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−学士課程における助産師教育での取り組み−

(Education cooperation with personnel exchange between fundamental nursing education and the  clinical setting ‑ Trial of midwifery education in baccalaureate degree course ‑)

眞鍋えみ子

京都府立医科大学医学部看護学科

Ⅰ 緒言

 看護系大学には,看護サービスの質の向上に向けた研究と国民が求める看護サービスを提供できる人材の 育成が求められており、その課題のひとつは、学士課程卒業生の看護実践能力の向上と基礎教育と臨床との 乖離を埋めるための基礎看護教育の充実である。

 本学では平成21年度から、隣接する附属病院との連携のもとに「循環型教育システムによる看護師育成プ ラン(文部科学省大学改革推進事業)」に取り組んでいる。両組織の連携の要である看護実践キャリア開発 センターを中心に、看護基礎教育と臨床との双方向による教育連携のシステム化を試みている。そこで、こ のシステムを活用した助産師教育での取り組みを紹介する。

Ⅱ 実践内容

 教育連携の目的は「両組織の臨床実践力、教育研究力を生かした連携強化を通して、相互の理解を深め、

看護実践の研究的な取り組みを共同で実施することにより看護の質の向上につなげる」であり、教育支援

(看護部から看護学科への授業支援)と研修支援(看護学科から看護部への研修支援)から構成されている。

 授業担当者は授業計画に基づき教育支援を活用する場合は、看護学科内の教育委員会にその内容と時期を 申請(前年度2月)し、教育委員会は年間の予定を集約して、看護実践キャリアセンターに申請する。セン ターは看護部に派遣依頼を行い、看護部から推薦された適任者が派遣される。授業担当者は、原則として看 護学科の臨地指導教授制度により臨地指導講師等の称号を付与された者である。

 助産師教育においてH23年度に教育支援を受けた内容と担当者は、①助産師の役割遂行と倫理、②流早 産・胎内死亡など心理的危機に直面した妊産婦と家族のケア(共に母性看護CNS/臨地指導助教)、③助産師 外来の実際(副看護師長)、④帝王切開前後の看護(看護師長/臨地指導講師)、低出生体重児の看護(認定 看護師/臨地指導助教)である。臨地指導講師は各一コマ(90分)の単元の講義を担当した。

Ⅲ 結果

 助産学の履修学生は10名であり、各授業後に授業の感想・評価についてアンケート調査を行った。調査内 容は、授業に取り組む姿勢(積極性)、授業内容の難易度、専門分野に関する有用知識習得、受講による興 味・関心度の深まり、教授方法の工夫、講師の熱意、受講満足度の7項目について、5段階評価(高得点ほど 評価が高い)で回答を求め、次に受講しての学び・気づきなどの感想の事由記載を求めた。評価得点の平均 は4.7 〜 5.0(5点満点)と高得点であり、中でも講師の熱意や授業満足感の得点は高かった。自由記述では、臨 場感のある講義でイメージ化につながった、医療現場の最先端を知った、母性実習の指導者さんだったので その時のケアの根拠が認識できた、現場の経験や事例を通しての講義はその言葉に重みがある、将来働く現 場をイメージでいたなどであった。なお、学生には調査結果の公表・匿名性の確保・成績評価とは無関係で あることについて口頭で同意を得ている。

Ⅳ 考察

 アップデートな情報やケアの具体的な場面や方法を学習することかでき、さらに先輩助産師の姿から臨床 での助産実践への興味がより広がっていることや看護師長や専門看護師、認定看護師とのふれあいを通し、

学生は自己の看護師の将来像をイメージすることにつながっていることも見受けられた。

Ⅴ 今後の課題

 現時点では教育支援の活用は教員個々の教育的ニーズに対応しているが、助産師の教育課程全体での有効

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