第五章 営業秘密漏洩防止対策
第一節 営業秘密の保護
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のがある。間接使用とは権利侵害者が不正手段を用いて獲得した営業秘密を科学研究開発 に用い、表面的には使用していることがわからないが実際はその使用により科学研究経費、
投入人員を削減させ、より早くより大きな成果を得ることができる。
他人に使用許諾するとは権利侵害者が不正手段を用いて獲得した営業秘密を他人に提供 し使用させることで、この許諾には有償と無償があるが、有償、無償を問わず不正手段を 用いて獲得した営業秘密であれば、他人に使用許諾した場合、権利侵害行為となる。
(3)約定に違反し、または権利者の営業秘密保持要求に違反し、把握している営業秘密を 公開、使用または他人に使用許諾する行為。
行為者が把握している営業秘密は合法的に獲得したものであるが、権利者との間で交わ した約定または権利者の営業秘密保持要求に違反し、第三者にその獲得した営業秘密を公 開、使用または他人に使用許諾する行為をいう。
(4)上記の3項の行為を明らかに知っているまたは知り得たにもかかわらず、権利者の営 業秘密を獲得、使用、公表する行為。
権利者以外の第三者が、権利侵害者の行為を違法と知っていながら、その侵害者から当 該営業秘密を獲得、使用、公表する行為をいう。第三者が他人の行為が違法とは知らず、
または知りえず、権利者の営業秘密を獲得、使用、公開する行為は善意の行為に属し、権 利侵害には当たらない。即ち、第三者の行為が権利侵害行為になるには、以下の二つの条 件が必要となる。①第三者が主観上、他人の違法行為を明らかに知っているかまたは知り 得ること。②第三者も、権利者の営業秘密を獲得、使用、公開する等の違法行為を行って いること。
三、営業秘密侵害行為の法的責任 1. 民事責任
「民法通則」「不正競争防止法」の規定に基づき、営業秘密侵害の民事責任の負う方法 は主として、侵害の停止、妨害の排除、損害賠償、違約金の支払、名誉回復などである。
そのうち、司法実務で最もよく用いられるのは損害賠償と違約金の支払である。損害賠償 金は被害事業者が受けた損害金額に当たり、損害が計算し難い場合、侵害者が侵害期間に 獲得した利益とする。被害を受けた事業者が自己の合法権益を侵害する当該事業者の不正
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競争行為を調査するため支払った合理費用も侵害者が負担しなければならない53。
2. 行政責任
不正競争防止法の規定に基づき、営業秘密侵害行為は民事責任以外に行政責任も負わな ければならない。工商行政管理部門は情状により、違法行為停止命令を下し、違法所得を 没収し、又は過料に処することができる54。
3.刑事責任
下記の営業秘密侵害行為の一つにあり、営業秘密の権利者に重大な損害をもたらした場 合、3年以下の有期懲役または拘役に処し、過料を併科、または過料のみ処する。特に重大 な結果を招いた場合、3年以上7年以下の有期懲役に処し、過料を併科する55。
(一)窃盗、利で人を釣る、脅迫、または其の他の不正手段を用いて権利者の営業秘密 を獲得した場合。
(二)前項の手段を用いて獲得した他人の営業秘密を、公表、使用、または他人に使用 許諾した場合。
(三)約定に違反し、または権利者の商業秘密保持要求に違反し、把握している営業秘 密を公開、使用または他人に使用許諾した場合。前項の行為を明らかに知っている または知り得たにもかかわらず、他人の営業秘密を獲得、使用、公表した場合も営 業秘密の侵害行為と見なす。
営業秘密罪に関する量刑基準は、最高人民法院、最高人民検察院の「知的財産権侵害の 刑事事件の具体的法律適用の若干問題に関する解釈」の規定に依る。
(一)権利者に与えた損害額が50万元以上の場合:3年以下の懲役または拘役に処し、過料を 併科、または過料のみに処する。権利者に与えた損害額が250万元以上の場合:3年以上7年 以下の有期懲役に処し、過料を併科する。
(二)単位が罪を犯した場合、単位を過料に処し、過料額は個人の場合の3倍に確定し、且 つ直接責任を有する主管者および直接的責任者に対して「刑法」第219条の規定に基づき処 罰する。
53 「不正競争防止法」(1993 年 12 月 1 日より施行)第 20 条
54 「不正競争防止法」(1993 年 12 月 1 日より施行)第 21 条~第 30 条
55 「刑法」(1997年10年1日より施行)第219条
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