(1)本
時の 目標○蒙古襲来絵詞に描かれている情報を読み取 り、できごとが起 こった と考える順番に並 べ替え、そのように並べた理由を説明することができる。【社会的な思考 。判断・表現】
○資料か ら学習課題につながる情報を読み取 り、ま とめることができる。
【資料活用の技能】
○竹崎季長が、蒙古襲来絵詞 を描かせた理由は、恩賞を得 るために必死で戦つた ことや 幕府か らほ うびをもらうために苦労 したこと、恩賞をもらうことができた喜びを人々 に伝えるためであることがわかる。
【社会事象に関す る知識 。理解】
(2)本
時の授業仮説(i)蒙
古襲来絵詞 に描かれた場面を起 こつた順番 に並べ替える作業をとお して、竹崎季 長についての小学校社会科の既習知識 を活用す ることができるだろ う。(li)蒙 古襲来絵詞に描かれている三つの場面を説明す る資料か ら情報 を読み取る。読み 取つた情報 を基に、各場面における竹崎季長の考えを「子 どもとつ くる教科書」に 記述 させ る。各場面における竹崎季長の考えたこととして考えた内容 を全体で交流 す るこ とに よって、「恩賞 を得 るた めに戦 う」「恩賞 を得 るた めに苦 労 した」
「恩賞を得た喜び」とい う三つのキーワー ドを導き出す。これ らのキーワー ドを総合 することによつて、竹崎季長が蒙古襲来絵詞 を描かせた理由がわかるだろ う。
第Ⅵ章
第
3節
(3)本
時の展開学習活動 発 間 指示
(0)
予想 され る子 ども の反応指導上の留意点 授業仮説 (★) 1.蒙古襲来絵詞 につい
て、知っていること、わ かつたことや気づいたこ
とを発表する。
2.元寇 が 起 こっ た原 因 に つ い て簡 単 に確 認 す る。
3.二つ の蒙古襲 来絵詞 を比較 し、絵巻か ら受 け る印象の変化 に気づかせ る。
○資料1を見てくだ さい。
○ この絵巻 に描 かれ てい る 内容について、知っているこ とを ワー クシー トに書 いて くだ さい。相談 しなが らやっ ていいよ。
○発表 しよう。
○資料2を見て、元寇が起 こ つた原 因 を簡単 に確認 しよ う。
○この絵巻を見て、何か変だ なと思 うところはないかな。
・ 元寇です。
・ 元 が 日本 に攻 めて き た。
・元軍は、2度にわたっ て九州 に攻 めてきた。
・元軍の集団戦法やてつ は うに苦 しんだ。
・蒙古襲来絵詞 に書かれ てい るのは竹崎季長 とい う人である。
。てつは うの爆発の向き が変だ。
・元軍の前の方の人だけ 色が濃い。
・授業の初 めに班の形にす る。
・元寇 の内容 について覚 えてい ない子 どもがい ると考 え られ る ので、思い出せ ない子 どもは、わ か つた こと気づ いた こ とをワー クシー トに書かせ る。
・蒙古襲来絵詞 は、竹崎季長が書 かせたものであること。そ して、
描 かれ てい る武 士は竹崎季長 と い う武士であ り、この絵巻 を描か せた人物であることを確認す る。
・ 小学校社会科 の資料集 に掲載 されてい るイ ラス ト資料 を活用 す る。
・チンギス・ハ ンが建国 したモン ゴル帝国は大陸のほ とん どを占 めていた こと。フビライの使者に 対 して、北条時宗が返事 をだ さな かつた ことをお さえる。
・必要 に応 じて、 ヒン トを与え る。
4.学習課題 の設 定 と予 想 をたてる。
○実は、この絵巻は江戸時代 に加筆 されています。加筆前 の絵巻 は この よ うな もので した。
○加筆 後 の絵巻 とこの絵巻 を比べて、受 ける印象は どの よ うに変わ りますか。
