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副作用

ドキュメント内 2001年6月作成(新様式第1版) (ページ 46-93)

VIII. 安全性(使用上の注意等)に関す

8. 副作用

67

ページ)参照。

(3)

肺浸潤、肺機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与直後に気管支痙攣や低 酸素症を伴う急性の呼吸器障害があらわれ、肺機能を悪化させるおそれがある(「重大な副作用」の 項参照)。]

<解 説>

外国の臨床試験や市販後の使用において肺浸潤、肺機能障害のある患者又はその既往歴のある患者に本剤 を投与した場合、重篤な肺うっ血を生じ、呼吸困難となった症例が報告されている。また、

20

年間気管 支喘息に罹患し肺機能が低下していた患者に本剤を投与し、第

4

回目の投与終了

3

日後より呼吸困難が進 行、酸素吸入や人工呼吸器により対処したが、約

10

カ月後に死亡した例など、慢性の肺機能障害を有す る患者に本剤を投与した場合に、その症状を増悪させた例も報告されていることから設定した。

(4)

重篤な骨髄機能低下のある患者あるいは腫瘍細胞の骨髄浸潤がある患者[好中球減少及び血小板減 少を増悪させ重篤化させるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。]

- 41 -

<解 説>

VIII

.安全性(使用上の注意等)に関する項目

8.

副作用

(2)

重大な副作用と初期症状

6)

」の項(

59

ページ)参照。

(5)

降圧剤による治療中の患者[本剤投与中に一過性の血圧下降があらわれることがある。]

<解 説>

VIII

.安全性(使用上の注意等)に関する項目

8.

副作用

(2)

重大な副作用と初期症状

13)

」の項

69

ページ)参照。

(6)

薬物過敏症の既往歴のある患者

(7)

アレルギー素因のある患者

<解 説>

グロブリン製剤や他タンパク質製剤に共通の注意事項。

本剤は異種タンパク質製剤であり、重篤な過敏症を発症させる可能性があることから設定した。

- 42 - 6.

重要な基本的注意とその理由及び処置方法

(1)

本剤の初回投与中又は投与開始後

24

時間以内に多くあらわれる

infusion reaction

(症状:発熱、悪 寒、悪心、頭痛、疼痛、そう痒、発疹、咳、虚脱感、血管浮腫等)が約

90

%の患者において報告さ れている。これらの症状は、通常軽微~中等度で、主に本剤の初回投与時にあらわれている。患者 の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は適切な処置(解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤等の投 与)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること(「重大な副作用」の項 参照)。

<解 説>

発現時期・頻度

本剤の初回投与中又は投与開始後

24

時間以内に多くあらわれる。

国内の低悪性度又はろ胞性の

B

細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫を対象とした臨床第

Ⅱ相試験において、約

90

%の患者で軽微から中等度の

infusion reaction

が発現している。

症 状

主な症状は、発熱、悪寒、悪心、頭痛、疼痛、そう痒、発疹、咳、虚脱感、血管浮腫等である。

観察項目

本剤投与中は、血圧、脈拍、呼吸数等のバイタルサインのモニタリングや自他覚症状の観察を行うこと。

また、投与後も患者の状態を十分に観察すること。

対処法

症状が発現した場合は、必要に応じて対症療法(解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤等の投与等)を行うととも に、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

重篤な

infusion reaction

については、「

VIII

1

警告内容とその理由」の項(

30

ページ)参照。

(2)

抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤等の前投与を行った患者においても、重篤な

infusion reaction

が発現したとの報告があるので、患者の状態を十分に観察すること。

<解 説>

「用法・用量に関連する使用上の注意」の項に「

infusion reaction

(発熱、悪寒、頭痛等)を軽減させる ために、本剤投与の

30

分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。また、副腎皮質ホル モン剤と併用しない場合は、本剤の投与に際して、副腎皮質ホルモン剤の前投与を考慮すること。」と記 載しているが、これらの前投与を行った患者においても重篤な

infusion reaction

が発現した症例が報告 されている。

(3)

不整脈や狭心症等の心機能障害を合併する患者又はその既往歴のある患者に投与する場合は、投与 中又は投与直後に心電図、心エコー等によるモニタリングを行うなど、患者の状態を十分に観察す ること(「重大な副作用」の項参照)。

<解 説>

VIII

.安全性(使用上の注意等)に関する項目

8.

副作用

(2)

重大な副作用と初期症状

10)

」の項

67

ページ)参照。

(4) B

型肝炎ウイルスキャリアの患者で、本剤の投与により、劇症肝炎又は肝炎が増悪することがある。

本剤投与に先立って

B

型肝炎ウイルス感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行うこと。

また、本剤の治療期間中及び治療終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタ リングを行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は投与を中止し、直ちに抗ウ イルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前に

