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土砂災害防止施設災害予防計画

第9章 火災予防計画

第2節 土砂災害防止施設災害予防計画

1 計画の概要

地震に伴うがけ崩れや地すべり等に起因する土砂災害の未然防止と被害の軽減を図るため、治 山・砂防施設の維持管理を強化するとともに、応急復旧対策が円滑に実施できるようにするため に、国や県等が実施する災害予防対策について定める。

2 計画の体系

項 目 概 要

1 各施設に共通する災害予防対策

① 防災体制の整備

② 情報管理手法の確立

③ 施設の点検・整備

④ 耐震性の確保

⑤ 応急復旧用資機材の確保

⑥ 災害危険地区の調査及び周知

2 治山施設等の災害予防対策

① 保安林の指定及び整備

② 治山施設の整備

③ 林道施設の整備

④ 山地防災ヘルパーの資質の向上

3 砂防設備等の災害予防対策

① 砂防関係法指定地等の管理強化

② 砂防設備の整備

③ 地すべり防止施設の整備

④ 急傾斜地崩壊防止施設の整備

⑤ 砂防ボランティア活動との連携

3 各施設に共通する災害予防対策

土砂災害防止施設の管理者は、次により共通的な災害予防対策を講じる。

(1) 防災体制の整備

震災時に一貫した管理がとれるよう、操作・点検マニュアルの整備、連絡体制の確立等管理 体制の整備と徹底を図る。

(2) 情報管理手法の確立

各施設の防災情報を一元的に集約する手法の導入及び災害発生時における施設の被害状況を 把握するためのシステムを整備する。

(3) 施設の点検・整備

災害発生時に緊急措置が円滑に実施できるよう、平時から施設の定期的な点検を実施し、異 常の早期発見、危険箇所の施設整備等に努める。

(4) 耐震性の強化

国が示す施設等設計指針(耐震基準)等に基づき、管理施設(建築物、土木構造物及び防災 関係施設等)の耐震性を確保する。

- 128 - (5) 応急復旧用資機材の確保

関係機関及び団体等から支援や協力が得られるよう、あらかじめ協定を締結しておく等、災 害発生時に必要な応急復旧用資機材を確保する体制の整備に努める。

(6) 災害危険地区の調査及び周知

山地災害、地すべり等に関する危険地区を定期的に調査し、災害危険箇所について関係市町 村を通じ住民へ周知する。

4 治山施設等の災害予防対策

国及び県は、次により山地、治山の災害予防対策を講じる。

(1) 保安林の指定及び整備

ア 森林の維持造成を通じ災害に強い県土づくりを推進し、山地に起因する災害を防止する ため、重要な森林を保安林に指定するとともに指定保安林の保全に努める。

イ 地域森林計画に基づき、指定目的に即した保安林の整備を計画的に推進するとともに、

保安林の質的な向上に努める。

○ 県内の保安林の種類及び面積(平成 29 年 4 月 1 日現在) 単位:ha

保安林の種類 指定面積 保安林の種類 指定面積 土砂流出防備保安林 99,402 水害防備保安林 6 土砂崩壊防備保安林 956 潮害防備保安林 161 飛砂防備保安林 1,227 なだれ防止保安林 3,237

防風保安林 45 落石防止保安林 72

(2) 治山施設の整備

ア 危険区域の点検調査等

山地災害危険地区において、危険度を把握するために定期的に点検・調査を実施する。

危険性の高い地区については、保安林又は地すべり防止区域に指定し、森林整備保全事業 計画、地域森林計画及び国有林の地域別森林計画に基づいて、治山施設および地すべり防 止施設の整備を計画的に進める。

イ 施設の耐震性の確保

新設する治山施設については、国の設計指針に基づき耐震性の確保を図る。既存施設に ついては、順次現地調査等を実施し必要に応じ修繕等により強度を維持する。

○ 県内の山地災害危険地区(平成 29 年 4 月 1 日現在)