○みん なが知 ってい る蒙古 襲来絵詞 は、竹崎季長が伝 え たか った こ ととは少 し違 っ て伝 え られ てい るみ たいだ ね。竹崎季長 は、この絵巻 を とお して何 を伝 えたか つた のだろ う。
○学習課題 を書きます。
・加筆後は、竹崎季長が 元軍に苦戦 してい る。
・加筆前は、元軍が竹崎 季長か ら逃 げている。
・画像処理 ソフ トで加筆部分を 消 したものを掲示す る。
なぜ、竹崎季長は絵巻物を描かせたのだろう。
○予想 しよう。
○発表 しよう。
○蒙古襲来絵詞には、どのよ うなで き ご とが描 かれ てい るのだろ う。
・ 自分が元軍を倒 してい るとい うことを伝 えたか った。
・元寇の様子を伝 えたか った。
(SQ)蒙
古襲来絵詞に描かれているできごとがあつた順番に並び替えよう.第Ⅵ章
第
3節
5.予想 を確 か め るた め に、 3枚の絵か ら情報 を 読み取 る。そ して、読み 取 つた情報 を も とに し て、できごとのあった順 番に並び替える。
6.意見 を交換す るた め に全体で交流す る。
7.資 料 か ら読み 取 つた ことを基に、場面 ごとの 竹崎季長の考えをワー ク シー トに書 く。
○先ほ どの場面 も含 めて、こ れ ら3枚の絵 は絵 巻 に描 か れ てい るで き ご との一部 で す。これ らを見て、季長に起 こつたで き ごとの順番 に グ ループで並べ替えよ う。
○他 の グル ー プ と比べ てみ よ う。
○そ の よ うな順番 に した理 由を発表 しよう。
○資料 を配布 します。
○正 しい順番は、戦 っている 絵→ 人 と話 してい る絵→馬 を も らつてい る絵 の順番 だ ったね。それぞれの場面は、
どの よ うな ことが描 かれ て いたのかな。資料 を読んでみ よ う。
○ これ ら二つの場面で、竹崎 季長 は どん な こ とを考 えて いたのかな。季長の考 えをワ ークシー トに書 こ う。
○発表 しよ う。
・馬 を見ている絵→戦つ ている絵→人 と話 してい る絵だ と思 う。
・戦 つてい る絵→人 と話 してい る絵→馬を見てい る絵のi贋番だ と思 う。
・戦いに使 う馬を選んで いる。戦つて、戦 つた時 の話 を している。
「場面1」
・領地 をもつていないか ら恩賞が どうしても欲 し い。
「場面2」
・なんで信 じてくれ ない んだ。
・時間は3分とる。
・時間は7分とる。
・ 資料読 み取 りの時間は2分と る。
・ グルー プで場面 ごとに手分 け して作業をす る。
・ 時間は5分とる。
・場面1からは、季長が恩賞を得 るために必死 に戦 つた こ とをお さえる。
(4)本
時における小学校社会科の既習知識の活用本時は、
7点
の取組の うち、②、③、④、⑦の取組 を行 う。本時における子 どもの小学 校の既習知識の活用 と資料 との関係を、図Ⅵ‑3‑10に
示す。蒙古襲来絵詞は、小学校社会科 と歴史的分野の授業で共 に扱 う資料である。小学校社会科 での想定される活用方法 として、読み取つた情報か ら、元寇が起 こった背景や元軍 と幕府軍 の戦い方の違いについて学習を行 うことが考えられ る。そのため、授業の導入 において、蒙 古襲来絵詞 に描かれている内容について知 っていること、わかった こと気づいたことをグ ループの友達 と話 し合わせ ることによつて、元寇や竹崎季長に関す る既習知識 を想起 させ ることができる。その後、全体で交流することによつて、元寇や竹崎季長 に関する既習知識 を再確認 していく。また、資料 「元が攻めてきた理由」は、小学校社会科の資料集 に掲載 さ れているイラス ト資料である。この資料を読み取ることによって、子 どもは、元寇が起 こつ
