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配水管布設工事の管路開削工事における機械掘削工として標準的に管路掘削工を用いるもの とする。掘削機種は現場条件により施工性・経済性を総合的に判断して選定する。

ア  使用機種の選定

管径別の標準使用掘削機械は以下に示すとおりとする。ただし,φ250mm以上の管路の掘 削においては現場状況に応じて使用機器を選定するものとし,一般的な掘削工を用いる。

バックホウの規格

山積0.08m3…配水管布設工事における給水管布設工事に標準的に使用する。

イ  掘削断面

管路掘削における掘削断面は標準掘削断面寸法表(第8章その他資料)に示すものを標準とす るが,これによりがたい場合は現場状況に応じ選定する。

(2)  土留工

掘削の深さが1.5mを超える場合には,原則として軽量鋼矢板による土留め工を施すものとす る。ただし,掘削の深さが1.5m以内であっても崩壊の危険が大きいと判断される場合において は,土留め工を施さなければならない。掘削断面は標準掘削断面寸法表(第8章その他資料)に示 すとおりとする。また,掘削深さが4mを超える場合や,周辺地域への影響が大きいと予想され る場合等重要な仮設工事においては鋼矢板,親杭横矢板等を用いた土留め工を施さなければなら ない。掘削の土留め工法の選定に当たっては,安全性,確実性,経済性,工期及び周辺への影響 等を考慮しなければならない。土留め工の形式を土留めの種類によって分類すると以下のようで ある。

      軽量鋼矢板工法       鋼矢板工法       親杭横矢板工法       土留工      柱列式地下連続壁工法

      連続地中壁工法(地中連続壁工法)

      逆巻工法

      ライナープレート工法

(3)  地盤改良工

地盤改良工法は,地山の崩壊防止及び遮水を目的とし,地盤条件や施工条件などにより多種 多様な工法が開発され現在に至っている。どの工法も一つで全ての条件に適応できるものではな いため,その都度最適な工法を選択する必要がある。その中でも固結系の地盤改良は適用範囲が 広く,対象とする地質も全域に及んでいる。特に都市部の土木・建築工事の補助工法としては固 結系の工法以外はあまり用いられていない。

配水管布設工事における地盤改良は仮設工事として採用されることが多く,本体工事を遂行 するための補助工法として位置付けられている。代表的なものを挙げると,推進工掘進部におけ る切羽防護,地下水流入防止対策,立坑底盤部のヒービング,ボイリング,盤ぶくれ対策,土留 背面部及び土留欠損部における地山崩壊と遮水対策など推進工事に伴うものが大部分となって いる。これらの対策においても固結系は有効であり,実績のうえでも大半がこの工法で占められ

各工法に分類される。薬液注入工法とは,水ガラス系薬液を浸透あるいは割裂注入することによ って地盤の改良を行う工法である。また,高圧噴射撹拌工法とは,超高圧流体(空気や水)によっ て地盤を切削してできた空隙に硬化材を注入し改良体を構築する工法である。

薬液注入工法    二重管ストレーナ(複相)工法

地盤改良工法      ダブルパッカー工法

高圧噴射撹拌工法    単管方式    (CCP工法等)

二重管方式  (JSG工法等)

三重管方式  (CJG工法等)

上記は,配水管布設工事を前提とした代表的な工法であり,選定にあたっては土質条件,経 済性,施工性,及び周辺の施工環境等を十分考慮し,最も安全で確実な施工ができるよう以下の 指針,基準書を参照して決定するものとする。

・薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針(建設省)

・薬液注入工事に係る施工管理について(建設省)

・薬液注入工法の理論・設計・施工(地盤工学会)

・新訂正しい薬液注入工法(日本グラウト協会)

・薬液注入工法の設計・施工指針(日本グラウト協会)

