• 検索結果がありません。

分「差額に関する 一般計算書 J では、剰余収入のどの程度が投資されたのかを示し ている。剰余収入の 82% が投資に活用されているが、 18% は現金で保有されている。

る 。

第 3部 分「差額に関する 一般計算書 J では、剰余収入のどの程度が投資されたのかを示し ている。剰余収入の 82% が投資に活用されているが、 18% は現金で保有されている。

以上の収入および投資に関する事項の関連を所領経営の視点から概念図にしたものが、第 6 図「地主財政概念図 1 :  1 8 3 4 ‑ 5 7 年 J である 。

第 6 図 地 主 財 政 概 念 図 1  :  1 8 3 4 ‑ 5 7 年

経常収入

t  5 1 8

ω3 

投資資金源泉

( は 糊 都 議 事 124.277

制 ( /

α )

借入金 £

ω

綿

5α2

紛' (3)有価飯券売却益 f.  27  (悌) (4)剰余収入 f.  30.523 (15覧)

t t 

205.313 (1瓜鴻)

亡 今

/  i 

支 出

£ 5 1 8

ω3

(1

ω 

.利子等£270.073  (52覧) .経常支出

‑特別支出 f .

 210,815  (41覧)

‑動

i

余収入 t 37.203σ羽

/ ド ‑ . ;7 ‑‑‑ 瓦 J 一 一 一 一 一 一 一 ‑7

41

: ; i i

所 領

まず、投資と収入との関係について見てみよう。土地購入に関しては、土地売却額の 3分 の 1 に過ぎないが、注目されるのは、パロウが所在するランカシアの土地購入が購入額の約 70% を占め、避暑地イーストボーンの所在するサセ ックスの土地購入が 27% 占めているこ

49 

とである。ここから、土地購入が所領開発に位置づけられて行われたことを窺い知ることが できる。株式投資は投資総額の 39% を占めているが、この時期にはそのほとんどがファーニ ス鉄道会社への投資である。所領開発費は、やや株式投資額を上回り投資総額の 40% を占め ている。このうち 32% がイーストボーンへの投資であり、 60% 以上がパロウおよびその周 辺の所領に投資されている。

このように、全分野の投資は、自らの所領開発に積極的に位置づけられたもので、あった。

これらは、所領の資本制的展開を可能にし、「土地からの収入 J を増加させるもので、あった と考えられる。恐らく伯爵家の年々の収入は、地代収入がそのほとんどを占め、株式配当は、

ファーニス鉄道会社が高配当を維持していたとはいえ、収入に占める割合は僅かなものであ ったと考えられる。

では、投資資金の源泉に目を転じてみよう。土地売却によるものが、全体の 60% を占めて いる。借入金が 22% である。この借入金も土地資産を担保に借り入れたものであり、売却金 を含め、土地所有を基礎として捻出された資金が 82% を占めている。残りは、証券等売却益 の 5% 、剰余収入の 15% である。年々の収入の太宗が、地代収入で、あったことを考えれば、

剰余収入のほとんども土地所有を基礎にしていたといっていいだろう。投資資金の 90% 近く が土地所有の「富」を基礎としたものである。これが投資の 80% を占める、資本そのものや また土地資本に投資されたことが分かる。伯爵家の所領開発は、主として、土地所有の「富」

を基礎に展開されたもので、あった。

( J ) 総括衰 1 8 5 8 ‑ 1 8 8 4 年

次に公爵時代の総括表である第 1 8 表をみてみよう

61

。第 1 部分に関しては次のようにな る 。 27 年間の収入は 491 万ポンド、従って、年間当たりの収入は、約 1 8 万ポンドで、伯爵 時代の 9 倍以上の規模である。純送金を中心とした収入は、この時期には 9 万ポンドから 1 5 万ポンドで推移しており、配当収入がこの項目に入っている。別の資料から

62

、その割合

は、純送金合計 2 に対し、配当等収入 1 であることが推測される。配当等収入が収入の重要 な部分を占めている点は、伯爵時代とは異なる。

支出項目に眼を転じれば、利子および年賦金は、 2 , 017 , 510 ポンドで支出額の全体の 41%

を占めている。「経常支出」、「遺言執行勘定 J 、「相続税」は、合わせて 1 , 060 , 659 ポンドと なり、支出の 22% を占める。その年平均額は約 4 万ポンドである。この支出は公爵然とし