8学習課題 の答 えを ま とめる。
○学習のまとめを書 こう。
・絶対に恩賞 をもらう ぞ。
「場面3」
・恩賞がもらえてうれ し
い 。
・ 苦 労 した か い が あ っ た。
・場面 2か らは恩賞をもらうた めに苦労 したことをおさえる。
・場面 3は 恩賞をもらえた喜び が大きかったことをまとめる。
・ 御家人に とつて恩賞 をもらう ことは何 よ りも重要な こ とだっ たことをお さえる。
【子 どもにワークシー トに書いてほ しい内容】
竹崎季長が、蒙古襲来絵詞 を描かせた理由は、恩賞を得 るために必死で戦ったことや幕府か らほ う びをもらうために苦労 したこと、恩賞をもらうことができた喜びを人々に伝えるためであることがわ かる。
1季
ゴ 計 嗜得 │
竹崎季長が元軍 の攻塾に 苦戦 している。
元軍が竹崎季長から逃げ ている。
摩田e菜颯測眠颯e豊最印騒Юむ鴇L﹁業轟e=瞑﹂曹寸曇 oFlo︲ド国
1卜 読 み と り
︲∞卜H
紐∞総 糾F紙
蒙古襲来絵詞
子 どもに本時で活用 させたい既習知識
蒙古襲来絵詞 に書かれている のは竹崎季長という人であるこ
元軍 は 、2度にわたつて九 州 に押 し寄せてきた。
御家人たちは、元軍の集団戦
元 寇 は 、元 が 日本 に攻 めてきた 事件である.
竹 崎季 長 は 、幕府 か らほうびを もらうた め に 熊 本 か ら鎌 倉 に 行つた。
御 家 人 は 命 が け で 元 軍 と 戦 つた 。しか し、幕 府 か ら御
加 筆前 の蒙古襲 来絵 詞
元が攻めてきた理 由
授業 の導入 に、 グループで、蒙古襲来絵詞 に描 かれ てい る内容 について、知 ってい るこ とを話 し合 わせ、 ま とめ させ る。 その後 、全体 で交流す ることに よつて、元寇や竹崎季長 に関す る既習知識 を再確認 してい く。
学習課題 の設定 の段階 において、現在 の蒙古襲来絵詞 と加筆前 の蒙古襲来絵詞 を比較 さ せ るこ とによつて、子 どもは、資料 か ら受 ける印象 が全 く逆 にな るこ とに気づ く。加筆前 の絵詞 か らは、逃 げる元軍兵 を、傷 を負 った竹崎季長 が追いかけているとい う印象 を受 け る。 しか し、加筆後 の絵詞 か らは、元軍兵 の攻撃や てつ は うによって、竹崎季長 が苦戦 し てい るとい う印象 を受 ける。 この矛盾 か ら、「なぜ竹崎季長 は蒙古襲来絵詞 を描 かせたの だ ろ う」 とい う学習課題 を設定す ることができる。 この学習課題 を とお して、竹崎季長 が 絵詞 を とお して伝 えたかった ことは何 か を探究 させ る。
予想・仮説 の検証 の段階では、先 ほ どの場面 を含 んだ蒙古襲来絵詞 に描 かれ てい る三つ の場面 を、竹崎季長 に起 こったできごとの順番 に並べ替 え させ る。並べ替 えをグループで させ る こ とに よつて、竹 崎季長 が幕府 か らほ うび を も ら うた め に、熊本 か ら鎌 倉 まで行 き、幕府 の安達泰盛 に直接訴 えた とい う既習知識 を活用 させ る。
最終的 に、竹崎季長 が蒙古襲来絵詞 を書かせ た理 由についての説 明的知識 を習得す る。
次時では、御家人 の元寇で戦 つた恩賞 をもらえない ことへの不満 の高 ま りが、幕府 の崩 壊 につながつた こ とを学習す る。