HBs

抗原陰性の患者において、

B

型肝炎ウイルスによる劇症肝炎を発症し、死亡に至った症例が報告されている(「重大な副作用」

の項参照)。

<解 説>

2004

7

月に米国添付文書の改訂が行われ、

B

型肝炎再燃に関する記載が【

WARNINGS

】欄に追加さ れた。

- 43 -

国内の市販後の使用においても、

B

型肝炎が再燃する症例が報告されており、これらの症例について本剤 との因果関係が否定できないことから、

B

型肝炎ウイルスに感染している患者への投与についての注意喚 起を図る項目を追加した(平成

16

11

4

日付 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡)。 しかしながら、上記の注意喚起後も

B

型肝炎ウイルスキャリアにおいて、劇症肝炎又は肝炎の増悪、肝 不全により死亡に至った症例が報告されたことから、

B

型肝炎ウイルスキャリアに対する注意事項の改訂 を行い、より一層の注意喚起を図ることとした。また、本剤の投与開始前に

HBs

抗原が陰性であった患 者においても、劇症肝炎を発症して死亡に至った症例が報告されたことから、その旨を追記した(平成

18

12

21

日付 厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知 第

1221001

号)。

†従来、 HBs

抗原が陰性で

HBc

抗体、

HBs

抗体の両者又はいずれか一方が陽性である場合は、

HBV

の 一過性感染経過後又は

HBV

キャリアからの離脱後(

HBV

の感染既往)の状態と解釈されてきた。しか し、近年、生体部分肝移植例の詳細な経過観察結果などから、本人の健康上問題はないものの、このよ うな状態にある人の肝臓の中には、ほとんど例外なくごく微量の

HBV

が持続して感染しており、血液 中にもごく微量の

HBV

が存在し続けていることが明らかとなってきた(『

B

型肝炎について(一般的な Q&A)』厚生労働省ホームページ

http://www.mhlw.go.jp/

)。

B

型肝炎ウイルスによる劇症肝炎又は肝炎増悪を防ぐために、厚生労働省研究班ガイドラインを参考に、

投与開始前に必要なウイルスマーカー検査を行い感染の有無を確認し、あらかじめリスクを評価すること。

その後、リスクに応じて抗ウイルス薬の予防投与あるいは定期的な

HBV-DNA

のモニタリングを行うな ど適切に処置する必要がある。

:免疫抑制・化学療法により発症する

B

型肝炎対策ガイドライン(

2011

9

26

日改訂版)

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業「難治性の肝・胆道疾患に対する調査研究」班 及び同肝炎等克服緊急対策研究事業「肝硬変を含めたウイルス性肝疾患の治療の標準化に関する研 究」班作成。

次ページ以降に、国内の市販後の使用において報告された

B

型肝炎再燃例及び投与前

HBs

陰性患者にお ける劇症肝炎発現例の代表的な症例の経過を示す。

なお、本剤投与後に

B

型肝炎が再発し、肝不全により死に至った症例及び劇症肝炎により死に至った症 例の経過は「

VIII

1

警告内容とその理由

4

.」の項(

37

ページ・

38

ページ)参照。

- 44 -

[国内症例]

年齢

性別 原疾患 副作用

経過及び処置

50

代 女性

非ホジキン リンパ腫 組織型:

Follicular mixed cell

B

型肝炎

投与

8

カ月前 非ホジキンリンパ腫発症。

投与

4

カ月前

B

型肝炎悪化予防のため、ラミブジン投与開始。その後、ドキソル ビシン塩酸塩、シクロホスファミド水和物、ビンデシン硫酸塩によ る併用療法開始(投与開始前日まで)。

投与

1

日目 本剤

1

回目投与(

480mg

)。本剤投与

1

時間前にロキソプロフェンナ トリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩を

pre-medication

。 投与

4

日目 白血球減少発現。白血球減少に対し、

G-CSF

投与。

投与

7

日目 白血球減少回復。ヘモグロビン減少発現。

投与

8

日目 本剤

2

回目投与。

1

回目と同じ

pre-medication

施行。

2

回目投与

1

時間 後に血圧下降発現。同日回復。

投与

10

日目 血小板減少発現。

投与

15

日目 本剤

3

回目投与。

1

回目と同じ

pre-medication

施行。

投与

17

日目 血小板減少、ヘモグロビン減少回復。

投与

22

日目 本剤

4

回目投与。

1

回目と同じ

pre-medication

施行。

(

最終投与日

)

終了

81

日後 ラミブジン投与終了。

終了

178

日後

GOT

224U

GPT

259U

と上昇。軽度の倦怠感発現。

終了

197

日後

GOT

1704U

GPT

1117U

と上昇。倦怠感続き食欲低下発現。

同日緊急入院。ラミブジン

100mg/day

、シクロスポリン

200mg/day

、 インターフェロン

β300

万単位

×2

/day

投与開始。

終了

205

日後 ウイルス量の減少が見られず、ステロイドパルス療法開始

(3

日間

)

終了

245

日後

HBV-DNA

TMA

法で測定した結果、

3.7LGE/mL

未満で、

GOT

23U

GPT

24U

と正常化。

併用薬 ロキソプロフェンナトリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩

項目 投与

1

日目

投与

14

日目

終了

50

日後

終了

178

日後

終了

197

日後

終了

198

日後

終了

213

日後

終了

245

日後 総ビリルビン

(mg/dL) 0.3 0.2

2.0 0.9 0.4

Al-P(U/L) 232 218 226 336

604 430 382

AST

GOT

(U) 23 14 19 224 1704 1311 57 23

ALT

GPT

(U) 11 7 10 259 1117 961 93 24

LDH(U) 320 320 330 524

730 493 371

HBs

抗原

(C.O.I) 487.6

(S/N) 812.4

HBs

抗体

(mIU/mL) <5.0 13.5

HBe

抗原

(C.O.I) 0.56

(S/N) 0.1

0.2 0.2

HBe

抗体

(%) 96.7 >100

>100 >100

HBV-DNA

ポリメラーゼ

(cpm)

24

0

HBV-DNA/TMA

(LGE/mL) <3.7 <3.7 <3.7

6.7

<3.7

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