61

3 つの部分の関係については、ここでは、各部分の収入および支出項目で同一額を記載された項目(例えば、

1 の支出項目「欠損勘定」と 2 の収入項目の「欠損基金」、 1 の支出項目の「剰余収入」と 3 の収入項目の「剰 余収入J 、この剰余収入を含む収入項目の合計額と 2 と 3 支出項目の同名の「投資された収入J ) の関連に注目 すれば、より明らかである。

62 

Cannadine の複数資料から推定すれば、 1 8 5 8 年から 84 年までの純送金合計は 3 , 2 3 7 , 5 2 3 ポンド、配当収入 は 1 , 699 , 200 ポンドとなり、その比はほぼ 2 対 l となる 。

50 

た土地貴族の生活費である。

第 1 8 表 収 支 総 括 表 1 8 5 8 ‑ 1 8 8 4 年

1 収入と収支に関する一般計算書

(ポンド、%)

18581884

年の収入

4

916

783  1

.0 

利子等

2

017

510  4

1 .

経常支出 975

492  19.8 

遺言執行勘定

34

247  0.7 

相続税

50

915  1.0  欠領勘定 410

8.3 

動j 余

1 .  

428. 617  29.1  総 計 4

916

783  1

.0  4

916

783  1

2 契約負債と返済負債、購入地と売却地、その他の投資に関する一般計算書 売却地ダーピシア

ヨークシア

ランカシア

サセックス

アイルランド 土地売却 契約借入金 返済分控除

借 入

払戻ターンバイク債券 購入分控除

ターンバイク債券回収 1858年1月の預金勘定

Eas伽.une建築費前払金払戻 新前払分控除

前払金払戻 lalyH山 由 民

αm

寧 油 時 国 凶

M r .  

Giles Do. Converted  計 収入欠損基金

株式売却益

Ocean Wave

売却益

ターンバイク債券売却益

コンソーノレ売却益

t 欠損基金およひ受正券売却鉛

失効株式控除

失効ターンバイク債券控除

(控除額)

証券等売却益 投資された収入

総 計

1885

1

1

日の預金残高

1皮迫ト1脳年の剰余収入 1飽4年12月31日の負債残高

総 計

270,620 

購 入 地 ダ ー ビ シ ア

162,840 

ヨークシア

79

194  ランカシア 268,685 

サセックス

101,098 

多 162

547  アイノレランド 1.044.987  26.3  土地購入 3

240

545 

取得株式

2

351

393 

株式売却(控除)

889,152  22.4  株式取得

15,635 

前貸しされた貸付金

35 

返済およひ激消(控除)

15.6

∞ 

0.4 

16.410  0.4 

イーストボーン屋根石版修復

27

557  アイルランド鉄道株取得

6

598  チェスウィック前払金 20. 959  0.5  その他の投資

2

700  1

800  4.500  0.1  410.000 

159

752  66  2

813  3

093  (575

727)  37

991  1,869  (39

861) 

535.865  13.5  1.443.605  36.4 

3.971.078  100.0  総 計

3 差額に関する一般計算書 6

757 

o.5  投資された収入 1.428.617 

99.0 

8,229 

0.6 

1

443

605 

100.0

出所

MSS,Box 

60/40 

<<General Statement 1858‑94>>

より作成。

228

729  158

303  147

605  150,783  80

025  19

584 

785.032  19.8  2

929

549 

509

134 

2.420.415  6

1 .  

0  1,160,581 

421

911 

738.670  18.6  3

000 

23

795  165 

26.961  O. 7 

3,971,078  1

1.443.605  1

1,443,605  1ωo 

「欠損勘定」は第 6 代公爵時代の年々の「一般計算書」にはみられないものであるが 、用 心深い第 7 代公爵が、恐らく配当収入の不安定性を踏まえ、新たに設けたものと思われる 。 それは、 4 1 万ポンドで 8.3% を占めている。また剰余収入は、実に約 1 4 2 万ポンドで 29.3%

5 1  

にも達している。これらの合計は、 180 万ポンドを超え、それが第 2 部分の収入項目に繰り 入れられ、投資源泉になっている。

公爵の時代の年々の収支は、株式会社の創設を含む積極的な所領経営により、莫大な利子

等の負担を負いながらも、公爵然とした生活を確保し、なお 180 万ポンドを超える剰余を生

みだしている 。