第 7 章、 第 8 章より
6. 呼吸数 … 10/ 分<正常< 20/ 分
身体観察 その 2
• 身体症状
•
睡眠時間増加・減少
•
食事量減少
•
咳・痰
•
嘔気・嘔吐
•
頻尿・尿の異常
•
下痢・便秘
•
不随意運動
•
脱力
身体観察 その 3
• 皮膚
•
蒼白、黄疸、紅潮
•
乾燥(かさかさ)
•
発疹(ぶつぶつ)
•
褥瘡(床ずれ)
•
外傷によると思われる創傷
•
紫斑(あざ) 切創(切り傷) 擦過傷
•
爪
身体観察 その 4
• 粘膜
•
口腔内
•
眼粘膜
•
耳孔
•
鼻粘膜
•
陰部
身体観察 その 5
• 動作・歩行
まとめ
認知症の進行期
→様々な身体変化がおこる
自身の体の変化を認識・報告できない認知症 患者
→身体観察が重要
異常を発見
→迅速に医療チームに報告
Ⅸ.介護サービスとケアプラン
1.ケアチームとケアプラン 2.介護保険サービスの申請
3.ケアマネジャーと介護サービス
4.認知症ケアプランの例
1.ケアチームとケアプラン
認知症になっても、いつまでも地域・在宅で暮らしていくためには、
介護保険によって提供される介護サービスと医療保険によって提 供される在宅医療サービスを上手に使うことが大切です。
介護と医療の専門職が患者と家族を中心にチームを組んで、地域・
在宅での暮らしを続けられるようにケアプランを作ります。
ケアチームは、病気の進行や身体の状態が変化するに従い、ケア プランを見直します。
2.介護保険サービスの申請( ケアチームをつくるための入り口)
(1) 介護保険のサービスは、1割の自己負担で利用できます。支援や 介護のサービスを利用するためには、地域包括支援センターに申 請します。
(2) 係員が自宅を訪問して認定審査を行います。
(3) 市区町村は、主治医に意見書の提出を求めます。
(4) 認定調査と主治医の意見書をもとに、審査判定が行われます。
(5) 介護を必要とするレベル(要支援1・2から要介護1から5まで)の認
定結果がでます。レベルにより使える介護サービス費用の上限が
異なります。
3.ケアマネジャーと介護サービス
(1)介護を必要とするレベルが決まると、ケアマネジャーが紹介されます。
(2)紹介されたケアマネジャーに依頼することになれば、利用契約をむすび ます。
(3)ケアマネジャーが、本人と家族の希望を聞き、ケアプラン(要支援のときは、
介護予防ケアプラン)の案を作成してきます。在宅で使える介護サービスの 説明をしますので、本人と家族は事業者の選択を行います。選択された事業 者がケアチームとなります。
(4)利用できる介護サービスには、①居宅サービス(訪問サービス・通所
サービス・短期入所サービス・福祉用具貸与など)②地域密着型サービ
ス(認知症対応型デイサービス・グループホームなど)③施設サービス
(介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設)があり
ます。
4.認知症ケアプランの例
•
ケアプランは、課題・目標・利用するサービスとその内容から構成されま す。週間サービス表にサービスと支援の組み合わせが示されます。料金 の合計も示されますので、週間サービス表を見ながら、それぞれのサー ビスの料金を確かめましょう。
•
認知症軽度期の週間サービスの例(要支援2・高齢夫婦世帯の場合)
月 火 水 木 金 土 日
午前
介護予防デイサービス 9時‐12時
介護予防 デイサー ビス 9時‐12時
午後
月1回の通院による経過観察
4
.認知症ケアプランの例
•
認知症中度期の週間サービスの例(要介護Ⅲ・高齢夫婦世帯の場合)
•
この時期は徐々に記憶障害が進み、買い物が出来ないなど、独立した 日常生活が困難になってきます。
•
不安・焦燥・抑うつにより、行動・心理症状(介護のうえで問題となる行 動)が出現する場合も多く、対応にコツが必要となります。
月 火 水 木 金 土 日
午前
デイサービス9時―16時
訪問介護 デイサー ビス 9時―16時
訪問介護 デイサー ビス 9時―16時
午後
月1回居宅療養管理指導 月2回 訪問介護 福祉用具(車いす)貸与
4.認知症ケアプランの例
•
認知症重度・終末期の週間サービスの例 (要介護Ⅴ・高齢夫婦世帯の場合)
•
この時期には、認知症が進み、食事や入浴の仕方を忘れるので、身の 周りのことができなくなります。会話が困難になり、家族の顔も見分けら れなくなります。次第に寝たきりに特有の肺炎や、尿路感染を起こすよう になり、在宅医療ケアがケアプランに欠かせなくなります。
月 火 水 木 金 土 日
午前
訪問入浴 訪問介護9時―12時 訪問看護 訪問介護9時―12時 訪問看護 訪問介護9時―12時午後
訪問介護17時―18時 訪問介護17時―18時 訪問介護17時―18時 訪問介護17時―18時 訪問介護17時―18時 訪問介護17時―18時
月2回居宅療養管理指導 月3日の短期入所介護(ショートステイ)福祉用具(電動ベット・褥瘡予防マット・車い す)貸与
まとめ
•
認知症になっても、いつまでも地域・在宅で暮らしていくためには、介護と 医療のケアチームが有効に働くことが必要です。本人と家族の意向に そってケアプランを変更することが求められます。
•
さて、このケアプランですが、土・日が空欄であったことに気づきましたで しょうか。
•
介護する家族の気持ちを支えることは専門職だけでは無理なのです。日
曜日に誰かが訪問し、本人の話し相手になってくれるとすれば、家族はと
ても助かります。ベストケア・パートナーは、認知症介護の専門的知識を
もったボランティアです。Ⅲ章で述べたような、認知症の人を介護する家
族を支えられる地域のボランティアが増えることが、大切であると言えま
しょう。
その人がその人らしく生きていくために
Ⅹ . 権利擁護と成年後見制度
認知症の方をとりまく社会的環境と危険
認知症高齢者が社会生活をする上での困難
個人の生活と権利が守れなくなったらどうする?
認知症、知的障害、精神障害などによって物 事を判断する力が十分ではなくなった
本人の権利を守る援助者(成年後見人等)を 選ぶことで、本人を法律的に支援する
成年後見制度
成年後見制度の概要
成年後見制度
法定後見制度
任意後見制度
後見類型
補助類型 保佐類型
成年後見人等
任意後見人
成年後見人
保佐人
補助人
成年後見制度の仕組み
本人の判断能力
高い 低い
任 意 後 見 制 度
( 公
ドキュメント内
「認知症ケアパートナー養成市民講座」
(ページ 143-163)