第5章 全体構想
27 1.まちづくりの理念
ここでは、鳩山町の現況等から得られる町の特性や、まちづくり上の課題、アンケート調 査によって明らかになった住民の意向、町職員や地域住民を交えたワークショップ等におけ る意見等から、鳩山町の将来の理想とするまちを創造していくための方向性を示していきま す。
1)まちづくりの理念の設定に向けての視点
・人口の減少傾向
・高齢化の進展
・市街地の低密化
・丘陵地に位置している
・自然環境資源に恵まれている
・首都圏のベッドタウン
・大規模ニュータウンの形成
・多くの研究、教育施設の立地 まちの特性
・転入・転出人口のバランスに配慮
・若年層の流入、定着に資する施策展開
・高齢社会への対応
・自然と共生した市街地整備
・均衡ある計画的な市街地整備
・体系的な道路網、歩行者ネットワークの形成
・潤いある都市環境の形成
・地球環境・資源エネルギー問題への対応 まちづくり上の課題
・安全・安心につながる施策の実施
・自然環境の保全に配慮したまちづくり
・自然を生かした市街地整備
・商業、産業の振興と働く場の創出
・低、未利用地の有効活用
・道路網の整備など交通アクセスの改善
・公共交通利便の向上
・公園や里山など身近な緑の確保
・自然景観の維持・活用 住民意向
・自然と共生した宅地開発・産業振興
・農業の振興
・遊休農地の有効活用
・高齢化対策
・地域間格差の是正
・道路網の整備
・魅力ある公園の整備
・自然環境を活用した観光、レクリエーションの 活性化
・良好な自然環境への配慮 ワークショップ等 ・自然環境
・人口定着 ・高齢社会 ・産業振興 ・交通アクセス
まちづくりのキーワード
第5章 全体構想
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≪ まちづくりの理念 ≫ 2)まちづくりの理念
第5次総合計画では、3つの“めざす将来像”を「高年者が輝き、みんなが主役として 活躍するまち」「安心の里山に魅力が育っていくまち」「環境と経済が調和し着実に前進す るまち」とし、これを踏まえ、『花と木と笑顔でつなぐ、安心で魅力的なまち』を目指すこ ととしています。第5次総合計画で目指すまちは、都市計画だけではなく、様々な分野の 多くの施策の推進によって実現されるものです。そこで、都市計画マスタープランでは、
第5次総合計画に示されたまちの実現を図るために、都市計画部門において将来理想とす るまちを創造していくための方向づけとなるまちづくりの理念を設定します。
まちづくりの理念は、前項の「まちづくりの理念の設定に向けての視点」から導き出さ れた5つのまちづくりのキーワードにより、以下のように定めます。
自 然 と 共 生 し た 快 適 生 活 空 間 づ く り
豊かな自然に囲まれた中で、子供から高齢者まですべての人々がやすらぎ、憩い、そし て活力のみなぎる快適な生活空間の創出を図ることによって、町内外の人々が「住んで良 かった」「住んでみたい」と思うようなまちづくりを目指します。
【 キーワードからの展開 】
○ 自然環境=恵まれた自然を生かし、人と自然が響き合う美しいまちの形成 自然との共生
○ 人口定着=生活空間の質の向上による「住みたいまち」の形成 魅力ある住環境づくり
○ 高齢社会=高齢者でも暮らしやすい、動きやすいまちの形成 安心・安全な活動空間づくり
○ 産業振興=各種産業の振興によるまちの活力の向上 暮らしを支える都市機能づくり
○ 交通アクセス=都市間、地域間のアクセス性の向上、拠点間のネットワークづくり コンパクトで持続可能なまちづくり
花と木と笑顔でつなぐ、安心で魅力的なまち
≪ 5次総合計画の目指す将来像 ≫
実現に向けた都市計画の実施
第5章 全体構想
29 2.将来都市像
将来都市像は、先に設定したまちづくりの理念である『 自然と共生した快適生活空間づく り 』を実践することによって達成される将来のまちの姿を明確に示すものであり、今後のま ちづくりの指針となります。
以下に、まちづくりの理念、まちづくりのキーワードを基に展開し、導き出される将来都 市像を生活面、産業面、自然環境面の3つの分野に分けて示します。
自 然 と 共 生 し た 快 適 生 活 空 間 づ く り
≪ まちづくりの理念 ≫
自 然 面
・河川、湖沼を活用した親 水機能の充実
・里山としての自然の維持
・自然生態系の保護