施 設 区 分 地 区 数 山腹崩壊危険地区 560 [68]

崩壊土砂流出危険地区 1,299[124]

計 1,859[192]

注:[ ]内は国有林内で外書き

(3) 林道施設の整備

森林整備保全事業計画、地域森林計画及び国有林の地域別森林計画に基づき、災害発生時に

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孤立するおそれのある集落の避難・迂回路として、連絡線形となるような林道を整備する。ま た、避難広場等の防災安全施設の設置についても併せて検討する。

(4) 山地防災ヘルパーの資質の向上

山地災害危険地区の点検調査並びに災害発生時における被害情報等の収集及び支援活動等の 充実を図るため研修等を行い、山地防災ヘルパーの資質向上に努める。

5 砂防設備等の災害予防対策

国及び県は、次により砂防設備等の災害予防対策を講じる。

(1) 砂防関係法指定地等の管理強化

砂防指定地、 地すべり防止区域及び急傾斜地崩壊危険区域内の砂防設備等について、砂防指 定地台帳、地すべり防止区域台帳及び急傾斜地崩壊危険区域台帳を作成のうえ、定期点検や地 すべり急傾斜地等巡視員による監視等を行って現地状況を正確に把握し、老朽化による破損や 機能低下に対しては、砂防設備等の機能保全計画を定めて計画的に補修・補強を行う等適切な 維持管理に努める。

また、標識の設置等により、砂防関係法指定地区域内における制限行為の周知徹底を図る。

(2) 砂防設備の整備

ア 砂防設備等については、再び災害が懸念されるような緊急度の高い危険箇所や、要配慮 者利用施設等があるため対策を要する箇所を優先的に整備する。

イ 昭和 51 年以降施工された高さ 15 メートル以上の堰堤については、国の河川管理施設等 構造令及び河川砂防技術基準により、地震時慣性力を考慮し設計・施工されているが、老 朽化し、現行の設計基準を満たしていない砂防堰堤については、堤体腹付補強、グラウト 補強等を実施する。

○ 砂防設備の整備状況 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

着手区分 高さ 15m未満 高さ 15m以上 計 S51 年以前に着手 746(63) 50(37) 796(100) S51 年以降に着手 822(239) 89(67) 911(306) 合計 1,568(302) 139(100) 1,707(406) 注:( )内は国土交通省直轄分で内数

○ 土石流危険渓流の整備状況 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

危険渓流数 法指定箇所数 概成箇所数 2,216 1,970 613

- 130 - (3) 地すべり防止施設の整備

ア 地すべり防止区域内の禁止及び制限行為の監視を強化するとともに、防止施設の点検を 定期的に実施し、必要に応じ修繕等を行う。

イ 再び災害が懸念されるような緊急度の高い危険箇所から優先的に実施するものとし、表 面水、浸透水及び地下水の排除や抑止杭の設置等により防止工事を進める。

○ 県内の地すべり危険箇所及び防止施設の整備状況 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

種別 危 険 箇所数

法指定

箇所数 概成箇所数

国土交通省 230 98 69(3)

農林水産省 農村振興局 59 41 29(-) 林 野 庁 328[21] 86 59(2)

合計 617 225 157(5)

注:( )は直轄分で内数、[ ]内は国有林内で外書き

(4) 急傾斜地崩壊防止施設の整備

再び災害が懸念されるような緊急度の高い危険箇所や、要配慮者利用施設等があるため対策 を要する箇所を優先的に整備する。

○ 急傾斜地崩壊防止施設の整備状況 (平成 29 年 4 月 1 日現在)

危 険 箇所数

法指定 箇所数

施設の整備状況 概成 1,325 318 318

(5) 砂防ボランティア協会との連携

砂防設備等の異常、土砂災害に関する情報を随時的確に把握できるよう、山形県砂防ボラン ティア協会との連携体制を整備し、情報収集体制を強化する。

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