の作業を行います。
・「グラフタイトル」→「グラフの上」→『テスト結果度数分布』と入力します。
・「軸ラベル」→「主横軸ラベル」→「軸ラベルを軸の下に配置」をクリックし『評価』と入力します。
・「凡例」→「凡例を左に配置」をクリックします。
・「データラベル」→「表示」とし,値を表示させます。
・「軸」→「主縦軸」→「その他の主縦軸オプション(M)」をクリックし,「軸の書式設定」ダイアログボックス を表示させ,軸の目盛間隔を固定します。
「目盛間隔」の「固定(X)」をクリックし”2.0”
に変更し,閉じるボタンをクリックします。
グラフを作成する前に元になるデータを範囲指定 します。
セル M17 から N22 までドラッグします。
このようなグラフを作成してみましょう。
4-6.【演習】テスト結果推移のグラフを作る
「4-3 個人の成績をピックアップする(VLOOKUP 関数)」(P56)で作成した表が反映されるグラフを作成しましょう。
まず,リボン【挿入】タブの「折れ線」→「マーカー付き折れ線」をクリックします。
<必要な作業>
では,実際に変更したデータがグラフに反映されるか入力してみましょう。
VLOOKUP 関数から取得した このデータが反映されるグラフを 作成しましょう。
グラフを作成したいデータを 範囲指定します。
②グラフの軸の書式 設定を変更します。
①グラフのタイトルを『テスト 結果推移』とします。
”101”を入力すると,吉田君のデータのグラ ”102”を入力すると小川君のデータのグラ
千葉県総合教育センター 4-7.スパークライン
Excel 2010 から,データの傾向を把握しやすくするために,「スパークライン」が使用できるようになりました。
「スパークライン」を使うことで,ワークシートのセル内にグラフを作成することができます。
折れ線のスパークラインが表示れたことを確認します。
ほかの生徒のスパークラインも表示してみましょう。
J4をクリックし,リボン【挿入】タブの
「スパークライン」グループ-「折れ 線」をクリックします。
「スパークラインの作成」ダイアログボックス のデータの範囲を「D4:F4」にしOK ボタン をクリックします。
J4:J23 を範囲選択し,リボン【デザイン】タ
ブの「マーカーの色」→「マーカー(M)」→
標準の色「赤」をクリックします。
折れ線グラフの数値の分岐に赤い点