・身近な自然とのふれあい 空間の創出
・稜線、街並み等良好景観 の維持
生 活 面
・各施設におけるバリアフ リーの充実
・地域間のアクセス性の向 上
・歩行者空間、公共交通ネ ットワークの充実
・ゆとりある居住空間の創 出
・災害に強いまち、施設の 形成
・福祉サービスの充実
産 業 面
・利便性に優れた近隣商業 地の形成
・自然と調和した高付加価 値産業の立地
・収益性の向上を目指した 農業基盤の充実
・自然を活用したレジャー 機能の形成
将 来 都 市 像
キ ー ワ ー ド
人口の定着 高齢者対応 アクセス性の向上 産業の振興 自然との共生
第5章 全体構想
30 3.将来都市構造
1)現状の都市構造
鳩山町の現状の都市構造を見ると、町内を主要地方道、一般県道が東西南北に走り、こ れらを補完する形で主要な一級町道が走っており、まちの骨格としての機能は比較的しっ かりと形成されています。
また、都市活動を支える上での拠点となるべき機能(施設)の構成を見ると、研究施設 やレクリエーション機能と位置づけられるゴルフ場など日常の生活にあまり関わりのない 機能は比較的充実しているものの、地域サ-ビス機能や日常のレクリエーション機能等住 民生活の利便に資する機能の形成が不足傾向にあります。
将来のまちづくりを考える上では、これらの日常の利便に資する機能(拠点)の形成が 必要になってくると考えられます。
図 現状の都市構造
県 道 主要町道 河 川
地域 拠点
地域 拠点
第5章 全体構想
31 2)将来の都市構造
まちづくりの理念である『自然と共生した快適生活空間づくり』を実践し、将来像の実 現に向けて、より機能的で利便性の高い都市構造を構築するために、先に示した現状の都 市構造を基礎とし、現有する各種の機能と新たに構築すべき機能を適正に位置づけ、地域 の均衡ある発展と快適な生活空間の形成を図るための目標となる将来都市構造を定めます。
(1)軸の形成
ここで形成される軸は、まちの骨格となるものであり、周辺市町村との連携・連絡機 能を持った広域的な都市軸と、町内における都市活動での中心的な役割を果たし、かつ、
町内の各地域間、及び各拠点的機能間を連携・連絡する機能を有する軸とに分けられま す。
これらを基に鳩山町において位置づける軸は以下とします。
①都市連携軸
都市連携軸は文字通り都市間の連携に資する機能を有する軸であり、本町において は、周辺の各市町村との連携・連絡を密とし、相互に補完しあえる機能を有するもの として以下の路線を位置づけます。
・主要地方道東松山・越生線:東松山市及び越生町との連携強化の役割を果たしま す。
・一般県道ときがわ・坂戸線、都市計画道路入西赤沼線・構想路線・泉井通り(町 道第1号線):坂戸市及びときがわ町との連携強化の役割を果たします。
・一般県道岩殿・岩井線(一部)及び一般県道石坂・高坂停車場線:東松山市及び 毛呂山町との連携強化の役割を果たします。
・一般県道岩殿・岩井線(一部)及び農村公園通り(町道第66号線)、いちょう通り
(町道第2766号線)(一部):東松山市との連携強化の役割を果たします。
・一般県道岩殿・岩井線(一部)及び石今通り(町道第7号線):坂戸市との連携強 化の役割を果たします。
②都市内活動軸
都市内活動軸は、町内の各地域及び拠点間を連携・連絡し、町内における都市活動 の中心的役割を担う軸であり、以下の路線を位置づけます。
なお、都市内活動軸は、先に位置づけた都市連携軸と機能を同一とする区間を有し ます。
・一般県道ときがわ・坂戸線(今宿交差点~竹本地区間)
・亀小通り(町道第2号線)
・主要地方道東松山・越生線(上熊井地区~鳩山駐在所前交差点間)
・農村公園通り(町道第66号線)
・いちょう通り(町道第2766号線)
・一般県道岩殿・岩井線(中央公民館石坂分館前~今宿交差点間)
第5章 全体構想
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③河川環境軸
河川環境軸は、町内においてやすらぎとゆとりを創出するアメニティ機能として位 置づけるものであり、町内を流れる主要な以下の河川を位置づけます。
・一級河川越辺川
・一級河川鳩川
・準用河川内川
・準用河川大橋川
・準用河川泉井川
・準用河川黒石川
・普通河川唐沢川
図 軸の形成
都市連携軸 都市連携軸(構想)
都市内活動軸 河川環境軸