第四章 商標ライセンス方法
第五節 商標ライセンス契約
一、契約の主要条項
72 1.対象商標を明確にする条項。
対象商標は国家工商総局商標局が審査認可し登録した商標でなければならず、契約の 中に商標登録者の名および商標図案、登録証番号、指定商品と指定区分、登録証の有 効期限などの内容を明記しなければならない。契約締結時に、ライセンサーの主体資 格が合法であるか、商標登録証が真実、合法、有効であるかも確認しなければならな い。
2.許諾内容に関する条項。
ライセンスの種類(独占的使用許諾、排他的使用許諾、通常使用許諾)、ライセンスの 期間、地域、商標使用を許諾された商品、契約満了後の当該商標を使用した在庫貨物の 処理、商標マークの提供方法、ライセンシーの再許諾権利の有無などについて約定を行 う。
3.双方の権利義務に関する条項。
ライセンサーにはライセンシーの商標使用行為を監督する責任がある。別途、ライセン ス契約の有効期間内に当該商標の譲渡を許諾するか否か等について、約定する。ライセ ンシーは当該商標使用の商品の品質を保証しなければならず、商品上に自分の名前およ び商品の産地を必ず明記し、使用中に、登録商標の標識を替えることはできず、商標の 信用名声を守り、侵害行為を発見した場合は直ちにライセンサーに通知しなければなら ない。
4.商標ロイヤリティに関する条項。
ライセンス契約は商標ロイヤリティの金額、決算方法、支払方法、支払日時など明記 しなければならない。
5.契約終了に関する条項。
どのような状況でライセンサーが契約を解除でき、またどのような場合、解除できな いかなど終了条件をできる限り明確且つ詳細に明記する。
6.契約終了後の在庫製品の処理に関する条項。
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実践では、約定が不明瞭であることが原因で契約が終了となり、ライセンシーが在庫 製品を販売し商標権侵害紛争を引き起こすケースが数多くある。よって、商標ライセ ンス契約終了後、ライセンス期間内に製造した在庫製品はどのように処理するかにつ いて、明確に約定しなければならない。
7.違約責任および紛争解決方法に関する条項。
双方の違約責任を明確に約定し、且つ紛争発生に適用する法律及び紛争解決機関を契 約の中に明記しなければならない。
二、契約締結の際に注意すべき事項
1.商標の状態およびライセンサーの主体資格を確認する。契約署名前に、ライセンシーと して、ライセンス商標が法的に有効な登録商標であるか、商標登録者名義とライセンサ ーの名前が一致しているかを調べて確認する。
2.商品の品質基準と監督検査方法を明確に約定する。「甲が要求する品質に基づき製造」
または「国際標準に基づき製造」など曖昧に約定すれば、品質紛争発生後の責任の確定 に不利であるため、商品の品質基準について詳細に約定する。同時に監督検査を確実に 実施できるよう、監督検査の日時と具体的実施方法を明確に約定する。
3.契約解除、終了に関する条項。契約解除、終了または中途終了に関する条項が無い場合、
契約終了の条件が不明確となり、契約解除は困難という状況をもたらす。品質問題、法 律法規違反、不正競争、破産、契約違反などの行為が発生した場合、契約の終了条件が 不明確であれば、契約紛争を招くおそれがある。よって、契約の解除、終了、繰上げ終 了に関する条項はできる限り詳細に、全体的に約定する。
4.紛争解決方法および違約責任の負担方法を明確に約定する。紛争の解決方法および違約 責任に関する約定が不明確であれば実際に紛争が発生した場合、その責任をはっきり見 分けることが困難な状況が生じる。
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5.商標の信用名声の維持、契約満了後の在庫貨物および商標マークの処理を明確に約定す る。ライセンシーが商標の信用名声を守り、権利侵害・冒用行為を防止する責任と義務、
および契約満了後の在庫貨物の販売期間、余剰商標マークの処理などを約定する。
6.商標ライセンス契約を届出る。商標ライセンス契約が届出されれば公示力信用力を有し、
法的に認可された対抗力を取得する。未届出の商標ライセンス契約は善意の第三者に対 抗することはできない。
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