・各工法協会技術資料

(4)  埋戻工

埋戻しに使用する材料は,道路管理者と協議し決定するものとするが,設計にあたって,管の 周りは管,ポリスリーブ等を破損しない材質とし,それ以外は道路の構成等に配慮すること。転 圧機械は現場条件により最適なものを選定するものとする。なお,道路管理者からの特別な指示 のない場合を除き,改良土を標準とする。改良土の使用に際しては施工規模に合わせ別途,埋戻 し後の土質試験を行うこと。

  埋め戻し材料      改良土 砂

再生砂(管廻りを除く)

クラッシャーラン 再生クラッシャーラン 粒度調整砕石 山土

在土

転圧機械      タンパ 振動ローラー

(5)  舗装工

道路を掘削して管を布設する場合,管布設後ただちに舗装復旧するものとし,第1次舗装(仮復 旧)と第2次舗装(本復旧)とに分けて施工する。

ア  第1次舗装(仮復旧)は管布設後直ちに加熱アスファルト混合物にて施工する。

イ  第2次舗装(本復旧)は加熱アスファルト混合物を使用するものとし,舗装現場の原状舗装と 同一,又は道路管理者の指示により路盤工,アスファルト安定処理,アスファルト混合物等に より施工する。なお,道路管理者からの特別な指示のない場合を除き溶融スラグ入り再生加熱 アスファルト混合物を使用するものとする。標準的な舗装構成については,舗装構成図(第8 章その他資料)のとおりである。

(6)  施工機械

配水管布設工事に一般的に使用する施工機械は,現場条件,機械の諸元等により最適な施工機 械の選定を行うものとする。

なお,オフロード法の規制値は国土交通省の指定制度の指定機械としては,3次規制の値と同       建設機械の排出ガスの規制等には,国土交通省による指定制度(排出ガス対策型建設機械指定),

道路運送車両法による規制及び,特定特殊自動車排出ガス規制(オフロード法)に貼付けてある

「指定ラベル,適合ラベル」を以下に示す。 

第 3 次 基 準

可搬式建設機械

車両系建設機械

排出ガス対策型建設機械指定ラベル

一般工事用 トンネル工事用

第 1 次 基 準

第 2 次 基 準

オフロード法基準適合ラベル

平成18年10月からの規制適合

平成23年10月からの規制適合

(1)  建設副産物

建設工事に伴い発生する建設副産物も増加し,その処理,処分の問題はますます深刻化してい る。限りある資源の有効活用,地域生活環境及び地球環境の保全等の観点から,計画,設計段階 における考慮を含めた建設副産物の発生量抑制とともに,再利用の推進,適正処分の徹底等を着 実に実施していくことが必要である。

建設副産物の内訳一覧

産業廃棄物の種類(表3−9)

特別管理廃棄物の種類(表3−10)

(2)  既設管の撤去

ア  撤去した石綿セメント管,ビニル管,ポリエチレン管,水道配水用ポリエチレン管は,「廃 棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」に基づき適切に処分し,産業廃棄物管理票 (マニフェスト)で処分の流れを把握しておく。なお,石綿管は「水道用石綿セメント管の撤去 作業時における石綿対策のてびき」を活用するとともに適切に施工し,特別管理産業廃棄物と して取り扱うものとする。

イ  鋳鉄管,鋼管,鉄蓋等の金属類は旭東資材倉庫へ搬出する。

ウ  石綿セメント管の撤去作業では「石綿セメント管の撤去等の作業に関するお知らせ」を作 業現場の見やすい場所に掲示すること。掲示サイズはA3とする。

(3)  コスト改善(縮減)

限られた財源を有効に活用し効率的な公共事業の執行を着実に進めていくためには,コストと 品質の両面を重視する取り組みへの転換が必要となり総合的なコスト構造の改善に取り組むこ ととし,国土交通省に倣い,「岡山市公共事業コスト構造改善プログラム」を策定し,公共事業 のコスト改善を進めていくものとする。同様に水道局が発注する全ての工事に対して,工事コス トの縮減を図るための複数の内容比較検討を行うものとする。

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